殺し屋少女が出てくる4コマギャグと聞いて、殺し屋稼業で鍛えた感覚を平和な日常生活時にも出しまくって周りがメーワクを被るような、『フルメタル・パニック』の短編みたいな話と思いきや、殺し屋少女の設定はほぼ死に体で、殺し屋少女にちょっかい出す一般友人少女のボケで話が回っていくのが、意外。
友人少女・やすなを演じる赤崎千夏の演技力というか、テンションが素晴らしく面白いなぁ~
声質的には『おジャ魔女どれみ』の千葉千恵巳、テンションは一時期の三石琴乃に近い気がする。あと高音域のセリフ喋るときは豊崎愛生に近いような感じもある。
アニメの方は、OPの電波ソングっぷりが頭に焼き付いて離れない!
殺し屋少女・ソーニャの名前が北欧的だからか、ロシア民謡風のイントロという、他のアニソンやJ-POPにはまず無い曲調で始まったかと思ったら、あとは主旋律と伴奏がてんで噛みあわない(意図的にずらしてる)メロディラインに載せて、ひたすら「キルミーベイべー!キルミーベイベー!」と連呼しまくるんだもの!
OPアニメーションの序盤、UFOからの攻撃をかわしつつもちょこちょこした動きで駆け上がり空中でピストル連射するソーニャの動きがかわいい。
登場人物紹介を兼ねるOPアニメで、三白眼というか、黒目を小さく描いた呆れ顔のカットが多めに描かれる主役も珍しいような…
しかし、日常ライフを描くこととしかない本編からかけ離れた異星人侵略OPアニメは、ある意味この番組一番のギャグだが、どういう発想でここまで辿り着いたんだろうか…?
本編は、とにかくテンポがダラダラ。如何に時間を引き延ばすかを考えてるような演出が気になるが、なんかこの緩くてまとまりない雰囲気が、ある意味萌え4コマと言われるジャンルを正しく…というか、忠実にアニメ化しているような、そんな気分にさせられてくる。
どこぞかの情報で、監督の山川吉樹は桜井弘明の弟子的存在、というようなことを聞いて、そんなことを頭に入れてこの番組を見ていると、どことなくアニメ『魁!クロマテイ高校』に近いノリを感じてきた(笑)