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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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長門裕之さんが都内の病院で死去

 ベテラン俳優・長門裕之さん=本名加藤晃夫=が21日午後5時20分、合併症のため、都内の病院で亡くなった。77歳だった。病で第一線の舞台から離れていた長門さんは、復帰を目指してリハビリを始めた矢先だったという。
 長門さんは昨年8月、10時間にもおよぶ解離性大動脈瘤(りゅう)のバイパス手術を受けたものの、9月には認知症に関する講演会で仕事復帰した。しかし、今年に入ってからは、5月放送のNHKドラマ「どんど晴れ スペシャル」の出演をキャンセルするなど、体調が心配されていた。
 09年に亡くなった妻で女優の南田洋子さんとのおしどり夫婦ぶりでもしられていた。

[デイリースポーツ 5月21日(土)配信]


 『相棒』の閣下が……というか、不貞な悪役オヤジキャラを演じられる貴重な演者がまた一人…
 天国で、奥さんと一緒になれていることを願って。

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クリックで公式ホームページを別枠表示 原作を跡形ない程改変しまくった売り上げも振るわなかったが、佳作として評価が高く作品舞台の富山にも注目集まった『True Tears』、Keyでライターやってた麻枝准を担いでとりあえずセールス的には大成功した『Angel Beats!』を作ったアニメスタジオ・P.A.WORKSの最新作。

 『True Tears』の路線を継承して、地方都市を舞台にしたマジメなドラマ仕立てのアニメ…
 …いや、マジメなのかこれ?
 『True Tears』で感じられた心が痛むような辛辣さというか感傷的な雰囲気は全然なくて、むしろプジティブ方向にはっしゃけてる気もするが……、まぁ個人的に最近ちょっとしたストレス要素でも視聴意欲が鈍ってきたりしてる私なので、観やすくて結構です。

 OPアニメーションの作りが面白いなぁ~
 旅館舞台・仲居さん見習い主人公、という激しく動く部分のない、どちらかというと地味な設定なのだけど、その中でも仕事で大きく動かなくちゃいけない箇所をチョイスしてきて、旅館・仲居さんアニメのイメージとは真逆の、すごく躍動感のあるOPアニメに仕上がっているのが、なんか好きだな。
 『ストレンジア』『CANNAN』でアクション演出頑張ってた安藤真裕監督の面目躍如か?

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「『なのはStrikerS』ヒットしたけど、『なのは』でやる意味ねぇーよ、とか、設定に無理ある、とかいろいろツッコミを言われたので、次回の『劇場版なのは』まで時間あるので、『StrikerS』でヒットした要素に合わせた設定を盛り込んだ新作作ってみましたー」

…なーんて製作意図を勘ぐってみたくなっちゃう、都築真紀×セブンアークスのオリジナルアニメ。

 戦闘シーンは好きだ、魔法エフェクトも好きだ、でも殺伐とした雰囲気は嫌だ、可愛い女の子いっぱい出てくるんだったら皆仲良くすればいいのに……という萌えオタの矛盾した欲求を、ものすごく緩い雰囲気の異世界観で設定を構築することで応えていて、阿漕に徹している姿勢がむしろすごい。

 いろいろなところの感想で「80~90年代の異世界召喚モノを見てるみてーだ、古臭い」というのが出てきてしまうのは、その時代で揉まれてきた世代である原作者のセンスの限界か?(汗)

 とはいえ、今回「勇者超特急で!」とかいうセリフが出てきて、即座に「マイトガーイン」連想した私もかなりの世代ではありますが(汗)

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 1話のアバン観て、「うーん、これ売れない系の作品だなぁ、昔のアニメシャワーにありがちだった」と直感的に思ったんだけど、気が付けば一番楽しみになっている作品になっていた。

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44歳若すぎる死…田中実さん首つり自殺か 

 俳優・田中実さん(44)が、25日に東京・大田区の自宅マンションで首をつって死んでいたことが26日、警視庁池上署などへの調べで明らかになった。同署は自殺とみて調べている。田中さんは高校卒業後に仲代達矢さん主宰の無名塾に入塾。1990年、NHK朝の連続テレビ小説「凛凛と」に主演し、さわやかな好青年ぶりが人気となり、ドラマ、映画などで活躍していた。まじめな性格で知られ、近年は精神的に不安定だったと証言する関係者もいる。

 親しい関係者は田中さんについて「非常にまじめな好青年。人当たりもよく、真っ正直な男」と口をそろえる。自殺の動機は明らかになっていないが、一方で「まじめすぎて人に何かを相談できなかったのかも」「何かを思い詰めていたのかも」と話す人もいた。

 まじめすぎる田中さんは精神的に落ち込むことがあったと証言する芸能関係者も。「2年ほど前に会ったときは、精神的に不安定で、明らかに様子がおかしかった。夫婦関係の悩みをポロリとこぼしていた」という。

 所属事務所によると、最近は2時間ドラマなどの仕事が多く、スケジュールは半年先まで決まっていた。4月からは毎週水曜日に後輩の演技レッスンを行っており、20日にも“先生”役を担当したばかりだった。

 私生活では、妻と高校生になる長男、中学生になる長女がいた。遺書などは見つかっていないが、池上署は自殺とみて動機などを調べている。

[デイリースポーツ2011年4月27日(一部改変)]


 自殺…

 オタク的には、『ウルトラマンメビウス』のサコミズ隊長の演じていたときに、頼りがいがありつつも清涼感のあるキャラ立ちがあまりのハマっていたのに感動すらしたし、後々『刑事貴族3』を見た時も、マジメなキャラを活かした本城たちとの絡みが面白く、『相棒』のスペシャルで出てきた時もニヤニヤしながら見れたのに…

 こんな形での最後になってしまうとは、なんとも残念だ…

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 己の存在そのものの喪失を賭けてでも、絶望しかない魔法少女に僅かなりの希望を与える…
 たとえ己の意識が悠久の時間続いていき、それを誰も観測してくれないとしても…

 私、こういう最終回には弱いのよ。

 そして、あれだけ魔法少女、そして魔法少女モノというジャンルに冷や水浴びせ続けて、夢や希望を打ち壊し続けてきたことで人気を博したこの物語が、最後、「やっぱり、魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから」と魔法少女の存在・魔法少女モノジャンルの肯定で〆として、元のところに戻ってきてくれるというのは、すごく感慨深いなぁ~

 この作品……『ひだまりスケッチ』という売れ線をキャラデザという要素を得たおかげで、虚淵脚本みたいな人を選ぶハードな路線を映像化という、『コゼットの肖像』以来新房監督がやりたいことをようやく試すことが許される環境になってやってみた…んじゃないだろうか?
 途中、いつもの省力新房×シャフト演出が出てきていたけど、この最終2話は、震災による放送中止の余波というか、制作期間の延長の影響もあってか、作画やエフェクトに省力的なところがあまりなく、リキが入っていたように見えて、お陰でこの主人公の壮絶な決断による最終回も画的な説得力を持って、魅入ることができた。
 そして、この魔法少女の物語も、これにて本当に最後…

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元「キャンディーズ」の田中好子さん死去

  アイドルグループ「キャンディーズ」のメンバーとして人気を博した女優の田中好子(たなか・よしこ、本名・小達好子=おだて・よしこ)さんが21日夜、乳がんのため東京都内の病院で死去した。55歳だった。通夜は24日、葬儀は25日で、時間と場所は未定。

 伊藤蘭さん、藤村美樹さんと「キャンディーズ」で昭和48年に歌手デビュー。スーちゃんの愛称で親しまれ、「年下の男の子」「春一番」「微笑がえし」など多くのヒット曲を送り出した。時代を象徴するアイドルとして熱狂的な人気を集めたが同53年、「普通の女の子に戻りたい」とグループを解散した。

 その後は、女優業に専念。平成元年公開の映画「黒い雨」では、原爆の悲劇に見舞われたヒロインを務め、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など多くの賞に輝いた。その他の出演作に映画「ひめゆりの塔」「明日への遺言」、テレビドラマ「家なき子」「ちゅらさん」など。

 同3年、女優の故夏目雅子さんの兄、小達一雄さんと結婚。同4年に乳がんと分かり、治療を続けてきたが、昨年秋に体調を崩し、入院していた。3月上旬にはテレビのナレーションをこなしたが、今月21日午前に容体が急変したという。

 伊藤蘭さんの所属事務所の担当者は「突然の訃報で本人はショックを受けており、コメントを出せる状態ではない」と話した。

[産経ニュース2011.4.21 22:47]


  ゴジラオタとしては、『ゴジラvsビオランテ』に出演してたことも追記しておきたいな。
 世代的にキャンディーズ時代の姿というのがピンと来ず、『家なき子』ぐらいしか出演作を観ていないのだけれど、ウチの親はキャンディーズ時代知ってる世代だから、今回の訃報は余計にショックのようだった。
 『家なき子』の病床の身ながら辛い境遇の主人公を暖かく包む優しいお母さん役がエラくハマっていて、『vsビオランテ』共々短い出演ながら、印象的だったのに…
 ご冥福をお祈りします。

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「あしたのジョー」「ベルばら」アニメ監督の出崎統さんが死去 67歳、肺がん

 「あしたのジョー」「エースをねらえ!」などを手掛けたアニメーション監督、出崎統(でざき・おさむ)さんが17日午前0時35分、肺がんのため死去した。67歳。通夜は20日午後6時、葬儀・告別式は21日午前9時半、東京都府中市多磨町2の1の1、多磨葬祭場思親殿で。喪主は兄、哲(さとし)氏。

 昭和18年、東京都出身。高校在学中に貸本漫画家としてデビュー。38年、旧虫プロに入社。テレビアニメ創生期から活躍し、45年、「あしたのジョー」で初監督。止め絵などを多用した独特の演出技法が高い評価を受け、その後も「エースをねらえ!」「ガンバの冒険」「宝島」「ベルサイユのばら」などを次々と手掛けた。

[産経ニュース2011.4.18 11:01]


 不心得ながら、出崎監督の作品は、『ルパン三世』の初期TVSP、劇場版『ハム太郎』『AIR』ぐらいしか見ておらず、代表作の『あしたのジョー』『エースをねらえ!』『ガンバの冒険』などは、懐かしのアニメ特集、ぐらいでしかお目にかかっていないのだけど、それでも今私が観ている日本のアニメのリミテッド手法(少ない動画枚数で如何に効果的な演出を施すか)を発展させた偉大な功績には変わりなく、また出崎監督が抜けた後の『ルパンTVSP』は目に見えて演出的な面白みが少なくなっていったし、『AIR』も原作の電波っぽい匂いをほとんど感じさせない普遍的なドラマに仕上げ直すことに成功していて見やすかったし、個人的にはそこいらも偉大だったのだと思える功績だった…
 ご冥福をお祈りします。

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クリックでAmazon.co.jpを別枠表示 劇場版の監督が山本泰一郎に代わってから、初めてじゃないでしょうか、ここまでバランス良く面白い作品に仕上がっているのは。

 相変わらず、前提条件の説明に尺を使いすぎていて演出が間延びしているように見えたり、テンポや上映時間を有効活用している風ではないのだけど、犯人たちが行動開始してから起こっていく事件が、脇道に逸れずに直線的に進行していくので、話を追いやすいし、コナンとテロリストたちの直接対決まで緊張感が続き、その直接対決で伏線とカタルシスを一気に開放というのも、クライマックスでの充足感があって良い。
 過去最高にスケボーアクションがキマっている!
 ラストバトルで、飛行船が現実的に考えればありえないことになってしまうが、犯人に最後の一撃を与える一発逆転というハッタリ効きすぎてて、むしろ好きです。

 幼いコナンを一切の躊躇なく上空から放り捨てるというのが、情け容赦なくて敵として分かりやすいし、ここまで分かりやすいと絶対黒幕いるよな、という伏線まで読めてしまう親切設計。
 今回限りのゲストキャラの子どももシナリオ展開にそれなり貢献させていて、脇の小ネタも上手く拾っているし。
 …ただ、映画おなじみのダジャレクイズは、合間に入れるのキツかったのか、初めて終盤で披露されたが。
 あ、話の行く末を決めるオチを、エンディング後に明かすやり方も今回初だな。

 そして、超二枚目のキザったらしキャラとして定着してしまった怪盗キッドが、『まじっく快斗』ばりの二枚目半ぶりを披露して、怪盗キッド元来の立ち位置に戻ってきてくれたのが嬉しい。
 おかげで、一つの敵に対してのコナンと怪盗キッドとの共闘というスペシャル要素も、それほど違和感なく受け入れられる。(緊急事態に対して協力するというのは、『銀翼の奇術師』であったけれど)

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 過去2作で、TV局は全然堪えてなかったらしく、作品コンセプトから見れば狂気の企画である「実写版名探偵コナン」が久方ぶりに、みたびお茶の間に登場…
 さすがに前作工藤新一役だった小栗旬は有名になりすぎてるし実年齢も離れてきたので呼べないということだろう、新一と蘭のキャストは変更になっている。ハマリ役すぎた陣内孝則@毛利小五郎とかはそのまま。

 原作との比較を行なえば、「こんなモン、『コナン』って呼べるシロモノじゃねーぞ!!」と非難轟々のレベルの出来なのだが、まぁ、コナン実写化企画なんてどう転んでも「別モンじゃんコレ!」という文句が出てくるので、だったら思いきった改変してみよう!…という開き直りというか、視聴者側諦観戦法で行くのは、ある意味正しい戦略なのかもしれないし、私自身に、この実写版にそこまで不満出てくるほどの興味がないし(汗)
 …どのぐらい違うのかというと、「『コナン』というより、コレ、『金田一少年の事件簿』か『TRICK』じゃねーのか?」というレベルなんですけどね(笑)
 『コナン』にも閉鎖環境型ミステリーあるけど、村人総出でヨソモノ排除しにかかるとか、そこまでの域にまでは行ってないので。
 制作側は『金田一少年』とか『TRICK』っぽいものを作りたかったけど、手軽な原作とか見つからないので、『コナン』の設定使って作ってみましたー、という事情でもあるんだろうか?

 あんまりにも違っているので、キャラ造形に特に言いたいこともないんだけど、強いて言えば、原作ではコナンが顔すら忘れてた蘭の母・妃英理が、新一がコナンになる100日前に既に会っている、というところが原作の時系列と矛盾する作りだなぁ…と。

 モニュメントに人を突き刺すトリックのタネ明かしも大概ではあるが、最後の、日食の謎は、自然の生き物をトリックに使っていて、どー考えてもあそこまでうまく行くワケがない!
 …っていうか、どういう原理かの説明も特にないぞ。

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 12月の第8巻発売以来、4ヵ月半ぶりの新巻。
 4月頭の発売なので、今回の巻頭ネタはエイプリルフールだった。

 「光化学スモッグじゃなイカ?」の“光化学スモッグ”のネタの転がし方は良かったなぁ~
 大気公害についてまったく知らないイカ娘に、大事な部分を隠して説明すると、ああいう風なまったく別物の解釈になるのか、というところがまず面白く、最後、光化学スモッグ注意報がいずれ解除されるというところにオチが上手く使えていて、なかなかに好み。

 ただ、イカ娘が全然絡んでこない吾郎と千鶴のランニングの話とか、イカ娘が外れる話が多くなってきているのは気になったなぁ…

 清美たちまで巻き込んでの侵略部は、この話限りのことになるのかな?
 学生気分で楽しんでるイカ娘というのは貴重なので、もうちょっと見たい気もする。

 巻末は3巻連続でシンディ・3バカの話になった。まぁ、ローテーションがそんなモンだと言われればそうなんだけど。
 この話も事態がどんどん大げさになっていく様が、なかなかに好き。最後のページのコマ割りだけ、ペース配分が難しかったのか、少し窮屈な感じになってるのが気になるけど。
 「イカ娘たちの夏はまだまだ続く」というテロップが、なんか最終回っぽくて怖かったな(笑)

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昨年の映画放映前に、今年の映画に合わせて、野原一家がスパイになるという短編が流れた。
全体的に、特に、登場人物でさえツッコミを入れてしまう2話目のテキトーさが、作者の臼井節全開だったなぁ

今回の映画では、隕石災害で歴史が変わったという設定があったのだが、震災に配慮したのだろう、その部分は完全削除…

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ロボットアニメっぽくない部分が多い番組だったが、最終回に来て、ロボットアニメっぽさ全開じゃあないですか。

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 これでびわ湖放送での『イカ娘』の放映も終わり!

 3バカは『イカ娘』最終回を救う(笑)
 倒すべき敵とかがおらず、目指すべき目的(地上侵略)も絶対達成されないことが明らかな中で、最終回っぽい雰囲気やオチを作ろうとした時、3バカの暴走ってのは便利だ。

 全キャラ総出演のパートがあったり、主人公のピンチを前後編にわたってお送りしたり、視聴者を意識した特別EDで締めたり、本当に昔懐かしの夕方アニメっぽさがあって良かったなー

 イカ娘の不調や帰還に対し、渚が本気で心配してるような感じなのが、ちょっと違和感ある気がする。
 イカ娘に対して唯一恐怖心を持っているというのが渚の基本キャラなのだから、完全に毛嫌いする素振りではないにしろ、“ちょっと困り顔してるけど、心配してたり帰還喜んでるのが垣間見える”程度に抑えてもらっても良かったかと。

 原作では触手を動かすの怠けてて触手が動かなくなったというのが理由だったが、アニメ版で全イカ能力が衰えてまた回復した理由は何なんだろうなー、と想像するとちょっと楽しい。
 原作で有効だったショック療法が効いてなかったから、動かなくなった理由が別にあるように見える。
 回復したのは、深海に戻った影響が遅れて出てきたのか。
 脱皮時期説(脱皮時期は触手が動かず、時期が終わったからまた使えるようになった)は、結構好きな説だったり。

 アニメ2期制作も決定したので、またびわ湖放送で会えればいいな

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 原作者・小山内美江子がかつて著書で「金八が定年になるまで番組を延命するなんて、私は反対」と書いていたけど、結局作られた金八定年スペシャル。
 でも、最近のシリーズは脚本から外れたとはいえ、原作者からのご意見を貰いながら作っているみたいで、これもある程度原作者の思いが反映されているのかな…

 今作は、金八最後の3-B、金八定年退職、退職に合わせて集まった旧シリーズ生徒たち、ということが目玉になってて内容盛り沢山…
 …という感じではあるが、作中であんまりうまいこと全部の要素を盛り込みながら回している風でもなく、まぁ、平成シリーズ以後いつもの『金八』演出なのでまったり進行気味で、ちょっと食い足りない印象を受けるのだけど、盛りすぎて破綻する場合もあるし、そこは、ある程度物語を整理するための統制が効いているとも取れる。

 金八の作中設定のネタ絡みだと「定年間近になっても学級担任とは、凄い先生と持て囃されても全然出世できてないねーw」という視聴者ツッコミがあるのだが、第3シリーズで文部科学省出向、第5シリーズでは学年主任、第6シリーズでは都の教育委員会に異動、と出世できるだけの評価は作中でももらってたりする。そして「やはり教育の実現場で生徒と向き合って働きたい」という思いは金八の口からも語られているし。
 まぁ、今作中でもツッコミがあったが、「金八先生のクラスには毎回問題児が集中している、これはあなたの教師としての能力が低いってことじゃあありませんか」と言われるぐらい問題児を(放逐せずに)相手にしてきたので、実際マイナス評価も溜まっているんだろうが。

 お話は、3-Bの問題児・景浦を、学校側もクラスメイトも面倒ごとを嫌って放校しようとする中、金八だけが、まもなく無事迎える定年を賭けてまで景浦を助けようとするものの、しかし寄る年波から狭心症を患ってしまい思うように救いの手を伸ばしてやることができない中、かつての3-Bが金八のピンチに次々と駆けつけてくる…というところが大筋で、“問題をかかえるクラス・3-B”という『金八』の基本設定の上に“年齢を重ねた定年間近の金八”“旧3-Bメンバーの同窓会的雰囲気”という今作の特徴を踏まえたシナリオになっているのだが…
 …健次郎とか直とかしゅうとか、もっと過激な問題抱えた生徒も過去いた中で、聞こえが悪いかもしれんが、良くある類の不良である(さらにいえば少々時代錯誤というか昔の不良のイメージそのままの)景浦の更正のため、今回だけ過去にないほどの人数の旧3-Bメンバーが次々集結してくるのは、何か必然性という上で説得力がない印象を受ける。
 金八のクビがかかっているところでもあるけれど、そんなピンチは過去幾度となくあったわけだし、“金八病気で今回ばかりは分が悪いので”という理由があまり強調されていなかった(それと連動しての旧メンバー集結という順序になっていなかった)ところが要因か…
 金八の狭心症発覚については、旧3-Bメンバー集結のための理由というか、某所の視聴中実況掲示板では「金八死亡エンドの伏線か?」とまで深読みされてしまう始末だったし。
 集結してくる旧3-Bが、口々に「金八先生はものすごく偉大な先生なんだぞ」的なことを言ってくるのは、それほどみんな金八に恩義を感じているのだとことを演出してるんだろうけど、ある種なんか宗教っぽくてヤだ(笑)

 単発スペシャルだから使える時間に限りがあるとはいえ、金八が最後の3-Bで対面する問題が景浦一人に集中してしまって、なんだかバランスが悪いというか…

 再会した加藤勝に問題児丸投げしようとして加藤から説教される金八先生の弱体化しきった姿なんざ見たくはなかったが、しかし、好きなシーンだ。
 年をとって弱くなってしまった今の自分に、最も目をかけた昔の教え子を通じて“過去の自分”が「金八先生っていうのは、そういう生徒を絶対見捨てないんだよ」と諭しにくるという構造が面白いというか、熱いんだもの。
 そして、上で「金八だけが」と書いたけど、金八が学校側の反対を押し切ってまで景浦に付き添うと決めたとき、イの一番に金八と共に頑張ると宣言した乾先生と本田先生も熱い。
 旧3-Bメンバーは「金八先生みたいな凄い先生、他にいないぞ」としか言わないけれど、ちゃんと金八先生以外の人の協力もあって物事が成し遂げられているのだよ、というところがあるのが実に『金八』的で好きだなぁ~

 最後、丸々一時間近く使ってお送りする、金八卒業式並びに卒業生名読み上げ。
 平成の卒業生呼び終わって「次は、昭和~」と金八が言った時、会場からどよめきとか笑い声が聞こえたりしてやけにリアルというか、アドリブ成分高めなんだろーな、というところが分かる。
 名前呼ばれるたびに、集まってきた旧3-Bメンバーの当時の映像が短い時間回想的に流れるんだが、人によっては映像のチョイスがヒドすぎるのがあったのが可哀想(笑) 名シーンに名台詞オーバーラップさせて編集されてるヤツは良いケド、ウインクだけ映像4連発とかヒドいって(笑) そして昭和勢の回想は、カメラ位置からBGMからセリフ回しから、平成シリーズに比べて全然違っていて違和感がアリアリなので、あのどよめきは満更的外れでもない(笑)
 ちなみに、平成シリーズの女の子は本当に皆キレイになっているなぁ~
 第3シリーズとこのスペシャルの卒業生は全然名前呼ばれてなくて、そっちも可哀想な扱いだった(汗)

 これにて、『金八先生』32年間の歴史は終了。
 私も一番過激になってた第5シリーズから、過去シリーズの再放送含めて付き合ってきた、いわば“金八先生の影響受けてきた側”なので、いろいろと感慨深い……おつかれさまでした!

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