原作第26巻の、コナンが解毒剤で新一の姿に戻っていた時期に、レストランで蘭に告白しようとしたら殺人事件発生、解毒剤の効果も切れてきてピンチ、というあの話が実写化。
時系列まったく合わす気なし!…というのがここに極まれり。
元々原作の諸要素だけ活かして、後は自由、という作風の実写化ドラマなので、今更ツッコミ入れても詮無いことだろうけど。
原作にあった、公衆の面前でコナンの姿になってしまうかもしれない、というピンチは当然削除。
殺人事件の解決へのプロセス自体には、この要素はあってもなくても影響しないから、実写版では余計な要素になっているものを推敲しても問題はないと思う。
その分、犯人を追い詰める最後のツメの部分で、幼児化の発作が襲ってきた上に、突きつけた証拠を犯人に覆されてしまって逃げられそうになるダブルピンチの緊迫感は削がれたけれど。
最大のネックは、事件解決したけど蘭のところに戻る時分にはコナンに戻ってしまって結局告白できず終い、という話のオチの部分。
強制的にコナン化したので新一として告白することができなかった、という流れのオチなので、コナン化の要素を削除したら、代わりのオチをどうするか気になるところ。
…最終的に、“興を削がれたせいで”、という感じのオチに差し替えられてたけど、まぁ無難なところか。
ちなみに、目暮警部役の伊武雅刀はギャラの関係で召喚できなかったのか、目暮警部の役回りは佐藤刑事が担当してた。
しかし、このドラマ、「大人向けのコナン」というのを重視するあまりか、変なところに拘っている気がする。
先週のDVシーン、押し倒すところまでに留まらずブラジャー剥ぎ取るところまでカメラで映して、しかも繰り返し何度も使うとか、大人向けという意味を間違えている気もせんではない。