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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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 どうした『相棒ten』!? たまきさんが突然店を畳んだぞ!

 どうした『相棒ten』? 神戸くんに似顔絵の才能があることが突然判明したぞ!

 どうした『相棒ten』? 内村刑事部長が突然キレイ事並べ始めたぞ!

 どうした『相棒ten』!? 2時間SPなのに面白いぞ!(笑)しかも輿水脚本で


 いや失礼、最後の一文は多分に私情と語弊が絡んでるけど。
 『相棒』のSPは大概微妙な出来になる、というが相棒のストーリーに惹かれてる通なファンの間では半ば定説化していたのでね(^^;)
 それに、別に輿水脚本が嫌いというわけではないのだが、今回の話は2時間の長丁場を勢いのあるストーリーで魅せていて、緩急でいうところの“緩”の部分があまりなかったのが面白かったので、緩い部分が多く出てきてそこに個性が固まってるようなのが特徴の輿水脚本の印象とは違っているのが、少し意外と思ったので。

 初回SPは大概輿水脚本になるとはいえ、私は今回誰担当の脚本か確定情報なしに視聴に臨んだもので…
「今シーズンは戸田山脚本スタート? でも小ネタにあまり凝っていない印象だなぁ」
「こういう勢いのあって二転三転のシナリオをエンタメ的に魅せるのは古沢脚本? でも初回に出てくるわけはないし」
「櫻井脚本にしては、段取りや伏線をしっかり張りすぎるあからさま感がないし」
「キャラの濃い登場人物多いし、特命コンビが映らない時間が長いところがあるのを良しとするのは、輿水脚本かな」
…などといろいろ考えを巡らせていたのだけど、結論に達せず、所詮私の分析能力などその程度のものよ(T_T)


 たまきさんが店を畳むのは、何とはなしに予想が付いていたかもしれない。
 前々シーズン・前シーズンで登場回数がめっきり減ってしまった花の里なので、亀山夫妻がいなくなってシナリオ上の情報整理の場として活用されなくなった今、そろそろお役目御免なのでは……と危惧していたもので、今シーズン何か動きがあるかと思っていたら、初っ端からやられてしまった…

 今話で判明した神戸の似顔絵能力。
 ホワイトボードに描いた事件関係者の顔と相関図をもとに、指し棒使いながら事件の概要を推理する右京と神戸の状況が始まったときは、いったい何の番組が始まったんだ、と強烈な違和感が笑えたなぁ。
 この、似顔絵ホワイトボートに描いて事件概要確認という方針、今後の話数にも出てくるんだろうか?

 「いつまでもミスを犯して謝らん警察じゃイカンだろう」「取り調べの可視化は必要だな」などと澄ました感じで発言する内村刑事部長は、本当にどうしたんだ!?(^^)
 その逆のコトばかり声高に主張していたのがアイデンティティだった悪びれた刑事部長はどこへ行ったー!
 まぁ、「君(中園参事官)が謝罪会見で素直に謝ればいいじゃないか」とか、可視化の発言も、取り調べの裏をかかれた捜一トリオへの皮肉だったりするところとか、いつもの内村部長の性質が見え隠れしているが…
 …それにしたって、話し方というか印象がキレイすぎる。
 というより、内村部長も最近のシリーズでは、前よりも、何というか、ある種の悪役っぽさを発揮する場面が極端に減っているような…
 内村刑事部長役の片桐竜次が「警察側の役なのに、いつまでも悪役っぽい芝居してたら、他のドラマのオファーの幅が狭まってしまうから、もっと印象の良い芝居をさせてくれ」などと直訴したんじゃあないだろうかとか、勘繰りたくなる(^^;)


 「俺は断じて殺していない 俺は警視庁の神戸尊を絶対に許さない」
 …という、出所してきたばかりの殺人犯の投身自殺現場から出てきた遺書を発端に、神戸が関わっていたというか一枚噛んでいた15年前の殺人事件の調査を右京・尊の特命コンビが始めるのが今回の話。

 神戸を良くない印象で語る謎のメッセージ、神戸の身に降りかかった過去の・そして現在の事件、という気になる発端からすでに見るものの興味を惹きつけているのが憎い仕掛けだが、そのあとの展開もこのインパクトの勢いを殺さないまま進んでいく。

 15年前に発生しすでに結審してしまったがために調書なども閲覧不可能な事件を再調査することが困難になるという流れが面白い。
 事件の調書が思わぬ場所から手に入って、一気に当時の捜査の概要が明らかになるところの、“視界がパッと開けた”感の演出も巧い、というか好き。

 刑事ドラマ・探偵ドラマの醍醐味は犯人探しにあり、『相棒』ならびに今話もそれに該当するのだけど、今話は開始1時間で真犯人に辿り着いたと思ったら、そこから「真犯人の反撃」を見せる流れになり、「どうやって真犯人の反撃に反撃するか」というシナリオにシフトしていく構成が、単なる犯人探しのストーリーに終わらない広がりを見せてくれるのが巧み。

 最後、遺書で恨まれるだけの行為をしていた神戸が、大河内監察官の前で慙愧の念を吐露して、大河内にそのすべての言葉をフォローされて慰められる、というシーンは、右京―尊の関係性以上に相棒っぽい気もする(^^)
 他にも、途中の右京による推理にも捜一トリオが乱入してきたり、伊丹「杉下警部殿はどう思われますか?」右京「あなたはどう思いますか?」伊丹「何か裏がある」―右京「同感です」と言い合って互いに視線を交わし合ったり、右京の暴走に「とことん踊らされてやる」と俄然乗り気の伊丹だったり、特命コンビという“相棒”の関係性が崩れてきているようにも見えた。


 ちなみに、神戸が裁判の証言で正しい行いをしなかったことは、Season1-7話「仮面の告白」で亀ちゃんが、嘘や誤魔化しなしに裁判で証言してしまって警察を不利な立場にしてしまったのと対をなしているんだなぁ
 あの話も一事不再理が話のネタに挙げられていたし、ストーリー自体がそれぞれの相棒キャラクターを比較する対になっているとも見れる。


 真犯人一派たちの「(裁判を)受けて立ってやろうじゃないか」と自信気に言ったところで今話が終わっているのが気になる。
 初回スペシャルと最終回スペシャルが繋がることが多い『相棒』なので、今シーズンも最終回にまた何か仕掛けてくるかもしれない…

 …ということで個人的に大満足のうちに終わった『相棒ten』の初回スペシャル。
 次回はSeason7正月SP以来の渡哲也の登場ということで、若干飛ばし気味な印象も持ってしまうけど、まだまだこの番組楽しめそうです。

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