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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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脚本:戸田山雅司 監督:近藤俊明

 神戸クンの時には、輿水脚本回の後に、『相棒』初参加の太田愛や参加年数の浅い徳永富彦を中心に脚本担当を回すという冒険をしていたのに比べると、二話目で『相棒』中堅の戸田山脚本回を持ってくるのは、無難で安牌を選んだ人選のようにも思える。
 …まぁ、前シーズンみたいに、開始からしばらく重ッ苦しい展開の続く話が連続する構成よりは、よっぽど口当たりがいいので、これはこれで歓迎なのですがね。

 「Season9-16.監察対象・杉下右京」を書いた戸田山雅司らしい、セルフツッコミから始まるのは笑った。
 カイトが警察庁次長の息子だという設定に対して、『相棒』ファンたちのイジワルな声として「今まで特命係を庇ってくれていた小野田官房長がいなくなったから、右京サンも後ろ盾が欲しくなったんだよ」という感想があったが、今回内村刑事部長が「魂胆は分かっている。警察庁次長の息子を人質にしておけば、特命係への処分を甘くせざるを得ないという、姑息な計算だろう」と指摘してたり、他にも、角田課長や米沢サンが「右京の相棒として特命係に来る人間は、名前が“か”から始まって“る”で終わる法則」を指摘するなど、『相棒』視聴者が抱いている感想がそのまま作中に出てくるんだもの。

 オークションに出品するはずだった有名ジャズピアニストの腕を再現した石膏像が紛失し、カイトがオークション会社社長から相談を受けるのだが、石膏像を発見し警察に届け出た男が殺されるところから始まるストーリー。

 オークション会場が舞台になり、犯人に証拠品である出展物が渡りそうな瞬間に右京が乱入してオークションの値が吊り上っていく、という流れは、「Season4-14 アゲハ蝶」後半と同じだったな。
 あちらはアゲハ蝶が作品のテーマになっていたのに対し、今回はオークションがテーマだから全体の雰囲気はだいぶ違うが。
 ちなみに「アゲハ蝶」の脚本は岩下悠子。

 今回もカイトの運転シーンがなくて、車移動に際しては右京サンが運転。
 このコンビでは、運転担当はずっとこのままで行く気なのだろうか? 上司が運転する、ってなんか座り悪い気がするんですけど。

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 新しい相棒・甲斐亨(かい・とおる)@成宮寛貴を迎えて、相棒の新シリーズが開始!

 気になるのは、甲斐がどういう形で、人材の墓場・特命係に入ってくるかというところだが、それは、まさかの…!
 …というところはもっと後の方で感想を書こうと思う。

 シリーズ初の本格的海外ロケ(海外ロケ自体はシーズン2の初回スペシャルでもちょこっとあった)ということをだいぶ売りにしていたシーズン11初回スペシャルだが、何というか、案の定それがアダになった感じの前半部分だった。
 日本のテレビシリーズのドラマではご予算がかかる海外ロケなんてやった日にゃ、投入した予算分を回収できるだけの成果が求められるわけで、それはすなわち、視聴率がどれだけ上がるか分からない作成段階では、フィルム上の“時間”に換算して成果が計られるわけで、有り体にいえば「せっかく撮ってきた香港の風景だから、長く映そう」となるのは想像に難くない。
 本筋にも心情描写にも関係なく香港の風景を映した場面が多かったり、登場人物が大した話もしないのに香港のあちこちを巡って時間潰したり、なんだか間延びしてた印象。
 …まぁ、「それはいつも『相棒』2時間スペシャルでお目にかかる特有の症状では?」とか言われたら、うんまあそうですね、と言えることなのだけれど(笑)
 それに、他の2時間サスペンスドラマだったら、これよりも思いっきりこれ見よがしなタイアップがあったりする(劇中の流れぶったぎって「この○○って店の料理、すごくおいしい!」などの場面やセリフが出てきたりする)ので、それに比べればまだ“作品”になってるか。

 それより前半部分は、全般的な話運びの方が気になったかなぁ…
 いつもの『相棒』では、真相がある程度伏せられた状態から徐々に全体像を解明していく流れなのだけど…
 今回の話は、序盤で事件の全体像が各登場人物の回想などで明らかになっていて、その後の展開でも右京も真相解明にあまり深く切り込んでいかず、行動に裏の意味があるわけでもない見たまんまの描写が時系列通りに進められる、ある程度まで時間経過したら登場人物の回想を挿入して少しだけ時間を遡るけど、それは本当に少しだけで、おおまかには時系列通り、というのが、なんか推理モノとして面白みに欠ける部分が…
 なんか、前シーズンの最終回「罪と罰」で不満に思ったのと同じ印象が強くして、こういう、あまり凝った風じゃない話運びが輿水康弘の最近のマイブームなんだろうか?…などと要らん詮索をするほどだったな。

 まぁそのような詮索は、伊丹たちが登場して、右京たちが香港に再上陸した後半部導入あたりから、杞憂になってきたのだけれど。

 その後のシーンでは、和泉聖治監督回ではお馴染みの、カットを細かく割らずに長回しで撮る場面が出てきて、これは私が『相棒』見ていて長回しが出てきた時にいつも思っているのだけど、あれだけ長いシーンをカットせずに撮って、しかも役者の位置やカメラ位置が頻繁に入れ替わるので画面が単調にならず、おまけにそれだけ移動が激しくカメラからの立ち位置の距離もバラバラなのに、その場面に登場している人物がきちんと画面上にキレイに全部収まるようなレイアウトにどの場面でもなっているのが、『相棒』のすごいところだなぁと思うし、撮影時にカットを変える度に必要になる準備時間を節約できて、制作側もありがたいのだろうな(そしてそんな長回しの芝居に耐えられる役者を揃えられるという強みがある)、と思う。
 …思うのだけど、ちょっと今回は長回しをあまりにも長く取りすぎて、「そこ、カットした方がテンポよくならない?」というような場面まで長回しで収めているので、後半部分でも箇所によっては前半部分同様の間延びを感じなくはなかったな。

中園参事官「(電話で)勝手な真似はするな」
右京「その声は参事官でしょうか?」
中園参事官「(苛立ちつつ)ほぅ…覚えていてくれたか、それは光栄だな。いいか、お前がしゃしゃり出てくる場面じゃないぞ。(中略)すぐに戻ってこい、分かったな」
鑑識・米沢「ちょっと拝借?(と参事官から受話器を奪う)もしもし米沢です。ご所望の見取り図ですが、何やら外務省で機密扱いになっているらしくて、外に持ち出すにはいろいろとややこしい手続きが必要でして、早い話が入手できません」
中園参事官「(受話器を取り返して右京に対し)手に入ったって、絶ッ対お前には渡さん!」
鑑識・米沢「(再び受話器を奪い)お役に立てなくてスイマセンねェ」
中園参事官「(また受話器を取り返しながら米沢に対し)謝らなくていいよッ!」
伊丹「(受話器を奪い)伊丹です。警部殿のことだから、止めても引き下がらないでしょうから、あえて一言お伝えします。万が一の場合、我々が骨ぐらい拾いますので、ご安心を」
三浦「ご武運をお祈りします」
芹沢「がんばってください」
中園参事官「お前ら、面白がって無責任なことを言うな!」
…あたりのやりとりなんかは、輿水脚本回の真骨頂で、在香港日本領事館占拠という事態の慌ただしさなんかも含めて、一番楽しい部分であったな。

 ちなみにこの辺の右京サイドの撮影は、香港上陸という設定ではあるけれど、たぶん日本のそれっぽい撮ってるとか、タクシーのところは窓の外がグリーンバック合成とか、結構お手軽に撮ってるだろうな。

 甲斐を自家用車で送る際に無駄にハンドル小刻みに動かす様子は『刑事貴族2』~『3』でヴァンデンプラ・プリンセス乗ってる時の本城サンっぽかったり、領事館に侵入する際に『傷だらけの天使』でやってそうな開錠に成功していたり、ケンカを始めた甲斐を捕まえて廊下に立たせて反省させ「先生かよっ!」とツッコまれる『熱中時代(教師編)』的なシーンがあったり、なんか他の作品の水谷豊キャラが右京サンに憑依しているような場面というか小ネタが多かった気がせんではない(笑)
 右京サンの自家用車は今回初登場じゃあないのだろうか?
 車種はよく分からないが、ミニクーパーっぽいコンパクトな外見で、いかにもイギリスかぶれの右京サンらしい形状をしているな、と思った(笑)


 新キャラクターの甲斐亨は、前相棒の神戸クンと初代相棒の亀チャンのキャラのいいトコどりしたような感じに見えるな。
 個人的に亀チャンが『相棒』の相棒としてベストだと思っているので、亀チャンにあって神戸クンにはなかった、はっきりとした私生活の描写(親は警察庁次長というボンボン/恋人がいる)があったり、あんまり頭でモノ考えてそうじゃない直感行動っぷりをしてたりというところが右京サンとの良い対比になっている一方、亀チャンにはなかった部分で『相棒』の幅を広げていた、右京に追随する神戸クンの頭脳明晰っぷりは、電話口から僅かに聞こえたキーワードから右京サン行きつけの飲み屋(花の里)を探り当てたり、絶対音感を利用して凶器の特定に至ったりする描写で、冷静になればその辺もカバーできることを見せていたし。
 何より、なんだかんだで“警部補殿”には頭の上がらず一歩引いてた捜一トリオが、同じ階級の巡査部長である甲斐亨との絡みで、亀チャン並みのフレンドリーさ(笑)を取り戻してくれることを期待するなァ~

 右京・亀チャンが「相対する性格を持った者同士の化学反応」、右京・神戸クンが「似た者同士のアンサンブル」といった感じの相棒であるのに対し、右京・甲斐亨は「インテリ老刑事とボンボン若手刑事の師弟コンビ」といった風体で、他の相棒との差別化も図られている感じ。
 しかし、格下のトオルくんと聞くと、『あぶない刑事』の町田トオルくんを連想したりして(笑)
 あと、右京サンのことを“老刑事”扱いしても差し支えない感じになってきたのは、何か物寂しいような感じもありィの、シリーズ開始から10年経過したという年月の積み重ねが効いてきていて感慨深い部分もありィの、複雑な感じだ。


 それから、人材の墓場・特命係に右京サンの相棒がやってくる展開は、亀チャンの時はその蔑称の通り、ミスを犯した警官を辞めさせるために左遷させられて、何というか、刑事部長たちが思い描く特命係本来の機能からの順当な感じで入ってきていて、一方神戸クンは、制作側も「亀チャンの時とは、違う方法で特命係に入るようにしよう」と考えて、警察庁から偵察のために特命係に送り込まれたという、亀チャンの時とは逆のコンセプトで特命係入りを果たしていて、制作側も“前とは違う形での特命係入り”を考えている模様。

 そして今回は、杉下右京が特命係に甲斐亨を逆指名するという、まさかの事態。
 いやいや右京サンってそんなキャラかいな、と一瞬思うが、右京サンの口から「長らく二人で行動してきたせいか、一人きりだといろいろ不自由です。特命係にもう一人…」なんてセリフが出てくると、亀山薫・神戸尊で10年がかりで解きほぐしてきた右京サンの特命係に対するイメージ/自分の刑事としての在り方のイメージの変容が、ここに来て花開いてきたと思うと、感慨深くある。
 さて、“生み”の親の輿水脚本を離れて、その後の話数での“育て”の脚本に入ってきたときが新相棒の正念場だと思うが、果たして…?


 ちなみに、シーズン7以降、毎度アレンジが変わっているオープニングテーマだけれど、サックス系の音の高い管楽器などでジャズ調にまとめ上げられていたシーズン8~10に対して、今シーズンのオープニングは、ホルン系の重低音が効く管楽器中心にハイテンポに演奏されていて、大事件発生時のBGMとしても使えそうなアグレッシブなアレンジに仕上がっている。

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映画『相棒』シリーズ新作決定!主役は伊丹刑事ら!水谷&及川コンビも復活!

  人気テレビドラマ「相棒」シリーズの新作映画『相棒シリーズ X DAY』の製作が決定し、レギュラーキャラクターである伊丹刑事役の川原和久と、新キャラクターとして登場する田中圭の主演が明らかになった。3月に放送が終了した「相棒(Season 10)」で“相棒”を解消したはずの杉下右京役・水谷豊、神戸尊役・及川光博も出演。そのほか、木村佳乃や六角精児らレギュラー陣に加え、国仲涼子、田口トモロヲ、別所哲也の豪華ゲスト俳優が共演する。公開は2013年春の予定。
 
 本作は、ある殺人事件で出会った警視庁捜査一課刑事・伊丹憲一(川原)と、サイバー犯罪対策課専門捜査員・岩月彬(田中)が、「刑事の勘」VS「情報分析」、「熱血」VS「クール」、「正義」VS「仕事」といった正反対の性格を持ちながらも、一緒に事件を捜査していく姿を描いた物語。ある企業の秘密漏えいに突き当たったことから事件は意外な方向へ展開していく。
 
 国仲は“事件の鍵を握る女”という怪しい雰囲気を感じさせる役柄の東京明和銀行勤務・麻生美奈にふんし、同じくキーパーソンとなる同銀行勤務・朽木貞義を田口、衆議院議員・戸張弘成を別所が演じる。難事件を独自の視点・捜査方法で解決し、「細かいところまで気になってしまうのが僕の悪いクセ」というセリフでおなじみの本シリーズのアイコン、杉下右京(水谷)と、神戸尊(及川)の“特命係コンビ”がストーリーにどう絡むのか注目される。
 
 「相棒」シリーズは、2000年にテレビ朝日の「土曜ワイド劇場」でスタートし、2002年から連続ドラマ化。現在シーズン10まで放送済みだが、及川に代わる新相棒役に成宮寛貴が発表され、新シーズン突入への動きを見せている。
 
 映画では、第1作『相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』(2008年公開)が興行収入44億4,000万円・動員370万人(配給調べ)の大ヒットを記録し、『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』(2009年公開)、『相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜』(2010年)と続き、本作が4作目となる。クセのあるキャラクターながらもシリーズを通して高い人気を誇る伊丹刑事にスポットが当たり、新相棒(!?)と共に事件を解決するさまを描く本作は、来年期待の邦画として視線を浴びるだろう。
 
 映画『相棒シリーズ X DAY』は来春公開予定

[2012年6月22日 シネマトゥデイ映画ニュース]
 


 『相棒』ファン、というか『相棒』のレギュラーキャラ好きになってる人間なら、誰もが期待して思ったけど、誰もが「多分、それ興業的に無理だろうな」と思ってた、伊丹刑事@川原和久を主演とした外伝映画が、実現しちゃいました!
 『米沢』があるんだから伊丹だっていいだろう、とは思うのだが、しかし、うーん、どうだろう…
 米沢の独特なキャラクターと『相棒』作中でも割と当てにされている鑑識技術を主軸に置いた話を『米沢守の事件簿』ではしていたので、まだ『相棒』然としていたのであって、普通の刑事ドラマによくいるタイプの伊丹刑事を主軸にして果たして『相棒』然としたものは出来上がるのか、とそこがちょっと気になるところ。
 監督は『探偵はBARにいる』で一定の評価をもらってた橋本一監督だし、脚本は我らが櫻井武晴なので、そこらへんに期待か。

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 『相棒Season6』中、私が最も好きな回の一つ、それが「#17 新・Wの悲喜劇」

 推理モノドラマで夢オチという反則技を使いながらも、オチるまでの過程が推理モノとして巧くできていて(角田課長の扱いとか)、また、オチた後に続く話もこれまた面白く仕上がっていて手抜き感が無く、夫婦間の感情の狂気を描きつつも全編コミカルテイストでお送りするたいへん見やすい回に仕上がっているので。
 終盤の伊丹の「と・く・め・い・が・か・り・の・か・め・や・まぁ~! 言いたくてウズウズしてたんだよ」「そりゃ待たせて悪かったね(by亀山)」のやりとりとか、「私も背中に(妻の)殺気を感じていました」といつも通りの情けないコメントを発した後「おい、引き上げるぞ」と鑑識の他のメンバー引き連れて親分肌で帰っていく姿がギャップあって妙にカッコイイ米沢とか、レギュラーキャラの絡みも好きだしな。


 しかし、今回の再放送では再放送されず…


 オセロ中島か、中島のせいか!?
 というか、あの霊能力者か、あの霊能力者のせいか!!(血涙)

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水谷豊主演の『HOME~愛しの座敷わらし~』番宣もかねて朝日放送で再放送されている『相棒Season6』ですが…

伊丹「どこにでも出てきますねェ~、座敷わらしですかァ、おたくら?」
亀山「会うと運が良くなるよォ~」
伊丹「ふざけんなッ」

番宣との見事なリンクっぷり(笑)

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“新相棒”は成宮寛貴!ミッチーからバトン

 テレビ朝日系刑事ドラマ「相棒」の新シーズンで、主演俳優、水谷豊(59)とコンビを組む“新相棒”の刑事役に俳優、成宮寛貴(29)が決まったことが2日、分かった。歌手、及川光博(42)の後任として3代目を襲名する成宮は「早く水谷さんと紅茶を飲みたい」と同作の有名場面にワクワク。水谷は「初代の寺脇(康文=50)は康文、及川くんはみっちゃん、さて何て呼ぼうかなぁ」と大歓迎だ。

 2月に発表された2代目の卒業から約2カ月。国民的関心事として注目を集めていた新相棒がベールを脱いだ!

 2000年にスタートした「相棒」シリーズは、警視庁の“窓際部署”特命係に在籍する天才警部、杉下右京が名推理で難事件を解決する刑事ドラマ。

 初代相棒の亀山薫を演じた寺脇康文は、08年10月期に放送されたシーズン7途中で辞職し、異国へ旅立つ設定で卒業。09年3月放送の同7最終回で初登場した2代目、神戸尊役の及川は、平均視聴率20・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得した先月21日放送の同10最終回で、特命係から警察庁長官官房付に異動する形で物語を去った。

 誰もが注目した3代目をゲットしたのは、若手屈指の演技派と呼ばれる成宮。刑事役は05年放送のドラマ「あいのうた」以来、7年ぶりとなる。

 映画「ドロップ」の不良少年やドラマ「ブラッディ・マンデイ」のテロリストなど、過去の作品では警察に追いかけられるキャラクターが目立ったが、今回は天才警部とコンビを組み、難事件に立ち向かっていく。

 同局によると、3代目が初登場する新シーズンの放送時期はもちろん、役名、キャラクターも未定。松本基弘ゼネラルプロデューサーは「成宮さんをお迎えして新たな地平に踏み出します」と視聴者をアッと言わせる“今後”をアピール。

 右京・水谷も「成宮さんとは初共演ですが、更なる相棒ワールドの展開がとても楽しみです。さて何て呼ぼうかなぁ(笑)」と若返った相棒を大歓迎だ。

 30歳を迎える“節目の作品”に出会った成宮は「国民的な人気の高い作品に選んでいただき率直にうれしかった。幅広い世代に愛されるキャラクターを自由な発想で粘り強く作っていきたい」と気合十分。紅茶が大好きな右京との初対面にも胸をときめかせ、「早く一緒に飲みたい」とラブコール。水谷&成宮の化学反応から目が離せない!
 

(サンケイスポーツ - 04月03日 08:10)
 



 マズイ…成宮寛貴の主演・助演作をまだじっくり観ていないぞ、私…
 『相棒』はこの話題で半年もたす気か。ミッチーの話題は、登場も退場も1~2ヶ月前が第一報だったのに。

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 神戸尊、特命係を卒業!
 でもなんか煮え切らない!!

 …というわけで、神戸尊@及川光博ともお別れとなる『相棒ten』最終回と相成ったわけだが、これがどうにも盛り上がらない。
 神戸クンを特命係に留まらせる理由付けを行った『相棒Season8』最終回が、設定の理由付けの意味でもストーリー自体の面白さという意味でも見事すぎて、個人的にも好きな最終回だっただけに、それを凌駕する事態(神戸が特命係を離れる)が起こる回に寄せる期待には釣り合わなかった印象だなぁ

 禁忌のクローン人間が実際に誕生しようとしている!という大事件を背景にして起こる殺人事件を解いていき、その結論の取扱いで神戸クンが特命係と袂を分かつことになる、というのが今回の話の流れ。
 『相棒』が取り扱う大事件にありがちな、難解な殺人事件の犯人逮捕後の流れの方がむしろメイン、という構成である。
 ただその場合でも、前座ともいうべき殺人事件は、解決までの道筋はかなり捻っていて、「これは誰が犯人なんだろう?」とか「こんな犯人、どうやって捕まえる気なんだ?」とか、そこの部分でも楽しめるようにできているのがほとんど。
 今回はこれがイマイチだったんじゃあないかな、と。

 まず今回は、犯人や犯行方法が誰がどういう形でというのが最初から分かっている倒叙型なので、「誰が犯人なんだろう」という流れではない。
 しかも、“犯人を庇ってた母親が犯人を説得して、自分が自首して身代わりになる”という流れになるので、例えば、同じく視聴者が犯人分かっている状態でも、右京サンたちが犯人分からない状態から証拠などをかき集めて身代わりの犯人に辿り着く、という流れに比べて紆余曲折が一段階も二段階も少ない。
 身代わりの犯人と真犯人が意思疎通しているから、例えば「なんであの人が私を庇って自首なんか!?」などと真犯人が思ってしまったために、身代わりの人が想定してた以外の動きをしてしまう、なんてことでドラマも作りづらい。
 まぁ、本人了解済みとはいえ母親を身代わりにしてしまったことを悔やむも、クローン人間を何が何でも誕生させなければという状況に立たされる真犯人、という状態でもいろいろドラマは深められそうだけど、そこには深く踏み込んでいかないので。
 大事件にお馴染みの上層部や政界からの圧力も話の流れの中に入ってくるんだけど、それも特命係とは少し関わるだけで、事件の解決の道筋自体を捻じ曲げるほどのドラマを生むものではなかった。
 あとは、「自首している犯人がいる状況で、どうやって真犯人を炙り出すのか」というところで盛り上げるしかないのだけど、コート一枚の存在で軽く解決されるからなァ…
 そんな感じで、殺人事件の経過自体は、そんな面白みの鮮やかなモンでもなかったように思える。

 今回の話のキモは、ラスト30分の、クローン人間誕生という状況を巡る右京サンと神戸クンの対立というところ。ここが最高に盛り上がれば、ここまでの展開の燻った印象も回復できるというもの。
 神戸クンがほとんど悪役ポジションなので、賛否は分かれると思うが、右京サンと神戸クンを引き離そうとすると、これぐらいの荒業がないとムリだったのかなぁ、と。
 人材の墓場・特命係にいながらも自分の進みたい道を見つけて右京サンから巣立っていった亀ちゃんとは、まったくの対称。
 “事件の真実は追究し、法廷で裁くべき”という右京の信念を折ってみせ、右京から逃げるように特命係を去る神戸、だものなぁ
 右京サンは「心情的には君の訴えはよく分かります」「君を追い出す気はありませんよ」というセリフを言ってくれるとはいえ、円満な雰囲気で特命係を離れられなかったのは、亀ちゃんとの差別化か…

 ただ、あれだけ「どんな理由があれ、あなたの犯した罪は決して許されるものではありません」と断言しまっくててブレない右京サンとはいえ、今シーズンでも第2話「逃げ水」とかで、「法廷で裁かれるべき種類の事件“以外”」の重いテーマについては、バッサリ切らないこともあるよね。
 「これほどまでの被害者の無念をあなたはどう思いますか!?」とか「自分自身に非のないクローン人間が非難されて生きていくことをどう思いますか!?」とか、犯罪なんだからとバッサリ切れない問題を突きつけられると、右京サンは意見を言わずに、途端に黙ってしまうということが間々あるので。
 そういうキャラ設定というよりは、現実でも難しい問題に対する杉下右京のスタンスを明らかにしてしまうとキャラ設定が崩れる場合があるので、演出サイドの判断で言わせない、ということなのだろうけど。

 ただ、神戸クンに対する右京サンの「“この”僕を脅そうというのですか!?」発言は、若干なり高慢な感じがして、少しイヤだったりする。


 …しかし、ここに来て、“天才・杉下右京の動きを、それを上回る機転で封じる秀才・神戸尊”なんて話を出してこなくてもいいじゃないか!
 これ、もっと前から出してくれてれば良かったじゃないか、という意味で。
 そうすれば、どうにも“相棒”としての存在感が薄い神戸クンのキャラを、方向性やレベルは違えど頭の良さで拮抗し合う相棒、ということで深めることもできたのに。
 「Season9-6.暴発」ではそういったこともあったが、それ以外の回ではほとんど無かったので。

 
 今回、『相棒-劇場版II-』で登場した長谷川副総監@國村隼が再登場。
 劇場版での出来事で、警察の人間としては…というか一般人としても致命的なダメージを受けたのに、警察庁に異動して警察に残留中。
 右京サンを黙らせた神戸クンに目を付けて、特命係からスッパ抜いて配下に置く、なんというか、黒さを発揮。
 今後は、今は亡き小野田官房長ポジションを、長谷川元副総監と神戸クンで埋めるつもりか?
 今話では長谷川元副総監は腹に一物あって頭の切れそうな人物のような描かれ方をしているが、劇場版IIではそこまでの大物感はなかったんだけどなぁ

 ただ、劇場版IIを見ないで今話だけ見てる視聴者にとっては、長谷川元副総監がどういう人間なのか、あまり分からないのではなかろうか?
 今話の描写だけなら、片山雛子の片腕的な、警察庁所属の新キャラ、とか言っても通じる感じでもあるので。
 神戸クンから「干されたんじゃないんですかッ!?(怒)」と言われてるので、神戸クンと因縁のある人物であることも分かるだろうけど、劇場版IIの予告編すらあまり意識して見ていない人だと、「今後この因縁の理由が描かれるのかな?」などと勘違いされてしまうような気もする。


 神戸尊特命係卒業が今回の謳い文句だが、卒業というより、長谷川元副総監に目を付けられた“囚われの姫”になったって感じだ(汗)


 ところで、今シーズン、続きモノでもないのにネタが被ってる回が多い気がする。
 「すみれ色の研究」でバイオ燃料についての話題が出てきたと思ったら、2話後にバイオ燃料を主題にした「あすなろの唄」が放送されたり、今回のクローン人間誕生というか生まれてくる子どもの話でも2話前の「陣川、父親になる」で同じく妊婦さんが出てきたし、なぜこんな近い時期に似た話題のものを放送するのだ…
 それを本題にした話をするのにはまず視聴者の理解を深めてから、というならし運転的な意味があったのだろうか…? それでも効果ない扱いだとは思うが。

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 物憂げな曲調の「The Sound of Silence」を聴きながら銃を構えるスナイパー…
 弾丸の軌道をご丁寧にもCGで表現して、その様子をスロー再生で映していることもあって、印象的になっている銃撃シーン…

 やたら手の込んだ演出をしているので、今回の事件の解決にあたってスナイパーの事情が織り込まれてくるかと思ったが……関係なかったですね(汗) 
 最後に明かされる、音速よりも早い弾丸に起こる銃衝撃音によるトリック、というか事件の真相にはがっつり絡んでくるシーンなので、CG軌道やスロー再生は間違った演出でもないのだけれど。

 あと、日本刀とか怪しげな銅像を意味もなく飾りまくり、スタッフが揃いも揃って真っ白な学ラン風の衣装を制服にしているNPO法人の胡散臭さには誰もツッコミを入れないのが不思議すぎる!(笑)
 先のスナイパーの設定もそうだけど、脚本にはなかったのを、元暴力団の人物と関係があるという設定から、撮影班の方で解釈広げてああいう雰囲気に演出したのだろうか?
 それにしても、NPO法人代表演じてる手塚とおるは、私にとっては『ガメラ3』で大した肩書きでもないのにガメラの裏設定ベラベラ言い当ててた倉田真也を演じていたことで印象深いのだが、『ガメラ3』のときも今回も、胡散臭さが変わらねェ!(笑)

 発生した一つの事件を紐解くと、様々な人間が事件に影響を及ぼしていた、というのが段階的に分かっていく構成は「Season8-#9 仮釈放」のハセベバクシンオーらしいかも。

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 陣川クン不要の陣川クン回。
 毎季登場するごとに、視聴者に強烈なキャラクターのインパクトを残してくれて、話の出来も良い回に恵まれてる特命係第三の男・陣川クンではあるのだが、今回はなんかそんな印象を受けた。
 Season6-2話の「陣川警部補の災難」も今回同様、陣川クンのキャラの濃さ度合はあまり前面に出てない回ではあったが、今回はサブタイトルに「陣川、父親になる」という、キャラ設定にガッツリ絡んでくるネタを期待させる要素を押し出してくれているのに、あまりそっち方面に進んでいかないのだもの。

 ちなみに今回の脚本は、登板2回目の守口悠介で、やっぱり毎季違う人が陣川クン回の担当になる法則が発動している(笑)
 ただ、最終的に“視覚芸術の仕事に携わる人間のこだわりと苦悩”が話のテーマになって、“こだわりと苦悩ゆえに殺された”“被害者の真意(善意)を知った犯人はやるせなくなる”ということになる辺り、前回の守口脚本の「フォーカス」と同じ題材・同じオチになっていて、写真とドキュメンタリーの違いがあるとはいえ、ネタが丸被りしてるのは気になった。
 守口脚本の引き出しが狭いのか、その題材にこだわるのが作家性なのか、はたまた脚本の納期が短くてネタを使いまわさざるを得なかったのか…

 

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 事件の内容が警察の隠ぺいモノ、おかげで普段登場の機会がない大河内監察官が登場、警察学校入所時の「警察官宣誓」なんていうあまり刑事ドラマで使わない題材を持ってくる、『相棒』生みの親の輿水脚本回以外で登場人物の心理的な重大決定をさせる…
 …という諸要素が櫻井脚本的だなぁと思ったが、戸田山脚本回だった。

 ここ最近の戸田山脚本回にはなかった、重めの雰囲気が漂っている。

 しかし、現在の事件の被害者と過去の事件の容疑者は、立ち位置的に結構重要な役どころであるにもかかわらず、あまりキャラクターが掘り下げられなくて、お話的にはただ死ぬために出てきたような感じで、死に損というか…
 お話の要素というか、パズルピースの使い方がバッサリとしたものになっているのは、戸田山脚本的かもしれない。

 「やっと覚悟ができました…」などと『相棒』退場フラグびんびんに立てて終わってしまった神戸クンだが、次回予告で陣川警部補再登場が発覚、そんな楽しげな回にいつも通りの様子でちゃっかり居座ってる神戸クンを見ると、雰囲気が台無しだ(笑)

 

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 『相棒』らしからぬ要素と実に『相棒』らしいところが融合した櫻井脚本回。

 まぁ、“らしからぬ”というほどのものでもないかもしれないが。


 スピンオフ映画『鑑識・米沢守の事件簿』(脚本:飯田武=櫻井武晴)に登場した相原刑事@萩原聖人が再登場。
 『相棒』は再登場キャラがある回はほぼ脚本家を前回と同じにして、前回とのキャラクターの統一性を図るという、順当なことをしているな。
 そうなると、ほぼ毎回担当脚本家が違う陣川クンの異常さが際立ってくるが…初回担当の砂本量が逝去した後に再登場した時点で致し方あるまい。

 相原刑事、映画と同じくまたもや捜査本部を外されている、というところまで律儀に前作とキャラが統一されている(笑)

 今回の話は、連続通り魔事件を特命係を巻き込んで捜査してた相原刑事が、目撃証言と思しきネットの書き込みをした人物が引きこもりだと知って、彼を犯人と疑う捜一トリオもいる中で、その引きこもった息子を立ち直らせようするところがメイン。

 あまり登場人物の背景設定に入り込んでいかずに事件の筋を追っていくのが『相棒』の基本スタイルである中で、引きこもりの息子の家庭事情であるとか、本筋の事件の描写そっちのけで息子を立ち直らせようと刑事が粘るところが長く描写されているところなんか、『相棒』というよりも『はぐれ刑事純情派』みたいな感じになってたな、と。

 事件の筋なんか、出てくる関係者がドラマの進行上どういう役割をもたされて登場しているか、その登場はドラマ上必要なのか、ということを考えながら見ていると、犯人が誰なのか自ずと分かってくるシンプルさだし。
 まぁ、その犯人が動機を語るドラマというのも、また濃かったんですけどね。

 その一方で、張り込み捜査時の捜一トリオと特命臨時トリオ(笑)の応酬とか、月本幸子と米沢・相原の絡みとか、レストランでの右京サンと神戸クンのやりとりとか、キャラクター押しの会話劇で魅せる場面が多くて、基本キャラ押し番組の『相棒』らしいところ。


相原「どうしても(彼を犯人扱いする)って言うんなら、ボクもここにいます!」(と強引に車に入ってくる)
伊丹「どうしてもなんて頼んでねェよ!」
神戸「…もういいじゃないですか、杉下さん。行きましょう」
右京「いえ、君も一緒にここに残ってください」
神戸・捜一トリオ「「ええーっ!!!?」」
右京「彼はここに残ると言い張るでしょう。その場合、彼だけここに残していくのと、ウチの神戸くんもここに残していくのと、どちらがよろしいですか?」
伊丹「何の二択ですかァ!?」
芹沢「でもでも先輩、この不安定な人だけ残されるよりはァ…」
神戸「ちょっと杉下さん、僕にも意思というものが」
右京「どうやら結論が出たようですね」
神戸「(あさっての方向に対し)いつだよ!」
右京「(神戸の肩を掴んで)神戸くん、お願いしますよ」(とその場を去る)
神戸「ちょっと、杉下さん!」(と右京を追う)
捜一トリオ「ちょっと!」(と言って神戸の腕を掴んで離さない→逃げられない神戸)
…1分後…
伊丹「今夜は出かけないつもりか、って狭いよ!」
(相原・伊丹・神戸が座って確かに狭い後部座席)


レストランから逃げる息子を追う相原刑事を止めようとする神戸に…
右京「神戸くん」
神戸「はい」
右京「君は会計の方をお願いします」
神戸「えぇッ!?」
右京「領収書は、“警視庁刑事部臨時付け特命係 組織犯罪対策部組織犯罪対策第5課内都合”でお願いします」
神戸「ッ~~~長い!」

辺りのやりとりが、基本緊張感の続く今話の中で、笑えて仕方ない。

 特命コンビ・捜一トリオ・米沢・相原・月本幸子とゲストキャラクター……登場キャラがいろいろいてゴチャゴチャしそうな中で、全員に自分のキャラの持ち味活かした見せ場や目立つところがあって話が紡がれていくのが、すごくいいバランスだったなぁ~

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『相棒10』最終回で及川光博が卒業「普通の及川光博に戻ります」

オリコン 2月7日(火)12時33分配信

  人気刑事ドラマリーズ『相棒season10』(毎週水曜 後9:00~9:54 テレビ朝日系)の会見が7日、都内のスタジオで開かれ、主演の俳優・水谷豊と及川光博が出席し、3月に放送予定の最終回をもって、及川演じる警部補・神戸尊が特命係を卒業することが発表された。及川演じる神戸は、2009年3月のシーズン7最終回で特命係に配属され、約3年間務めてきたが、当初からシーズン10を区切りに卒業することは決まっていたという。及川は「今シーズンをもって普通の及川光博に戻ります」とあいさつし、「出会いがあれば別れもあるかな。密度の濃い3年間でした。オールアップまで悔いのないように撮影に臨みます」と意気込んだ。主人公・杉下右京役で主演する水谷は「何が起こるかわからないところが相棒ですかね」と感慨深げに及川を見つめた。

  相棒シリーズは、警視庁の窓際部署「特命係」のキャリア警部・杉下右京がその天才的頭脳で推理し、相棒の警部補・神戸尊とともに難事件を解決する人気ドラマ。2000年6月3日に土曜ワイド劇場で放送され、2002年から連続ドラマとしてシリーズ化された。 初代の“相棒”亀山薫は寺脇康文が演じ、シーズン7の途中で“卒業”。2009年12月に公開された劇場版第2弾『相棒-劇場版2-警視庁占拠!特命係の一番長い夜』では、右京と関わりの深かった警察庁の大物幹部・小野田公顕(岸部一徳)が殉職する急展開で話題を集めた。 松本基弘ゼネラルプロデューサーは「視聴者の皆さんに新鮮な気持ちで楽しんでいただくため」と神戸の“卒業”の理由を説明。及川も「ざっくりいうと盛り上がるから」と笑顔を作った。
 
 今後の“新相棒”については水谷が「女性か男性かという議論になって、男性に決まりました」と告白。及川は「不安になったり、壁にぶちあたったら相談してきなよという気持ちです」上から目線で笑わせた。気になる人選について水谷は「及川さんの時も意表突いたと思う。次も意表を突く方を選んでほしいな」と話していた。新たな“相棒”のキャスティングに俄然注目が高まる。


『相棒』及川光博がseason10最終回で卒業

TV LIFE 2012.2.8

 テレビ朝日系で放送中の『相棒seaosn10』の会見が行われ、神戸尊役の及川光博が今シリーズ最終回で『相棒』を卒業することが発表された。
  及川演じる神戸尊は、亀山薫(寺脇康文)に代わってseason7の最終話から登場し、杉下右京(水谷豊)を調査する名目で特命係に派遣されたエリート。その後自らの異動に仕組まれた真実を知り、自ら特命係に留まることを決意した。当初は変人の右京についていけず距離を置いていた神戸も、少しずつ歩み寄り2人は名実ともに“相棒”になっていった。
  及川は今回の卒業を受け「オールアップまで精いっぱい悔いのないように撮影に臨みますので、よろしくお願いいたします」とあいさつ。卒業自体は、一昨年の秋ごろに知らされていたと言い「機密事項なので…」と、言いたくても言えずにいた心境を吐露。しかし妻・檀れいには「決まったときには伝えました」と明かした。
  同席した松本基弘ゼネラルプロデューサーが卒業の理由について「『相棒』は、多くの方にいつも新鮮な気持ちで見ていただきたいと思っていますので、ストーリー上の展開としてこういうことも楽しんでいただければと思います」と話すと、すかさず及川が「ざっくり言うと、その方が盛り上がるからですね(笑)」と会場の笑いを誘った。
  及川は卒業について「盛り上がるならいい。僕たち人間もそうであるように、ドラマも3年もたてばいろいろ変わってくる。新しい風が吹くんじゃないかなと思います。出会いもあれば、別れもあるかなと」と話し、「学校を卒業する感じですね」と続けると、水谷は「じゃあ僕は留年してるってことかな?」とおどけた。
  3年連れ添った相棒の卒業に、水谷は「この3年間、密度が濃かったですね。『相棒』がこれから先の及川さんの俳優生活に何かプラスになればいいなと思いました」と、相棒への気遣いを見せた。及川が「優しいですね」とうれしそうに言うと、水谷は「サンキュ」と言い、笑い合った。
  一部で流れている不仲説について水谷は「ある日、みっちゃんが撮影現場で『水谷さん知ってますか?僕たち仲悪いの』って言ってきて(笑)。そういうことを言われるぐらいの作品になったんだねと言い合った」と一蹴。及川も「僕たちメル友なんです。もう『みっちゃん、みっちゃん』と呼んでくれる水谷さんの声を聞けなくなるのはさびしいです」と仲のよさをアピールした。
  気になる卒業の仕方だが「復帰はあると思います」と言う松本GPに対し、及川は「殉職かもしれませんよぉ?」と意味深に親指を立てて見せた。また、新しい右京の相棒は“男性”だそうで、及川はまだ見ぬ新しい相棒に対し「大きなプレッシャーを感じると思います。何かあったら、相談してきなよ!」と及川節。水谷は「みっちゃんのときのように、意表をつく方でお願いしたいですね」と希望を語った。
  会見終盤には、水谷は「最終回での去り方によっては、神戸の再登場にも期待をしています。最終回、神戸尊に心あますところなくやってほしいと思います。3年間お疲れさま!」とねぎらいの言葉をかけ、及川は「今シーズンをもって、私、普通の及川光博に戻ります。3年間ありがとうございました」とファンにメッセージを送った。
 『相棒season10』は、テレビ朝日系で毎週(水)後9・00から放送中。

 


 驚きの一報だが、寺脇さんが降板したときほどショックがない私。

 ゴシップ誌で水谷さんとの不仲とかいろいろ言われてますが、まぁそれが事実であれどうであれ、ドラマ内においては、『相棒』スタッフが“神戸尊”というキャラクターを、亀山薫のソレよりうまく扱えてる感じがなかったので、作品の面白さを追求するという意味でも妥当かな、と。
 「『相棒』なのに、交代するのか!?」という批判も、番組設定上絶対だと思ってた右京―亀山ラインが崩れてしまうというカルチャーショック受けた後では、さほどのショックにも思えなくなってしまったし。

 しかし、今シーズンで、わざわざ亀ちゃん相棒時代のキャラクターを再登場させて、そのたびに「彼が新しい相棒です」と紹介する流れになっていたのに、また相棒を替えるとなると、一体あの紹介作業は何のためだったんだか…

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(書きかけ)
 愛すべきバカたちの宴。
 そう評しても差し支えないだろう、今シーズン、最も雰囲気が軽い回。

 「つきすぎている女」の回も事件と雰囲気の軽さ・可笑しさ的には結構なものだったが、今回のは可笑しいというレベルに留まるんじゃなくて、最早ギャグの領域だな(笑)

 「Season8-17.怪しい隣人」に出てきたバカな犯人3人組が再登場。
 ひどくマジメで小心者で優柔不断な奥村、最年長のクセにお調子者で勝手に突っ走る池谷、腰ぎんちゃくで頭が足りなそうな山崎。
 元からバカな3人だが、それに引っ張られてか、他の登場人物のバカっぷりも目立った印象。

 上司のお茶とお茶菓子出すという想像以上の腰ぎんちゃくぶりを見せ、内村部長の呼んだ特命係を追い出そうとしたらその部長に「おまえ出てけよ」と言われ、急須をもってスゴスゴと退出する中園参事官。
 ツケで飲んでた上に、現金精算ではなくお悩み相談を引き受けてツケを解消しようとする内村刑事部長。しかも特命係に丸投げ。
 得意げに武勇伝を披露するも神戸にあしらわれる角田課長。…あ、このバカっぷりは毎度だ(笑)
 モバゲーに巨額を投入してたことが判明した米沢。
 イノシシの肉と間違えて豚肉を出す月本幸子。
 いらん手ばかり回しまくる真犯人。

 おまけに、道を間違える右京サン
 「田中晶は、ほしゃっきんサギ」と解説するところで、満面の笑みで体を揺すりながら話す右京サンの様子もなんか凛々しくない。
 右京サンすらバカっぷりが見えてきて、スランプが戻ってきたのかとすら思った。
 と思ったら、幸子にすら「またスランプですか」とか聞かれる始末だ。
 個人的には、右京サンがバカっぽくなったというか、水谷豊の素が出てきてるんじゃないかな、そのせいでキャラクターとしての隙ができてきたんじゃないかな、とか思えるのだが。

 そうなると、バカレースに参戦してない神戸クンが不憫だ。
 いや、貴重なツッコミ戦力ではあったか。
 作中で食べてたモノにことごとく不必要な悪態つきまくるのはバカにカウントしていい?


 ということで、キャラの魅力十二分に発揮の回。
 『相棒』オールマイティ、徳永富彦脚本の腕が光る。
 初めて神戸参入以降のキャラが活かされたというか、今回は戸田山脚本的だな。

 話自体は、謎が謎呼ぶ展開になっていて、こちらも目が離せない作りだった。


 次回、スピンオフ映画『鑑識・米沢守の事件簿』に出てきた萩原聖人扮する相原刑事登場。
 しかしあれは、鑑識米沢守シリーズというハセベバクシンオーの世界観なので、『相棒』本家とは混ぜるな危険というか
 ちなみに、映画内で特命係と相原に面識はできませんでしたので、次回が初ということ。



 それはそうと、神戸尊くん、誕生日おめでとう。

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 今週も登場、月本幸子。前回で準レギュラー入りしたとはいえ、隔週ぐらいでの出演かと思いきや、毎回出るのか
 しかし、今作の暗めの話のラストに月本幸子が出てくるのは、あまり向かない気も…
 代わりに、笑いの少ない本編に笑いを補給してもらったが。
 冒頭の鑑識米沢・角田課長・特命コンビを交えたコントと含めて、今作は前と後ろで暗めの話を挟み込む笑いのサンドイッチ構成だな(^^)

 相棒初参戦の脚本家・高橋悠也。
 ドラマ『怪物くん』で共同脚本をしており、オタクには『TIGER & BUNNY』の各話脚本で親しいかと。
 …『TIGER & BUNNY』では、シナリオの進行と展開があまりよろしくない回を担当していることが多い気がするが(^^;)

 初参戦者のせいか、冒頭でキャラでドラマを見せて慣らしているような感じ。
 店で食事しながら性格のやや軽い神戸クンと細かいことを気にする右京サンの様子を見せ、その間組織犯罪対策5課が仕事をしていて、対する特命コンビはどーみてもヒマそうで、鑑識課の米沢サンは証拠品の鑑識作業にてんてこまい…といった風な、キャラの基本を重視して見せる話の進め方になっていた気がする。

 ヤクザに身分証見せる際、いつもの丁寧な口調はどこへやら、「ハイ警察」とぞんざいな対応の右京サン。
 「ライフライン」の時みたく、今シリーズ、ヤクザには愛想がないな、右京サン。というか、『刑事貴族』の本城になってきている気が(^^;)

・冒頭のヤクザ絡みの事件
・産廃業者の偽装自殺
・自然保護活動家の産廃場撤廃運動
・伝統工芸の跡取り問題
・そして、右京サンが看破する最初の秘密
これらバラバラのキーワードがつながって展開していくのが良かった。

 容疑者の回想シーンにおいて、殺害された本人しか知らない写真の隠し場所を一発で探し当てたり、言語が違う相手に対してなぜかすんなり話が通ってしまうとか、回想シーンでエスパー級の強運見せていたのが、ちょっとおかしかった。

 今作の監督は、長年『相棒』で助監督を務め、前シーズンの「監察対象杉下右京」で初登板となった田村孝蔵。
 この監督の撮影方法もちょっと気になるなぁ。

 次回予告、「お久しぶりです、出所してたんですねぇ」という右京サンのセリフがあるので、過去に登場した犯人役の誰かが再登場するのだろうけど、顔にとんと覚えがなく…
 …と思って調べたら、ああ、シーズン8の「怪しい隣人」で、ドジばかり踏んでた盗賊の3バカか(^^)

 

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視聴していた途中の家族の意見
「不穏な雰囲気はあるけど、放送時間半分すぎても事件らしい事件が起こらないし、怪しい伏線いっぱい残ってて、どうオチをつける気なんやろう!?」

オチ

花の里、新装開店
(ネタバレ防止反転)

 ええええええええええええええええええええっーーーーーー!!!!!


 ついてない女・月本幸子(演・鈴木杏樹)シリーズ第3弾。
 まさかの結末に「ア然喰らっちゃうなぁ~、もう」ってな感じです。
 脚本はもちろん古沢良太。

 何をやっても不幸続きの人生な月本幸子は、出所後に次から次に舞い込んでくる幸運の数々を不振がり、さらには誰かに尾行され「狙われているのでは…」と危機感を覚えて特命係に相談するのだが、そんな幸子に訪れた最大の不幸……それはこのタイミングで、頼りの杉下右京がスランプに陥っていたことだった!

 古沢脚本回につきものの、杉下右京の設定いじり。
 「Season4-8話.監禁」で中学生の頃から天才推理家と判明、「S4-16.天才の系譜」で姪が登場、「S4-19.ついてない女」で驚異のメール早打ちテクニック披露、「S5-7.剣聖」で剣道が名人級、「S5-11.バベルの塔」で手話をマスター済、「S7-15.密愛」でフランス文学が苦手と判明し、「S8-18.右京、風邪をひく」では人並みに風邪をひくことが明らかになるなど、古沢脚本回には右京のバックボーンが増えたり、意外な一面を引き出したりすることが多くある。
 そして今回は、あれだけ鋭い杉下右京が目の前の重大な事件のヒントにいまいちピンと来ず流してしまう、という“スランプ”である。

 『相棒シナリオ傑作選』でのコメントでは、「この人はこういう人だ、と決めつけて話を作ることがないようにしている」旨の発言があり、このスタンスが古沢脚本回での右京の設定いじりに繋がっているのだと思う。
 そして私は、定型化されている主役の設定を弄る話が面白くならなくてどうする、と思っている人なので、そういう意味でお得な回であった。
 あと、前々から神戸クンのキャラとしてのフックのなさというか、普通さが気になっている私ですが、右京が異常になってた今回は、その普通さが輝く、貴重なツッコミ役になってたなぁ~

 右京スランプは、あくまで物語のサブ的な要素だが、主軸となる月本幸子の話も起点が面白くできている。
 ついてない女・月本幸子がつきまくったらどうなるのか、という反転の発想が面白い。
 「私がこんなにつきまくるなんて、おかしい! 陰謀だ! 事件だ!」と、ハナから幸運を信じない、不幸体質である身を信じて疑わない幸子が、可笑しいやら哀しいやら。

 最後まで見てしまうと主軸の事件の構造はかなり簡単なものだが、そこにスランプ状態の右京を持ってくることで、事件がすんなり解決という方向に行かずに複雑化してくるというのは、なかなか考えられた展開だなぁ。
 あと、散々不幸な目にあってきた月本幸子に穏やかな真相・ラストが迎えられたということで、「良かった良かった」というファン心理もあって、簡単な筋でも納得できたり。
 そのスランプの原因と解決も今回の話の中で完結していて、まとまりいいし。
 ただ、あんまり事件と関係なく犬と戯れて「そうですか~、君の名前はタッキーっていうんですか~」と一オクターブ高い声で喋りかけて、幸子に「いえ、ロッキーです」と訂正されてる辺りの右京の様子は、神戸クンの「…もうダメかもしれない」のツッコミが的確で、実際にスランプだろうがそうでなかろうがもうこの人ヤバい、と思えるものになっていたけれど(^^;)
右京「そうですか~、君の名前はタッキーっていうんですか~」幸子「いえ、ロッキーです」

 他にも、「ハイ、今日はダークマターだいぶ降り注いでますから、心のバリア解いちゃいましょー」とのたまうなど言動がエキセントリックな教祖、久々に登場したと思ったら登場1分でソッコー幸子にフラれて退場する元・城代金融構成員・田村など、笑える要素満載。
 スランプの右京と幸子にあまり面識ない神戸の特命係よりも、幸子に頼りにされた捜一トリオも、ある意味ニヤニヤポイントか。
 ただ、特命係と絡まないときの捜一は、かっこ良さげに動いても、ホント、良い結果にならんよねェ(^^;)(ネタバレ防止反転)

 そして、ラストに待ち受ける、最大の噴き出しポイント!
 やっぱり仕事をフイにしてしまう不幸っぷりを見せた幸子の再就職先が……「花の里の新女将。」(ネタバレ防止反転)
 風のウワサでは、たまきさん役の益戸育江(高樹沙耶)が東京から引っ越して撮影に参加できない状況になっている、そのせいで今シリーズでの降板も急だった、という話を聞いていたもので、今回の女将バトンタッチは、(ネタバレ防止反転)個人的にすんなりと受け入れられたなァ~
 レギュラーキャラがどんどん少なくなっていく寂しい状況を解消してくれるものだし、役者の都合が悪くてもう回復が期待できないものが復活した(ネタバレ防止反転)ということで、むしろ歓迎。
 やっぱり、特命コンビが落ち着いて話ができる気の休まる場所が必要だよねェ~(ネタバレ防止反転)


 ついてない女改め、“おっちょこちょいな女”、また登場する際の活躍はいかに…?

 …と書いて、ふとワタクシ事を思い出したが、去年もこれぐらいの時期の『相棒』の感想をアップロードした後、半年ぐらいサイト更新を休眠したよな、私(^^;)

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