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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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 原作者・小山内美江子がかつて著書で「金八が定年になるまで番組を延命するなんて、私は反対」と書いていたけど、結局作られた金八定年スペシャル。
 でも、最近のシリーズは脚本から外れたとはいえ、原作者からのご意見を貰いながら作っているみたいで、これもある程度原作者の思いが反映されているのかな…

 今作は、金八最後の3-B、金八定年退職、退職に合わせて集まった旧シリーズ生徒たち、ということが目玉になってて内容盛り沢山…
 …という感じではあるが、作中であんまりうまいこと全部の要素を盛り込みながら回している風でもなく、まぁ、平成シリーズ以後いつもの『金八』演出なのでまったり進行気味で、ちょっと食い足りない印象を受けるのだけど、盛りすぎて破綻する場合もあるし、そこは、ある程度物語を整理するための統制が効いているとも取れる。

 金八の作中設定のネタ絡みだと「定年間近になっても学級担任とは、凄い先生と持て囃されても全然出世できてないねーw」という視聴者ツッコミがあるのだが、第3シリーズで文部科学省出向、第5シリーズでは学年主任、第6シリーズでは都の教育委員会に異動、と出世できるだけの評価は作中でももらってたりする。そして「やはり教育の実現場で生徒と向き合って働きたい」という思いは金八の口からも語られているし。
 まぁ、今作中でもツッコミがあったが、「金八先生のクラスには毎回問題児が集中している、これはあなたの教師としての能力が低いってことじゃあありませんか」と言われるぐらい問題児を(放逐せずに)相手にしてきたので、実際マイナス評価も溜まっているんだろうが。

 お話は、3-Bの問題児・景浦を、学校側もクラスメイトも面倒ごとを嫌って放校しようとする中、金八だけが、まもなく無事迎える定年を賭けてまで景浦を助けようとするものの、しかし寄る年波から狭心症を患ってしまい思うように救いの手を伸ばしてやることができない中、かつての3-Bが金八のピンチに次々と駆けつけてくる…というところが大筋で、“問題をかかえるクラス・3-B”という『金八』の基本設定の上に“年齢を重ねた定年間近の金八”“旧3-Bメンバーの同窓会的雰囲気”という今作の特徴を踏まえたシナリオになっているのだが…
 …健次郎とか直とかしゅうとか、もっと過激な問題抱えた生徒も過去いた中で、聞こえが悪いかもしれんが、良くある類の不良である(さらにいえば少々時代錯誤というか昔の不良のイメージそのままの)景浦の更正のため、今回だけ過去にないほどの人数の旧3-Bメンバーが次々集結してくるのは、何か必然性という上で説得力がない印象を受ける。
 金八のクビがかかっているところでもあるけれど、そんなピンチは過去幾度となくあったわけだし、“金八病気で今回ばかりは分が悪いので”という理由があまり強調されていなかった(それと連動しての旧メンバー集結という順序になっていなかった)ところが要因か…
 金八の狭心症発覚については、旧3-Bメンバー集結のための理由というか、某所の視聴中実況掲示板では「金八死亡エンドの伏線か?」とまで深読みされてしまう始末だったし。
 集結してくる旧3-Bが、口々に「金八先生はものすごく偉大な先生なんだぞ」的なことを言ってくるのは、それほどみんな金八に恩義を感じているのだとことを演出してるんだろうけど、ある種なんか宗教っぽくてヤだ(笑)

 単発スペシャルだから使える時間に限りがあるとはいえ、金八が最後の3-Bで対面する問題が景浦一人に集中してしまって、なんだかバランスが悪いというか…

 再会した加藤勝に問題児丸投げしようとして加藤から説教される金八先生の弱体化しきった姿なんざ見たくはなかったが、しかし、好きなシーンだ。
 年をとって弱くなってしまった今の自分に、最も目をかけた昔の教え子を通じて“過去の自分”が「金八先生っていうのは、そういう生徒を絶対見捨てないんだよ」と諭しにくるという構造が面白いというか、熱いんだもの。
 そして、上で「金八だけが」と書いたけど、金八が学校側の反対を押し切ってまで景浦に付き添うと決めたとき、イの一番に金八と共に頑張ると宣言した乾先生と本田先生も熱い。
 旧3-Bメンバーは「金八先生みたいな凄い先生、他にいないぞ」としか言わないけれど、ちゃんと金八先生以外の人の協力もあって物事が成し遂げられているのだよ、というところがあるのが実に『金八』的で好きだなぁ~

 最後、丸々一時間近く使ってお送りする、金八卒業式並びに卒業生名読み上げ。
 平成の卒業生呼び終わって「次は、昭和~」と金八が言った時、会場からどよめきとか笑い声が聞こえたりしてやけにリアルというか、アドリブ成分高めなんだろーな、というところが分かる。
 名前呼ばれるたびに、集まってきた旧3-Bメンバーの当時の映像が短い時間回想的に流れるんだが、人によっては映像のチョイスがヒドすぎるのがあったのが可哀想(笑) 名シーンに名台詞オーバーラップさせて編集されてるヤツは良いケド、ウインクだけ映像4連発とかヒドいって(笑) そして昭和勢の回想は、カメラ位置からBGMからセリフ回しから、平成シリーズに比べて全然違っていて違和感がアリアリなので、あのどよめきは満更的外れでもない(笑)
 ちなみに、平成シリーズの女の子は本当に皆キレイになっているなぁ~
 第3シリーズとこのスペシャルの卒業生は全然名前呼ばれてなくて、そっちも可哀想な扱いだった(汗)

 これにて、『金八先生』32年間の歴史は終了。
 私も一番過激になってた第5シリーズから、過去シリーズの再放送含めて付き合ってきた、いわば“金八先生の影響受けてきた側”なので、いろいろと感慨深い……おつかれさまでした!

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