脚本:櫻井武晴 監督:近藤俊明
Season8最高傑作決定!!…でいいんじゃないかと思う、櫻井脚本回。
とにかく私は、櫻井脚本回には甘いのである(笑)
あんまり有効活用されていなかった神戸をストーリーに十二分に絡められてる時点で、もうOKだと思うぜ(>▽<)b
亀山から神戸に変わったせいで、どうにも宜しくなかった捜一との絡みも、神戸が捜一の取り調べ対象になったせいで、充分に補強されたし。
伊丹「ホラ、ケータイに名前が出てる。かんべ・そん!」
神戸「たける、です。」
Season7最終回で仄めかされていた、「特命係の亀山ァ~」に代わるこのやりとりが遂に見られた…!
そうでなくとも、神戸登場以降のシリーズに出てきた要素をすべてぶちこんでいて、なおかつ巧いことストーリーに組み込んで話を展開しているんだから、全話見ているファンたるもの、この構成力に唸らなくてどうする!
警察官が容疑者、女性関係が裏にありということで、大河内監察官が登場して、神戸に「どうして結婚しない? しないからこういうことになる。警察官は40までに結婚しないと出世に不利だ」と神戸に苦言すると、神戸が「じゃあどうして大河内さんは結婚しないんですか?」と訊いてきて、大河内が若干うろたえるところは「2-15.ピルイーター」での出来事を知っているとニヤニヤできるキャラ仕様。
そこから、「#01.カナリヤの娘」での神戸と大河内の会話から神戸スパイ疑惑に繋がり、今回の話の根幹である庁内スパイのネタが炙り出されるのも面白い。
庁内スパイを巡って、警視庁と警察庁が内輪揉めする辺りは実に私好み。さらにその内輪揉めが殺人事件の捜査方針まで見誤らせてしまうところまでエスカレートしていくのが、「警察モノ」としてかなりのレベルまでこじれていて面白いんだなァ~
そしてスパイ疑惑から、神戸の立ち位置に揺さぶりをかける流れも、事件を主とするストーリーラインとキャラを主とするストーリーラインが見事に融合していて、素晴らしい…