過去2作で、TV局は全然堪えてなかったらしく、作品コンセプトから見れば狂気の企画である「実写版名探偵コナン」が久方ぶりに、みたびお茶の間に登場…
さすがに前作工藤新一役だった小栗旬は有名になりすぎてるし実年齢も離れてきたので呼べないということだろう、新一と蘭のキャストは変更になっている。ハマリ役すぎた陣内孝則@毛利小五郎とかはそのまま。
原作との比較を行なえば、「こんなモン、『コナン』って呼べるシロモノじゃねーぞ!!」と非難轟々のレベルの出来なのだが、まぁ、コナン実写化企画なんてどう転んでも「別モンじゃんコレ!」という文句が出てくるので、だったら思いきった改変してみよう!…という開き直りというか、視聴者側諦観戦法で行くのは、ある意味正しい戦略なのかもしれないし、私自身に、この実写版にそこまで不満出てくるほどの興味がないし(汗)
…どのぐらい違うのかというと、「『コナン』というより、コレ、『金田一少年の事件簿』か『TRICK』じゃねーのか?」というレベルなんですけどね(笑)
『コナン』にも閉鎖環境型ミステリーあるけど、村人総出でヨソモノ排除しにかかるとか、そこまでの域にまでは行ってないので。
制作側は『金田一少年』とか『TRICK』っぽいものを作りたかったけど、手軽な原作とか見つからないので、『コナン』の設定使って作ってみましたー、という事情でもあるんだろうか?
あんまりにも違っているので、キャラ造形に特に言いたいこともないんだけど、強いて言えば、原作ではコナンが顔すら忘れてた蘭の母・妃英理が、新一がコナンになる100日前に既に会っている、というところが原作の時系列と矛盾する作りだなぁ…と。
モニュメントに人を突き刺すトリックのタネ明かしも大概ではあるが、最後の、日食の謎は、自然の生き物をトリックに使っていて、どー考えてもあそこまでうまく行くワケがない!
…っていうか、どういう原理かの説明も特にないぞ。