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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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絶句!


 こういう気でも狂ったかのような話をやらかしてしまっていいのか!?
 そりゃもちろん、放送コードに則ってソフトレーティングされたレベルのものになっていて、数多ある映画やドラマ・マンガ・小説を探せば、これよりも何十、何百倍も濃いものがいくらでも出てくるだろうが…
 これをゴールデンの、しかも保守系老舗・東映が作っている番組でやってしまっていた、という驚き!
 こんなものを4年前に既に世間に出していたとは、おそるべし『相棒』!!

 …ってなわけで、TSUTAYAの半額レンタル戦略に乗って、『相棒』を借りまくって観てたりします。
 以下、その感想。



第7話「消えた死体」
 脚本:櫻井武晴 監督:和泉聖治
 たびたび登場するおバカキャラ・栄一の初登場回。
 派手な展開はないが、消えた死体に関する大元の事件を追っていく流れがあって、そこにその事件を解決しないと命が危ないというタイムリミット付きのもう一つの流れが絡んできて緊張感を作り、しかし大元の事件を解決するにはこっちの流れの存在が邪魔をする、という多層的な構造が物語を引き締めていて面白い。

第8話「命の値段」
 脚本:櫻井武晴 監督:橋本一
 人世横丁を捜査する特命コンビの様子をアオリで撮ったり、その場面で(おそらく)脚本の指定に先んじて犯人をさりげなく強調していくなど、ところどころ映し方が面白い。

第11話「秘書がやりました」
 脚本:輿水泰弘 監督:和泉聖治
 これはテンポがいい輿水脚本。
 本人のためと言い張って本人が望みもしない名声のために、残虐な凶悪事件をさらりと起こしてしまう狂気を持ちながら、有能秘書らしく理路整然と物を言い、時に感情的にもなるけれど、しかしそれさえも相手を煙に巻くための計算でやっているという、人間性に満ちたように見せかけている人非人のキャラ(演:室井滋)が絶句するぐらいスゲェ…
 意味ありげに出てきた議員バッジが、犯人を示す証拠として指摘されるわけでもなく、犯人が捕まった後に最後の最後になって出てくるという肩透かしな登場をしながら、「このバッジの重さは、これを手に入れる苦労をした者しか分かりませんよ」と室井滋が自分の起こした異常犯罪を全て正当化して、犯人が一切の反省もすることなく物語を終わらせてしまう原因になっていて、変に有意義な重い意味を持たされていたのが印象的。
 推理モノとしては「取りこぼした伏線」みたいな感じになっているけど、ドラマ的にはちゃんと回収されているのが、妙なリアリティというか、一捻りする『相棒』らしさがあった気がする。

第12話「クイズ王」
 脚本:深沢正樹 監督:和泉聖治
 こ、こ、こんな狂気の塊みたいな犯人出してきちゃっていいのか!?
 いや、愉快犯的な犯罪の真犯人として、観ている者をちゃんと納得させられるキャラを、きちんと作り上げられたということか?
「あなたたちが無能な警察官だったせいで、罪もない民間人が、一人死にます」パーン!(←犯人側が一方的に要求してきたくせに、修飾語が過激)
「私は推理力、想像力、直感、いずれも人並み外れたものを持っています。僅かな情報さえあれば、いくらでも正しい答えを導き出せる(←断言!)
「彼のあの言葉だけは許せなかった」(←他人の夫婦の寝室に、勝手に盗聴器を取り付けて、このセリフ!)
「あなたのことを徹底的に調べ上げたわ」「日陰者のあなたに、私のプライドはズタズタにされたのよ!」(←たった一言言葉を投げかけられただけの見知らぬ人間に対して、この執念、この高慢)
 セリフの端々からイっちゃてるぶりが滲み出てるのがスゲェ!
 っちゅうか、その犯人の言動以外にも、「円周率105ケタ目の数字を3秒で答えろ」という問題を3.1秒(いや、これも本当に遅れていたのかどうか怪しい)で解けた右京に対して、警察の誰も彼もが「その程度の問題を解けなかったから、人が殺されてしまったではないか!!」と怒り心頭で、特命係を理不尽に追い詰めていくのは、何かものすごいズレっぷりで空恐ろしかったが。
 でも、それだけの緊張感あるストーリーの中で、最後まで松山ネタで遊んで場のノリを軽くしている脚本には笑ったけど。
 右京と似ているようで似ていない鏡像のキャラが、右京と対決したらどうなるか、という裏テーマが、この犯人の設定のおかげで出てきていたのも面白い。

第19話「器物誘拐」
 脚本:坂田義和 監督:長谷部安春
 うむ、犬がかわいい(←それだけ?
 話が面白いように二転三転し、しかし一貫して「犬」というテーマが語られる、磐石な作りになっていて、楽しく見られる。
 前に某脚本回では間延びしてると感じられる部分があると述べたが、この話では回想シーンとかで、わざわざ浮気相手のところに向かう様子を逐一映していたりして、良く見れば間延びしているところもあるのだけれど、それと感じさせないのはどういう違いなのかなぁ…?
 最後に出てくる証拠が、弁の立つ弁護士を納得させられるだけの物的証拠かといえば、「それは別のところで飲み込んだ可能性もある」と言い返されるもので、弱いと感じられるのだけど、愛犬LOVEな犯人に対して「こんなもの飲み込んだままにさせて、それでも飼い主か!?」という説教でダメ押しするという人情で自供を引き出しているから、お話的にはOK?
 まぁ、とにかく犬がかわいい(←もういい

第20話「1/2の殺意」
 脚本:深沢正樹 監督:和泉聖治
 もうちょっと双子ネタで遊べた気がするけど、そこらへんの抑制が効いているのが、老舗の作りっぽい安定感かもしれない。
 っちゅうか、次の回で最終回なのに、こういう話を入れてくる余裕っぷりは何なのだろうか…?

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