自分で書いた前回のイカ娘感想読み返したら、基本原作との差異の指摘しかしてねぇなぁ(^^;)
まぁ、このブログの作品感想で、何かと比べずに書いたものの方が少ないんですがね…
あと、それ以外だと基本「イカちゃんカワイイ」ですべてが済んじゃうからなぁ(^^;)
「散歩しなイカ!?」
原作7巻「散歩しなイカ?」・原作9巻「サンダルじゃなイカ?」「帽子じゃなイカ?」
早苗の飼い犬・アレックスをイカ娘が散歩させるという話に、麦わら帽子・サンダル装備イカ娘、というヒジョーに萌えポイントが高い要素を、なぜ帽子とサンダルを装備することになったのか経緯描写なしに、一挙同時投入。
帽子の話もサンダルの話も原作から広げようがないし、大した経緯でもないから、端折って他の話に混ぜ込んでも問題なかろうが、イカ娘プッシュにおいてはスタッフ飛ばしてるなぁ~、という感想が出てきてしまう(^^)
原作10巻の感想を書いた際に、「高い知能を持ちながら飼い主の愛情受けられんところが『クレしん』のシロと似てるなぁ」などと書いたが、方向音痴の上に他の犬に対して極端に臆病というところはシロには無い、アレックスの残念な部分だなぁ(^^;)
そんな残念な部分を差し引いても、アレックスかわいい。もちろん、麦わらイカ娘かわいい(^^)
途中、「ボールの代わりに飛ばしたサンダル取ってこい」と言ってアレックスを怒鳴りつけるイカ娘は、ワガママが過ぎるなぁ、と思ってしまった。
このパートの脚本は監督の山本靖貴が担当なんだけど、イカ娘の魅力を削ぐような流れにしてるのはどないやんとか思いつつも、しかし、イカ娘のガキっぽい性格をしっかり反映させてると思えば不正解ではないのか。
それにしても、イカ娘の触手攻撃をほとんど避けきった土佐犬、スゲー!
「体操しなイカ!?」
原作8巻「ラジオ体操しなイカ?」
冒頭ラジオ体操部分、描写長ッ! イカ娘出てこない画面構成なのに、長ッ!
しかもラジオ体操だとNHKのものになるのでマズイのか、部分部分は似せながら「立ちながらほふく前進する運動~♪」みたいなのが多発するオリジナル体操になってたし。
おまけにエンドクレジットみたら、このパートの脚本は総監督の水島努担当なのだけど、脚本と並んで“体操振付”の役職がクレジットされて、どんだけこの体操に注力しとんねんと(^^)
オリジナル体操になったおかげで、通常は見慣れたものであるはずのラジオ体操を、イカ娘が既知感なしで変わった視点から見るというお話のキモが、ウチら視聴者も「この体操、何!?」と思えるシロモノになったことで、薄れたのは残念かも。
ただ、お蔭でシンディと千鶴だけじゃなくて、渚や早苗や栄子も話に巻き込むことができたワケだが。
イカ娘「もしかして、あの“MPを奪う”というふしぎな踊りでゲソか!?」
いや、それはあんただよ。
今回のこのパート、体操のオリジナル部分含めパロディ部分やブラックユーモア多くて、水島節がだだ漏れだなぁ、と…(^^;)
ラジオ体操に参加するイカ娘が触手のリーチに無思慮だったため周りの子どもたちにぶつけまくるというネタ、原作でもところどころ触手の長さが伸びていて、イカ娘の意思と関係なく子どもたちに攻撃して辺りがエラいこちになる状況を作り出すための無理を押し通しているような感じだったが、それでもイカ娘の周囲何人かがのた打ち回ってたぐらいだったのが、アニメでは参加の子どもたちが全滅していた。
…『BLOOD-C』(監督:水島努)で見たような気がする光景だな、この全滅っぷり(^^;)
「助けなイカ!?」
原作8巻「救助しなイカ?」
悟郎がイカ娘をライフセーバーにスカウトする話。
アニメでは、悟郎がイカ娘に報酬として与える弁当が、千鶴が作っていたものということになった。
悟郎と千鶴とのデート回フラグが立った気がするが、もしアレをアニメにするんだったら、オチにイカ娘関係ないネタをどうやって改変するのかなぁ…
イカ娘「(ライフセーバーやるなら)私も黒くならなきゃいけないのでゲソか?」
悟郎・磯崎「これ(日焼け)はユニフォームじゃねぇ!」
…のところの演出、特筆すべき箇所ではないのだけど、何か個人的に好きだな。
直前のシーンまで座ってた磯崎を、話の流れ的には特に必要ないのにわざわざ立たせて、一緒にツッコミするレイアウトに収めようとしてる工夫が、何かクるものがあるんかな…
あと、二人の顔が原作のツッコミ時と違って、白目の三白眼になってないのもポイント? …どうでもいいが。
途中悟郎と袂を分かつイカ娘。
原作では、ライフセーバーの仕事をしてみたはいいが、やっぱり来浜客のマナーの悪さが腹に据えかねて、「私が守るべきは海でゲソ! 人間共がどうなろうと知ったことではないでゲソ!」と不穏な空気漂わせて去ってしまう。
アニメでは、仕事をしてみたはいいが、助け入れる必要のないところまで介入してしまって、要領全然掴めずに悟郎に叱られて、ゴミ拾いの際に人間の身勝手さに悪態つきつつも、割れた瓶があって危ないのを助けたことまで悟郎に叱られて(悟郎は瓶のことは知らず、イカ娘も悟郎に説明はしなかった)去ってしまう、という流れに改変。
原作の、あくまでも人間の脅威から海を守るための侵略者であろうとする初心を忘れてないイカ娘の様子が、個人的に好きな描写なので改変があって残念だが、アニメはアニメで、次第にイカ娘と悟郎両者の思いのズレた部分が大きくなっていって、両者が善意なのに最後はちょっとした勘違いで関係性が崩壊してしまう、というすれ違いの流れがしっかり抑えられているので好きだな。
エンディングアニメーション。前回はアイキャンフライしたイカ娘を持ち去ったトンビが映りこんでいたが、今回はアレックス追加。
イカ娘とアレックスかわいい(^^;)