[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
『エヴァ』のロンギヌスの槍が出てきたような気がするが……まぁ、気にしなーい(笑)
お話的にも、画ヅラ的にも最終決戦に相応しいボリュームで、眼福モノ。
落下していくアヴァロンを真下から映して、中空域でのナイトメア同士の乱戦と、さらに上空に鎮座するボス要塞・ダモクレスなどとの対比を狙うという画面の奥行きの使い方とか、壁外から雨あられのように撃ち込まれる攻撃を避けつつ、狭い基地内で間合いを取り合いながらも激突する強豪ナイトメア同士の決闘とか、今回の須永司コンテはかなりリキが入っている。
気になったのは、ロイドがブリッジに戻ってくる箇所…
ルルーシュが咲世子やセシルたちと話している合間を縫うタイミングで、相槌のようなセリフを何となく喋って、画面の手間を脚だけが何となく通り過ぎる、という登場で、その後ルルーシュのアップが出た後で、ロイドの上半身ミドルショットが出てくるが、不真面目っぽく背中越しに顔を向けた画で、場の流れでそのまま会話に参加する、というシーケンスが、アニメではあまり見かけない撮り方のような気がする。
あまり力が入っていないカットの連続なのに、緊迫感のある場の雰囲気を掴みながらメインストーリーに充分絡んでくる、という変なギャップがあるのが、どこか興味深い。
しかし、盛り上がる一方で、シナリオに納得いかんところもチラホラ…
死んだと思われていたキャラが生存していた、というネタを繰り返すのは、何か安っぽくはない?
コーネリアが生きていたのは、まぁ納得できなくはないけれど、ギルフォード、あんたは生きてちゃダメーッ!!!!
あんたの死に方は、生きている可能性のあるかもねー、というレベルじゃなくて、どう考えても死んでなきゃおかしいという状況だったじゃないかッ!!!
シュナイゼルに使った手は、まず時間的にあんなものを撮る時間的余裕があるように見えないし、5分近くに及ぶ長い会話を先読みして完璧に合わせてみせる、というのも不可能の域(録画の停止・再生を少し操作していれば、タイミングは図れるだろうケド)だし、ちゅーか、そもそも、シュナイゼルを堕とすのに必要な手なんだろうか(囲めた時点でもうちょっと直接アタックしても良かろうに)、と考えることしきりだが…
知略に富んだ敵の、その最も得意とする分野において、相手の知略を読みきって凌駕して見せた上に屈服させた、という勢いと雰囲気ができていたので、ルルーシュの勝利は分かりやすかったかな。
ルルーシュ最後の試練が、“遂に”目を開いたナナリーにギアスをかけるか否かを迫られる、という、この番組の物語の始まり(ギアスという力を得て、ギアスをかけられない盲目のナナリーにとっての幸せな世界を作ろうとする)を見返すかのような要素で、最後に相応しい形になった。
ギアスとは何だったのか、ラグナレクはどういう出自のテクノロジーなのか、いろいろ取りこぼしてきた謎は多いが、もうここで終わってもいい雰囲気が出来上がっている。
…ていうか、たぶん、いい加減疲れてきたのだろう、私が(汗)
毎週毎週、1週間の心のモヤモヤを持ちながら見てきた者だけが、感じることが出来る気持ちだとは思う。録画やDVDで一気見すると、また違った感想が出てくるかもしれない。
このまま最終回が、意外性とかどんでん返しなしに、ドラマ的に諸要素をまとめて終わってくれれば、すっきりとした話になりそうだが、この番組のことだからそうもいかんのだろうなァ…