我が故郷・彦根の松原水泳場でほぼ毎年開催されている「鳥人間コンテスト」。
一時期スポンサーが付かずに、大会廃止になった鳥人間ですが、新たなスポンサーを獲得して何とか今年も続行中。
地元民ならば注目せざるを得ない番組ですが、私はあまり見てなかったりする(汗)
ええ、開催当日も現場近くまで行ってたけど、脇目で見て素通りしたりしてる私ですよ!(笑)
しかも見に行ったわけじゃなくて、用事があって見に行けなくて、移動ルートが湖岸だったから見れただけだよ!
でも今回はラスト30分ぐらいのところをたまたま視聴。
震災復興を願って東北大学ウイングノーツが今大会一番の記録を達成しようか、という胸熱場面だった。
…胸熱場面なのだが、ここのパイロットが、動画サイト各所で「地上波でアニメの名言っぽいセリフを吐く痛男」として散々ネタにされている。
数年前にも、発言が濃い優勝パイロットがいて、ネットの僻地でちょっとした話題になってたので、今回のを見ていて、「今年のココもネタにされそうな感じだなぁ」と思っていたら、案の定でした。
ちなみに数年前の人が↓
(某所から拝借した画像)
http://www.youtube.com/watch?v=IveOG1NHghQ
飛んでいる最中の持って回った言い回しが笑いものにされている彼だが、話に聞くとどうも、序盤で無線とGPSがダメになって方向を見失って逆走してしまったのだが、何とか持ち直して反転し、無駄な体力消費しながらも今大会最長飛行距離まで持って行ったという、脚本でもあるのかと言いたくなるドラマがあったよう。
そして私が視聴していた部分でも、終盤の体力の限界で脚がダメになってるのに、もう落ちるか落ちないかのところでギリギリ踏ん張って、一瞬プロペラが止まってヒヤリとしたり、機体の一部が着水したのにそこからもう一度浮かび上がってを数回繰り返していたし。
出回っている動画は、発言部分だけを抜粋しているので、ここらへんのシーンも込みでないと、発言の面白さが半減かもしれない。
ネタといえば、話に聞くところによるとタイムアタック部門で、「おいもっと高度上げろ」というガイドの忠告無視してパイロットが「大丈夫、余裕余裕!気持ちいー!」と余裕ぶっこいてたら、ゴール直前で落下し失格、という残念な方もいらっしゃったようだが。
あと、京都大のチームが、トルク振動キャンセラーなる新システム…ペダルとプロペラの駆動の間にバネを仕込んで超距離飛行の効率を良くするシステムを投入していたが、飛行早々バネが千切れて、プロペラ回す駆動までダメになって、1キロほどで墜落という、何とも残念な結果になっていたな。
Youtubeの動画見てたら、東欧の鳥人間コンテストで、どーみても飛びそうにない、鳥人間というより山車だろソレ、という機体でプラットホームから飛ぶ…いや、海に飛び込んでいて笑えた。
と同時に、日本の鳥人間コンテストになくなってしまったユーモアの部分だなぁ、と淋しくもなった。
鳥のキグルミ来てプラットホームから飛び出すような人がわんさか出てくるコミックショー的な部分がなくなって久しくて、「これじゃあ只の人力グライダー選手権だよ! どこが鳥人間コンテストやねん!」という、『欽ちゃんの仮装大賞』に対するそれにも似た不満(「これ仮装じゃなくて、黒子と装置使ったセミプロ寸劇じゃん」)もあるんだけど、もうこれはこれでいいのではないでしょうか…
番組の趣旨が変わってしまって当初のコンセプトが見る影もないのは、その番組が好きな者にとっては何とも残念なことだが、しかし例えば、初期はギャグ&バトル付きアドベンチャーだったのが、後期はシリアスバトルモノに変わって、変わった後の印象が皆の作品に対する共通認識になった『ドラゴンボール』みたく、鳥人間コンテストも変更後の路線がスタンダードになっていくということで。