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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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 ふふふ…
 録り溜めてて楽しみにしてる身分でネット上をうろついていたらダメだよね…
 情報を見ないようにしてても、結局目に入って、オチを知ってしまう…||||○| ̄|_

 『エヴァ』後のアニメ界で『機動戦艦ナデシコ』を作り上げて一大ムーブメントを巻き起こし、NHKアニメ『学園戦記ムリョウ』でものすごく落ち着いて進行していく日常&戦闘という奇妙ながらも居心地の良い世界観を築いてみせ、着実にキャリアアップしていったものの『ムリョウ』と似たような感じの『宇宙のステルヴィア』で恋愛描写やリアリティの取り方が賛否両論となった監督・佐藤竜雄
 『ガンパレード・マーチ 新たなる行軍歌』で私のハートを鷲掴みにし、『よみがえる空 –Rescue Wing-』、『あさっての方向。』などを監督して、実写的な撮り方やリアリティ要素、心理描写表現の絵コンテが優れた良作を生み出し続けるも、それらがまったく当たらず、ヒット作に恵まれない桜美かつしが副監督…
 『∀ガンダム』で頭角を現し、『プラネテス』で神業的な底力を見せ、『コードギアス』でメジャーな域に達した脚本家・大河内一楼のシリーズ構成…
 そして、ゲーム『サモンナイト』、小説『キノの旅』の挿絵師・黒星紅白がキャラ原案…

 …という豪華メンバーでお送りするオリジナルアニメーション。
 特に、サトタツは『ステルヴィア』以来久々の地上波での監督作品だから、注目度大だ。
 しかしこのメンツ、一体どういう経緯で結び付いたんだか……最近アニメ情報誌読んでないから、まったく分からん。
 制作会社はJ.C.STAFF。

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 死んだ人間が死後の世界からこの世の人間に向けて送るシゴフミ(死後文)がドラマを紡いでいく、というシンプルな概要。
 死者が生者にメッセージを届けることで生者の生き方が変化する、というコンセプトなので、ネットの各所で『しにがみのバラッド。』を連想する人が多かった。

 …が、ところがどっこい、そんな「母さんはいつでも天国から見守ってるから、幸せに生きてね」的なハートウォーミングなストーリーを期待してたら、っていうか、
第1話で「好意を寄せる女の子がいて、その父親から“娘の恋人”に宛てたシゴフミを受け取るべく、その子の恋人になろうと努力する少年」という微笑ましいエピソードを楽しんでいたら、
最後の最後で勃発した意外すぎる急転直下の衝撃の展開に、唖然呆然アゴが外れた人多数。
 …えーっと、なんで主人公の少年がヒロインにブッ殺されとるんですか!?
 微笑ましいストーリーから、いきなりバイオレンスな方向に!!


 確かに意外すぎたが、『School Days』や『myself, yourself』、『ef -a tale of memories-』等々の、爽やか系の皮を被ったバイオレンスアニメの登場を経た今となっては、むしろ負のカタルシスが感じられ…
 …たかもしれないけれど、冒頭で書いたように、ネットサーフィンしてたら、不意に情報の断片が落ちてるのを見つけたりするもんだから、1話見る前から大体想像がついてしまって、その後実際に視聴した際には、意外でも何でもなくなっていたという(泣
 とはいえ、公式ホムペのトップイラストの雰囲気で、バイオレンス性は何となく察せられた気もするが。

 …という感じで、この物語は暗い方向へ進んでいく。1・2話は父親殺しの少女の悲惨な結末を描くものだし、3話は理由もなく自殺したトモダチの父親が学校で立てこもり事件を起こしてしまうし、ポジティブな精神でお話が作られている部分がほとんどない。
 うーん、脚本を全部書いてお話を自分色に支配していた『ムリョウ』で、ほのぼのとした世界観を描いたサトタツ監督作品とは思えない雰囲気。(ただ、桜美作品・大河内作品としては、メチャクチャ納得できたりする;笑)
 どうしたサトタツ。去年WOWOWで監督していた『TOKYO TRIBE2』で何があったかは知らないが、“我”が出てない気がするぞ。ひょっとして、雇われ監督だったりして、やる気がない?
 とはいえ、それでも、基礎をしっかりと踏まえた上で、各カットの物語上の意図を自然かつ明瞭・的確に語る絵コンテのクオリティの高さは、さすがは名のあるアニメ監督の仕事だと感じられる。
 まぁ、演出がこのレベルで続いていってくれないと、この手の暗いお話はストレスの行き場がなくなって見るに耐えなくなってしまうから、そういう部分が見続けていこうと思える水準なのはありがたい。


 暗い話が続く中で、一種の清涼剤になっているのは、カナカの明るい(無神経な?)キャラクター。まぁ、時々意見に我が強く出すぎてて、ガキっぽさにげんなりすることもあるが。
 無機質な杖が口数の多い陽気でいい加減な性格で、人間型のフミカの方が寡黙で任務に忠実、という倒錯したキャラ設定は、月並みながらいいね。
 こういうオムニバス形式の話における狂言回し役は、あまりドラマを創出していかないものだけど、『シゴフミ』ではその正体がクロースアップされていってるのが、少し独自色かも。そこらへんが、ちょっと『地獄少女』っぽいかもしれん。
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