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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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 『ナイトライダーネクスト』が遂にレンタル開始。

 これを観て、私の中でようやく、あの80年代の『ナイトライダー』が終わった気がする。
 
 『~ネクスト』第1話である序章のラストには、デビッド・ハッセルホフがマイケル・ナイトとして登場する、というオリジナルシリーズのファンには嬉しいサプライズ(といってはみたものの、事前情報で結構出てたな;)が存在している。
 そして日本語吹き替えはテレビシリーズでお馴染み、ささきいさおという、こちらも日本版ファンには嬉しい配役であり、オリジナルシリーズからの繋がりを強く感じさせるもの。

 何だかんだでお歳を召されているので、姿にも声にも老いが感じられて、「ああ、もうあの頃みたいにムチャやって悪人相手に暴れ回るには酷な年齢になったんだな」と強く思えると同時に、最後に新シリーズの主人公に「体に気を付けて」と言って去っていくので、何か「マイケル、お疲れ様」と言いたくなる寂寥感があった。
 『新ナイトライダー2000』を観た後の不満感や、『チーム・ナイトライダー』の情報を聞いた時の消化不良感(最終回にマイケル・ナイトがデビッド・ハッセルホフではない人が演じて登場するのだが、直後にシリーズ打ち切り)を持ったまま今日まで来ていた私としては、「あの頃の『ナイトライダー』の新作をもう一度観たい」という思いが常にしていたので、今回のエピソードで、マイケル・ナイトというキャラクターの“引退”を実感を持って目にできたことで、個人的な思いとして一区切り着いた気がしたりする。

 …とかいいつつ、レンタルDVDの冒頭に付いている他作品宣伝で、『ベイウォッチ』出演時の様子そのままで出てきて不敵な役柄こなしてるデビッド・ハッセルホフが映る『ピラニア・リターンズ』の予告見てたら、「まだまだ元気やのう、デビッド・ハッセルホフ」などと真逆のことを思ってしまうのだが(笑)
 クリストファー・ロイド(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク役など)とかも、こんなトコで何やっとんねん!(前作の『ピラニア3D』にも出てたみたいだけど)

 

 閑話休題。そんな個人的な感傷はさておき、本編の感想です。

 話は、武装産業スパイが軍事機密・プロメテウスの強奪に必要な情報を盗むためグレイマン博士の屋敷を襲うが、博士は死んでしまう。敵は次の標的を博士の娘・サラとして、サラを狙う。その際、博士の屋敷に隠されていたナイト3000が危機を察知し、サラを救出。助けを求めて、サラの幼馴染である元軍人マイク・トレーサーのもとへ急行する…というもの。

 冒頭で、旧シリーズのナイト2000のあの特殊な形状のハンドルやタイヤのホイールなどの部品が分解されて出てくるのは、旧シリーズ視聴者へのファンサービスか。
 (ナイト2000本体であるトランザム自体は、シートに覆い隠されていて、出てこないのだけれど。)
 『新ナイトライダー2000』と同様、結局ナイト2000は分解される運命なのか!…となんか悲しい気分がしてくるが、グレイマン博士がナイト2000の制作時点からナイト財団に絡んでいたという設定から、分解されたのはカールみたいなスペアモデルの可能性もあるし、その分解シーンが出てきた直後に、今シリーズの目玉・ナイト3000が起動し、華麗な走りで初登場シーンを魅せてくれるので、世代交代を印象付けるには効果的な演出ではあったか。

 ストーリーは全体的に、ナイト3000とマイクがサラやプロメテウスを敵から守る、という形になっていて、この手の番組の基本フォーマット(「事件が起こる→主人公が犯人を追う→犯人を捕まえるための行動を起こす→犯人を捕まえ解決」)を踏襲したストーリーラインにはなっていない。どうやって追うか、ではなく、追われるのをどうするか。
 登場人物紹介やナイト3000の性能の凄さをアピールする意味合いが強い回なので、それを考えて話を組み立てると基本フォーマットに沿わせるのは難しいのかもしれないが…
 ただ、旧シリーズの第1話(パイロット版)は、人物紹介やナイト2000の性能を披露しつつも、ちゃんと産業スパイ・タニア一味を逮捕するために追う、という基本フォーマットに則った形にはなっていたんだけどな。

 『ナイトライダー』といえば、お喋りする車は欠かせない。
 今シリーズのナイト3000に搭載されたA.I.の名前はキット。旧シリーズのキットと名前は同じだが、中身は別人、というか別A.I.。
 元祖キットの正式名称が"Knight Industry Two Thousand(2,000)"で、今シリーズのキットが"Knight Industry Three Thousand(3,000)"なので、略したらどちらもK.I.T.T.(キット)になるから、無問題らしい。
 ただし、日本語吹き替え版の声優は、元祖キットと同じ、野島昭生さんである。キャラクターとしては違うけど声は一緒ということで、ウチの家族も、「声同じだけど、前のキットと一緒?」と勘違いしていたので、要注意かもしれない。
 吹き替え版だとややこしいはややこしいが、おかげで、旧シリーズからいろいろ変わってる部分もある中で、ナイト3000の複雑な設定の内で野島さんの声を聴くと「ああ、これはお馴染みのキットですね」と、そこの部分だけは設定をすんなり飲み込みやすいので、良し、か。

 まぁ、折角新しい配役・新しい設定のキットやマイケルになっているので、旧シリーズを引き摺らない日本語吹き替え配役での新コンビの掛け合いを聞いてみたかった気もするが。
 
 ちなみにマイク・トレーサーの日本語吹き替えをしている丹沢晃之は、小山力也に似た声加減だったので、いつジャック・バウアーよろしく敵に銃を突き付けて拷問かけるのか、という考えがしばしば頭に浮かんだ(笑)
 いやなに、サラに今朝からずっと敵に追われている、と聞くと、すぐに容姿を変えて敵に分からなくしろ、という頭のキレも見せるし、旧シリーズで主に体当たり度胸で突き進んでいったマイケルに比べて頭脳勝負できるような部分がマイク・トレーサーにはあるので、余計ジャック・バウアーが被る(汗)


 キットと人間の絡みは、前半がサラ、後半がマイク中心となっている。
 サラはキットの存在については予め知っていて、マイクはこの話で初顔合わせという流れ。
 視聴者にも今作の設定を知ってもらわないといけない前半で、キットについて知っている人物を絡ませて、視聴者に対する説明不足ができやすい状況にするというのも不親切な気もするが…
 まぁ、旧シリーズ体験者にとっては喋る車が出てくるのは当然の流れとして頭に置いているので、それを見越したエピソード順序にしてあるのかもしれないし、物語上絶対必要になってくる“スペシャルカーを目の前にして驚く主人公”もマイクの登場によりちゃんとツボを押さえていて、巧いこと役割を分けている気もする。

 キットのスペシャルカーぶりは、映像的にはCGでウネウネ車体の形状や色が変わるトランスフォーム装置や、ダメージを瞬時に補修するナノテク防御で魅せてくれる。
 うん、それ、何ていう『ハイテク武装車バイパー』?(笑)
 その他の機能は、GPSを利用して最適な走行ルートを打ち出す自動走行システムなど、カーディスプレイ上のCGやセリフでの説明で済まされる。
 そーいえば、旧シリーズ当時は、車にテレビ載せるなんて贅沢でうらやましい機能だったが、今となってはカーナビの普及で普通のコトになったなぁ。

 今シリーズのキットは、ガソリン車であることが明言された。
 旧シリーズのキットは水素エンジンを載せてた時期もあり、未来的動力か旧世代ガソリン駆動かファンの間で議論になったりもするが、今話の劇中で「水素エンジンとかじゃないの?」「どこにでもあるような燃料じゃなかったら、緊急時に補給ができないでしょ」とツッコミ込みで断言されてしまった。
 夢の無いような感じだが、まぁ、リッター当たり70キロ以上走行可というバケモノ級のスペックは、充分夢の車の域か。

 いろいろな機能が出てくるが、ただし、今話では、『ナイトライダー』最大の特徴・ターボブーストは出ない。(この後の話数ではバンバン出てくるようだが)
 ラストのキメは、高速で逃げる敵の車の前に、急停止しての体当たりで、傷一つつかないナイト3000の頑丈さをアピール。
 …ただ、あれだけ交通事故同然のダメージ与えて犯人側全員ほぼ即死なのに、救出すべき人質だけが生きていたのは、なんかご都合主義に感じられるなァ
 せめて、人質が後部座席にいたので、同じく後部座席にいる犯人も生きているとか(犯人側を全員死なせて話を終わらせたいなら、その後犯人が自害するとか)「衝撃デカくても、それなら人質が生きていても納得だね」と思えるような“シナリオ上の嘘”をついてもらないと。

 

 全体的に日本語翻訳が、私好みな感じではなかったなァ…
 何か、自然な感じの会話に聞こえないというか、会話の終わりが、文章の途中で終わったような感覚がするような箇所が多かったり、「ここのセリフ量は少ないですが、前後の文脈込みで意味を補完して判断してください」的な会話が多かった印象を受けるので。
 たとえば、ラストのセリフ、サラ「無茶やってキットを壊さないでよ」キャリー「修理代はFBIが持つ」マイク「分かってるよ」という会話があるけれど、キャリーのセリフは「修理代は我がFBI持ちなんだから、サラの言う通り壊さないでよ」という意味というのは分かるんだけど、取りようによっては「修理代はFBIが持つから大船に乗った気でいろ」という意味にも取れるような翻訳なっているのが、何というかもどかしいというか…
 昔と違って、契約とかの関係で、原語から直訳せよみたいなお達しが出てて、翻訳側で自然な会話に聞こえるようなアレンジ効かせにくいのかもしれないし、ただでさえ外国語を日本語に置き換えるのは難しいかとは思うが。


 ナイト財団のキット護送用トレーラーが、今作では航空輸送機になった、というサプライズ(ただし、飛行機に車載せて移動、というのは『チーム・ナイトライダー』で既に使われている)を見せたところで、次回に続く…
 ただし、この序章はパイロット版なので、本国では本シリーズが始まるまで半年かかったという。
 その点、すぐに次の話を見られる日本はいいね! …まぁ、そもそもアメリカでの本放送からここまで来るのに、3年近くかかりましたが(泣)

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