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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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 うーむ、なんだろうなぁ、この終わり方は…
 まとまっているようで、まとめどころをビミョーに外しているような…

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 8話で、主人公フミカが、父キラメキに虐待を受けて生まれた二重人格の片割れ(ミカ)であると判明し、それを知った他のレギュラーキャラの助けでキラメキの奇行を封じ込めることに成功して、話が一区切りし、私が予想していた数珠繋ぎのエピソードではなくなってしまい、9、10話に単発エピソードを挟んだ後、11話で眠りっぱなしだったもう一人のフミカ(フミ)が目覚め、ミカを撃って消し去ってしまい、12話でフミがミカの助力なしで立ち直ろうとするという、フミカのパーソナリティにもう一度踏み込んでいく話になるのだけど…

 11話で急にミカの方が、償いのためフミに自分を撃って殺してもらう、と言い出して、唐突に物語に危機感が生まれていったのが、何かノれなかった。
 いや、ミカがフミに対して「申し訳ない」ぐらいの感情を持っていたのは画面から伝わっていたから、ミカがフミに対して何かしてやろうとするのは自然なことなのだが、それが「自分を撃ち殺す」というところまで持っていくのは、エピソードの積み重ねを何個か飛び越させている感じがして、「“主人公が消える!”という衝撃の展開とその過程」を早く作りたいがためのシナリオの都合と見えてしまう…

 ミカが消えた後の12話では、フミの決意と受難が描かれ、「ん?このまま主人公を交代して最後までやっていくつもりか?」と思わされる話の流れだったんだけど、結局ミカは復活して、でも、物語の主導権を握るというわけでもなく、フミとミカ、どちらが主役なのかはっきり再指定されないまま進んでいって話が終わってしまい、こちらとしてはいろいろ複雑な思いが…
 まぁ、この作品が、シゴフミ配達人フミカを狂言回しにしたオムニバス式ドラマであることを考えれば、主人公の別人格という特別すぎる要素があるとはいえ、最後のゲストキャラがフミである、だから物語の主導権を握るべきキャラ、という位置づけなのかもしれないけど、だとすると今度はミカが出しゃばりすぎになってしまう。
 とはいえそれも、この作品の主人公がミカである以上、最終回では作品を総括する役目を負うべき立場なので、完全なる狂言回しに徹してしまうのもダメだから、出てこざるをえないんだけど…

 この12話を、「連続シリーズを締めくくる最終話」として見るか「オムニバスの12番目のエピソード」として見るか、あるいは(制作者側にしてみれば)見せるかによって、話の印象は全然違ってしまう。前者ならミカが話を総括すべきだし、後者ならフミに何か悟らせるべきだし、でも実際は、ミカがシゴフミの役目について述べてみたものの、フミと自分との関係についてはあまり多く語らず、そっちの方が手落ちになっているし、フミもこの最終エピソードを通して何を感じたかを、怨み辛み以外は口にせず、ミカに任せっぱなしだし…
 それにしても、『シゴフミ』という作品としても総括されず、フミカのエピソードとしても完結せず、何をどういう風にまとめたかったんだろう?

 …っていうか、完全なオムニバス形式ではなく、フミカについての謎を小出しにしていったシリーズ構成から見るに、この最終回はシリーズとしての最終回と見せるべきであったから、ミカがもうちょっと総括っぽい言動をすべきだったんだろう。
 それに、シリーズ構成を考えるなら、あの衝撃的な1、2話で幕を開けたこの作品としても、このまとめ方には多少の疑問符がつく。
 最終的なエピソードがフミカに集約されていくなら、ゲストキャラのエキセントリックな行動で目を惹き、ゲストキャラの事情だけで話が完結してしまう始まり方は、フミカが狂言回しに終始していて、今後のストーリーのかなりのキーパーソンになることを予想しづらいし、あるいは視聴者にちょっとずつフミカに対して興味を持ってもらって、ある程度の期待感が高まった頃にドガッと全体像を明かす、という方法もあるけれど、それにしては3話で人物背景のかなり重要な部分(父親を撃った)を明かしてしまっているのは、それについての謎(なぜ撃ったか)も発生して物語の牽引力になるとはいえ、バランスが悪い。おまけに8話でその謎も一区切りつくしさ。

 そして、かなりエキセントリックな始まり方をした作品なのに、シリーズ後半はオーソドックスなエピソードが続き、そのままオーソドックスなエピソードに対するオーソドックスな結論に達するのは、衝撃的な始め方をする意味がないように感じられるし…

 邪推をすれば、本当は元々シゴフミを巡る少し暗めのオムニバスな話にしたかったところに、誰かが「連続的な要素を入れた方がいい」ということで、フミカの謎が小出しにされる構成になり、また別の誰かが「世間の目を惹くために、もっと衝撃的なスタートが欲しい」と言って、あの1、2話が出来上がった、というそんな成り立ちだったりするのかしら、この作品…?
 そう思えるぐらい、ちぐはぐだったわ、この作品。
 チアキが絡んでくるエピソードとか、本筋とあまり関係のないところは結構良かったと思ったりはしたが、それは萌えオタ的な見方ですか?(汗)


 あー、でも、最終話のフミとミカの口論で、互いを貶しあっているような雰囲気なのに、「こうなっていなければやってみたかった」ことを同じように叫んでいて、その後おでこをぶつけて睨み合い、ふとした切欠で双方ワンワン泣き出し、そのまま和解的に終わる、という、どことなく見ていて和む激突場面は、かなり好き。
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