Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
今年の実験はうまく行ってますよ、古沢サン!
頭を使わされる重いテーマを持った櫻井脚本は勿論大好きなのだけど、あんまり重くない感じで娯楽性特化型のシナリオで言ったら、古沢脚本回が非常に好みなのですよ。
サブタイトルの時点でフツーの話にはならんだろうことは察しが付くし、完璧超人みたいな感じの右京が只の風邪でダウンするというのも、レギュラーキャラの設定を弄ってくる古沢脚本回ならではのアイデアだけど、右京の風邪は今回の話のごく一要素で、それ以上に一筋縄ではいかないシナリオが待っていたのは嬉しいサプライズ。
あらすじを説明するといろいろとネタバレになってくるのだけど…
去年の古沢脚本回「7-15.蜜愛」は登場人物と舞台を極端に絞った話という実験をやっていて、あまり娯楽性が高いとは言えなかったが、今回は時系列を弄りまくるという実験で、これが娯楽性高くて大満足。
最初は捜一トリオが特命係抜きで殺人事件を解決する、という番外編的な話と見せかけ、解決後の捜一に特命コンビが意味深なセリフを投げかけたところで逆再生が始まり、事件が起こる前の日付まで戻って、事件の裏側で特命係が関与していたことを描いていくことで、意味深なセリフの真意や腑に落ちなかった展開の真実が明らかになるという構成が、実に面白い。
時系列を並べ直すのに少し頭を使うが、空白部分にパズルピースが少しずつうまい具合に嵌っていく快感がある。
「縁」「絆」という要素を出してきて、右京が風邪をひくことも、時系列を弄る事も実験に終わらせないで、今話のテーマとして有意味だったということにしてしまう構成力も素晴らしいなぁ~
ちなみに時間逆行は2回あって、逆行前が捜一トリオ、1回目逆行後が神戸、2回目逆行後が右京主導のシナリオになっていて、全員に見せ場があるような形になっているのも、バランス良いなぁ~
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