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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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 本放送当時、中学生だった私のクラスでは、「『踊る大捜査線』の2話が超笑えて面白い」と評判であった。
 まだ『踊る』未体験だった当時の私は、「刑事ドラマなのに超笑えるってどういうこと?」と疑問だったが…
 うん、確かに刑事ドラマでは異例のギャグ展開。
 しかも、テレビシリーズという長期戦のならし運転、登場人物たちの人となりなど状況説明をまだまだしていかなければならない放送開始2話目にしてこれである。

室井「(緊迫したBGM)椅子には爆弾が仕掛けられている、絶ッ対に開けて座るなッ」青島「(BGMストップ)…もう座ってます」和久「…。(テヘ)」
室井「(緊迫したBGM)いいか、安全ピンは絶対抜くなッ」青島「(BGMストップ)(ピンを手に持って)…あの、抜いちゃいました」室井「…。(呆れ)」
室井「ワイヤーに触るな」青島「うっ」室井「…触っちゃったか」青島「…ハイ」和久「青島ァ…」青島「オレも動けなくなっちゃいました…」
すみれ「(青島と夕飯に行く)お店、7時に予約しちゃったんだけど」青島「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ」すみれ「そうね。(店に電話し)すみません、7時半に変更してもらえますか?」和久「おいおい」
 …辺りの展開は、ものすごく笑えるポイントだな。

 ただ、以前にこのブログの感想で、「全編わたってギャグ」と評したが、すみれさんのトラウマ発覚シーンだったり、和久さんの「正義なんて言葉は口に出すな、死ぬまでな。心に秘めておけ」「刑事は犯人を恨んじゃいけないんだ。この仕事は憎しみ合いじゃない、助け合いなんだ」というセリフがあったり、素適なシリアス雰囲気も多分にあるんだよなぁ~

(書きかけ)

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 個人的に、久々の『踊る』テレビシリーズ地上波再放送視聴。
 我が家では、デジタル放送に切り替わってから初だ。

 第1話はまさかの、前編・後編2回に分けての放送
 冒頭「おことわり 踊る大捜査線第1話後編は、'97年1月7日(月)に拡大枠で放送されたものを再構成しています。時間の都合上、前編と重複した部分があります。ご了承ください」とテロップが映し出される始末

 これは、私がこういう回に出くわさなかっただけで、再放送では毎回なのかな?
(書きかけ)

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 あれ?おかしい。

 私が知ってる『深夜も踊る大捜査線』は、神田署長@北村総一郎・秋山副署長@斉藤暁・袴田課長@小野武彦のスリーアミーゴスがだらだらとコント劇を繰り広げるお笑いコーナーだったはずだ(笑)

 なぜか今回の『深夜も踊る大捜査線 THE FINAL』は、ちゃんとしたドラマ劇仕立てになっているぞ。
 と言っても、登場するのは、スリーアミーゴスではなく、SATの草壁隊長@高杉亘や番外編に登場している木島@寺島進であるが。
 『踊る』の番外編というより、『交渉人真下正義』『逃亡者木島丈一郎』番外編といった感じだな。

 おかげで、脚本も君塚良一ではなく、十川誠志が担当していて、そのせいか、状況説明がうまくいってなくて盛り上げの助走不足な箇所がチラホラと(汗)
(書きかけ)

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 「何度目だ、踊る2!」『TRICK』風に言いたくなるが、今日の放送されるのは普通の『踊る2』ではない。
 『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』を、ジョージ・ルーカスが抱えるスカイウォーカースタジオで音声をリミックスし、場面を再編集して、「海外戦略版」として再構成されたバージョン……『BAYSIDE SHAKEDOWN 2』である。
 『踊る2』の通常バージョンとは細かい違いがある。

 ただ、全部が全部そのまま流したわけじゃなくて、お台場封鎖の時の字幕は、ビデオスルーの時は「RINKAI BAY TUNNEL - CLOSED」みたいに英字だけだったが、流石にテレビ放送では「東京港臨海トンネル 封鎖」と日本語字幕も併記してたり、テレビ放送用に追加加工してある部分も。

 まぁ、海外戦略版と銘打たれてはいるが、実際に海外興業にかけられた記憶がないのだが…
 あと、『踊る』ファン以外にとっては、「細いトコが違っててもどーでもいいんじゃ、結局一緒やないけ!」というシロモノでしかないかもしれんが(^^;)

 スカイウォーカースタジオで音声をリミックスするという、そこの宣伝文句だけ聞くと豪華だなという感じになってくるが、作品を見る上でどういう効果的な違いになっているのかは、よく分からない…
 通常バージョンよりも、背景の音が良く聞こえる、ぐらい。
 カメラのフラッシュが焚かれる時の音というか、フラッシュ焚き終わってフラッシュの金属部品が冷める際の音なんだろう「キュィーン」という音がやたら印象に残ったりするが、はっきり言ってどうでもいい。むしろ余計とすら…

 音声リミックスで恩恵を受けているのは、地下シーンぐらいかなぁ…
 犯人の仕掛けたブービートラップでアラームが鳴る仕掛けを青島がことごとく作動させていく謎行動のところで、遠くで慌てる犯人たちと騒ぐ雪乃さんの声がよく聞こえるようになっていて、青島が犯人たちの声を頼りに追跡をしていると分かりやすくなっているところ。
 …でも、アラーム作動させたら声が聞き取りづらくなって追跡困難になるので、やっぱりアラーム作動させる意味がよく分からない。謎行動が謎行動のまま…

 音声以外の違いとして、通常バージョンからのシーンカット部分がある。
 署長・副署長・刑事課長のスリーアミーゴスによるコント部分が削られているほか、和久さんと吉田副総監の語らいもカット、真下の雪乃さんへの「子ども作ろう☆」発言もすっとばされた。

 すみれさんが「私たちの仕事はやらなくていいと言われるような、そんな仕事なんですか!?」と言った後からの捜査会議シーンは、通常バージョンだと、捜査会議のシーンと青島が意気消沈しているシーンはそれぞれまとまって尺が取られているが、捜査会議のシーンに意気消沈の青島のカットをモンタージュさせて差し込んでいて、二つを手早く見せている。
 青島が奮起した後の公衆電話張り込みシーンも数カット削られて、シーンが短くなっているし、それに合わせて音楽もテンポがゆったりとした「Moon Light(Deep mix)」から、通常の「Moon Light」バージョン(『THE MOVIE(1)』で「事件は会議室で起きてんじゃない、現場で起きてんだ!」のシーンの前後で流れてるアレ)に差し替えられている。

 通常バージョンでは、オープニング「Rhythm And Police」が終わると青島の通勤風景をBGM「C.X.」に乗せて映し出していて、青島が湾岸署に着いて「C.X.」が流れ終わると、魚住係長の「献血、献血はいかがですか~」というやる気なさそうなセリフが聞こえてくる。
 海外戦略バージョンは、オープニング映像に青島の通勤風景をモンタージュさせて差し込んでいるので、直後の「C.X.」は流れず、「Rhythm And Police」終了後すぐに湾岸署の外観カットに移っている。
 ただし、ここの場面は、通常バージョンだと「C.X.」にかき消されていた、やる気を出して献血の呼びかけを行う魚住係長のセリフが聞こえてきていて、聞けるセリフが増えている。(献血の呼びかけが全然相手にされず、通常バージョンのやる気のない「献血、献血はいかがですか~」に繋がる流れがよく分かる)

 逆にシーンが増えている箇所もある。
 
 青島・恩田の地下監視カメラ映像チェックのシーケンスでは、劇中のラジオからでも流れているのか、なぜか「Rhythm and Police」が聞こえてくる。
 このシーケンスでは、青島のセリフは通常バージョンでは「なんだよ」で終わっているが、「なんだよ、みんな全然仕事してないじゃん!」というところまで聞ける。

 真下@ユースケサンタマリアが湾岸署にやってくるシーンは、「父から早く結婚しろって言われちゃって、雪乃さん、僕が居なくて寂しかったでしょ」「私、恋人じゃないし、別に寂しくもなかったですけど」のシーンの代わりに、通常バージョンにはなかった、刑事課にお土産もってきて湾岸署員にもみくちゃにされた挙句みんなから一言も言葉をかけてもらえずにお土産だけ奪われて「僕、キャリア…」と呟くシーンが追加されている。


 シーン自体が別テイクに差し替えられているところもある。

 沖田@真矢みきが初めて湾岸署に登場するところで青島に言い放つ「事件は会議室で起きてるの、勘違いしないで」というセリフは、通常バージョンでは怒気を含んだような冷たい言い方だったが、海外戦略バージョンでは、どことなく子どもに諭すような落ち着いた言い方のテイクが使われている。
 まぁ、どちらの言い方も上から目線であることには変わりないのだけれど。
 署長の不倫メールが発覚した際の青島のセリフに「このメールの添付ファイルは絶対開かないで」という箇所があるが、通常バージョンのテイクではこの後青島が指をさして「そこォ!!」とたしなめるのだが、海外バージョンでは指さしもセリフなく、「このメールの送付先、分かる?」という次の流れに向かっている。

 テイクの差し替えが分かりやすいのは、ナイナイ岡村演じる吸血鬼が捕まるシーンで、通常バージョンでは魚住係長に「やっぱり君、吸血鬼だったのね」と言われて掴まれた後、意気消沈してすんなり捕まっているのだが、海外戦略バージョンでは、2回ほどシャーっと牙を向いて威嚇している(けれどやっぱり意気消沈してすんなり捕まる)。

 青島がテレビ局の撮影クルーの前で「皆さんの血ィください!」と懇願するシーンは、「皆さんの血液をください」という言い方のテイクに。


 あと、これは海外戦略バージョンで変わっているという箇所ではないのだが、犯行現場にセイヨウナシを置いていく犯人の意図を「洋梨→用無し」=リストラされた社員の犯行を示すもの、ということに気付き、管理官から「『笑点』じゃないんだから」というツッコミが入る箇所…
 海外戦略狙うんだったら、ここは日本人にしか分からないネタなので、何らかの改変が必要なのでは…?
 ちなみに、通常バージョンのDVDの英字字幕では、ここの箇所は、洋梨ではなく「腐ったリンゴ」とされていて、犯人が会社から捨てられたことを暗示のメッセージとしているということになっていて、管理官から「クロスワードパズルかよ」とツッコまれる流れになっていたな。

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 よかった! 本当に良かった!

 変なコトになってなくて本当に良かった!(笑)

 …うん、そんな評もどうかとは思うが。

 というわけで行ってきましたよ、『踊る大捜査線 THE FINAL』

 『THE MOVIE 3』『THE LAST TV』を観ている身で、よくもまぁ劇場に観に行こうと思ったな、と我ながら思うが(笑)
 個人的な基準では、それぐらい『THE MOVIE 3』『THE LAST TV』が見るに堪えなかったかったからなぁ…
 いかに私が“『踊る』信者”であってもだ!

 『THE MOVIE 2』「面白さに欠けるお話だなァ」という程度のものだったけれど、『THE MOVIE 3』『THE LAST TV』に至っては「これを“お話”として評していいのか!?」とまで思ってしまうぐらいシナリオの取捨選択がグラグラ、テレビのザッピング感覚で散発的なシナリオ見せられてるんだろうか、という感想があったもので…

 今回も劇場の席に着いた途端から「今回はどんなザッピング展開見せられるんだろう…」という諦めの方が先に来たからね(汗)

 そんなことを思いながら臨んだ映画だったので、思いのほか“お話になってる”のに感動してしまったヨ!

 …だから、そんな評はどうかと思うが。

 テレビシリーズや『THE MOVIE 1』でもそうだったけど、「刑事ドラマでお馴染みのネタをテーマにする!」という感じでやりたいことが明確に決まっている時の『踊る~』は強いな!

 今回のやりたいことというのが、「犯人が警官」・「冤罪」・「組織による隠蔽」、というところか。
 やたらCMで煽ってる「青島と室井が辞職!?」とか「青島死亡!?」も目立ってはいるが、そんなことはテレビシリーズの最終回や『THE MOVIE 1』で既にやっているし、最後だから盛り込んどきたいという制作側の計算は見えるけど、制作側が積極的にやりたいこととまで思っているようなことではないようにも見えるので。
 青島たちが自分たちの仕事に関わりのない組織の不祥事の尻拭いをさせられて辞職に追い込まれるので、こっちも「冤罪」のテーマの中に含められるのかもしれない。

 警察組織内部の陰謀モノは、『相棒』でだいぶ質の高いもの見せてもらってきたので、今更『踊る~』にそんな高い水準のモノは望めるべくもなくと思って期待値低めで観ていたのも、個人的に功を奏したのかも。
 シリアスとギャグのさじ加減が絶妙なのが『踊る~』の魅力なのだが、今回は途中からほとんどギャグが入らず、バランスが悪いとも思えた。でも、シリアスなシーンで余計なギャグを入れて台無しにするのが『THE MOVIE 2』『THE LAST TV』で常態化してたので、ギャグでシリアスが台無しになるような場面が少ないだけまだマシだとも思う。
 あれだけ酷評した『THE LAST TV』で、ギャグ的な部分を出し切ってしまっていたのが、実は良かったのか!

 
 最後は、何というか、ある意味ドリフ落ちになってしまう。
 今作の犯人を香取慎吾がやっているので、そうなると個人的には『SMAP×SMAP』で昔やってた『踊る~』のパロディコント、「踊れ大捜査線」の最後のネタを思い出してしまって仕様がない(笑)

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「ドラえもん」生誕100年前の誕生日に、ドラえもんが川崎市の住民に!!
 

日本を代表するアニメキャラクター・ドラえもんの誕生日となる9月3日、神奈川・川崎の「藤子・F・不二雄ミュージアム」でオープン1周年のセレモニーが行われた。ドラえもんにとって記念すべき日となる3日、川崎市長の阿部孝夫氏からの粋な計らいにより“特別住民票”が贈呈された。

9月3日は、総来場者数53万7000人('12年9月3日現在)に及ぶ人気観光スポットである同ミュージアムのオープン1周年記念日。ちょうどドラえもんの生誕100年前の誕生日でもあるこの日に、同ミュージアムがある川崎市の特別住民票が贈られた。特別住民票の贈呈式に登壇した阿部市長は「皆さんご存知の通り、『藤子・F・不二雄ミュージアム』がオープンして丸1年たったところです。ドラえもんの誕生日は2112年9月3日。きょうは2012年の9月3日ということで、ちょうど100年前になります。そんな記念すべき日に何かしようということで計画してきました。作者の藤本弘さんはこの生田緑地の近くにお住まいになってドラえもんを書き始め、藤子プロの作品を創作してこられました。そういうこともございまして、きょうはドラえもんの生誕マイナス100年、ミュージアムのオープン1周年ということを記念して川崎市の特別住民票を差し上げようと思います」と贈呈理由を明かした。また、同ミュージアムの館長・伊藤善章氏は「阿部市長のすばらしいご英断のおかげで晴れてドラえもんが川崎市の市民になれました。本当にありがとうございます! 120年後にはドラえもんも選挙権を持って、選挙にきてくれるだろうと思います。当ミュージアムの設立目的はファンの皆さまへの恩返し。なんとか1周年を迎えて、私どもはその目標をかなえられたかなと思います。最後にご来館いただきました皆さま、川崎市の皆さま、そしてこのミュージアムの関係者の皆さま、働いている全員に感謝を込めましてごあいさつとさせていただきます」と深々とお礼の言葉を述べた。

さらに、テレビ朝日系では9月7日(金)に「ドラえもん誕生日スペシャル」を放送する。長編アニメ「アリガトデスからの大脱走」のほか、100年後の未来を子供たちと共に考えるミニコーナー「100年後ボックスプロジェクト」の中間発表も行われる。「アリガトデスからの大脱走」は、夏休みの宿題をやらずに新学期を迎えたのび太だが、ママや先生に叱られて大慌て。頼みのドラえもんも助けてくれず困り果てたのび太は、スペアの四次元ポケットから“もしもボックス”を取り出し、「誰も叱ってはいけない世界」を作り出す。一方、ドラえもんは同窓会に出席するため、未来の世界へ戻ることに。ところが、のび太が使ったもしもボックスの影響で未来の世界が変わってしまい、つい乱暴な子供を叱ったドラえもんは、現行犯で逮捕されてしまう…という話。夏休み明けの子供たちの共感を呼ぶ感動の冒険ストーリーとなっている。

(ザテレビジョン - 09月03日 21:00)



 藤子F先生の住んでいた神奈川県川崎市の住民票を贈呈されたドラえもんですが、劇中ののび太たちが住んでいるのは「東京都練馬区すすきヶ原」なので、『クレヨンしんちゃん』等方式で行くなら本当はそちらの方で住民票を発行してもらうなのではないか(『クレしん』野原一家は春日部市から住民票贈呈)
 まぁ、野暮なツッコミだとは思いますけど。

(追記)
 なんか、のび太たちの住所については、田無市説なんてのもあるみたい。

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 ふはははは、映画に行くのがだいぶ不安になってきたぞ!

ODlast.jpg 映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』公開に合わせての新撮テレビスペシャルが放送された。
 これで映画公開への弾みをつけたい感じなのだろうが…
 弾みになるどころか、個人的には意欲がだいぶ下がってしまったとさ(汗)

 今回の新撮テレビスペシャル『踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件』は、全編通してギャグ、という感じで、元祖テレビシリーズの「第2話 愛と復讐の宅配便」のコンセプトに近い作り。
 それはそれでいいんだけど、今回のスペシャルは、話の流れに芯らしい芯が見えなくて、散発的にゴチャゴチャとギャグを飛ばしているような、締まりのない話だったなぁ、という印象。
 …まぁ、「話に芯がなくて散発的にギャグ飛ばしてる締まりのなさが、いつもの『踊る』じゃないか」という意見もあろうが(汗)

 ただ、今回のは、単に芯がないというのではなく、「はい、じゃあ話のココでギャグ入れまーす」「話のココでこういうエピソード挟みまーす」というタイミングが、完全に間違えているのではないか、と感じたもので。


 強盗傷害事件発生!ということで湾岸署刑事課主導で捜査始めようとしている直後に、「事件より冠婚葬祭」と魚住課長への事件報告を遮られて、王刑事の結婚式の準備の話を真下署長に振られたらノリノリで準備状況の報告をワイワイ始める青島以下刑事課強行犯係の様子を長々と描写して、「事件の捜査はどうすんねん」と強く印象付けてしまっていたり…
 殺人疑惑が高まる事件が起こり本庁も乗り出しての共同捜査がいよいよ始まりそう!とテンション上がりかけた直後に、署員の誰もが揃いも揃って結婚式の出し物の練習してる風景を事細かに長々のんびりと描写して、「事件の捜査の話を進めてよ」と思わせる順序になっていたり…
 本庁の刑事と一緒に捜査してきて帰ってきたら、披露宴の料理の試食会をやっていたので、捜査報告もそこそこに「うまそう!」と試食会の方に向かっていき、本庁の刑事はまじめに話し合っているのに、料理に興味津々の湾岸署刑事課組を映してて、「これじゃ“所轄のクセに”とか本庁に言われても文句言えないぞ」と思わせる描写になってたり…
 真下新署長と神田前署長の派閥争いの話は、なんかのエピソードの合間合間に細切れに入れておいても良さそうなのに、途切れずに延々と話が続いたり…
 「こんな時に何ですが…」という真下のセリフが至極ごもっとも過ぎる、犯人が現れるか否かの一番緊迫する場面…劇中の登場人物的にも最も集中しなければならないタイミングで、室井とすみれのお見合いを始めたり、そのお見合いの中身があんまり厚みも面白みのないものだったり…
 神田前署長が出てくるタイミングなんて、全シーンが話の波に乗れてないからね。ただでさえ出てくりゃ浮くキャラなのに、浮きっぱなしだからね。

 とにかく、それまでの話の流れの腰をことごとく折るようなタイミングで、違う話題に突入したり、あるいは特定の事柄を長々と描写したりするもんだから、観てるこっちのテンションが乗っていかない。

 というか、何かと慌ただしい湾岸署―たとえば、『歳末特別警戒SP』では年末で大小の事件・事務が入り乱れる、『THE MOVIE 1』では3つの事件が同時進行、『THE MOVIE 2』ではお台場の観光地化でそっち関係の仕事が増加、『THE MOVIE 3』では庁舎引っ越し作業―において、今回慌ただしくなってる理由が、“結婚式の準備”、というのが、個人的に気に食わない、という事情が大きいだけかもしれないが。
 他の回での慌ただしさは、一応は警察の業務に関連して忙しくなっているのに対して、今回は、いかに政治的思惑が絡んでいるものであったとしても、結婚式という個人的な行事、警察の業務とは特に関わらない事柄で忙しくなっているので、「事件起こってるのに、そんなことしてる場合か、しかも必要以上に派手にやりすぎ」という思いを強く持ってしまう私なので。

 湾岸署のみなさん、仕事してくださーい!

 

 まぁ、やりたいことは分かるんですよ。
 このギャグをやるためには、このシーンの前までにあのエピソードが欲しい、とかの打算などで、話の順序をこうせざるを得ない部分があるということとか。
 王刑事の結婚、夏美の育児の悩み、室井とすみれのお見合い、ラストで青島が強行犯係を家族にたとえて説得する、などのエピソードが出てきているので、プロデューサー・脚本家・監督らのブレインストーミングの段階では、「家族」をテーマにしよう、それをテーマにして話にまとまりを付けよう、最後に「家族」としてまとまるような話なら、その前段階では強行犯係の気持ちをバラバラにしてラストへのタメをつけよう(警察辞めようとしてる栗原や、青島の押し付けにうんざりしてる和久くんのエピソード)、というような話が出ていたであろうことは想像に難くなく、チェック機能は働いているのだろうが…
 でも、ラストの青島の説得で家族のたとえ話持ってきたのが唐突と感じられることからも分かるように、各要素がラストに向かって有機的に繋がってる感がないようでは、いろんなエピソードを出してきても、全然意味がない。

 今までの『踊る』で、上に挙げたような不満点になるようなことを全然していなかったといえば、そうでもないのだけど…
 今までは「本庁から上から目線で仕事を取り上げられて、不貞腐れる以外にしようがない湾岸署」という青島たちの立場があったから、事件の捜査とかが進んでいる裏で湾岸署側がギャグやってても、そこまでではなかったのだが。
 あるいは、例えば『THE MOVIE 1』で、青島が事件の捜査そっちのけでレースクイーンたちと会って鼻の下伸ばしてる弛緩シーンがあっても、その直前のシーンで青島が真下や雪乃さんが捜査している場面を描いていて、青島以外にちゃんと別の人が動いている・真面目に仕事を進めている、という引き締めシーンを入れているので、ギャグシーンがそこまで不快にならなかったり。
 今回はそういう方面の打算があまり見えないからなぁ…

 制作側のまとめ能力不足というところもあるだろうけど、脚本や準備稿段階では話のつじつまが合ってたり流れが自然だったものが、役者のスケジュールの都合が合わなくて撮れなくなってきたシーンとか、スポンサーから突然ゴリ押しされた展開を捻じ込まなくてはならなくなったりして、最終的におかしくなっている部分もあるだろうから、あんまり制作側を悪く言うべきではないのかもしれない。


 …まぁ、そんな不満がありつつ観てても、その一方で、今回の話を楽しんでいる私がいたりもするのですが。

 テレビシリーズではヒラ刑事・係長だった真下・魚住が、今回から署長・刑事課長に立場が変わったことによるエピソードとか、袴田課長が副署長に昇進し、神田署長・秋山副署長が退職して指導員で再雇用されても、相も変わらずのスリーアミーゴスだったり、新スリーアミーゴスが結成されたりと、テレビシリーズからの時間の積み重ねを経てのエピソードとか、私の好物です。
 乗り気じゃないすみれさんにお見合いさせようと、署長権限振りかざして凄んで見せるものの、すみれさんに「(後輩のクセに)タメ口かよッ」と凄まれたら、一瞬にして立場逆転、なんて小ネタは、まさに今回見たかった内容だからね。

 どうも容疑者と会っていたことを隠してそうな署員がいそうな中で問いただすときに、「よしみんな目をつぶれ。今君たちのことを見ているのは先生だけだ。会っていた人は手を挙げて」とか言い始めた真下は、それじゃあ真下やのうて『平成教育学院』のユースケ先生だよ!…とツッコミたかった(笑) 

 室井から青島に、王刑事の結婚式の進行についてという、仕事外の話題について、電話で軽くやりとりしているところは、室井が出世していても、テレビシリーズ時からさほど変わらぬ関係性(「秋の犯罪撲滅SP」でのセリフに当てはめれば「腐れ縁」?;笑)が続いていることが感じられて、何だか嬉しかったり。
 『~THE MOVIE3』では、演者(織田裕二・柳葉敏郎)の不仲のせいか、青島と室井の絡みが極端に無かったので、制作側は何とか二人を顔合わせさせずに以前から関係性を壊すことない雰囲気の話になるよう、調整に苦労したんだろうなァ、と勝手ながら思ってしまったのだが、直接役者が顔合わせなくても、現代ならばこういうケータイとか便利なツールがあるのだから、今回みたいな感じで活用して絡みを作れば良かったのに。

 松本サウンドと菅野サウンドが入り乱れて聞こえてくるのは、なんか凄いものを聞かせてもらったような気がする。まぁ、判別できる私も私ですが。 

 

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8/10-A「流しサラリーマンそうめんだゾ」
脚本:うえのきみこ 絵コンテ・演出:横山広行 作画監督:針金屋英郎

 『クレしん』で時たまある、ひろしの取引先に遊びに誘われて、取引先の人の趣味に付き合わされたら、仕事に関係してきて、ひろしたちが遊びにマジになる、という話。
 ここまではよくあるパターンで、今回は趣味の題材が「流しそうめん」だったということだけなのだが、なんでこの後の日付の放送で『ドラえもん』でも流しそうめんネタが出るのかな…?
 流しそうめんを取る、ということに関して、しんのすけが全く活躍しなかったのは、このパターンの話の中では珍しいかも。
 最後にしんのすけがおいしいとこ持ってたり、解決のキーになるのは、このパターンのセオリー通りだが。


8/10-B「水もしたたるシロだゾ」
脚本:きむらひでふみ 絵コンテ・演出:横山広行 作画監督:間々田益男

 台風の日に、野原家の玄関が浸水の危機に見舞われ、玄関内に小屋ごと避難させられていたシロが必死に被害を食い止めようとするのだけど、そんな事態になってるとは露程も知らないしんのすけたちにお漏らししたと勘違いされ、散々な扱いを受ける、という話。

 シロ中心回で個人的に嬉しいのだが、やっぱり扱いが良くないシロである(汗)
 ただ、最後の最後には誤解も晴れて、野原家全員から「ありがとう、シロ」と礼を言われるのは、珍しくもあり、シロびいきの身としては嬉しくなるラストだったなァ~

 

8/24-A「スキマにはまったゾ」
脚本:川辺美奈子 絵コンテ:義野利幸 演出:平井峰太郎 作画監督:原勝徳

 マサオくんのアクション仮面人形が、手では取れないところに挟まってしまい、かすかべ防衛隊でアイデアを出し合って、何とか取り出そうと画策する話。

 しんのすけが助っ人として呼んで来たら、シロだった、とか、最近シロの出番が増えている気がする。
 ついでにザリガニ2匹も登場して、ある意味、動物回みたいな感じになっているな。

 怒りで作画がカクカクになった風間君に、水を浴びせたら、スッキリして顔がキラリンッと光るとか、義野利幸コンテと原作監のお遊びが楽しい回だな。


8/24-B「夏の帰り道だゾ」
脚本:阪口和久 絵コンテ・演出:平井峰太郎 作画監督:木村陽子

 仕事からの直帰で早帰りしたひろしが、偶然鉢合わせたしんのすけと一緒に家に帰る話。

 シロがまたまた登場。出番が増えてる気がする。
 ひろしが水切りを始めたら、しんのすけの方が水切りが数倍上手かった、ってのは、しんのすけのハイスペックを考えるとさもありなんだが、ひろしの方が年季入ってそうなのでアドバンテージ発揮しても良さそうな感じもする。
 全体的に夏の夕時の穏やかな雰囲気で話が進むが、ひろしの髪の毛の話題になった時だけ、構図や雰囲気の勢いが違ってきて、面白かったな。

 

8/31-A「夫婦の危機を相談されるゾ」
脚本:翁妙子 絵コンテ・演出:高橋渉 作画監督・原画:高倉佳彦

 ミッチーとヨシリンが、それぞれ相手の浮気を疑って、夫婦仲が急速に危機を迎える話。

 野原家に招かれた際、誰も何も言及しないけど、ミッチーとヨシリンがいつも来ているハートマーク入りのシャツが、きちんとというか、二人の気持ちに合わせてヒビ入りマークに代わっていたのが、何気にツボだった。そのことに誰も何も言わないから余計に。絵コンテ側か作画側が気を利かせたのかな?


8/31-B「まさかの時に備えるゾ」
脚本:翁妙子 絵コンテ・演出:高橋渉 作画監督・原画:大森孝敏

 まさか震災のコトに暗に言及するとは…
 シロが空を見上げる絵ヅラが良かったな。

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8/17-B「出さない手紙の返事をもらう方法」
脚本:清水東 絵コンテ・演出:今井一暁 作画監督:をがわいちろを

 しずかちゃんに架空の手紙の書くときに、「ちょっとエッチなことも…」「うわあ、そんなことまで書くの? ウヒヒ」とか、悪ノリし合ってるのび太とドラえもんの様子は、結構グネグネ動いてる作画の様子も含めて、楽しい。
 をがわ作画監督回は、キャラクターの描き方のバランスが、動くと栄えるような感じだな。

のび太「(恐る恐る封筒を開ける)意外にいい返事だったりして。(手紙を読む)“あきれたわ”」の直後で、既に床に倒れてるのび太の様子をパッと映すジャンプカット的な笑いの取り方とか、今井一暁コンテは何か私好みだ。

 スネ夫がジャイアンに宛てた架空の手紙のところも、ジャイアンの手紙の恐ろしさが十二分に伝わってくる演出だったな。
 どんな内容だったか直接描写を避ける清水東脚本のテクのおかげかもしれないが。
 ちなみに細かい話だが、ジャイアンは来た手紙に律儀に返事書くようなヤツではないんじゃないだろうか?
 罵詈雑言の内容の手紙なら、読んだ直後に本人の家に怒り心頭のままダッシュだろう(笑)

 今回のアニメ化では、実際に出されてしまったしずかちゃんへの手紙を取り戻そうと走り回るスペクタクルを追加。



8/24-A「走れ!流しそうめん」
脚本:相内美生 絵コンテ・演出:西田健一 作画監督:志村隆行

 テレ朝アニメ幹部の中には流しそうめん好きでもいるのだろうか?
 2週前に『クレしん』でもネタにしたばかりなのに、今度は『ドラ』にまで…
 夏の風物詩とはいえ、今の子どもたちはそこまで流しそうめんに興味持っているのだろうか?…と思うもので。
 何とか流しそうめん食べさせたいと思っているのび太とドラに対して、あんまり流しそうめんに興味持ってなさそうなしずかちゃんの様子が、端的に表している気もするが。

 内容の方は、道具の名前が“スーパー流しそうめん”という如何にもなテキトーなネーミングだったり、一度延長した流しそうめん軌道を変える時には必ず最初からやり直さなければならないという面倒くさい操作方法だったり、外出するしずかちゃんにそうめん露と箸持たせ続けるという意味不明なプレイ(笑)をしていたり、雨が降ってきたら流しそうめんの竹の上に無数の和傘がポコポコ生えてくるアホな仕様だったり、そんなマヌケな光景に「これがスーパー流しそうめんの力か…」と真剣に大真面目な顔して納得してるのび太だったり、全体的に愉快な感じに仕上がっていて、なかなかに良い。

 

8/31-A「ジケン爆弾」
脚本:大野木寛 絵コンテ:誌村宏明 演出:矢花馨 作画監督:小野慎哉

 これから起こる小事件を予告し、本体に付いてる青の導線か赤の導線のどちらか正解を切れば、危機回避できるという道具。
 ジケン爆弾@新井里美ボイスで危機を淡々と予告してくれるのだが、しずかちゃんのスカートがめくれるピンチの時には、同じような淡々とした調子ながら、「今から1分後、しずかちゃんのスカートがめくれて、しずかちゃんにぶたれます」と、他のアナウンスと比べて詳しく説明したのが、なんか笑えた。
 「1分後、しずかちゃんにぶたれます」だけでいいんじゃん!

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 買うさ、買ったさ、OVA付き『イカ娘』12巻!
 久々に新規で動くイカ娘が見られる!

 アニメ1期のオープニングテーマのノリがイカ娘の作風と合いすぎてて、2期のスフィアの歌が酷評されていたが、それ以上に過去最大に合わないオープニングテーマが…
 2期ではお馴染みのオープングアニメでのイカ娘コスプレショー。
 チャイナドレスイカ娘と忍者イカ娘は巻末イラストネタだが、魔女っ子イカ娘はどこのネタ?
 あんべ先生が今年のプリキュアにハマっているとの情報もあるが、それの関係か…


・OVA1話目「壊さなイカ?」山本靖貴コンテ・演出回
 OVA制作決定一報の時に発表されたビジュアルイメージは、この回のものだったな。
 RPG風衣装の画しか出てこなかったので、「なぜにRPG風衣装?」「アニメスタッフ、何か『イカ娘』を勘違いしてない?」と一部で物議を醸していたっけ(笑)

 原作の「壊れなイカ?」(7巻収録)は、イカ娘の魅力が全然出てない回なんだけど、3バカがゲーム機の頑丈さをアピールする時の独特のテンポの空気感とか、頑丈すぎて扱いづらいゲーム機にひたすら苦しめられるネタで全体が巧くまとまっている感じとか、なんか好きな話だ。

 今回のOVA化で、攻撃の当たり判定がてんでダメ、とか、RPGの平民は何故か城の中の情報に詳しい、とか、クソゲーネタやあるあるネタが増えてたのは、ゲームをテーマにした話として良かった。
 原作では栄子主軸回でイカ娘がチョイ役なのだが、今回のアニメでは、栄子と一緒に行動したり、2画面で同じ動作をやってたりして、イカ娘の出番が増えているのが良かったのと、栄子と仲いい感じが出て良かったな。
 突き抜けた特徴は無いんだけど、楽しげな雰囲気で満たされている感じが、山本コンテらしさが出ている。


・OVA2話目「普通じゃなイカ?」水島努コンテ・演出回
 今回発売の12巻のネタだが、今巻で深められた、鮎美が人外となら物怖じせずに話せる設定を知っていないと、話に乗っていけない部分もあるのが、アニメシリーズ単体の流れで見るとちょっと難儀か。
 この話の最大のツボ、悩める最終兵器魔王・千鶴さんが、ちゃんと可愛いらしく演出されていた。

 ラストの、イカ娘の触手攻撃の連打をかわしきって人外レベル認定受ける早苗の動きは、原作だと、地に足の着いた感じの高速運動だったが、アニメでは重力無視してるかのごときマクロス軌道(笑)で縦横無尽に避けきっていて、人外レベルっていうか、明らかに人外だ!(笑)
 早苗は水島コンテだと活き活きしてるなァ~

 あと、その直前の「普通の女の子として接してほしければ、私に対して怒っちゃダメでゲソよ」と千鶴を丸め込んでほくそ笑むイカ娘の、それはまぁ悪そうな感じの笑顔が、とてもよろしかった。
 そうそう、私の好きなイカ娘は、こういう悪そうな部分があるところ(そしてその悪そうなことは完遂されない他愛無さ)なんだよ。
 そういう意味でも、水島コンテは私の“『イカ娘』感”に合ってるなァ~


・OVA3話目「隠れなイカ?」池端隆史コンテ・演出回
 11巻収録ネタ。テンポで一番安心して見られたのは、この池端コンテだったな。
 一度もアニメ『イカ娘』に噛んだことがないはずなのに、初登板でこの安定感。さすがはベテランにして、水島努の師匠格。
 家の中でかくれんぼしてやる、という他愛無いネタでまとめ上げられた一篇なので、池端コンテの雰囲気に合ってる題材だった、ということかもしれんが。

 原作読んでた時は「一日中家に居ながら見つからないようにして、出てきた時に驚かせてやるでゲソ」という考えで唐突かつ一方的にかくれんぼを始めるイカ娘の思考はよー分からんかったが…
行方不明になってたイカ娘を心配したりずっと家に居たと知って大きくリアクションを取ってくれる相沢家の皆さん(というイカ娘の想像)の様子を、動きの着いたアニメで見せてもらえると、確かにここまで反応してくれたら勝手に始めるかくれんぼも楽しいだろうな、と思えてきて、すんなり理解できたなァ。

 この回全体に漂う独特の雰囲気が、オチで失速したのは残念。あの慌ただしい雰囲気のラストは、むしろ水島コンテの方が巧く調理できる流れのようにも思える。

 あと、OVAの他の回と違って、イカ娘@金元寿子とたける@大谷美貴の声の演技が甲高い気がする。
 もしかして、声の収録の日程が他の回とは違うのでは?…とか思ってしまったが、秋田書店はアニメにあんま予算かけてなさそうなので、そんな拘束時間長引かせて予算増やすようなことはしないか。

 


 一方の本編・原作12巻では、鮎美が、ヒジョーに残念な娘さんと化していた(笑)

 「人と話すのが苦手」という鮎美のキャラクターを掘り下げるというか、言葉遊びみたいな感じで「人間以外のものと接するのは緊張しない」というところに持って行って、人外のイカ娘や、人外級の千鶴・早苗と絡めさせたのは、持て余し気味だった鮎美のキャラクターに弾みが出てきてよろしいのだけど…
 犬と会話が弾んでたのは、さすがにやりすぎではないかと思ったりもする。
 本物の幽霊が出てくるようなマンガなので、動物と会話できる特殊能力ぐらい寛容に見るべきなのかもしれんが、そんなエスパー能力持ってる人間が近くにいるとイカ娘の特殊性がががが…

 イカ娘の特殊性を脅かすキャラは千鶴とか早苗とか3バカとかいたりはするが、一応イカ娘との関わりを起点にして顕れてきた特殊性が、対イカ娘以外にも広くシナリオに使われてきた、という流れなのに対して、鮎美の動物とも話せるのはイカ娘大して関係ないから、そこが個人的にどうも好かん、というのもある。
 というか、本人の目の前で怪物だの妖怪だの勝手に認定したり、アレックスが吠えてるのを勝手に雰囲気までマネして通訳してみたり、もはや雰囲気読めないアホの子だ(笑)

 それはともかく、OVA付属版の今回全員参加的な特別表紙絵に鮎美は出てこれてないのに、こんだけキャラ出ししてもらえて、すごい躍進だなァ~


 巻頭書きおろしマンガは、初の夏ネタ。
 今まで発刊時期に合わせて、ずっと真夏の本編では描けない季節ネタを描いてきてくれたが、今回は本編の季節とリンクした形。
 1ページ目は、夏にしたいことをズラズラ並べてみるが、最終的に「早く秋になるといいね…」と言ってオチるのほほんさが面白い。
 2ページ目はエロい。何か溜まってますか、あんべセンセイ?(笑)


 前半収録の話は、比較的構成がまとまってたかと思うのだが、後半収録作品になってくると、私の好みから外れてくる話が多い。
 ずっと真夏の侵略コメディが、ついに、夏でも開店している屋内スケート場に行ったり、季節外れの臼と杵持ち出したり、季節感を飛び越え始めたり、それから、栄子と磯崎だけで話回したり、ネタ切れ感がしてくるのも。
 巻末の作者コメントでも、「この時期かなり苦しかった」と書いているので、実際ネタ作りの苦しさが相当のモンだったのだろうけど。

 それでも、11巻の感想で「出番が…」と書いていた渚の出番も12巻では増え、鮎美の話や愛子先生の話にうまいこと絡んでいたり、まだまだ好きな話が多かったりはする。
 イカ娘がキャスター(ローラー)をいろいろなものに付けて回る話が、最終ページのセリフ・効果音一切なしでオチまで突っ走るラストの独特な感じも含め、一番好きだ。
 磯崎が栄子との格ゲーで使った最終手段のキャラは、確かあんべ先生が昔描いた読み切りマンガの主人公ではなかったか?
 そして、誰か、愛子先生に愛の手を(笑)


 巻末描き下ろしイラストは、赤ずきんイカ娘。背後でオオカミな早苗が狙っているので要注意(笑)

 

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 オリジナル話や『まじっく快斗』の連続だなぁ…

 ミヤマクワガタの話は、反則スレスレの謎解きだ

 名犬クールが久方ぶりの登場だが、覚えている視聴者がどれだけいることか…?
 かくいう私も、クールの事件と愛犬ジョン殺人事件がごっちゃになって、クールがどういう犬だったかイマイチ思い出せない(汗)


 今回からエンディングアニメーションが変わったのだが…
 工藤新一や江戸川コナンを遠くから恋しそうに眺める、目元が隠れた少女たち…
 蘭や、歩美・哀たちと、仲良くしている姿を、柵や柱の陰に隠れてそっと微かに笑みながら眺めている…
 この子たち誰だよ!? なんか怖いよ!

(書きかけ)

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 なんだろう…
 オタクならこれより『おおかみこどもの雨と雪』を観に行くべきじゃないのか?…と自問自答したりするのだけれど、まぁ、現在進行形で「『ゴジラVSスペースゴジラ』サイコー!」とか言って好き好んで複数回観てたり、日曜洋画劇場はセガール主演のアクション映画とか頭をあまり使わない作品はよく見るのに、良作とか途端に敬遠してしまったり、細田監督作品でもブンガク臭のある『時をかける少女』よりもアクションっ気の強い『サマーウォーズ』の方を好んでいるとか、根っからのエンタメ派な私なので、こっち優先してる方が性に合ってるっちゃー合ってるのかも。

 ちなみに、現時点で『MOVIE 1st』は観ておりません(えー

 アニメとして映画の出来が良かった、とは決して言いたくないが、『なのは』として良い出来の映画だったなァ、と。

 何が言いたいのかと言うと、『なのは』ファンが“見たい!”と思っているものを漏らさず取り込んで強化して映してくれている、そのせいで映画としてのバランスを欠いているし、前作以上に一見さんお断りになっているだろうけれど、劇場を後にした時の満足度がとても高い映画だった、ということ。

 年端もいかぬ少女たちの純真な交流と友情
 ロボットアニメみたいなノリの魔法の小道具やバトル
 登場人物の誰もが善意で行動している快い世界観
 んでから、時折出てくるきわどいエロ(笑)

 テレビシリーズで魅力的だったこれらの要素、さらに言えばその要素で組み上がっていたシナリオ展開自体を、映画化の際に劇場スタイルや尺に合わせてオミットすることなく、作画や演出は劇場版の予算と準備期間に合わせて強化して描写しているのだから。
 『マクロス』軌道を描いてぶつかり合う魔法弾とか、スタッフロール見たら、多数の絵コンテマンの中に田中宏紀の名前があって噴いた。
 『なのは』のアクションに一定の方向性を与えたはずの斎藤良成の名前が全然ないなぁー

 というか、TV放映当時から、私は“八神さん家の家庭事情”が織り成すドラマには泣かされっぱなしなのだから、そのせいで観終わった時の満足度が高くなるのはしょうがない(笑)


 『A's』は最終回に近くなるに従って、ファンからもツッコミを入れる部分が多かったが、今回の映画化に際してその辺には、布石が置かれるようになった
・唐突に現れる、何だか事情ありげだが描写不足でさっぱり感情移入ができないラスボス・リインフォース(体ははやて)
・ラスボス=はやての体に向かってビームを最大出力で直撃させる、あんまりにも人体への配慮がないなのはさん
・そのラスボスを倒したらなんか現れる防御プログラムという名のモンスター
 →事前にはやてとリーンフォースの邂逅を済ませ、防御プログラムはリインフォースにまとわりつくモンスターたる別の個体として描写
 

 
 この2期クライマックス最大の弱点、はやて側(ヴォルケンリッターサイド)の問題がはやて自身の手だけで解決されて、主役たるなのはやフェイトの活躍が大きく関与してこない、という点は、まるで解消されていない!
(書きかけ)

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 最近はCパートが、居酒屋トークではなくて、本編に関連したショートアニメになってきた。
 ベスト主題歌セレクションが始まったのも、なんかの影響あり?
 

「アクション仮面を忘れないゾ」
 お散歩に連れてってもらいたいシロが、窓にへばりついてちょこちょこ前脚動かしてるのが、たいへんに可愛かった!
 アクション仮面熱に浮かされたしんのすけに市中を引きずり回されて、ボロ雑巾のような状態で帰宅させられたシロは、たいへんに憐れだった…

 

「女子力をあげるゾ」
 女子力を上げたいネネちゃんの乙女修行。
 いろいろな人に修行のアドバイスをもらって、実践できたら女子力ゲージが表示されてチャージされていく、という演出がなされていたが、まつざか先生の時だけゲージが表示されず、むしろしんのすけから不意“撃ち”コメント喰らって、間髪入れずにピストル音がすると共に崩れ落ちて瀕死に陥るまつざか先生には笑った。
 まぁ、園児へのアドバイスに「合コン」なんて言ってる大人の末路なんて…

 そうか、女子力が高いのは、マサオくんだったか。
 怒り心頭でウサギ殴りまくるネネちゃんに対して「ネネちゃんは女子力じゃなくて、破壊力が増したゾ」というしんのすけのツッコミが、何気にツボだった(笑)

 

「海の家でアルバイトだゾ」
 サブタイトルの字が「海の家でアルバイトでゲソ」に見えた私は、相当『イカ娘』熱に浮かされている(^^;)

 

「早起きしちゃったゾ」
 今回に限ったことではないけれど、しんのすけが一人で行動する話だったせいか、塀の外を見ている描写の後のカットには脚立が描かれていたり、ポットでお湯を入れるシーンでも足場として雑誌を積み重ねていたり、しんのすけと対象物との身長差を意識したセットデザインがされていたな。
 しんのすけが早起きしてやることがないのに、散歩をねだっても結局連れてってもらえないシロがまたまた憐れだ。
 あんまりにも好き放題やらかした後のオチのカットで、当然怒りに満ちたみさえの様子が描かれるんだけど、後方でひろしが怒ってるよーな、やらかしたしんのすけに対する呆れのよーな、そんな表情を浮かべて覗いてる様子も描かれていて、夫婦二人が同じレイアウト内に収まっているのに似たような違うような感情が描かれていた珍しい絵ヅラがなんか面白かった。

 

「カユ~イおジャマ虫だゾ」
 末吉作画で、ブルース・リー化してアクションするひろしに大笑い。
 しんのすけがあれだけ部屋を散らかしてしまってたのに、みさえには珍しくも叱られなかったな。

 

「防衛隊の手帖だゾ」
 かすかべ防衛隊テーマの話なのに、まさかの風間君単独オチだった。

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「のび太の部屋は進入禁止」
 アイデアでカバーしてた部分もあるけど、時々セリフを読むスピードが遅い箇所が。時間調整?


「決戦!ジャイアンvsオバケ軍団」
脚本:清水東 絵コンテ・演出:腰繁男 作画監督:善玉琴

 裏山に作った手作り秘密基地をジャイアンに奪われたのび太たちが、幽霊に化けてジャイアンを追い出そうとする話。
 …って、それ幽霊やのうて、妖怪ですやん!
 どちらかというと、サブタイトルの“オバケ”という表現の方がまだしっくりくる。
 オバケに扮してジャイアンを驚かして追い出そうとするが、ジャイアンがオバケを怖がらない人種の上、人遣い荒いので、逆にオバケの能力を利用されて、作戦が一向にうまいこと進まないというネタなのだが…
 ジャイアンがオバケ怖がらないのはともかく、オバケとすら認識しようとせず、のび太たちも妖怪能力が使えるという優位性を意識することなく、オバケの姿で現れた直後ジャイアンが「これやって」と命じたら素直にそれに従って労働させられる、というのは、「ジャイアン、オバケに平然と命令するのはいいが、その前にちょっとでもいいから、“(雪女に対して)顔色が悪い人が来たな”とか、本人があまりオバケをオバケと思っていないようなリアクション取ってくれ」とか「言いなりになる前に、もうちょっとオバケの姿してるという自覚を持って行動してみてよ、のび太たち」とか、見ていて要らん気を起こさせるなぁ…
 大入道が出現!…というラストの大ネタなんか、目の当たりにする方も驚かす方ももうちょっとなんかリアクションや行動の仕方があるだろうて。
 オバケを怖がらないジャイアンを驚かせて追い出すことに成功できたのは、ジャイアンの母ちゃんの顔でした、というオチは倒錯な感じが効いていてなかなかに面白いけど、そうなった理由が、突然現れたハチの大群に刺されて顔が腫れたたせいで、というのは、なんかテキトーな感じも受ける(笑)
 

「世界記ロック」
脚本:相内美生 絵コンテ・演出:腰繁男 作画監督:丸山宏一

 Aパートの「ゆうレイ」もそうだが、どうしてアニメオリジナルの道具は、こうもことごとくネーミングセンスがないというか、ダジャレでまとめ上げて、道具の機能が想像できないようなデザインに仕上げてしまうのだろうか?
 いやまぁ、原作にも、Yロウとかそういう類の道具はあるけどさ。
 それはともかくとして、世界記録を実際に体験するという道具の機能を利用して窮地を脱するネタや、道具を作動させると実況で各競技の世界記録がどれだけすごいのか解説して盛り上げてくれる流れはなかなかに楽しかった。
 ただ、オチの、最後に残った世界記録が競歩だったのでしずかちゃんの家になかなか辿り着けません、というのは、ちょっといただけないかもしれない。
 世界記録レベルの競歩は、一般人が普通に走るより早いぞー。

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