映画の宣伝番組、アンジャッシュが出てたから見てたけど、関係ないところでアナウンサーから、ネタバレっぽいことを言われてしまったんだけど…orz
労力費やしてヤクザのヤサをガサ入れて逮捕したのに、殺人事件が起きて捜査一課に乱入され、厚生労働省の麻薬取締局も介入してきて手柄をごっそり持っていかれる冒頭の角田課長がちょっと哀れだった(汗)
「杉下右京の正義は暴走する」と言われたのはSeason6最終話…
小野田官房長から亀ちゃんに、だった。
Season8で本格的に相棒が神戸尊後も、ところどころで暴走してはいたけど、誰彼の制止も振り切って、真実を詳らかにするという正義のもと、ここまで暴走したのは相棒交代後初か。
正しいことをしているのに、最終的に真実は明らかにされないまま、右京が孤立して話が終わってしまうというのも、なかなかにシビアで見ごたえのある話だった。
今回、初めて組織犯罪対策部長が出てきたが、前回の生活安全部の課長さんといい、今まで出てきてなかった部署の人間が最近よく出てきているけど、『劇場版Ⅱ』への布石?
作中の事件が『相棒』実際の放送時間に進行する、という『24-TWENTY FOUR-』みたいな試みだが、その試み自体はさして有効ではなかった感じ。
「早く阻止しないと、目の前の(殺人事件に関係ありそうな)詐欺が成立してしまう!」というタイムサスペンスも温かったしなー
試み以外で、右京に内緒で神戸と映画見に行くたまきさんや、右京が嫉妬していると茶化す神戸、優柔不断すぎる骨董マニア・阿藤快、ヤクザにいいように使われた犯罪者コンビというもう一つの“相棒”、といった感じで、全体的にキャラ重視の話になっていたのが面白かった。
第8話「ボーダーライン」
脚本:櫻井武晴 監督:橋本一
「誰がどうやって彼を殺したか?」というのが推理モノの第一条件だとするならば、今回の話は一体何なんだろう…?
推理モノというより、一人の人間の悲惨な人生を追っていくドキュメンタリーでも観ているかのような感じだった。
さんざん私が、“撮り方が平凡”と言ってきた橋本一監督だけど、今回はその平板というか、何ら奇を衒わない、情景をありのままに映す基礎に忠実な撮り方が、今回のドキュメンタリー的な話にマッチしすぎていて、すごく見ごたえがあって良かった。
…ただ、お話的にも画面演出的にも重いったらありゃしなかったが(汗)
被害者役やってた役者の、やったらその手の境遇の人についてリアルな真に迫る演技も、すごかったなァ~
第9話「予兆」
脚本:戸田山雅司 監督:東伸児
時系列的には映画より前だろうに、なぜそこまで頑なに小野田官房長@岸部一徳を出演させない…?
セリフには出てくるものの、画面内での小野田の不在をこれでもかと強調する感じになっていたので、今度の映画に対するある不安が現実味を増してきて怖いなァ…
死体ダメの二度押し、女性のファッションにやたらめったら詳しかったので事件解決の切り口になった、など、神戸のキャラ魅力押しが有効な回だったなぁ~
『さすらい刑事』世代は、宇津井健さんが出てきただけで、大喜びです(笑)
犯人の心中複雑であろう動機部分は、雰囲気で察してください、というブンガク的な処理にするかと思いきや、神戸のセリフとして思いっきり丁寧に説明してましたな。
ラストで、映画への引きが露骨すぎたのは、個人的になんか嫌だった。