またまた買ってきました、デアゴスティーニの東宝特撮映画DVDコレクション。
今度は、モスラ三部作の中で個人的に大注目の『モスラ2』!
うん、今これ観ると、『モスラ(1996)』以上にツラいな、コレ!(汗)
当時はワクワクした印象あるんだけど。
公開当時は、怪獣映画の古株であったがコレと言って戦闘的に見栄えがしない怪獣という印象が強いモスラが、姿形を変えてフィールド外の海中でバトルを繰り広げるというアイデアに度肝を抜かれ、仲間内でどんな感じになったのか見に行ってみよう、と久々に劇場に足を運んだぐらい注目してたからなぁ~
古参の怪獣ファンや怪獣オタクは「モスラの性質を弄るなんて何たる事だ!」という意見もあったろうが、当時の私は、「モスラでこんなことをしても良いのか!できるのか!」と目から鱗な感じでまだ受け入れられる年齢だったので、設定的には今でも好いているのだけど。
子どもたちが中心の映画なのに、子役があんまり演技力ないというか、子役に場にあったテンション高い演技をさせていないシーンが多くて、おまけに重大な事態を眼前にして棒立ちばかり、という箇所が目立つのは興を削ぐ…
…演技指導役はもうちょっと工夫してもらいたかったなぁ~、などと思ってしまうが、当時発売されていた『モスラ2』関連の書籍を読んでみると、準備期間がえらく短い上に、学校とかがあってスケジュールをなかなか抑えられない子役に演技を覚えてもらいにくくてどうしようと思った、とか書いてあって、制作側もいろいろと苦労はあったんだなぁー、と。
あと、『モスラ(1996)』では、親モスラ・子モスラ共々あれだけ取り乱すほど心配していたモル・ロラ姉妹が、今作のモスラのピンチについては、てんで冷静なのは、「ちょっと冷ややかすぎやしないの?」と思ってしまう(汗)
そして、映像的にも、いかに川北特撮があるとはいえ、ちょっと…という感じ。
まだまだCG導入期であり、合成もアナログ-デジタルの過渡期だったので、これでも当時は精一杯やってた方なんだろうけど…
前作に続き、やっぱり合成シーンがキツい。カメラが斜め方向とか円運動しながら撮影してる背景に、ちょっと下とか上から撮った怪獣をただ単に拡大縮小してるだけで、二つの画が全然合っているように見えない箇所がいろいろとあって、興が冷める感じ。
デジタル合成のカット数が多くて、積極的に実験しに行っているのは見えるんだけど、CGなしの100パーセントアナログのミニチュア・操演シーンの方が安心して観れたりする。
ニライカナイ浮上シーンはいいねぇ~。それにCGの方が100パーセントの、フェアリーが神殿内部の空中回廊のところを突き進んでいくシーンも、逆に違和感なく見られて良いし。
モスラがレインボーモスラに変化する箇所も、平成ゴジラで魅力的な復活シーンやパワーアップシーンを演出してきた川北監督の面目躍如といった感じで、変化完了して光ったり、バリアでダガーラを圧倒したりと、光学合成(?)の使い手っぷりがシナリオ上の意味と合わさって気持ちシーンになってた。
…ただ、せっかく真夏の沖縄が舞台なんだから、ホリゾント(書割の空の色)はもうちょっと明るめにしよーよぉ…
(書きかけ)