「ジョギングしなイカ!?」
原作8巻「大仏様じゃなイカ?」9巻「走らなイカ?」
サブタイトル、「遠出しなイカ?」ぐらいの方が良くない?
悟郎メインの千鶴ジョギング回に、相沢家の鎌倉旅行回を合わせたアニメ回。
全員のジョギングから話は始まるけれど、悟郎・千鶴組とイカ娘・栄子・たける組に途中で分かれて、ジョギングがほぼ関係ない鎌倉部分にイカ娘が行くので、サブタイトルの付け方に少々疑問が…(^^;)
鎌倉の大仏を生きている巨人だと勘違いするイカ娘。
イカ娘の勘違いをさらに転がしていくのは、原作では千鶴の役だったが、アニメでは千鶴が悟郎と共に走っているため、代わりに栄子の役回りに。
しかし、特に違和感のある改変ではなかったので、自然に見れた。
イカ娘に嫌がらせするには栄子でも千鶴でも互換可能…と見るとなんだか嫌な姉妹に見えてくるな(^^;)
話のメインでなくなった悟郎はご愁傷様だが、イカ娘組が大仏見に行ってる合間の描写でも十分メインといってもいいぐらい目立っていて、話のバランスが整っていたので良いではないか。
でも超長距離ジョギングで死にかけたので、結局ご愁傷様…(^^;)
早苗の二重人格が疑われる原作回。
早苗がイカ娘のSPに扮装込みでなりきって途中から誰もそれを気にしなくなるという点からして、『イカ娘』的なリアリティにも乗れない話ではあるけれど、
途中、イカ娘ストーカーとしての本能と、SPとしての職責との間で葛藤し始めて、「邪魔なSPめ」「イカちゃんに近づけるもんか」みたく言動がスイッチしながら自分で自分を殴り始めるものだから、読んでて余計に変な感覚に襲われるんだもの。
アニメでは描写がちょこちょこ修正・追加されていた。
早苗がSPの職務を完遂する様子が原作より細かく、そしてイカ娘就寝後にガマンできなくなった後は、人格がSPに戻ることなくストーカー行為に突っ走り、SPとしての自分が仕掛けた罠に前後不覚の様子でかかりまくるので、原作で覚えた変な感じは解消された感じ。
最後の「悪いヤツは捕まえておきました~」のオチがいいなぁ。
ミニイカ娘回、パート4!
ちなみにパート2と3はBD・DVDの特典映像として収録されている地上波未公開モノ。
秋田書店から発刊の『イカ娘公式ファンブック』にもフィルムコミックとして収録されている。
でもやっぱり、動いているミニイカ娘の方がカワイイ!
小さいミニイカ娘を日常の風景の中で冒険させる『ドラえもん』的なシチュエーション作りがいいねぇ。
カエルやネコの作画を崩れなく仕上げているのは、お話のまとまりとして力の入れ方は正しいけど、萌えアニメでやられるとなんか可笑しい。
ミニイカ娘はパラレルワールドじゃなくて、あくまでも早苗の夢の中だけにいる存在というのが原作・アニメ共徹底している設定なんだけど、今回はなぜか悟郎に伝播。
早苗オチになると思ってたところ意表を突く終わり方だったが、法則が一つ崩れた感じがして、なんかね…
ED、イカ娘の歩く部分をまるまる走るミニイカ娘に置き換え。
尻尾の先までミニイカ娘をご堪能仕様だった。
4話EDを道尋ね外人にしておいたのがここで活きた!(^^)