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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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過去記事を修正しました

 年始から、「アンキパン」に「しずかちゃんさようなら」など…
 過去作の再放送…というかリメイク?が続いてるなぁ。リニューアルして早くもネタ切れなのか、どういう意図だろうか?

 今度の映画ドラえもん「のび太と奇跡の島」の主題歌担当歌手が、福山雅治に決定。
 2/3放送分からエンデイングが変更。アニメーションで福山雅治のパロディキャラ“福山雅秋”が登場して歌うようになった。
 歌詞の「そうだ」というところで、流し目の福山キャラをドアップにする(しかもアップになるのはその箇所だけ)ので、スベったキザっぽさを発揮しているように見えて、笑えて仕方ない(汗)

Dora2012ED

 先週ドラえもんたちがそれを発表していたが、その時のアニメーションが簡略デザインのため目の書き方が変わってて、なんか変な感じが…
 まぁ、目のハイライトが無いというのは、大山ドラと同じなので、違和感覚える必要はないはずなのだけれどな。

 福山雅治の歌に乗せて、鈴木福に踊らせる…って「マルモリ」か!
 別段、踊らせる歌でも踊りに適した歌でもないんだが

 今度の『奇跡の島』って、登場キャラの古代インカ的な服装や、のび太のそっくりさんが出る、ということで、『太陽王伝説』を強く意識させられる…


先々週
Aパート
脚本:相内美生 絵コンテ・演出:三宅綱太郎
 ウルトラミキサーは、結構低学年向けに書かれていたものだから、のびドラの思考回路が弱め(笑)
 アイロン+トースター・髭剃り+ドライヤーはまだ組み合わせ意図が分かるギャグだが、トイレと冷蔵庫をくっつけるのは、どー考えてもいい案ではないぞ
 まぁ、原作でもセリフこそないにしろ、ドヤ顔で披露していたが。

 オチの部分には「一緒だと便利だね」という原作のセリフがなかったが、あれがないと「こら誰です、一人でケンカしてるのは」とママがシュールなツッコミを入れてオチる流れをうまく受け取れない気がするのは気のせい?



Bパート
脚本:藤本信行 絵コンテ・演出:三宅綱太郎
 自分で作った新種のウイルスにドラえもんが感染してしまっておかしくなったため、体内に入って退治すべくのび太たちとドラミが奮闘するオリジナル。
 なぜかコンピューターウイルスが集合体になった挙句ムカデのような姿になったりと、ツッコミどころはあるのだけど…
 とにかくアドベンチャーをさせようとする脚本の頑張りと、あと、絵コンテの切り方がちょっと変わった感じ。
  冒頭の曲線パースを用いたレイアウトの作り方とか。
Dora20120127Cap1.jpg
 ジャイアンが頼もしくも「任せろ」と言った直後のカットで、ドラえもんを乱暴に扱うギャップのあるジャイアンのカットをいきなり映し、「ちょっとちょっと、なんか楽しんでない?」というスネ夫のツッコミをスネ夫を映さず画面外からの声で演出していたのは、あまり『ドラえもん』にない省力が効果的な笑いの演出だったな。
Dora20120127Cap2.jpg Dora20120127Cap3.jpg
 ウイルスの大群に襲われて、のび太がお馴染みのセリフ「ドラえもォーん」と叫んだら、直後のカットでまったく頼りにならないドラえもんが出てくるところも似たような感じの演出だ。
Dora20120127Cap4.jpg Dora20120127Cap5.jpg


先週
「鬼は外ビーンズ」
脚本:大野木寛 絵コンテ・演出:鈴木孝義
 節分当日の放送に節分ネタとは、今年は巡りが良かったのだな。
 時事ネタのある通年番組でこういう日付が合致する巡りになると、ちょっと面白い。

「しずかちゃんさようなら」
脚本:相内美生 絵コンテ:善聡一郎 演出:鈴木孝義
 改悪点は虫スカンが飲み薬から、体にかける液体にかわったこと。
 赤の他人が嘔吐するところの面倒を見てやるなんて、親しい間柄でもできないこともあるのに、虫スカンで嫌われ者状態になっているのび太にそれができるしずかちゃん、というところが結構大事だと思うの。


今週
「ジャイアンシチュー」
脚本:藤本信行、絵コンテ:高橋渉、演出:今井一暁
 あれ、ジャイ子の声が山崎バニラから、山田ふしぎ(『創世日記』のエモドランの声)に代わっている…
 調べてみたら、山崎バニラが所属事務所を変えて係争中という、きな臭い情報が…

 演出が完全にホラーのノリだな。基本オーバーリアクション演出のわさドラというか、楠葉ドラだが、それがギャグを引き立ててるのに合いすぎている。
 絵コンテの高橋渉のアイデアによるところなのかもしれないけれど。
Dora20120127Cap6.jpg Dora20120127Cap7.jpg

 藤子・F・不二雄のSF短編で時折見られるカニバリズムの増強まで完備。

 隠し味のセミの抜け殻が、隠れてなくてモロに出ていたゾ。後、この季節にどうやってセミの抜け殻を…

 のび太が道具を忘れてくるというオリジナルが、話の緊張感を引き立てていた。
 ジャイアンシチューを不味くて噴き出したスネ夫に怒り心頭だろうジャイアンが、「ちょっとスネ夫くんとお話がある」と満面のジャイアンでスネ夫をひきずっていって画面からフェードアウト、制裁シーンの描写や音による表現なしに終わるという演出になっていたところは、わさドラになかなかなかった演出で、大いに笑える。
のび太「うまい!」 スネ夫「まさか本当に美味しいの?」 スネ夫「(ゴクッ)」
スネ夫「ブーーッ!」 ジャイアン「ボク、スネ夫くんとちょっとお話があるから」 Dora20120127Cap13.jpg

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 『相棒』らしからぬ要素と実に『相棒』らしいところが融合した櫻井脚本回。

 まぁ、“らしからぬ”というほどのものでもないかもしれないが。


 スピンオフ映画『鑑識・米沢守の事件簿』(脚本:飯田武=櫻井武晴)に登場した相原刑事@萩原聖人が再登場。
 『相棒』は再登場キャラがある回はほぼ脚本家を前回と同じにして、前回とのキャラクターの統一性を図るという、順当なことをしているな。
 そうなると、ほぼ毎回担当脚本家が違う陣川クンの異常さが際立ってくるが…初回担当の砂本量が逝去した後に再登場した時点で致し方あるまい。

 相原刑事、映画と同じくまたもや捜査本部を外されている、というところまで律儀に前作とキャラが統一されている(笑)

 今回の話は、連続通り魔事件を特命係を巻き込んで捜査してた相原刑事が、目撃証言と思しきネットの書き込みをした人物が引きこもりだと知って、彼を犯人と疑う捜一トリオもいる中で、その引きこもった息子を立ち直らせようするところがメイン。

 あまり登場人物の背景設定に入り込んでいかずに事件の筋を追っていくのが『相棒』の基本スタイルである中で、引きこもりの息子の家庭事情であるとか、本筋の事件の描写そっちのけで息子を立ち直らせようと刑事が粘るところが長く描写されているところなんか、『相棒』というよりも『はぐれ刑事純情派』みたいな感じになってたな、と。

 事件の筋なんか、出てくる関係者がドラマの進行上どういう役割をもたされて登場しているか、その登場はドラマ上必要なのか、ということを考えながら見ていると、犯人が誰なのか自ずと分かってくるシンプルさだし。
 まぁ、その犯人が動機を語るドラマというのも、また濃かったんですけどね。

 その一方で、張り込み捜査時の捜一トリオと特命臨時トリオ(笑)の応酬とか、月本幸子と米沢・相原の絡みとか、レストランでの右京サンと神戸クンのやりとりとか、キャラクター押しの会話劇で魅せる場面が多くて、基本キャラ押し番組の『相棒』らしいところ。


相原「どうしても(彼を犯人扱いする)って言うんなら、ボクもここにいます!」(と強引に車に入ってくる)
伊丹「どうしてもなんて頼んでねェよ!」
神戸「…もういいじゃないですか、杉下さん。行きましょう」
右京「いえ、君も一緒にここに残ってください」
神戸・捜一トリオ「「ええーっ!!!?」」
右京「彼はここに残ると言い張るでしょう。その場合、彼だけここに残していくのと、ウチの神戸くんもここに残していくのと、どちらがよろしいですか?」
伊丹「何の二択ですかァ!?」
芹沢「でもでも先輩、この不安定な人だけ残されるよりはァ…」
神戸「ちょっと杉下さん、僕にも意思というものが」
右京「どうやら結論が出たようですね」
神戸「(あさっての方向に対し)いつだよ!」
右京「(神戸の肩を掴んで)神戸くん、お願いしますよ」(とその場を去る)
神戸「ちょっと、杉下さん!」(と右京を追う)
捜一トリオ「ちょっと!」(と言って神戸の腕を掴んで離さない→逃げられない神戸)
…1分後…
伊丹「今夜は出かけないつもりか、って狭いよ!」
(相原・伊丹・神戸が座って確かに狭い後部座席)


レストランから逃げる息子を追う相原刑事を止めようとする神戸に…
右京「神戸くん」
神戸「はい」
右京「君は会計の方をお願いします」
神戸「えぇッ!?」
右京「領収書は、“警視庁刑事部臨時付け特命係 組織犯罪対策部組織犯罪対策第5課内都合”でお願いします」
神戸「ッ~~~長い!」

辺りのやりとりが、基本緊張感の続く今話の中で、笑えて仕方ない。

 特命コンビ・捜一トリオ・米沢・相原・月本幸子とゲストキャラクター……登場キャラがいろいろいてゴチャゴチャしそうな中で、全員に自分のキャラの持ち味活かした見せ場や目立つところがあって話が紡がれていくのが、すごくいいバランスだったなぁ~

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『相棒10』最終回で及川光博が卒業「普通の及川光博に戻ります」

オリコン 2月7日(火)12時33分配信

  人気刑事ドラマリーズ『相棒season10』(毎週水曜 後9:00~9:54 テレビ朝日系)の会見が7日、都内のスタジオで開かれ、主演の俳優・水谷豊と及川光博が出席し、3月に放送予定の最終回をもって、及川演じる警部補・神戸尊が特命係を卒業することが発表された。及川演じる神戸は、2009年3月のシーズン7最終回で特命係に配属され、約3年間務めてきたが、当初からシーズン10を区切りに卒業することは決まっていたという。及川は「今シーズンをもって普通の及川光博に戻ります」とあいさつし、「出会いがあれば別れもあるかな。密度の濃い3年間でした。オールアップまで悔いのないように撮影に臨みます」と意気込んだ。主人公・杉下右京役で主演する水谷は「何が起こるかわからないところが相棒ですかね」と感慨深げに及川を見つめた。

  相棒シリーズは、警視庁の窓際部署「特命係」のキャリア警部・杉下右京がその天才的頭脳で推理し、相棒の警部補・神戸尊とともに難事件を解決する人気ドラマ。2000年6月3日に土曜ワイド劇場で放送され、2002年から連続ドラマとしてシリーズ化された。 初代の“相棒”亀山薫は寺脇康文が演じ、シーズン7の途中で“卒業”。2009年12月に公開された劇場版第2弾『相棒-劇場版2-警視庁占拠!特命係の一番長い夜』では、右京と関わりの深かった警察庁の大物幹部・小野田公顕(岸部一徳)が殉職する急展開で話題を集めた。 松本基弘ゼネラルプロデューサーは「視聴者の皆さんに新鮮な気持ちで楽しんでいただくため」と神戸の“卒業”の理由を説明。及川も「ざっくりいうと盛り上がるから」と笑顔を作った。
 
 今後の“新相棒”については水谷が「女性か男性かという議論になって、男性に決まりました」と告白。及川は「不安になったり、壁にぶちあたったら相談してきなよという気持ちです」上から目線で笑わせた。気になる人選について水谷は「及川さんの時も意表突いたと思う。次も意表を突く方を選んでほしいな」と話していた。新たな“相棒”のキャスティングに俄然注目が高まる。


『相棒』及川光博がseason10最終回で卒業

TV LIFE 2012.2.8

 テレビ朝日系で放送中の『相棒seaosn10』の会見が行われ、神戸尊役の及川光博が今シリーズ最終回で『相棒』を卒業することが発表された。
  及川演じる神戸尊は、亀山薫(寺脇康文)に代わってseason7の最終話から登場し、杉下右京(水谷豊)を調査する名目で特命係に派遣されたエリート。その後自らの異動に仕組まれた真実を知り、自ら特命係に留まることを決意した。当初は変人の右京についていけず距離を置いていた神戸も、少しずつ歩み寄り2人は名実ともに“相棒”になっていった。
  及川は今回の卒業を受け「オールアップまで精いっぱい悔いのないように撮影に臨みますので、よろしくお願いいたします」とあいさつ。卒業自体は、一昨年の秋ごろに知らされていたと言い「機密事項なので…」と、言いたくても言えずにいた心境を吐露。しかし妻・檀れいには「決まったときには伝えました」と明かした。
  同席した松本基弘ゼネラルプロデューサーが卒業の理由について「『相棒』は、多くの方にいつも新鮮な気持ちで見ていただきたいと思っていますので、ストーリー上の展開としてこういうことも楽しんでいただければと思います」と話すと、すかさず及川が「ざっくり言うと、その方が盛り上がるからですね(笑)」と会場の笑いを誘った。
  及川は卒業について「盛り上がるならいい。僕たち人間もそうであるように、ドラマも3年もたてばいろいろ変わってくる。新しい風が吹くんじゃないかなと思います。出会いもあれば、別れもあるかなと」と話し、「学校を卒業する感じですね」と続けると、水谷は「じゃあ僕は留年してるってことかな?」とおどけた。
  3年連れ添った相棒の卒業に、水谷は「この3年間、密度が濃かったですね。『相棒』がこれから先の及川さんの俳優生活に何かプラスになればいいなと思いました」と、相棒への気遣いを見せた。及川が「優しいですね」とうれしそうに言うと、水谷は「サンキュ」と言い、笑い合った。
  一部で流れている不仲説について水谷は「ある日、みっちゃんが撮影現場で『水谷さん知ってますか?僕たち仲悪いの』って言ってきて(笑)。そういうことを言われるぐらいの作品になったんだねと言い合った」と一蹴。及川も「僕たちメル友なんです。もう『みっちゃん、みっちゃん』と呼んでくれる水谷さんの声を聞けなくなるのはさびしいです」と仲のよさをアピールした。
  気になる卒業の仕方だが「復帰はあると思います」と言う松本GPに対し、及川は「殉職かもしれませんよぉ?」と意味深に親指を立てて見せた。また、新しい右京の相棒は“男性”だそうで、及川はまだ見ぬ新しい相棒に対し「大きなプレッシャーを感じると思います。何かあったら、相談してきなよ!」と及川節。水谷は「みっちゃんのときのように、意表をつく方でお願いしたいですね」と希望を語った。
  会見終盤には、水谷は「最終回での去り方によっては、神戸の再登場にも期待をしています。最終回、神戸尊に心あますところなくやってほしいと思います。3年間お疲れさま!」とねぎらいの言葉をかけ、及川は「今シーズンをもって、私、普通の及川光博に戻ります。3年間ありがとうございました」とファンにメッセージを送った。
 『相棒season10』は、テレビ朝日系で毎週(水)後9・00から放送中。

 


 驚きの一報だが、寺脇さんが降板したときほどショックがない私。

 ゴシップ誌で水谷さんとの不仲とかいろいろ言われてますが、まぁそれが事実であれどうであれ、ドラマ内においては、『相棒』スタッフが“神戸尊”というキャラクターを、亀山薫のソレよりうまく扱えてる感じがなかったので、作品の面白さを追求するという意味でも妥当かな、と。
 「『相棒』なのに、交代するのか!?」という批判も、番組設定上絶対だと思ってた右京―亀山ラインが崩れてしまうというカルチャーショック受けた後では、さほどのショックにも思えなくなってしまったし。

 しかし、今シーズンで、わざわざ亀ちゃん相棒時代のキャラクターを再登場させて、そのたびに「彼が新しい相棒です」と紹介する流れになっていたのに、また相棒を替えるとなると、一体あの紹介作業は何のためだったんだか…

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千石先生が死去 「わくわく動物ランド」「どうぶつ奇想天外!」で人気


 テレビの動物番組で親しまれた爬虫類両生類学者の千石正一(せんごく・しょういち)さんが7日午後1時25分、千葉県松戸市の病院で死去した。62歳。千葉県出身。

 TBS系のテレビ番組「わくわく動物ランド」「どうぶつ奇想天外!」に出演、「千石先生」と親しまれた。自然環境研究センターの研究主幹を務めた。
 


 千石先生は、特に爬虫類を扱う時の嬉しそうな、テンション上がってる姿が印象的で、“爬虫類が好きな変わったオッサン”というイメージがこびりついているんだけど、爬虫類以外の動物の生態にも結構精通していて、番組内では面白キャラクターに終わらない良い先生だったなぁ…
 よく毒蛇にかまれてたから、もしや……いやいや、邪推してもせんないことだ

 ご冥福をお祈りします。

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たぶん民放で見てたら、話で笑わせる部分がほとんどなくて、演出力を誇示して時間を持たせている、という印象でしかなかったかもしれないが、これがNHKで放送されてるものだ、という頭で見てたら、サイレント時代のコント映画みたいなアニメーションという、すごく実験的で野心的な笑いの回だ、という高評価をしてしまっている自分がいる(笑)

時系列がまちまちなのも、再放送頻度が多くて、どれが昔ので、どれが最近の何だか分からなくなってくるアニメもあるNHKっぽいなぁ、とか思ってしまったり(笑)

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第3話

反ノ塚「するだろ普通。何の責任も後腐れもないんだぜ」
野ばら「あんたの普通って、サイテーね」
…というやり取りをギャグ的に見せるのに、どーしてカットを割るんだ、テンポが悪くなって笑いが薄くなるのに!

…などとギャグの演出部分に不満があることもあるけれど

野ばら「やる気出ないのよ、あんな黒くてデカくて汚い男のお守り。シュレッダーに巻き込んでやりたくない?」
(想像で、シュレッダーに「おー」と巻き込まれる反ノ塚)
凜々蝶「(反ノ塚、逃げろォ!!)」←必死

…の箇所は、全て同じワンカットで見せてたりしていて、笑えるテンポになっているので、少し命中率が上がってきたか。


 物語の舞台となるアヤカシ館自体が最高クラスの居住地という設定であるし、主人公が通う学校もセレブ学校、おまけに主人公は成績トップの超優秀児、御狐神もあまりにもイイ男だから言い寄る女性が出てきたり、と出てくる設定に何でも箔が付いている。
 凜々蝶が学校生活のスタートに不安を抱いているというのは細かく描写するのに、実際にどういう登校初日の様子だったのかの描写は省く。主席入学なので新入生代表挨拶をするのにどういう内容の話をしたのは描写を省く。御狐神に言い寄ってきた女性はキスシーンが終わると出番がなくなりバックグラウンドは説明は最小限。あれだけ悪態を吐きまくる凜々蝶が実際にそれを発動させたのはたったの男子生徒2名に対してだけで、その2名も多少後のシーンで凜々蝶をさらに落ち込ませる敵役として分かりやすく登場し、御狐神と凜々蝶のやり取りによってストーリーから退場…
 描いても良さそうな厚みを出す部分を描かれない、というか、意図的に排除しているのか…
 何というか、古風な考え方なのかもしれないけど、必要なことだけを純化して描いてそれ以外を徹底的に排除するというのは、きわめて少女マンガ的だなぁ、とか思ってしまう。
 良いか悪いか、というか、そういう構造をしているなー、と思っただけだけど。

 少女マンガなら、主人公と美男子の恋愛成就が物語自体を終結させる目標になるけど、この作品というか、“雇われ人とその主”という関係性を主人公と美男子が持つ構造の作品は、今回みたいな“主従関係の契約をするかどうか”っていう段階を一つ作れることで、疑似告白みたいな雰囲気を創造できて、最終目標に至るまでに一つ山場を作れてしまう、という意味でズルいなーというか巧い設定だなぁ~と思ってしまう。

 それはさりとて、反ノ塚…
 …野ばらサンのセリフじゃないけれど、学ラン制服姿がこの上なく似合わねぇー(笑)

 

第4話

 あれだけ個性的なマンションのメンツを紹介する回でもあるんだから、もっと本気で笑わせにかかってほしかったなー、と思ってしまう。
 …とはいえ、本気で笑わせにかかる演出なんてしようもんなら、この作品の大部分を占めるセンチメンタルな雰囲気をぶち壊しにしかねんところもあるか……などとも思ってしまうので、難しいところかもしれないのだけれど。

 前回のラストで思わせぶりに登場した渡狸だったが、Aパートであっさり可愛いカワイイ豆狸姿を披露して、思わせぶりな登場シーンの印象を早くもぶち壊してしまう辺り、この作品の分かりやすさというか、そんなに複雑にしたくない制作側の思い・スタンスみたいなのが感じられる。

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(書きかけ)
 愛すべきバカたちの宴。
 そう評しても差し支えないだろう、今シーズン、最も雰囲気が軽い回。

 「つきすぎている女」の回も事件と雰囲気の軽さ・可笑しさ的には結構なものだったが、今回のは可笑しいというレベルに留まるんじゃなくて、最早ギャグの領域だな(笑)

 「Season8-17.怪しい隣人」に出てきたバカな犯人3人組が再登場。
 ひどくマジメで小心者で優柔不断な奥村、最年長のクセにお調子者で勝手に突っ走る池谷、腰ぎんちゃくで頭が足りなそうな山崎。
 元からバカな3人だが、それに引っ張られてか、他の登場人物のバカっぷりも目立った印象。

 上司のお茶とお茶菓子出すという想像以上の腰ぎんちゃくぶりを見せ、内村部長の呼んだ特命係を追い出そうとしたらその部長に「おまえ出てけよ」と言われ、急須をもってスゴスゴと退出する中園参事官。
 ツケで飲んでた上に、現金精算ではなくお悩み相談を引き受けてツケを解消しようとする内村刑事部長。しかも特命係に丸投げ。
 得意げに武勇伝を披露するも神戸にあしらわれる角田課長。…あ、このバカっぷりは毎度だ(笑)
 モバゲーに巨額を投入してたことが判明した米沢。
 イノシシの肉と間違えて豚肉を出す月本幸子。
 いらん手ばかり回しまくる真犯人。

 おまけに、道を間違える右京サン
 「田中晶は、ほしゃっきんサギ」と解説するところで、満面の笑みで体を揺すりながら話す右京サンの様子もなんか凛々しくない。
 右京サンすらバカっぷりが見えてきて、スランプが戻ってきたのかとすら思った。
 と思ったら、幸子にすら「またスランプですか」とか聞かれる始末だ。
 個人的には、右京サンがバカっぽくなったというか、水谷豊の素が出てきてるんじゃないかな、そのせいでキャラクターとしての隙ができてきたんじゃないかな、とか思えるのだが。

 そうなると、バカレースに参戦してない神戸クンが不憫だ。
 いや、貴重なツッコミ戦力ではあったか。
 作中で食べてたモノにことごとく不必要な悪態つきまくるのはバカにカウントしていい?


 ということで、キャラの魅力十二分に発揮の回。
 『相棒』オールマイティ、徳永富彦脚本の腕が光る。
 初めて神戸参入以降のキャラが活かされたというか、今回は戸田山脚本的だな。

 話自体は、謎が謎呼ぶ展開になっていて、こちらも目が離せない作りだった。


 次回、スピンオフ映画『鑑識・米沢守の事件簿』に出てきた萩原聖人扮する相原刑事登場。
 しかしあれは、鑑識米沢守シリーズというハセベバクシンオーの世界観なので、『相棒』本家とは混ぜるな危険というか
 ちなみに、映画内で特命係と相原に面識はできませんでしたので、次回が初ということ。



 それはそうと、神戸尊くん、誕生日おめでとう。

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(書きかけ)
水着回は作画が崩れる法則…

久々に見たわ、その法則発動させてる作品!
やっぱり雰囲気が懐かしいのか、『輪廻のラグランジェ』
まぁ、最初っから作画に目を見張る、という類の作品でもなく、低調な部分も多かったけど。

地球の危機を迎えている前で、どーでもいいことをこれでもかと描いてくる回。
しかしそれでも、話の持って行き方や画面の演出次第では、もっと笑える回になったはずなのに、演出も冴えない。

司令の顔背けてる方向がカット変わったら違ってる点で、コントロールが行き届いてないなぁ、と。

カットその1 右下の田所司令は左側に顔を背けているカットその1直後のカット 田所司令は右に顔を背けている

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 殺し屋少女が出てくる4コマギャグと聞いて、殺し屋稼業で鍛えた感覚を平和な日常生活時にも出しまくって周りがメーワクを被るような、『フルメタル・パニック』の短編みたいな話と思いきや、殺し屋少女の設定はほぼ死に体で、殺し屋少女にちょっかい出す一般友人少女のボケで話が回っていくのが、意外。

 友人少女・やすなを演じる赤崎千夏の演技力というか、テンションが素晴らしく面白いなぁ~
 声質的には『おジャ魔女どれみ』の千葉千恵巳、テンションは一時期の三石琴乃に近い気がする。あと高音域のセリフ喋るときは豊崎愛生に近いような感じもある。

 アニメの方は、OPの電波ソングっぷりが頭に焼き付いて離れない!
 殺し屋少女・ソーニャの名前が北欧的だからか、ロシア民謡風のイントロという、他のアニソンやJ-POPにはまず無い曲調で始まったかと思ったら、あとは主旋律と伴奏がてんで噛みあわない(意図的にずらしてる)メロディラインに載せて、ひたすら「キルミーベイべー!キルミーベイベー!」と連呼しまくるんだもの!
 OPアニメーションの序盤、UFOからの攻撃をかわしつつもちょこちょこした動きで駆け上がり空中でピストル連射するソーニャの動きがかわいい。
 登場人物紹介を兼ねるOPアニメで、三白眼というか、黒目を小さく描いた呆れ顔のカットが多めに描かれる主役も珍しいような…
 しかし、日常ライフを描くこととしかない本編からかけ離れた異星人侵略OPアニメは、ある意味この番組一番のギャグだが、どういう発想でここまで辿り着いたんだろうか…?

 本編は、とにかくテンポがダラダラ。如何に時間を引き延ばすかを考えてるような演出が気になるが、なんかこの緩くてまとまりない雰囲気が、ある意味萌え4コマと言われるジャンルを正しく…というか、忠実にアニメ化しているような、そんな気分にさせられてくる。
 どこぞかの情報で、監督の山川吉樹は桜井弘明の弟子的存在、というようなことを聞いて、そんなことを頭に入れてこの番組を見ていると、どことなくアニメ『魁!クロマテイ高校』に近いノリを感じてきた(笑)

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第1シーズンDVD6巻目DVD7・8巻目感想、遡りアップしました。


 『ナイトライダー(2008)』がフジテレビ深夜で放送開始されているらしい。
 キットの外観がゴツいマスタングになって、マイケル・ナイトの息子であるマイク・トレーサー(後に二代目マイケル・ナイトを襲名)が主人公のヤツである。
 その名も『ナイトライダー ネクスト』
 フジでやるなら関西では関テレで見られるか!?…と思ったが、関西テレビにそんな予定はない…
 とにかく興味があるので、放送してもらえるとありがたい。もしくは、ビデオリリースを早く!

 そんなワケで、久々にナイトライダーの元々のシリーズの感想書きでもやってみる。

KnightRiderSeason2OPtitle.jpg

 シーズン1の廉価版DVDセットは最終巻以外に特典映像がついていたが、シーズン2以降はなし。(時々他のドラマの番宣が入ってはいるが)
 そしてシーズン2は全巻4時間分の番組を収録…つまり、通常枠の1時間モノなら4話入ったお得なディスクになっている。(シーズン1・3・4は1巻3時間分収録)
 『ナイトライダー』の設定と面白さと人気を決定づけたシーズンであるので、それを1つのディスクに凝縮してくれるのだから。

KnightRiderSeason2OPApril.jpg シーズン2だけは、メカニック担当が違っている。
 『ナイトライダー・コンプリートブック』によると、シーズン1のボニー@パトリシア・マクファーソンはプロデューサー判断で…端的に言うと「色気がない」という理由で降板させられ、シーズン2からはスタイルのいいブロンド美女エイプリル・カーチス@レベッカ・ホールデンがキット担当のメカニック役として起用されている。
 うーん…。
 物腰穏やかだがキットに施す改造が割とスパルタで、言ってる様子とやってる事のギャップに魅力があるエイプリルも悪くはないんだけど、男性と対応に渡り合える芯の強さのあるボニーは、女性ながらメカニックやってるという説得力があってピッタリだと思うんだけどなー。
 何とも金の臭いが強くて人情のない理由でいなくなってしまうのが、何というか、いかにもあっちの番組的だなぁ、と。
 まぁ、ボニーが帰ってくることが分かっている後年から見てる身としては……というか、日本ではこの人事のややこしさを回避するためシーズン1と2を入れ替えて放映していたので、それを見ていた身としては、シーズンごとの違いを楽しめるバリエーションの一つとして穏やかに見ることはできるのだけれど。

 ちなみに、エイプリルの日本語版吹き替え声優は、『きんぎょ注意報』の菅平由梨香でおなじみの潘恵子である。
 …えっ、『きんぎょ注意報』はおなじみではないって!?
 そんな…『きんぎょ注意報』は誇張した汗記号とSDキャラの多用とか、今のギャグアニメのベーシックになってる部分を定着させたエポックメーカーなのに。
 というか、『ガンダム』のララァ・スン、『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』のパピィ、『セーラームーン』のルナと言った方が分かりやすいですか?
 …って、潘恵子はともかく(汗)

 シーズン1では、マイケルがどんな困難な局面に陥っても、「キット、すぐ来てくれ」―「はいマイケル、ただ今」のやり取りでキット(ナイト2000)が登場することによって、キット無双で解決、という流れが大概だった。
 それが、シーズン2ではキットが登場してもなお行動が困難な場面が訪れ、キットの性能だけで乗り切る描写は抑えられ、話の流れにある種の緊迫感(キットが来たらもう安心、というわけではないパターン)が出てくるようになった。
 シーズン1後半「偽札大量生産!! 平和な町にはびこる犯罪組織(A NICE,INDECENT LITTLE TOWN)」「激突!キット対マイケル 悪魔の洗脳! 奪われたナイト2000(CHARIOT OF GOLD)」の流れからさらに進化した形だ。

 一方、実車アクションが売りだったチェイスシーンやターボブーストなどのシーンに、このシーズンからミニチュア撮影が導入され、実車アクションの醍醐味が減少している。
 ミニチュア撮影の場面になると、それまでのシーンと質感というかライティングが違うので、変わった途端によく分かるし、何より、キットの外側だけ作ってタイヤぐらいは回るようにしただけの中身空っぽのミニチュアカーを使っているのか、キットの動きにてんで重みが感じられなくて、迫力減少…
 まぁ、ヘリより高くジャンプする、水の上を猛スピードで走る、崩れた洞窟を砕いて脱出する、など実車…しかも週一放送のテレビシリーズでは撮影が困難な展開があるので、仕方ないのかもしれないが、坂を転がり落ちる、土に埋められるみたいな、ミニチュアでなくても撮影可能程度のこともミニチュア撮影してるから、なんだかなーと思ってしまう。
 「復讐の罠!マイケルは2度死ぬ シグナルGO!高層ビル激突(A GOOD KNIGHT'S WORKS)」では、ビルの高層階に実車でジャンプして突っ込んでるのを撮影できてるのに。
 ただし、ミニチュアの精度というか、キットの周りの景色などは結構細かいとこまで造られたり、巧い具合に汚しがかけられたりしていて、結構良かったりするのが、ミニチュア特撮大好き人間としては、喜ぶべきか迷うところです(笑)

 


「無敵ゴライアス vs ナイト2000」
(原題“GOLIATH”…訳すと、「ゴライアス(小さなダビデが挑む巨人兵士)」)

真っ向対決するゴライアスとナイト2000 左が我らがマイケル・ナイト/右は今話の敵であるガース・ナイト

 シーズン2開幕! エイプリル・カーチス初参加! でも初参加って説明するシーン、一切なしッ!
 …まぁ、“新キャラがいつの間にか当然のようにそこにいる”というのは洋ドラにはよくあることもかもしれませんが。
 製作側は説明をしないことで、ボニーの存在を黒歴史にしたかったのだろうか、などと勘繰ってしまう。その場合、皮肉なことに、後々のシーズンではエイプリルの存在の方が消されてしまったということに。

 それはともかく…

 この話だけ、キットの吹き替え@野島昭生のテンションが、他の話と比べて異様に低くて驚く。
 というのも、この話は日本では日曜洋画劇場枠で『ナイトライダー2』と題して放映された、言ってみれば初期作であり、まだ第2回目。
 “人工知能の相棒”という設定を守って、それが分かるようにロボットっぽい応答になるよう演じているようだ。
 ちなみにこのロボットっぽい演技は吹き替えスタッフの間でも悩んだようで、どこかの段階で演技方針に迷った野島昭生がスタッフに「ロボットっぽさをなくすために、マイケルに恋してる感じで演じてみては?」と言われて、その方針がキット日本語吹き替え版の演技のベースになった、という話をどこかで聞いた覚えがある。

 お話としては、新シーズン開始の第1話だけあって、仕掛け満載。

 マイケルと同じ顔を持つ男・ガースが、マイケルの敵として現れる。
 ガースは本名がガース・ナイトと言い、なんとナイト財団創設者ウィルトン・ナイトの実子。ガースのあまりの非道ぶりに財団が追放し、アフリカの刑務所で処刑されたと信じられてきた人物である。
 そして、そのガースがナイト2000と同じ“絶対防御”ともいえる特殊被膜を持つ大型マシン“ゴライアス”を制作し、マイケルとキットに挑んでくる。
 目的は、自分の居場所を奪ったマイケルと財団への復讐と、ナイト2000の技術(特殊被膜)を使って通常では実行不可能な“とあるもの”を強奪するためだ。

 いわゆる“悪のニセモノが出てくる回”という、これが面白くなくてどうするという鉄板ネタである。
 キットのニセモノ役としては、シーズン1「激闘!善と悪2台のナイト2000」でカールが登場しているが、今回はマイケルのニセモノ…
 …というか、ナイト財団創設者の実子がガースなのだから、設定上本当はマイケルがニセモノの立場になってしまうのだが、とにかく、主役のニセモノのお出ましである。

 吹き替えでは、マイケルをおなじみ佐々木功(現:ささきいさお)、ガースを有川博、と別の人間が吹き替えしていて、しかも有川博がかなり悪役演技を頑張っていて、違いが分かりやすいが、原語ではデビッド・ハッセンホフが吹き替えなしで両方演じており(当然と言えば当然か…)、演技分けの苦労が忍ばれる。
 でも、デビッド・ハッセンホフって大根役者で有名だというからなぁ(汗)ネイティブの感覚だと、どういう風に聞こえていたのだろうか。

 ニセモノが出てくる回にはなくてはならない、「ホンモノがニセモノと間違われてる」というネタは、この話では、マイケルがガースになりすまして敵の作戦を阻止しようとする、という形で利用されている。
 ただ、捕まえていたガースがかなり早く脱走してしまって、マイケルがなりすましたことで敵の作戦が阻止された部分が全然なくて、あまり有効な使われ方をしていないのが残念なところではある。

 
 この話でキットが頑強な理由が、いわゆる“超合金という特殊金属でできているから頑強なマジンガーZ”などの類ではなく、分子結合殻(Molecular Bonded Shell)という特殊被膜を普通の金属にコーティングすることによって頑強さを得ることができるという類のものであることが判明する。
 その特殊被膜を作るには、分子結合殻の構造式を知ることが必要で、構造式は3人の人間に2/3ずつ分けて教えられていて、完全な構造式を知る者は死んだウィルトン・ナイト以外はいないという設定だ。
 世界に3人しかいない貴重な構造式保持者だが、この回で1名死亡。
 1人が2/3ずつ持っているから、財団側が構造式が必要な際に、1人死んでも他の2名が集まれば何とかなるのは、ウィルトン・ナイトが用意したセーフティネットか。というか制作陣もこの手のエピソードをまだ作りたい感じであることが分かるな。
 ちなみに、他の人物の一人が、われらがデボン。もう一人はシーズン3「ナイト2000魔の毒液に溶ける!決死の再生・立直れキット!!」になるまで出てこない(それすらセリフで触れられるだけだが)。

 おかげでデボンは狙われ、毒と自白剤を盛られるピンチに陥るが、何とか生還。
 しかし、片方は殺しておいて、片方(デボン)は生かして帰すって、敵の行動もなんか片手落ちな気がする……いや、片手落ちでなかったらこんなところでデボン死亡という視聴者にとってはまったくもって残念な事態に陥るので、片手落ちで結構なんですけどね。

 分子結合殻の秘密を手に入れたガースは、ゴライアスを建造。
 ナイト2000と同じ性能を持ち、ナイト2000より遥かに巨大な車…
 …と書けば強敵っぽく聞こえはいいが、ガタイの頑強さ以外の部分がそこら辺にあるトラックそのままの性能というか内装なので、ハイテク機器ぎっしり詰めて秘密能力も盛り沢山の魅力的なキット(ナイト2000)と同じとか言いたくねぇなぁー(笑)
 シーズン4第1話に出てきてナイト2000をかつてない程追い詰めたジャガーノートは、ちゃんと内装がハイテクしてて、そっち方面の魅力もあったのに。

 そんなのことはともかく、頑強さが同じならガタイの小さいナイト2000の方がゴライアスより断然不利なわけで、実際、作中でもナイト2000とゴライアスがガチンコ対決し、ゴライアスの体当たりを受けて、ナイト2000はグシャグシャに破壊される。
 キット初の完全敗北である。
 …ただし、激突シーンはミニチュア撮影のため、迫力と悲惨さは相当薄いのだけど。
ゴライアスvsナイト2000 迫り来るゴライアス(ミニチュア) ゴライアスに大破させられるナイト2000!…ただし、ミニチュアゴライアスに弾き飛ばされたナイト2000!(ミニチュア)…あれ、ボンネットの吸気口はどこへ?(汗) ゴライアスに負けたナイト2000とマイケル…ナイト2000の壊れ方がミニチュアと違う(笑)

 ただ、ボイス・インジケーターまで不完全な機動になって音声も高くなったり低くなったり不安定なキットが何とも痛々しい。
 しかも灼熱の砂漠に放り出されて、マイケル共々ピンチ。
 マイケルが何とかキットを直そうとするが、緊急時対応マニュアルを見ても「まるでちんぷんかん…」と言う有様。
 …『新ナイトライダー2000』でのマイケルがキットをほぼ完全に修理できてたのは、完全に設定間違いだということがよく分かる(笑)
 最終的に、キットの駆動系をいじってラムジェット(空気圧縮機などの特殊装置不要のジェット噴射?)にすることで、砂漠から脱出。ラムジェット稼働には結構な初速が必要なのだが、エンジン動かない状態でどうやって初速を稼いだのか…。あと、このラムジェットにはターボブーストに使う動力系統を利用してるんだろうか?
突貫工事のラムジェット使用で爆走中のナイト2000

 このラムジェットのシーン、ロバを連れたじいさんがジェット噴射で走るキットを見てびっくり仰天、というよー分からんギャグがあるのだが、直前まで「人も来ない場所なので、このままじゃ死ぬな…」という緊迫のシーンだったのに、ここで人が出てきたら一気に醒めないか?

 砂漠から脱出したマイケル・キットは財団に辿り着き、回復して再度ガース・ゴライアスに挑むことになる。
 先述したマイケルのガースなりすまし作戦もここで登場。しかし、これまた先述のとおり、ガースが早く脱走してマイケルの作戦をおじゃんにして逆に捕まえてしまう。
 おかげでその後のガースがゴライアスに乗り込んでの軍施設襲撃シーンは、展開の押し引きがなく、ただ成功する様を見るだけになり、しかも無駄に長くてダレるんだよな…

 その後はマイケルが敵の隙を突き、キットに乗り込んで、ナイト2000vsゴライアスの第2ラウンドの開始。
 実車撮影・ミニチュア撮影入り混じってのチェイスシーン。ミニチュアの部分の両車の動きが軽すぎて、見てるのが難だが、敵の目論見を打破し前回のリベンジも果たす最後のチャンスでの対決という展開自体は燃える。

キット「(ゴライアスの弱点として)分子結合殻のコーティングが一カ所だけ脆い部分があります。トラクターとトレーラーを繋ぐ結合点です。(大きさは)コインほどもありません」
マイケル「一回でもしくじったら狙いを読まれちまう。命中を祈っててくれよ」
 …ということで、シーズン1でカール戦でも使った、ナイト2000唯一の武装であるレーザーをここで使用。
 極小の的に一発で見事命中させてしまうが、これはキットの性能がすごいのか、マイケルの照準がすごいのか……後者なら、マイケルの所業は最早人間業じゃねえ!

 そして、マイケルとガースの肉弾戦に決着がついた後、大爆発するゴライアス。
 …トレーラー本体から離れてるトラクターとの結合部との攻撃で、なんでそんなにゴライアス本体がダメージ喰らってるのかよく分からなかったりする。ミサイルポッドもレーザーで攻撃してたけど、結合部以外の分子結合殻は万全だったはずだし、しかもポッドへの攻撃でなんで本体ダメージになるんだろうなー、とちょっとそこら辺が引っかかる。

 そーいえば、この回のカーアクション、ターボブースト出てきてないな。

 ともかく、ガースは捕まり刑務所に逆戻り。この話でゲースが死んでいないのがミソですな。
 そして同じシーズン2の話「替え玉博士略奪作戦(GOLIATH RETURNS)」で再びガースが現れることになるわけで。

 この話はスペシャルらしく、人間ドラマの部分はゴージャスなラスベガスが舞台である。
 その関係で、ギャンブルにまつわる話も関わってくる。何度かあるガースとの対決の一部はギャンブルで行われるし。
 「私はギャンブルをやるようには造られてませんよ」とか最初は興味なかったのに、最後には「独自の理論で必勝法を編み出しましたよ、マイケル!」とまで乗り気で、ギャンブルにハマるキットが見られる。

 シーズン2でこの話だけアイキャッチの仕様が違う。他の話は、EDでも使われていてお馴染みの明け方の砂漠を手前に向かって走ってくるナイト2000の映像だが、この回のクライマックスであるゴライアスに向かっていくナイト2000の様子が、この回のアイキャッチとして使用されている。

KR22EyeCatch.jpg

 


「刑務所脱獄!復讐の時限爆弾を探せ!!」
(原題“BROTHER'S KEEPER”…訳すと、「兄弟の番人」(旧約聖書で弟アベル殺しについてシラを切る兄カインの言葉から))

囚人マッコード(右端)とその娘リサ(左端)の再会

 刑務所からの仮釈放を拒む囚人マッコード。しかし彼が釈放されないと強力なミノタウロス爆弾を市内で爆発させると言ってきた犯人がいた。知事はナイト財団に依頼し、マイケルは刑務所に潜入してマッコードを脱獄させる。マッコードの釈放を求めていたはずの犯人たちは、なぜかマッコードを殺そうとした。疑問を持ったマイケルは事件の再調査を開始し、マッコードの娘リサと会うが…

 逃げるマッコード、それを殺そうとする爆弾犯と、人命軽視でマッコード確保に血眼になる警察、マッコード救出と真実の追求に動くナイト財団という、敵味方が入り乱れての大乱戦。
 シーズン1「消えた証人を探せ! ナイト2000 波止場の大激突!(THE FINAL VERDICT)」に近い構造で盛り上げている。
 今話は、そこにマッコードとリサの親子関係の修復に関わる人情話とマッコードと爆弾犯との関係話でも盛り上げ、爆発までのタイムサスペンスでも盛り上げるという、新シーズン開始直後の通常運営初回らしく盛りだくさんの気合の入った回。

 『ナイトライダー・コンプリートブック』での講評でも「アクションとアドベンチャーがノンストップで続いていく、ハラハラ感が効果的に演出された回」と好評である。

 序盤のマル秘作戦で警察に追われ、中盤以降では知事・警察を敵に回したことで警察に追われ、ラス前まで指名手配くらいっぱなしのマイケル。
 包囲網をかいくぐるために、マイケルは「LIC. PLATE」という機能を使い、ナンバープレートを変えて警察の目を誤魔化すが、これは日本未放映の箇所である。
 しかしキットみたいな、あそこまで改造されてハデなトランザムってそうそうないだろうに、ナンバー変えただけで違う車だと認識する警察の目は節穴じゃないのですかね?(笑)

「LIC. PLATES」作動ボタン いつものナイト2000のナンバープレート「LIC. PLATES」ボタンを押すと、プレートがくるんっと回転して別のナンバーに早変わり

 また、これも日本未放映になっているが、リサの話を親身になって聞くエイプリル、という描写があり、新キャラ登場直後らしくエイプリルのキャラクターを深めている。

 刑務所脱走時のターボブーストシーンはミニチュア撮影だが、オープンセットでのライティングの工夫と細かいトコまで作り込まれた背景、それから実車シーンとの編集具合で、見応えがあるシーンになっている。

KR23-1.jpg オープニングにも使われているターボブーストシーン(ミニチュア) KR23-3.jpg

 後半には、実車での低空ターボブーストシーンもあるので、実車アクションを望んでいる人にも良い回である。
 作戦の決め手としてのターボブーストが2回もあり、中盤にも1回あり、前回のスペシャルでターボブーストがなかったことの鬱憤晴らしか?(笑)
マッコード追跡劇に割り込みターボブースト! 爆弾輸送中に低空ターボブースト!

 


「殺人ヘリ攻撃ミサイルの恐怖!決死の空中戦 超パワー全開」
(原題“MERCHANTS OF DEATH”…訳すと、「死の商人」)

依頼人のカメラ(注:人名ですヨ)とマイケル ナイト2000と攻撃ヘリの戦いの結末やいかに?

 ナイトライダーvsエアーウルフ!
 …ということは、本国の制作陣は全然思ってないはず(今話の本国放送が1983年で、エアーウルフは1984年開始)だが、『超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ』『ナイトライダー』の放映期間がほぼ同時期の日本では、そんなことを思ってしまうのである。
 ファンが作ったMADムービーで「『ナイトライダー』対『エアーウルフ』」をやってる場合、大概この回が使われているようだし。

 女性の乗った車を爆撃する軍用ヘリのシーンから物語は始まる。デボンの旧友アメリアの失踪を調査するため、マイケルはアメリアの娘・カメラに会い、軍の倉庫で不正取引が行われていることをアメリアが突き止めたと知る。しかしその事実を証明することは困難を極め、マイケルはとある最終手段を使うが、そんなマイケルの下に冒頭の軍用ヘリが向かってくる…

 アクション一辺倒になることが多かったシーズン1に比べ、シーズン2になってから人情要素が厚いドラマが展開されることが多くなった。
 アメリアにほのかな恋心を抱いていたデボンの話もそうだし、アメリアの死を知ってからのデボンとカメラの描写もそう。
 その分アクションは少な目だが、空を制するヘリとの戦いというド派手さでカバーしている。
 ちなみに、「危機一髪!ナイト2000 窮地の女性を救え!(WHITE BIRD)」でデボンが語っていたフランスで出会った運命の女性とは、今話のアメリアのことだろうか?

 
 1時間枠のエピソードでマイケルが手痛く負傷する初めての回でもあるのかな。
 今までなら成功していた潜入作戦が通じないというところで、今までの回とは違う捻った展開になっている。

 シーズン2までキットに搭載されているモニターは2つあるのだが、この回はその2つともを同時に使って有効に活用している珍しい回。
 これ以降はあんまりにも使い道なかったのか、シーズン3の内装大改造時に1画面にまとめられたからなぁ。

手かがりの写真と風景を比較して、デュアルモニター大活用

 ヘリとの戦いは、キット無双とは行かない緊迫した戦いとなっている。
 熱戦追尾ミサイルを回避するためにこの回で実装されたウルトラマグネシウムと、出力を上げたマイクロジャム(電子機器妨害電波。劇中では「マイクロウェーブ発射!」とか言ってる)でヘリに対抗。
 ちなみに、ウルトラマグネシウムは「ROCKET FIRE」ボタンを押して発射しているな。
ロケットファイアボタン。今話ではこれを押してウルトラマグネシウム投下
 始終押され気味のマイケルとキットで、おまけに頼みのマイクロジャムも有効範囲外で効果薄。スモークリリース(煙幕)で敵の目を撹乱しつつ、地形を利用したターボブーストによる特大ジャンプでマイクロジャムを近距離照射して、何とかヘリに勝利をしている。
 ナイト2000の機能をこれでもかとフル活用。
 やっぱり、メカvsメカでいい勝負繰り広げる話は好きだなぁ~

マイクロジャム照射ボタン 煙幕(スモークリリース)ボタン。…ん? マイクロジャムボタンのアップ時とボタン配置が違うゾ…オープニングでもおなじみ、ヘリより高くジャンプするナイト2000(ミニチュア)
 

 「デボン逮捕!決死の脱獄 迫る巨大トレーラー!橋上の対決(NO BIG THING)」ではキットをパンクさせて修理代稼ごうと目論んだガソリンスタンドのオヤジが出てきたが、この回でも自分でパンクを仕込むガソリンスタンドのオヤジが登場。前のオヤジは給油していて停車中の車に小細工しようとしていたが、今回のオヤジはマイケルの去り際に「おっと大変だ、パンクだよ」と言った後にニードル突き刺しているので、普段はよっぽど小細工の手際がいいんだろうなぁ、などとこのシーンを見るたびに要らんことを思ってしまう(笑)
 どっちのオヤジにしろ、無敵外装のナイト2000の前に醜態をさらす羽目になっているのが、痛快である。

 日本放映版では、マイケルとキットにちょっかいを出すバイクライダー二人は「どこにでもいる」田舎町の暴走族という風な描写だったが、日本未放映部分ではその前に、町で女性に乱暴なナンパを仕掛ける二人の様子があり、それを乱暴にたしなめたマイケルを恨んで最後までちょっかい出すという感じになっている。

スキーモード発動ボタン。やっぱりボタンの配置が他のアップ時と違う… スキーモードで、通行妨害する暴走族を抜き去るナイト2000

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 いつぞやのニュースで、イカが豊漁すぎて保管に困るというのがあったので、それをネタに描いたイカ娘絵!
 エビを餌にミニイカ娘釣りをしている皆さんの図。
 もっとミニイカ娘増殖させたかったけど、早く迎えた気力の限界に阻まれ…^^;)
 ちなみに、そのニュースを聞いたのは11月ぐらいだったかなぁ…

 …完成までどんだけかかっとんねん、オレ

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 「競技場無差別脅迫事件」の再放送・後編。

 今回は、大島美和作画監督回だった。
 かつては『りぜるまいん』、最近だと『恋姫+無双』や『バカとテストと召喚獣』のキャラデザをやってる人です。
 かわいいと評判の萌えデザイン…というか、個人的好きなだけかもしれませんが(^^;)、まぁそういうデザインをする人なので、今話のコナン作画も比較的整っていて、可愛らしく描けていた気がする。

 ラストの「本当は、あなたとお似合いの18歳よ」とカミングアウトする灰原の辺りの作画とか、ええもんですわ。

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 今週も登場、月本幸子。前回で準レギュラー入りしたとはいえ、隔週ぐらいでの出演かと思いきや、毎回出るのか
 しかし、今作の暗めの話のラストに月本幸子が出てくるのは、あまり向かない気も…
 代わりに、笑いの少ない本編に笑いを補給してもらったが。
 冒頭の鑑識米沢・角田課長・特命コンビを交えたコントと含めて、今作は前と後ろで暗めの話を挟み込む笑いのサンドイッチ構成だな(^^)

 相棒初参戦の脚本家・高橋悠也。
 ドラマ『怪物くん』で共同脚本をしており、オタクには『TIGER & BUNNY』の各話脚本で親しいかと。
 …『TIGER & BUNNY』では、シナリオの進行と展開があまりよろしくない回を担当していることが多い気がするが(^^;)

 初参戦者のせいか、冒頭でキャラでドラマを見せて慣らしているような感じ。
 店で食事しながら性格のやや軽い神戸クンと細かいことを気にする右京サンの様子を見せ、その間組織犯罪対策5課が仕事をしていて、対する特命コンビはどーみてもヒマそうで、鑑識課の米沢サンは証拠品の鑑識作業にてんてこまい…といった風な、キャラの基本を重視して見せる話の進め方になっていた気がする。

 ヤクザに身分証見せる際、いつもの丁寧な口調はどこへやら、「ハイ警察」とぞんざいな対応の右京サン。
 「ライフライン」の時みたく、今シリーズ、ヤクザには愛想がないな、右京サン。というか、『刑事貴族』の本城になってきている気が(^^;)

・冒頭のヤクザ絡みの事件
・産廃業者の偽装自殺
・自然保護活動家の産廃場撤廃運動
・伝統工芸の跡取り問題
・そして、右京サンが看破する最初の秘密
これらバラバラのキーワードがつながって展開していくのが良かった。

 容疑者の回想シーンにおいて、殺害された本人しか知らない写真の隠し場所を一発で探し当てたり、言語が違う相手に対してなぜかすんなり話が通ってしまうとか、回想シーンでエスパー級の強運見せていたのが、ちょっとおかしかった。

 今作の監督は、長年『相棒』で助監督を務め、前シーズンの「監察対象杉下右京」で初登板となった田村孝蔵。
 この監督の撮影方法もちょっと気になるなぁ。

 次回予告、「お久しぶりです、出所してたんですねぇ」という右京サンのセリフがあるので、過去に登場した犯人役の誰かが再登場するのだろうけど、顔にとんと覚えがなく…
 …と思って調べたら、ああ、シーズン8の「怪しい隣人」で、ドジばかり踏んでた盗賊の3バカか(^^)

 

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 やった! 今年から我が家は、京都テレビが(もういい

 『Angel Beats!』『花咲くいろは』のP.A.WORKSが、『xxxHOLiC』『BLOOD-C』の水島努監督を招いて、綾辻行人原作のホラーミステリーをアニメ化。
 キャラ原案は『シャナ』『ハルヒ』の、いとうのいぢ。
 ちなみに、音楽は大谷幸。過去にサントラ聞きすぎたせいで、この人の音楽は今でも“平成ガメラ”にしか聞こえないのが私の業(^^;)

 シナリオとしての進展が3話ラストまでほぼなく、隠された情報を小出しに明かしていくことだけで話をもたせているかのような感じが、現時点ではある。
 1クールある話の中でまだまだ序盤というか基本説明時期なのかもしれないので、作品の構成的には問題ないのかもしれないが、華はないなぁ…

 …しかし、そこは映画オタクの水島努、現状まだまだシンプルな話の筋を演出力でしっかりとホラー仕立てにして、先が気になる雰囲気作りがなされている。
 深夜の霊安室に向かう少女を闇に溶け込むように描写したり、場面転換時のカットに謎の人形の姿をインサートさせるとか、雰囲気ばっちり。
 BGMの使い方が特にホラー映画っぽさ満載。無人のエレベーターが動く何でもないシーンでも、怖さを煽る煽る。
 元々ミステリー作家の原作者の作品なので、結末に至るまでのヒントというか伏線がいろいろと散りばめられているけれど、伏線部分も時間をかけて描写するなど、演出側で丁寧に拾い上げているところもある。

 そして3話ラストで起こる大事件と、今後の展開…
 バイオレンス&ブラックユーモア大好きの水島監督の趣向が悪意ある方向で発揮されないことを祈るばかりだ(^^;)

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 今期から読売テレビ月曜深夜のアニメ枠が「MONDAY PARK」から「MANPA」に名称変更。
 どういう判断での改名なんだろう…?


 1話Bパートの、宇宙から地球見ていた連中が「あれが地球か、我々が目指していた場所だ」とか地球侵略匂わす発言したりとか、
 地球防衛軍よろしく地球側の軍隊が戦艦や砲台などの通常火力の大奮発で敵に攻撃するも全く効果なく撃沈とか、
 様々なアラームと分析結果・状況報告が飛び交う司令室の様子とか、
 司令室に飛び交う説明のほとんどが専門用語だらけでワケ分からんとか、
 見て第一声、「おお、懐かしー」とか思っちゃったりしたが…

 そんなんでいいのか、オレ(笑)

 『ナイトライダー』と勇者シリーズを見て育ち、ゴジラシリーズの平成メカゴジラとMOGERAに偏った情熱を持ち続け、「最近ロボットモノ少ないよなぁ~」とか嘆いていた私が待ち望んでいたロボットアニメだぞー!
 懐かしい、とか思っちゃったら、ロボットアニメが過去の遺物になってることを自覚してることになるぞー

 …とはいえ、近年のロボットモノと言っても『ガンダムSEED』『コードギアス』『ギルティクラウン』とかのライン―イケメン押しで、基本設定の説明は二の次のシナリオ展開―が主流になってるっぽいから、それと比べれば、舞台設定やシナリオの状況設定は相当手垢が付いているものかと(汗)

 あと、“ロボットモノ少ないとか言うけど、『ガンダムAGE』とかはどうした?”などのツッコミは無しの方向でお願いします(汗)
 上のは直感で思ったことだけ書いているので、どうぞ堪忍。
 

 総監督が、今期『モーレツ宇宙海賊』のシリーズ構成・監督をしている佐藤竜雄(サトタツ)
 原作が、Production I.G.
 アニメ制作が、XEBEC
 日産自動車がロボットのデザイン協力している
 …という謎の布陣。

 企画・プロデュースのところに諏訪道彦プロデューサーの名前が。
 今までの諏訪サンの来歴から見ると、この作品の毛色は浮いているよーな気が…
 

 サトタツ監督は掛け持ちしてて大丈夫なのか? あ、でも『モーレツ宇宙海賊』はもう全話作り終わっているんだっけ…
 原作がI.G.ならなぜ自社で作らないのだろうか? 『ギルティクラウン』に注力したいのかな…

 

 小難しい専門用語も葛藤多そうなシナリオ進行具合も問答無用で張り倒して話を進めていく、元気な主人公・まどかがいいねぇ~
 町を守るべくロボットで戦いに行くのに、まだ何もしてない敵に向かっているところで、「待ってて、鴨川ぁー!」というズレたセリフセンス爆発させてる辺りとか、好み。
 まどかを演じる石原夏織の声色は、一時期の水橋かおりを髣髴とさせる気がした、少し。

 ロボットに乗って負けて傷心のまどかに、姉ポジションのキャラが気持ちを回復させる一言を告げて、形勢逆転!…という定番ネタに、“しんみり良い話をする”“がんばれと喝を入れる”という定石を使わず…
 「責任取れねぇーんなら、ジャージ部なんてやめちまえぇーッ!」「ムっカツくー!」という力技のシナリオ展開だったところとか好きだな。

 どーみてもジャージ羽織っただけのハイレグ姿を「制服です(キリッ」と言い切ったところで、ちょっと『BLUE DROP』アニメ版を思い出してしまった(笑)

 敵の男パイロットがしっかりした長丈の衣装を着こんでいて、対する主人公側の女の子たちはぴっちりしてところどころ肌が露出してる(っぽく見える)丈の短いエロいパイロットスーツ着てる上、その二人が乗るロボットが互いに高速で近づいていく様子を、パイロットの姿の交互カットで見せている箇所は、どーにもギャグにしか見えんなー(汗)
 女の子キャラにぴっちりスーツ着せたがってるアニメ作品は、恥ずかしい見た目の言い訳として「この世界のパイロットスーツはこうなんです!」と男女のスーツデザイン統一して言い訳するモンだが、むしろギャップを高めて、薄着が笑われる方に意識誘ってどーする!(笑)

 今のところは好きな部類。
 パイロットフィルムの雰囲気が終わった4話以降ぐらいが正念場か…?

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