どのパートも、短い原作を約8分もある放送時間に合わせるようにするのに苦労しているようで。
肝試しネタのAパート「怖くなイカ?」には、霊が実在していたというオリジナル要素が終盤に加えられていたが、特に違和感ない仕様。原作6巻にも霊は出てくるし。
あと、アニメ版では稀少な、キャラのモノローグとかではない形でナレーション(「イカ娘はホタルイカの能力を持っていた」)が入る話。まぁ、イカ娘本人や他のキャラに解説させることができる内容・状況じゃないしな。
アニメで動いているの見ると、ビビリの吾郎のリアクションが原作からより強調されてて、滑稽味が増してて面白かった。
Bパートの「天敵じゃなイカ?」は、シャチの浮き輪の話とたけるに泳ぎ教える話をつなぐために、シャチの浮き輪に驚いてイカ娘が逃げる際にたけるの浮き輪を破ってしまってたける溺れるというオリジナル話を挿入。
いつも迷惑かけてても“ちょい困る”程度の結果しか出さないイカ娘が、他人に深刻な迷惑を与える過失を犯すというのは、ちょっと違和感がなくもない。
Cパートの「新入りじゃなイカ?」は、渚にイカ娘が紹介されるシーンで、カットが変わっても、触手だけがいろいろとリアクションしてる一方、イカ娘自体はナチュラルな笑顔のままで固定してるのが、何かシュールな画面になってて好きだ。
ただ、渚初登場回のネタの終わりとその次の話(別の日のエピソード)を、時間差なく区切れなしで繋いでるせいで、栄子らが傍にいて怒られたりツッコみいれられるに決まっているのに、イカ娘が渚を脅かそうと行動していて、ちょっと不自然な感じもあった。
EDアニメーションの今回の差分は、イカ娘の衣装が水着に変化。
#3A「怖くなイカ?」
原作2巻第22話「怖くなイカ?」
脚本:水島努 絵コンテ・演出:大脊戸聡 作画監督:本多美乃
#3B「天敵じゃなイカ?」
原作1巻第6話「天敵じゃなイカ?」&原作2巻第24話「泳がなイカ?」
脚本:國澤真理子 絵コンテ・演出:大脊戸聡 作画監督:本多美乃
#3C「新入りじゃなイカ?」
原作3巻第54話「新入りじゃなイカ?」&原作3巻第55話「怖がらせなイカ?」
脚本:水島努 絵コンテ・演出:大脊戸聡 作画監督:本多美乃