(書きかけ)
おーい、『ルパン』見てたはずなのに途中から『ラピュタ』になったぞー
テレコム、好き放題しすぎ!
…というわけで、これでTVスペシャルのシリーズ終了とのウワサもあった『the last job』以降久方ぶりの『ルパン三世』TVスペシャル。
しかも、長年声の出演をしていた納谷悟郎(銭形警部役)、井上真樹夫(石川五ェ門役)増永恵威子(峰不二子役)が降板し、新キャストが声を吹きかえるサプライズ。
今年5月に放送された『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』で「今秋新テレビシリーズ開始!」告知をされていたので、満を持しての放映となった…
…なったんだけど、ちょい待ち。
“テレビシリーズ”ってのはどーなりましたか?(笑)
結局単発のテレビスペシャルなんだけど。
しかも「秋」に放映とか言いつつ、もう完全に冬と言っていい12月になっとりますがな。
以前のテレビシリーズでも制作スケジュールが切迫していたようで、そのせいかいろいろと話作りや作画に難があり、当初から評判良くなかったが、特に近年の作品は目も当てられないという出来だった。
近作は、声優の高齢化に配慮しまくって話の内容まで改変していたのが丸分かりで、そのせいで話作りに支障が出てさらに評判悪いというのもあったのだろうが。
声優の若返りでその辺の事情が解消されそうな気配があり、なおかつ作画力には定評のあるテレコムアニメーションが実質的な制作を行うので、その辺の悪評が立たないレベルのところまで改善されるのかな、という期待もあった。
あったのだが…
…やっぱり例年通り、開始後30分ぐらいでシナリオと作画に息が切れた感があった。
まぁ、開始30分は掴みの部分なので、視聴者を食いつかせられるよう、ありとあらゆる手が注ぎ込まれているから、という事情もあろうが…
もう誰が作っても一緒か、ルパンスペシャルは!?
銭形警部の新声優にはご存知・山寺宏一
五ェ門には、浪川大輔
不二子には、沢城みゆき
脚本が、『鋼の錬金術師FA』で多くの担当回があった土屋理敬。
絵コンテが滝口禎一・友永和秀・横堀久雄の連名。
演出が富沢信雄。
キャラクターデザイン・総作画監督が『世界名作劇場』の佐藤好春。
監督は実力派アニメーターの滝口禎一。
八百比丘尼なんて伝承をさも実在のものとして取り扱って、なお財宝まで所有していたとするホラの吹き様がなんか白ける…
まぁ、アルセーヌ・ルパンを実在のものとして扱ってるのがこの作品の根幹なので、それと同等か。
そして、強引だろうとあくまでも科学的に解釈をしているのは好意的かも。
線数を少なくしたシンプルなキャラデザでグリグリ動かすのは、好印象だった。
新声優のご披露場だった今作だが、それよりも悪役の石田彰の独壇場だった印象の方が強いかも!(笑)
今作のとっつぁんはマジメ一辺倒で、コメディリリーフというか、声を演じる上で遊びがないのが気になった。
山ちゃんなんだから、その辺のお笑い的なものはうまくこなしそうなのに、もったいないなァ
前半の都市部では、なんでもかんでもキレイに、そしてコントラストきつめに描きすぎる背景が気になった。