スピンオフだってのに、全然主役=御坂美琴が目立ってないのはどうなんだ?……と思っていたところに、ようやく4話でメイン回が(本編主人公の上条当麻共々)来たので、多少不満は払拭された感じ。
(それでも4話まで主役感希薄、ってのは、作品構成的にちぃと問題な気もするが)
同時に、「『とある魔術~』の時と比べて、なんか美琴のキャラクターが変わってない?」という印象も、今回ようやく修正された模様。
そうそう、初出時は、自分の超能力を過信して他を下に見てた上に不良並みに感情が先走るキャラだったよねー
今作1話で「レベルの高い能力者って、こんな感じでイヤなんだよねー」と佐天が感想漏らしてたほぼそのままの感じのキャラ(汗)
本編では当麻に出会ったことで性格が丸くなっていった感じだったが、今作では当麻に出会ったことで(対当麻限定で)性格がトゲトゲしくなる、という風に、うまいこと折り合いを付けている。
4話は2話同様、特段大きな事件は起きないのだけど、キャラの魅力だけでストーリーを1本成立させてしまっていて、なおかつ退屈するところも特にないのが面白いなぁ~
終盤のバトル展開も、中空を移動する砂鉄の軌道とか、美琴の殺陣とか、本編より作画やアングルに気合入っている感じもしたし。
信じようがない都市伝説を話の発端とし、その都市伝説(=当麻、木山)と次々遭遇したことで話が広がり、「脱ぎ女は伝染する」という要素を投入することで脇役陣の動きを賑わせつつオチに持っていく、という段取りの整った脚本の作りも相変わらず良い。
一方で、先週の第3話は、「一体どこの刑事ドラマだ!?」と言いたくなるようなイベント仕様(笑)
佐天を被害者にするための段取りとか、前半のすべての描写が後半のための伏線になっている、というモノスゴイ教科書的な構成(それも刑事ドラマの)で、ここまでキレイにまとめられてしまうと感心させられるなァ~
…まぁ、だから美琴が完全に探偵役&印籠役になってしまっていて、イマイチ目立ってないのだけど(汗)
犯人の生徒が田村ゆかり声で動機を語る辺りが、教科書的ではないぶっとび部分か……いや、それさえバカバカしい犯行の裏には些細すぎかつ突拍子のない動機が存在する、という教科書的な要素か…
それにしても、田村ゆかり声が勢いよく動機を語りまくると、本当はそれほどでもないのに、かなりのギャグ描写に映ってきたんだけど、私だけかしら?(汗)