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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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視聴していた途中の家族の意見
「不穏な雰囲気はあるけど、放送時間半分すぎても事件らしい事件が起こらないし、怪しい伏線いっぱい残ってて、どうオチをつける気なんやろう!?」

オチ

花の里、新装開店
(ネタバレ防止反転)

 ええええええええええええええええええええっーーーーーー!!!!!


 ついてない女・月本幸子(演・鈴木杏樹)シリーズ第3弾。
 まさかの結末に「ア然喰らっちゃうなぁ~、もう」ってな感じです。
 脚本はもちろん古沢良太。

 何をやっても不幸続きの人生な月本幸子は、出所後に次から次に舞い込んでくる幸運の数々を不振がり、さらには誰かに尾行され「狙われているのでは…」と危機感を覚えて特命係に相談するのだが、そんな幸子に訪れた最大の不幸……それはこのタイミングで、頼りの杉下右京がスランプに陥っていたことだった!

 古沢脚本回につきものの、杉下右京の設定いじり。
 「Season4-8話.監禁」で中学生の頃から天才推理家と判明、「S4-16.天才の系譜」で姪が登場、「S4-19.ついてない女」で驚異のメール早打ちテクニック披露、「S5-7.剣聖」で剣道が名人級、「S5-11.バベルの塔」で手話をマスター済、「S7-15.密愛」でフランス文学が苦手と判明し、「S8-18.右京、風邪をひく」では人並みに風邪をひくことが明らかになるなど、古沢脚本回には右京のバックボーンが増えたり、意外な一面を引き出したりすることが多くある。
 そして今回は、あれだけ鋭い杉下右京が目の前の重大な事件のヒントにいまいちピンと来ず流してしまう、という“スランプ”である。

 『相棒シナリオ傑作選』でのコメントでは、「この人はこういう人だ、と決めつけて話を作ることがないようにしている」旨の発言があり、このスタンスが古沢脚本回での右京の設定いじりに繋がっているのだと思う。
 そして私は、定型化されている主役の設定を弄る話が面白くならなくてどうする、と思っている人なので、そういう意味でお得な回であった。
 あと、前々から神戸クンのキャラとしてのフックのなさというか、普通さが気になっている私ですが、右京が異常になってた今回は、その普通さが輝く、貴重なツッコミ役になってたなぁ~

 右京スランプは、あくまで物語のサブ的な要素だが、主軸となる月本幸子の話も起点が面白くできている。
 ついてない女・月本幸子がつきまくったらどうなるのか、という反転の発想が面白い。
 「私がこんなにつきまくるなんて、おかしい! 陰謀だ! 事件だ!」と、ハナから幸運を信じない、不幸体質である身を信じて疑わない幸子が、可笑しいやら哀しいやら。

 最後まで見てしまうと主軸の事件の構造はかなり簡単なものだが、そこにスランプ状態の右京を持ってくることで、事件がすんなり解決という方向に行かずに複雑化してくるというのは、なかなか考えられた展開だなぁ。
 あと、散々不幸な目にあってきた月本幸子に穏やかな真相・ラストが迎えられたということで、「良かった良かった」というファン心理もあって、簡単な筋でも納得できたり。
 そのスランプの原因と解決も今回の話の中で完結していて、まとまりいいし。
 ただ、あんまり事件と関係なく犬と戯れて「そうですか~、君の名前はタッキーっていうんですか~」と一オクターブ高い声で喋りかけて、幸子に「いえ、ロッキーです」と訂正されてる辺りの右京の様子は、神戸クンの「…もうダメかもしれない」のツッコミが的確で、実際にスランプだろうがそうでなかろうがもうこの人ヤバい、と思えるものになっていたけれど(^^;)
右京「そうですか~、君の名前はタッキーっていうんですか~」幸子「いえ、ロッキーです」

 他にも、「ハイ、今日はダークマターだいぶ降り注いでますから、心のバリア解いちゃいましょー」とのたまうなど言動がエキセントリックな教祖、久々に登場したと思ったら登場1分でソッコー幸子にフラれて退場する元・城代金融構成員・田村など、笑える要素満載。
 スランプの右京と幸子にあまり面識ない神戸の特命係よりも、幸子に頼りにされた捜一トリオも、ある意味ニヤニヤポイントか。
 ただ、特命係と絡まないときの捜一は、かっこ良さげに動いても、ホント、良い結果にならんよねェ(^^;)(ネタバレ防止反転)

 そして、ラストに待ち受ける、最大の噴き出しポイント!
 やっぱり仕事をフイにしてしまう不幸っぷりを見せた幸子の再就職先が……「花の里の新女将。」(ネタバレ防止反転)
 風のウワサでは、たまきさん役の益戸育江(高樹沙耶)が東京から引っ越して撮影に参加できない状況になっている、そのせいで今シリーズでの降板も急だった、という話を聞いていたもので、今回の女将バトンタッチは、(ネタバレ防止反転)個人的にすんなりと受け入れられたなァ~
 レギュラーキャラがどんどん少なくなっていく寂しい状況を解消してくれるものだし、役者の都合が悪くてもう回復が期待できないものが復活した(ネタバレ防止反転)ということで、むしろ歓迎。
 やっぱり、特命コンビが落ち着いて話ができる気の休まる場所が必要だよねェ~(ネタバレ防止反転)


 ついてない女改め、“おっちょこちょいな女”、また登場する際の活躍はいかに…?

 …と書いて、ふとワタクシ事を思い出したが、去年もこれぐらいの時期の『相棒』の感想をアップロードした後、半年ぐらいサイト更新を休眠したよな、私(^^;)

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