イカ娘2期第2話は、原作1話分から1パート分作っていた第1話と違って、原作2話分から1パート作る方向性。
しかし、2話分を接続する部分がイマイチな感じがした。
脚本的にも、演出のタメというかそういう感じのところにも。
Aパート「小学校に行かないか!?」は、原作2巻「小学校に行かなイカ?」3巻「蹴らなイカ?」と接続させているが、そのためにイカ娘チームへの敵対勢力を登場させて話のバイパスに使っているのに、最終的にそちらの勢力もイカ娘シンパになるので、そこに至るまでの手順が性急な気がしたなぁ…
Bパート「コスプレしなイカ!?」は、原作8巻「男装しなイカ?」9巻「メイドじゃなイカ?」「男装やめなイカ?」の豪華3本乗せ。
南風のオッサンが鮎美を海の家れもんに任せる手順が強引すぎ。
原作ではセミレギュラー設定にしかけていた渚の男装が、アニメではこのパート限りのネタに。
そして、ニセイカ娘の名前を判明させるためにわざわざ一話作っていた原作だったが、アニメではここで判明。
「ウチの店、女性客が少ないよな」という一言から始まる話だが、原作の時点で「えっ、いつの間に客層がそんな感じに?」という状況。
そこそこいた女性客は一体どこへ…?
アニメではさらに、ムサい・イカついおっさんだらけの店内状況になっていた。
青年男性客は一体どこへ…!?(笑)
メイドコスとメリケンサック着用でようやく接客業ができるようになった鮎美に、「(自分の素を隠してたら)ニセイカ娘姿でやってるのと一緒じゃねぇか!」というおっさんの指摘は鋭かったなぁ~
ただ、娘の意外な行動に狼狽えるおっさん、という原作の定番オチが個人的にちょっと好きなので、おっさんと鮎美の距離感が変わらずに終わる今回はちょっと残念。
アニメのは、おっさんの基本キャラに即した改変ではあるけど、原作オチの「基本頑固で収集付かない性格なんだけど、一人娘にちょっとでも冷たくされると傷つかずにはいられない堅物オヤジの悲哀」みたいなのが感じられて好きなんだ。
まぁ、それで終わると、ただでさえイカ娘の絡みが少ない今話がイカ娘関係なく終わってしまうし。
原作のイカ男オチは流石に面白くないと思ったのか、アニメでは、テレビで見て大人気になれる格好だと勘違いして、エリザベス女王姿になったイカ娘。
おお、いつぞやイカ娘が願った“女王様”呼ばわりが自然になされているぞ(笑)
Cパート「軽くなイカ!?」は原作3巻「やせなイカ?」&9巻「軽くなイカ?」から。
両話ともイカ娘体重ネタが出てくるので、接続は比較的自然。
ただ、「イカ娘、本当に体重100キロもあるの!?」という話題は長い間解答が謎とされていたので、ネタを一気に出したアニメ版は、原作で解答編が出た時の「来た!」感が味わえなくて勿体ない気もする。
減量で脱水症状寸前の早苗の鬼気迫る描写が、原作よりもマイルドに。
個人的に、インパクト弱くなったのが惜しい!
このネタでは、無敵キャラ・千鶴の唯一と言っていい弱点がようやく登場。
原作でも早い時点で登場していたのに、アニメ1期では出ず、千鶴に人間味ない状態が加速してたから。
原作では、イカ娘の体重操作は、腕に対するリングの位置で重さを決めていたが、アニメでは手首のリングをぐるっ回すことで調整していた。
原作・アニメで、見た目分かりやすい調整の仕方の描写を選んだということだろう。
ちなみに、原作のイカ娘飛翔シーンは、飛ぼうとした直後のコマを見ようとページをめくると、いきなり登場したトンビにがっしり掴まれてさらわれていく、というギャップに大笑いしたのだが、アニメではちょっと飛んだ後にトンビの視点ショットが少し入ってからトンビが近づいてくるので、ギャップインパクト的には落ちた印象。
でも、結局アニメでも大笑いしましたが(汗)
軽くできるのだから重くもできるという方向でオチが追加されたのは、工夫。
しかし、MAX20トンという具体的な数字を出してしまって大丈夫か?(あとミニマムの数字も)