『機動戦艦ナデシコ』で名を馳せた佐藤竜雄(サトタツ)監督の作品で、『マクロスF』のサテライト制作。
サトタツ監督作で全話フルで見たのが『学園戦記ムリョウ』ぐらいなモンで、おまけに今作は原作小説がある作品ではあるものの私は未読で、個人的に認識不足な点は多いですが…
ああ、『ムリョウ』っぽいですな(^^;)
なんかこう、敵意と緊張感の不在、と、日常生活の細かいところを気にする演出、スローペースなシナリオの進展、そしてどことなく低血圧っぽい雰囲気、というのが。
敵意と緊張感の不在というか…敵っぽい人物が出てきても、実は良さげな人でしたというのが早めに示されたり、外部の干渉で早めに沈静化されたりする辺り。
あと、主人公の達観具合というか落ち着き具合も、成長物語の路線を半ば捨ててるという点で似てるな。
若いアニメオタクたちにSF作品が全然浸透してない現在で、ソーラーセイルとか若干専門的な科学・宇宙工学用語を知ってて当然のごとくバンバン出してくるのは、あまり得策とは言えないのでは…?
というか、“太陽風”という存在からして分かる世代なのだろうか、とすら…
いやまぁ、私も言うほどSF方面に明るいわけでも何でもないんで、何をかいわんや、なんだけど。
でもあの辺の、SF的風景が日常的なもの化している(宇宙航行がヨット航海程度、宇宙服の確認がライフジャケットの確認程度の認識になっている、など)のを丁寧に描いている箇所はちょっと好きかもしれん。
…それにしても、OPソングはヒドいなぁ
個人的な好みとかの問題で歌の好き嫌いというのはいろいろあるけど、歌い方がヘタで聞きたくなくなるという、私にはあまりない経験をさせられているという点で。
『ドラゴンクライシス』のエンディングの時もそうだったし、ももいろクローバーZの楽曲全般的にこんな感じといえば、そうなのかもしれんけれど。