我が故郷・彦根の松原水泳場でほぼ毎年開催されている「鳥人間コンテスト」。
一時期スポンサーが付かずに、大会廃止になった鳥人間ですが、新たなスポンサーを獲得して何とか今年も続行中。
地元民ならば注目せざるを得ない番組ですが、私はあまり見てなかったりする(汗)
ええ、開催当日も現場近くまで行ってたけど、脇目で見て素通りしたりしてる私ですよ!(笑)
しかも見に行ったわけじゃなくて、用事があって見に行けなくて、移動ルートが湖岸だったから見れただけだよ!
でも今回はラスト30分ぐらいのところをたまたま視聴。
震災復興を願って東北大学ウイングノーツが今大会一番の記録を達成しようか、という胸熱場面だった。
…胸熱場面なのだが、ここのパイロットが、動画サイト各所で「地上波でアニメの名言っぽいセリフを吐く痛男」として散々ネタにされている。
数年前にも、発言が濃い優勝パイロットがいて、ネットの僻地でちょっとした話題になってたので、今回のを見ていて、「今年のココもネタにされそうな感じだなぁ」と思っていたら、案の定でした。
ちなみに数年前の人が↓
(某所から拝借した画像)
http://www.youtube.com/watch?v=IveOG1NHghQ
飛んでいる最中の持って回った言い回しが笑いものにされている彼だが、話に聞くとどうも、序盤で無線とGPSがダメになって方向を見失って逆走してしまったのだが、何とか持ち直して反転し、無駄な体力消費しながらも今大会最長飛行距離まで持って行ったという、脚本でもあるのかと言いたくなるドラマがあったよう。
そして私が視聴していた部分でも、終盤の体力の限界で脚がダメになってるのに、もう落ちるか落ちないかのところでギリギリ踏ん張って、一瞬プロペラが止まってヒヤリとしたり、機体の一部が着水したのにそこからもう一度浮かび上がってを数回繰り返していたし。
出回っている動画は、発言部分だけを抜粋しているので、ここらへんのシーンも込みでないと、発言の面白さが半減かもしれない。
ネタといえば、話に聞くところによるとタイムアタック部門で、「おいもっと高度上げろ」というガイドの忠告無視してパイロットが「大丈夫、余裕余裕!気持ちいー!」と余裕ぶっこいてたら、ゴール直前で落下し失格、という残念な方もいらっしゃったようだが。
あと、京都大のチームが、トルク振動キャンセラーなる新システム…ペダルとプロペラの駆動の間にバネを仕込んで超距離飛行の効率を良くするシステムを投入していたが、飛行早々バネが千切れて、プロペラ回す駆動までダメになって、1キロほどで墜落という、何とも残念な結果になっていたな。
Youtubeの動画見てたら、東欧の鳥人間コンテストで、どーみても飛びそうにない、鳥人間というより山車だろソレ、という機体でプラットホームから飛ぶ…いや、海に飛び込んでいて笑えた。
と同時に、日本の鳥人間コンテストになくなってしまったユーモアの部分だなぁ、と淋しくもなった。
鳥のキグルミ来てプラットホームから飛び出すような人がわんさか出てくるコミックショー的な部分がなくなって久しくて、「これじゃあ只の人力グライダー選手権だよ! どこが鳥人間コンテストやねん!」という、『欽ちゃんの仮装大賞』に対するそれにも似た不満(「これ仮装じゃなくて、黒子と装置使ったセミプロ寸劇じゃん」)もあるんだけど、もうこれはこれでいいのではないでしょうか…
番組の趣旨が変わってしまって当初のコンセプトが見る影もないのは、その番組が好きな者にとっては何とも残念なことだが、しかし例えば、初期はギャグ&バトル付きアドベンチャーだったのが、後期はシリアスバトルモノに変わって、変わった後の印象が皆の作品に対する共通認識になった『ドラゴンボール』みたく、鳥人間コンテストも変更後の路線がスタンダードになっていくということで。
『タイバニ』で、ラスボスが仕掛けてきた記憶消去の話で盛り上がっているが、こっちでも記憶消去ネタが登場。ちょっとネタが被った!
なんだ、このMBSアニメのリンク具合は!?(笑)
家族崩壊の瞬間という深刻な回想場面を、ラッコとカッパのぬいぐるみで再現して最もコミカルな画面してしまう演出に大爆笑。
この番組では毎度のこととは言え、どうやったらこんな素っ頓狂な演出プランを考え出せるんだ、と感心してしまう。
登場直後から異常なストーカーっぷりを発揮して痛い子でしかなかったが、その最終プランである初夜を実演ではなく妄想で行っていて、実行を見事に外していて、それでも熱に魘されながらこれで成功、とかモノローグしている姿になんだか悲しくなってきた。
双子の片割れがマミられたー!
ちなみに、メインキャラが怪物に突然頭をパックリ食い千切られて死亡、というのは『魔法少女まどか☆マギカ』がこれを第3話目でやってかなり話題になったが、『BLOOD-C』は現在6話目…
やっぱり展開遅くないか…と思ったが、Bパート終盤では、双子のもう片方が村人十数人を道連れにして死亡。
一転、急展開だ。
あんまりにもサクサク人を殺すもんだから、グロ規制の光渡しが隠し至るところに不自然に発生して、見にくくって仕方がない。
寝起きで胸元肌蹴てる小夜とか、触手に襲われちゃう小夜などのエロチックな要素が出てきたけど、売上につながるか甚だ疑問だなぁ…
今話は特に全体的にレイアウトがかっちりキマってなくて(演出上無駄な空間が至る所に発生していて)、気になった。
今話の絵コンテである浜名孝行は、経歴の監督作を俯瞰してみると、あっぱぱーな感じではあるけれど(汗)、予算とか制作の遅れとか、はたまた意図した伏線か、他の要因もあるかも。
「爆殺!狙撃!事故続出!恐怖のサバイバルレースに勝て!!」
(原題“GIVE ME LIBERTY OR GIVE ME DEATH”…訳すと、「自由を与えよ、さもなくば死を」)
無公害の次世代エネルギーエンジンカーによるレース大会の開催中、不可解な事故が続出。主催者からの依頼を受けたナイト財団は、犯人を突き止めるため、マイケルとキットをレースに参加させる…という話。
この話でナイト2000のエンジンは、無公害の水素エンジンに乗せ換えられる。
ファンの間では、未来を先取りしたドリームカーというナイト2000のイメージから、「ナイト2000は水素エンジンで動いている」というのが定説になっていて、このエピソードがその説の基になっている模様。
実際、パイロット版のデボンも「ナイト2000は低公害のエネルギーで動いている」旨の発言をしている。
ただ、「デボン逮捕!決死の脱獄 迫る巨大トレーラー!橋上の対決(NO BIG THING)」の中では、ナイト2000にガソリンを給油しているシーンがあったりするので、ファンの間では、ナイト2000が水素エンジン常備の車なのか、はたまたこのエピソードの中だけ特殊で、普段はどこにでもあるガソリン車になのか意見が分かれるところ。
少なくともシーズン3の「恐怖の高圧電流・消えたナイト2000(LOST KNIGHT)」では字幕で「ハイオクの力を見せてやる」(吹き替えは「こっちの加速を見せてやろう」)と言っているので、それまでの間にはエンジンを付け替えているだろうし、なによりナイト2000は時折、リアから低公害カーとは思えないぐらい凄い排気ガス吐く時あるので(笑)、基本ガソリン車なんでしょう。
狙撃した銃や起爆スイッチが隠す様子もなく無造作に置かれていたのに、真犯人が用意したニセの証拠と疑うことなく、「銃が出てきたゾ。“俺は違う”とか言ってるケド、この人犯人ね。ハイ、連行~」みたいな感じで強引に事件解決判定したり、その後に「前のは勇み足だったが、今度は間違いない!」とさらっと自分の結論が間違ってたのに触れて悪びれる様子なく自信たっぷりにさらに間違った結論を話すなど、この話のデボンは、どこぞの推理マンガのおっちゃんっぽい迷探偵的な言動が光る(笑)
冒頭でボニーをディナーに誘ったと思ったら、レース前にソーラーカーのドライバーにモーションかけたり、記者のリバティに同乗してもらえずにプリンス兄弟の方に靡かれてガッカリするとか、プレイボーイ的なマイケルが見られる。
言動が粗暴でリバティに乱暴を働いた挙句犯人に爆殺されてしまうプリンス兄弟は、『ナイトライダー・コンプリートブック』によると、同時期に放送されていた『爆発!デューク』という番組に似たようなキャラクターや車(リー将軍)が出ていて、それをマイケルとキットがターボブーストで飛び越えてしまうとか、このエピソードは『爆発!デューク』へのあてつけもあったよう。
ターボブーストによる加速が見られる3回目。でも、ジャンプ用途でターボブースト使う時には、この回だけなぜか“ロケットファイヤー”(「重戦車砲撃網大突破」での火炎放射?)のボタン押したらジャンプしてる。
この回だけスイッチの名前が変わってるのかと思いきや、終盤のジャンプアクションではちゃんとターボブーストのボタン押してジャンプしてる。
謎だ。
終盤のリバティとマイケルとキットを交えた漫才は、日本放送版では削られていて、楽しいシーンなのに惜しい。
「殺しの暗号トパーズの謎!大追跡!ジェット機に飛び乗れ!!」
(原題“THE TOPAZE CONNECTION”…訳すと、「トパーズの繋がり」)
ロイズという記者が殺害されるが、彼は殺される数日前にナイト財団にある暴露記事の調査協力を依頼していた。“トパーズ”という暗号で呼ばれていたその暴露ネタの対象が犯人と睨んだマイケルは、ロイズの娘のローレンを尋ねるが、彼女はマイケルに非協力的。“トパーズ”についてロイズと一緒に調査していた男もローレンと接触前に殺害され、マイケルとローレンはそれぞれ男が調査していたラスベガスへ飛ぶ。“トパーズ”にアクセスするためには、6ケタのコードが必要だと判明したが、そこには犯人の影もあった…というのが今話の概要。
日本放送時の予告では、サブタイトルには“大追跡!ジェット機に飛び乗れ!!”とあり、セスナ機内で犯人に捕まるローレン、セスナ機を追うキット、「未確認物体(=キット)が2番滑走路を失踪中!」という興奮気味の管制塔の音声、サンルーフを開けてセスナ機に飛び移ろうとするマイケル、というモンタージュになっていて、ここがクライマックスのバトルシーンかと思わせるワクワクさせる仕様になっていたが…
本編では、管制塔の音声はローレンに出し抜かれたマイケルがセスナに追いつこうとする情けないシーンで使われたものだし、犯人がジャックしたセスナ機に飛び移るシーンも結局マイケルが落下し救出失敗、クライマックスバトルは別の場所で、という何ともガッカリな詐欺仕様だった(笑)
ローレンに出し抜かれてラスベガス行きのセスナ機に乗れずじまいになったマイケルが、キットの快速でセスナ機よりも早くラスベガスに到着するというエピソードが見られる。
誕生日祝いにマイケルとローレンがラスベガスを遊びまわるシーンは、ラスベガスの夜景のカットに、マイケルたちの遊ぶ姿をオーバーラップさせるという演出が古いなと感じるが、『ナイトライダー』ではこの演出は珍しい。
中盤の、セスナ機に飛び移り後尾翼を破壊しようとするマイケルのアクションシーンは中々の迫力。上記の通り、結局落下して失敗するが。
ちなみに、かなりどーでもいいことだが、落下してケガしたマイケルを診てくれた医者さんは、デボンの話では「先生が月に一度のラスベガス詣でにいらしていた」と言われ、医者さんは吹き替えでは「月に一度ではない、年に一度だ」と訂正するが、原語では「半年に一度だ(My forays are sami-annual)」となっている。…どう訂正してもカジノ好きなことには変わりないんですが、この医者さん(笑)
“トパーズ”の暗号の答えが、とある人のスリーサイズ(インチ換算)だったというのは、その人を本当に愛してるから故、という解説だったが、スリーサイズをパスワードにしてるなんてそれとは真逆の、体目当ての下半身的な想像しかできんのですが(汗)
ラストのアクションシーンでは、30メートルもの幅がある谷を大ジャンプするキット。
この迫力のカースタントシーンは、よっぽど快心の出来だったのか、「コンピューター泥棒を追え!ナイト2000大追跡ジャンプ!!(NOBODY DOES IT BETTER)」やシーズン3の「恐怖の高電圧 消えたナイト2000(LOST KNIGHT)」でも使われていて印象的だ。
…同時に、ジャンプの様子をカウル横の低位置に取り付けたカメラで撮影した迫力のショットにチューブ(『ナイトライダー・コンプリートボックス』によるとカメラのケーブルが外れてしまったもの)が映っているのが気になることでも印象的なシーンだが(汗)
「偽礼大量生産!!平和な町にはびこる組織犯罪」
(原題“A NICE, INDECENT LITTLE TOWN”…訳すと、「とあるステキで、ゲスな町」)
偽札犯オースティンを追って、とある町までやってきたマイケルとキット。その町ではナイト財団が、最も犯罪率の低い町として表彰式を行っているところだった。そこに現れたオースティン。彼は、警察と印刷業者とグルになって、この町で偽札を作っていた。オースティンを追うマイケルは警察に捕まってしまう。
街の中でナイト2000のカーアクションを行うというのが、すごいスタントだ。
対向車線から車来ている中をスキーモードで長距離追跡したり、細い路地を二台の車がビュンビュンと走り回ったり、二車線の大通りをターボブーストでオーバージャンプしたりと、大迫力のスタントシーンを堪能できる。
一か所、ジャンプ台が盛大に見えていて醒める箇所がございますが(笑)
あと、後半、脱獄したマイケルを探す警察の追跡を撒くために、キットがおばちゃん乗せて町中暴れまわって多数のパトカーを翻弄してるところは楽しい。
こんなに見応えある話なのに、日本未公開なのが惜しい。
途中のキットによる刑務所破りが、パイロット版のを丸々使い回しているのが、視聴者に白けられると思ったのかしら?
それだったら「マイケル連続危機!フリスビーが狙う!猛毒が襲う」もアウトになるな。その理由ではないか…
リフトアップされて捕まってたのを誤魔化して「筋トレしてる最中なんです(Spinning my wheel)」とユーモラスにジョーク飛ばすキットも愉快だ。
車が勝手に動くことを変に思いながら、キットを捕まえることに頭がいっぱいで、まるで小動物を捕まえる時みたいに知恵を働かせてキットを行動不能にして捕まえた時に誇らしげな警官二人の様子は、コントじみててなんか好き。
ここら辺のやり取りもちょっと楽しいし、マイケルとキットが双方ピンチになってしまうという緊迫感がある(本国放送順では)初めてのエピソードなので、未公開なのがつくづく惜しいなぁ…
オースティンという悪役キャラの造形が気になる。
立場上はただの偽札の運び屋ってだけなのに、態度デカいなぁ~
警察の人間に協力してもらって匿われてるという破格の待遇に対し「料理がマズイ」などと散々悪態吐きまくり、CIAの人間に睨まれるような行動をするなと仲間から怒られているのに「なるほど。で、酒はどこだ」と反省の色なし、おまけにそのCIAエージェントを殺してしまうという後先考えないにも程がある行動を取り(CIA本局が本腰を入れて潰しにかかってくるに決まってる)、挙句愛想つかした仲間の方に逆に銃を向けて儲け横取りとか、絵に描いたような“自信だけ十分だが致命的に頭の足りない悪役”だなぁ(笑)

Aパートは原作中期の作品で、このBパートは後期の作品。
リニューアル後はあまり後期の作品扱わない印象だったので、後期作品使ったのなんでかなぁ、と思ったら、最近劇場公開されてる『ピラニア3D』というのがあるので、まさかこれの販促か!?
…なワケないか(汗) そりゃ後期の原作使いたい時もあるわな。
原作は後期ドラの中にあって、好きな作品。
ドラえもんなしでのび太が頑張る前半、本筋と別ラインでスネ夫とジャイアンが繰り広げる天丼ギャグ、ドラえもん登場してからの無双ぶりとアマゾンについての科学的な解説とちょっとしたスペクタクルが魅力的な後半、といろいろ見られて面白い。
しずかちゃんのピンチに、ピラニアがいるというリスクも恐れずにすぐさま助けに行くのび太は、ちょっとポイント高い。
…泳げないことすら忘れてたのだから、ピラニアのことなんかさらに頭になかったのかもしれんが(汗)
今回のアニメ化では、だいぶ端折られて、話の筋が幾分簡略化してたな。
個人的には前後編でも良かったのに、とすら思っているこの原作ですが、今のドラでこのネタを前後編やろうとすると、変な感動要素入れてくるんだろうなぁ。
のび太がショックを受けるとスポットライト演出が入るとか、演出がテンション高め。
(書きかけ)
『ナイトライダー』の日本向け販売版DVDの全シリーズ中、このDVDの巻だけ、全話日本未放映!
第1シーズンがどれだけ勿体ないことになっているか、よく分かる巻だ。
また、この巻でマイケルたちが扱う案件はすべて依頼が来たもの。それまでの話とか他のシーズンでは、巻き込まれ型とか身内が関わった事件を捜査するものも数多く見られる中が、他からの依頼で困った人々を助けるというナイト財団の本来の機能を発揮している話ばかりで頼もしいのに。
「潜入!殺人アカデミー テロリストの野望を砕け」
(原題“A PLUSH RIDE”…訳すと、「豪華な渡航」)
ナイト財団が関わる、発展途上国の首脳たちを集めた会議に、首脳たちを狙う暗殺者が紛れ込むという情報が入り、暗殺者の潜入が最も疑われる護衛チームの訓練にマイケルも加わり、訓練を受けつつも、暗殺者が誰かの捜査を開始する、という内容。
なんでナイト財団が主体っぽく第3世界のお偉いさんを呼んでいるのか、ナイト財団の政治的影響力がよー分からんところはある。
それはともかく、推理要素も強く、訓練を受けるマイケルという図も物珍しさが面白く、犯人発覚後のラストバトルにも迫力があるのに、日本で放送されなかったのは惜しい。
“虎穴に入らずんば虎児を得ず”の潜入作戦が「決死の替え玉作戦!ナイト2000凶悪武装軍団マル秘計画を暴け!!」と内容が被っているのが日本放送が避けられた理由かなと考えたが、どっちもシーズン1の話だし、この2話前にその話を放送していた本国版の立つ瀬がない(汗)
それよりも、キットのボケが過ぎるのが日本放送版の障害?
バッグの中身(に怪しいものがないか)を調べろと言われたら下着の種類とか要らんトコまで調べてしまい、怪しい動きをした人物によってマイケルが危機的になるのに以前言われたことを額面通り受け取って何もしなかったり、「事件の骨格を知りたい」と言われているのに人間の骨の構造の説明を始めたり、いかにもコンピューターっぽい融通の利かないキットのボケっぷりが全開。
日本放送順だと、とても20話以上マイケルや人間の相手をしていて慣れている風には見えないし、見えるように日本側で編集するのもこれでは骨だろう。
でも、そこら辺のキットのボケの描写が今話の面白いポイントの一つではあるのだけど。
途中マイケルが、訓練生についての調査をデボンに中間報告する場面があるのだが、マイケルたちが訓練している様子にボイスオーバーさせて、手紙の内容を読み聞かせているような演出になっているのが、『ナイトライダー』の他の話には見られない珍しい手法。
暗殺者の正体については、この手の推理モノパターンではお約束とも言える結果になるが、しかしこの結果はズルいというか「捜査意味ないやん!」と思われても仕方ない……というか、私は「真相が手抜きだ!」と思ったぞ(笑)
しかしこうでもしないと、ラストのバトルが盛り上がらんな。
発展途上国のお偉いさんが最後ウエスタン・バーでバカ騒ぎして終わり、というのはお偉いさん呼んでそんなオチでいいのだろうか、と不安に思わなくもない(笑)
「大統領暗殺犯を追え!記憶喪失の美女の謎」
(原題“FORGET ME NOT”…訳すと、「私を忘れないで」)
中南米の某国からやってくる大統領を暗殺から守ろうとマイケルが捜査していたところ、途中知り合ったミッキーという女性が襲われ記憶喪失になる。マイケルは暗殺者を探しながら、ミッキーの記憶を取り戻そうとする…という話。
ストーリー的には、「女性が暗殺についての重要な情報を握っていて、記憶喪失を解決しないと暗殺の陰謀を阻止できない」というパターンなのだが、字幕が悪いのか、大統領暗殺の陰謀の話と記憶喪失の話が変にバラバラに進行してる印象を受ける。
「記憶喪失を解決しないと暗殺計画を阻止できない!」という部分を強調するところがない気がする。
暗殺阻止を依頼する大統領の娘・マリーエレナと記憶喪失のミッキーの二人を相手してるマイケルは、プレイボーイっぷりがここイチバンだ(笑)
…おっと、マイケルの学生時代の愛車に嫉妬するキットもいたか(笑)
初期のプレイボーイっぷりは「爆殺!狙撃!事故続出!恐怖のサバイバルレースに勝て!!」でも見られるが、今回は南部の海辺が舞台になっているので、水着だったり風呂上りでバスタオル姿だったり、肌の露出度の高さが今話のキモ。
『ナイトライダー・コンプリートブック』の解説によると、世界中で視聴率が一番高かった回とのことであり、どこの国でも男の興味は一緒だなぁ~
…じゃあ放送しろよ、日本!(笑)
露出度もさることながら、転落スレスレの崖道でのチェイス、浜辺でのキットとボートの追跡劇、馬術競技場でのカーアクションと、アクション的にも眼福な回なので、その意味でも未放送なのが惜しい。
このエピソードのキットのウインチ弱いな。
「重戦車砲撃網大突破」の時は、回路故障起こしながらも、乗用車牽引できてたのに。(描写はされてなかったけど。)
あと、恐ろしく高い崖からハデにターボブーストかまして悠々着地してるの見ると、以前の回でカールが死んだのが納得できんなぁ。
しかも今回、わざわざカールの落下時の映像使い回してるから、余計にだよ!(笑)
醒める話をすると、序盤のパーティ会場から飛び出していくシーンで、入口に回ったキットのドアが自動で開くが、座席と後部座席の隙間から、ドアを押し出した手がちょこっと出てるのが映っている。
「闇の武器商人を追え!マイケル決死の潜入捜査!」
(原題“HEARTS OF STONE”…訳すと、「石のように冷たい心」 )
原作者でもあるグレン・A・ラーソンと共に共同で製作指揮に当たってたR.A.シナダーがシリーズ途中で亡くなり、このエピソードから、製作指揮にロバート・フォスターが加わっている。
そして音楽担当者や劇中の小道具などもこの回から変わって、その後の『ナイトライダー』のおなじみになったものも多い。
そういう重要回なのに、日本放送がないとは惜しい。
…いや、逆にターニングポイントになっている回は後からだと放送しにくいのか?
多少の変更点はともかく、お話の方はそれほど他のエピソードから浮いていたり、時系列がおかしく見える部分はないからどうとでもできそうな気もする。
銃の密輸を行っているギャングを摘発するため、マイケルはギャングに敵対するもう一つの勢力の協力を受け、偽の取引を持ちかけてギャングに近づこうとするが、仲介役のアンジーという女性が取引に使う見せ金を奪ってしまい…という話。
最終的にギャング同士の抗争になって、マイケルが一方のギャングに肩入れしてるように見えるのが、倫理的に日本放送を敬遠されただろうか?
3連パーグラフのキットのボイスインジケーターのお披露目というか変更はこの回から。
わざわざ「マイケル、新しいボイスインジケーターはどうですか?」というセリフがある。
これ以前のエピソードでは、キットのメンテナンスおよびF.L.A.G.(ナイト財団実働部隊)の外出時ミーティングに使われる財団トレーラーは、荷台部分が未着色で白く、道路の路肩に止められているところにキットが乗り込んでくる、というものだった。
このエピソード以降、荷台部分が黒く塗られ、ナイト財団のマークが金色で描かれているものになり、キットの収容・出発も道路を走りながら行う形になっている。
ギャングへの見せ金に使う資金を、孤児への義援金に回す予算から流用してきたりしていて、財団の金回りもだいぶ苦労が多いんだなと想像させられる回。
途中見せ金を奪われるものの、何とか取り返し取引を続けようとするが、実は相手方にマイケルの正体がバレていて翌日の取引が危ないという中、危機を察したデボンがマイケルの泊まるモーテルに忠告にやってくる。
デボンがストーリー途中でわざわざマイケルのところを訪れて心配してに来るのは珍しい。
これより前のエピソードでは、大抵トレーラーか財団の事務所で椅子にふんぞり返ってマイケルを待ってるところが多く、外に出てもクライマックスに警察を引き連れて先回りして敵を待ってるとか、実働部隊チームの指揮官なりの行動がほとんど。
それまでのデボンの行動パターンからはちょっと変わっていて、見せ金奪われたことにあれだけギャーギャー文句言いつつもマイケルの身を案じて自ら足を運ぶのは、マイケルとデボンの関係性がチームとして少し深まっている印象を受ける。
製作者が変わった影響だろうか。
でも、このエピソードでは、ラストでジャンプのためのターボブーストを加速用に使うという描写の2回目がある。
次の「爆殺!狙撃!事故続出!恐怖のサバイバルレースに勝て!!」でもこの描写があるので、頻繁に使う設定にしようとしていたのかもしれない。その後は急加速は「追跡」ボタンに統一されるけど。
(書きかけ)
四天王編…
ベタな盛り上げ方以外ほとんど工夫なしに要素を積み上げてる感じなのだが、それでも面白いなぁ
面白いというか、好みな展開が連続するというか。
銀時と次郎吉の墓場での、いろんなもの壊しながらキャラたちが吹っ飛んでバトルしてるシーンを見てたら、ああ、この番組もジャンプアニメだなぁ、と。
かぶき町のキャラクターたちが総登場する中盤も、盛り上がるんだけど、レイアウトが残念になってた。
まるで万屋の前の生活道が、4車線道ぐらいの幅になってたり。
あれだけキャラクター数いると上手いレイアウト作成するのは難しいとは思うけど。
あと、平賀源外役の青木武が入院中なので、源外じーさんが画面に出ててからくりで圧倒的兵力誇ってるのに、全キャラ中一人全然喋らないという変な画になってて、残念だったなー
今回はミュージカル仕立てできたかー、と思ったら、絵コンテが、『桜蘭高校ホスト部』で2度にわたりロベルタ学園回=ミュージカル回を担当していた金子伸吾だった。
ミュージカルパートは、キャラクターがフリップ上に描かれたような紙人形みたいな半3Dなってて、手の込んだ作画処理をしている。
そのせいか、ほかの作画部分がだいぶ簡略化されてたけど。
日本というかアニメでは、ミュージカルは「なんで急に歌いだすの?」「話に進展あるなら普通に進行してよ」などという感じで、あまり理解されにくいのだけど、今話は基本的にミュージカルは妄想パートのみの存在にすることで、ミュージカルの演出を分かりやすくしている。
ただし、一度だけそのルールを破っていて、苹果が虫に驚いて抱きつくというのを自作自演をしたが失敗して藪蛇を突いてしまう、という重要なところだけ、ミュージカル内で起こったことが現実の出来事になっている。
妄想部分だけでしかミュージカルできないことに、演出家が我慢できなかったのかな…?
現実と妄想を分けて描写しても、それでもやはりミュージカル部分が難しいという感想があるかもしれないけど、ただし今話は、ペンギンたちの奇行を見ているだけでもかなり楽しい回である。
池で溺れて沈んでいく苹果にペンギンが近づいていくシーンは、まあペンギンたちの立ち位置的に苹果を素直に助けるということはないだろうとは思っていたけど、本来見えないはずのペンギンが死の淵で苹果に見えて、登場人物の立ち位置が変わる契機になるのかなー、ぐらいには思っていたら、なーんにもせずに、魚だけキャッチして即リターンですよ!
シナリオ展開にまるで貢献してないよ、ペンギンども!(笑)
ベタベタなギャグではあったけど、かなり思い切ってやってたので、思わず笑ってしまった。
延々と続いていた日常描写。
しかし、変わらずに続く日常こそが異常だった!
…これ、この番組の4話でやるの、遅くない?
少なくとも現段階から見たら、2話と3話を何とかして一緒に纏めてた方が、序盤のシリーズ構成はテンポが付いて良い気がするんだけど。
2話は、退屈すぎる日常描写→日常から乖離した怪異事件・戦闘、と1話の焼き直しみたいなもんだし、3話もAパートはほぼ一緒。 日常側のパン屋の御主人が怪異事件に巻き込まれて惨殺された場面で何もしない・何も思わない小夜の異常性、喋る怪異の登場、ということで3話Bパートでようやく少し動きが出てきた。
続く日常の異常性を出すためには、その“続く日常”を強調するために繰り返し描写することも大事だけど、上の2話・3話の流れだけ見てたら、二つを纏めても、日常を重ねて描写しつつ、話に動きを付けて興味を惹かせる流れを作るのはできるのでは、と思ったりする。
1話冒頭から続く、よく分からないモノローグ、誰が誰に向かって何を言わんとしているのか、あまりはっきりしてなかったが、今の話が前日譚であって、モノローグ部分はその前日譚を踏まえて後日振り返って小夜に言ってる感じなのが描写された。
1話アバンの、水彩画チックなボヤけた影の付け方をした特殊な仕上げと、PUFFYの歌と「みんなのうた」チックな簡略の行き過ぎた記号アートなアニメーションで、最初「NHKアニメ!?」と思ったりした(笑)
松ケン・芦田愛菜主演で実写映画が公開されるのに合わせて、『ハチミツとクローバー』・『のだめカンタービレ』みたく宣伝兼ねてアニメ版も放送しよう、という企画で作られたであろう、実にフジテレビ・ノイタミナ的発信なアニメ。
ちなみに、関西は「ノイタミナ」という枠ではなく、「アニメわ~く」という枠名称になっている。
制作しているのはプロダクションI.G.で、日常ドラマ系アニメをI.G.が手掛けるのは意外な気がする。
…って、調べてみたら、『君も届け』もここでしたね(汗)
爺さんの隠し子という身寄りのない幼女を、冴えない30歳独身男性が引き取って、慣れない子育てに奮闘するという、よくある設定の疑似家族モノ。
「爺さんの隠し子」の衝撃性以外は、物語の前提設定はよくある感じなのだが、よくある設定というには中身がちょっと異質な気がする。
子育て奮闘モノに、というか、この手の日常リアクションが大事な作品には当然あるべきであろう“衝突”がない。
たとえば、育てる側の方が、子育てを甘く考えていて失敗したり、「この子は一体何を考えているんだ、さっぱり分からない!」とか子に理不尽な怒りを覚えたり、仕事と子育てどっちを優先させるのか悩む場面に突き当たったり、子どもの方は「(おじさんは、私のこと分かってくれない)」みたいな事を言う…いや言葉には出さずに行動だけなんか変になっていたり、とか…
登場人物同士の考えや思いのズレ、理想と現状のズレが発生して、そのズレの不満を他の人にぶちまけて“衝突”したり、葛藤の末打破しようと突き進んでいく“衝突”が起こってドラマが進んでいく、というのが普通のTVドラマとかの作劇だと思うが、この作品にはそれがない。
りんが悩んでいる理由をすぐに察して解決したり、仕事もほとんど迷いなくスパッと変えたり、あるいは、葬式の場で親類に無下にされても不満を発露させることなかったり、託児所でも不満を感じなかったり…
大吉もりんもいい子すぎます。
とはいえ、この作品見てる分には、それがとっても心地よかったりするんですが。
1話終盤~2話前半の、年下の叔母さんネタを活かしたやり取りはちょっと好み。
現実的かどうかで言ったら、葬式でやたら暴れまくってたウザい親類の麗菜とか、「りんちゃん、それ壊さないでね。バイバーイ」と仲良さげながら自分の都合を押し付けて帰ってく託児所の子みたいに、我を目一杯主張する子どもの方が、現実的。
劇中にそういう人物が的確に描かれているということは、制作側に描く能力がないのではなく、メイン二人のキャラクター設計をわざわざそういう風にしているということで、ここら辺突いても詮無いことではある。
3話目で、りんの本当の母親の情報が入ってきて、ようやく衝突要素が発生してきた感じではある。
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