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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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 神大漫研卒業者と久々に会う。

 飲もうという話になって、思いつきで決めた店にぶらりと立ち寄ったのだけど、これがすごい。

 コンクリのテナントビルの中に、京都の床を再現したような感じの木造建築が再現されている。しかも高天井のスペースに中二階構造で。
 チェーン店の飲み屋のクセに、なんだこの力の入りようは。

 おかげで木造の方の天井が低めなんだけど、またそれも古風な日本建築っぽさが出てたりして、各個室の入り口も半透ガラス戸だったり、装飾ガラス戸だったり、障子だったりと、引き戸の種類も全部違ってたりして、変なところも凝っている。

 ただ、部屋の真ん中にある柱とかトイレとかが、もろ中華風だったり、『座頭市』のポスターが貼りまくられてたり、ウエスタンっぽいショットバー風の一角があったり、コンセプトが不統一な部分も…

 いや、それよりも、中二階構造なせいで、変にいろいろなところに低めの階段が用意されていて、横丁のようにあちこち移動できるんだけど、おかげで構造が掴みにくくて迷路みたいな感じに…
 なんで飲み屋で迷わなあかんのだ!?

 でもなかなかに面白い作り。


 ただ、開店間もないのか、店員の対応が遅かった…

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 あっ、しまった…
 同じ本2巻買っちゃった!

 重度のオタクカスタマーにはよくあることだと言われている現象だが、まさか自分の身に降りかかってくるとは!!
 …しかしそれは、いろんな種類の本を大量に買い過ぎてて、そりゃあ何買ったのかなんて分からなくなっても不思議じゃないわなー、という状況下で起こることであって、ほとんど決まりきった少しの作品しか買わない私は、つまり……(汗)

 まぁ、いずれにせよ、古本屋の105円コーナーで買ったから、被害額(笑)は少なくて済んだが。
 それに山岸コナンだったら2冊持っててもいいよね!



 『週刊少年サンデー』に連載されてる本編とは別に、アシスタント連中の執筆で『小学1年生』~『小学6年生』に連載されてる『名探偵コナン特別編』。
 オフィシャルで認められた同人、という感じか?(笑)
(いや、雑誌編集者や原作者との折り合いもあるだろうし、別に自分の趣味で好き勝手に書いてるわけじゃないから、同人誌と同一視はマズイだろうが…)

 他の『特別編』は、『コナン』、あるいは推理モノ初心者の子どもが読んでも理解に困らないように、登場人物のセリフや性格が、ステレオタイプ的…と例える以上にかなり単純化されている(深いところの事情は一切語られない潔さ!)のだが、山岸コナンは一味違う。
 いや、違うどころか、下手をすると本編さえも上回るかも…!!



 「闇に蠢く影」は、特別編では珍しい3部構成。そして前編は、レギュラーキャラがまるで登場せずに話が始まって進んでいき、主人公のコナンがラストの1コマしか登場しないという意欲的な構成!
 おまけに、真夜中に停電した山奥の山荘が舞台なので、全編にわたって黒ベタと濃い目のトーンが塗りたくられていて、影の使い方が意欲的な画面構成であるし。

 「名探偵がいっぱい」は、3人寄れば姦しいオバちゃん連中が事件に興味本位で割り込んできて引っ掻き回すという、いろいろな描写が淡白な『コナン』にしては異質な“キャラもの”の話。
 子どもの姿だからだとか時にケガをしていたりだとか、コナンが事件を捜査したり推理を伝えたりすることに難儀する話は少なからずあるけど、そんなことには及ばないバカバカしい理由でもって妨害されるという話を個人的に一度は見てみたかったので、この話はそんなオレに良し!
 他の話に比べて「ウヒョ!おもしれー!!」というレベルではないのだけど、目の付け所がいいなァ~、と思う一編。

 「顔のない殺し屋」は、コナンがマフィアの暗殺者と対決するという、トンデモコンセプトだが、それをトンデモと感じさせないテンポの良さに、コナンと暗殺者双方が知略を尽くしてせめぎ合う様子が場面に迫力を与え、それでコナンに勝利を与えるファンタジー的なオチは、“暗殺者は普通子どもなんか狙わないので勝手が違う”、“今回ばかりは事情が違ったのでなりふり構ってられなかった”という理由があることを補完できるようになっていて、リアル寄りの話にしてしまう手腕が素晴らしい。

 「死のトラップ」は、話の始めから犯人が捕まっていて、死が迫っている被害者がどこに隠されたのか捜査する話。
 前後編でもないのに、構成のうまさといい、各シーンに込められた意味の濃密さといい、一つの映画を見ているかのような充実感がある。
 推理モノというよりも、タイムサスペンスが含まれた社会派人間ドラマという感じ。大人しく寡黙な犯人が漏らす言葉の一つ一つの重さ、手がかりがほとんど掴めずに進んでいく絶望的な展開、などなど。
 捜査に身分不相応に助言しすぎて刑事に「これはガキの遊びじゃないんだよ!」と至極もっともな怒られ方をしても、「勘違いなんかしてないよ。僕は浅野を殺人犯にしたくないだけだ」というコナンの青臭いセリフが、これほど救いのある言葉になるのも珍しい。
 コーヒーカップの波紋を犯人が回想していることを示唆する記号に見立てたり、カメラや編集を意識した描き方もやはり意欲的。

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 主人公ゆのの視点から離れ、さえとヒロの日常を中心に描く特別バージョンっぽい2編。

 さえ編は7月の話で、明暗がはっきりとした原色で描かれた背景が印象的。
 ヒロ編は11月の話で、逆に色の彩度が低く明度の幅が小さい背景。
 1話の中で、季節に合わせてコントラストの色彩設計を変えているのが、ちょっとした工夫だなぁ、と。
Hidamari365-6a.jpg

 『ひだまり』はあまり露骨なエロというのは控えている方針のように思えたのだが(セクシャルシンボル吉野屋先生も、ギャグ扱いだしなぁ;笑)、今回のヒロ編のエロさは何なんだ!?(笑)
 レイプ目の寝起きヒロ吉野家先生の裸エプロンゆのの初体験疑惑モブっぽい扱いなのにアイキャッチで露出度の高い衣装を着せてもらってる家庭科教師他のキャラの入浴シーンに比べ圧倒的に湯船に浸かるまでの手順が長くて裸の露出が多いヒロの入浴シーン…
 シュークリームを見てのさえの「いずれ膨らむと思ってたのに」発言とか、「オンナになったの!?」なんて話題も出てきてるところも、下品な感じがして、ちょっとヤだなぁー
 GAINAXグロス効果なのか?

 …まぁ、わざわざキャプってる私が何を言うか、だが(汗)

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 冒頭での「無人島編(ギャグ)」→「竜宮城編(シリアス)」へのシフトチェンジが、巧くいったような感じじゃないなぁ…
 亀梨の言い分が、主人公たちを騙すための言い訳なのか、本気で言ってることなのか、どちらの感じを出そうとした演出なのか、よく分からなかったのもあって、状況をどういう風に捉えたらいいのか分からなかったし。

 無人島でのチャンチャンバラバラが、作画の良くなさも相まって、タイミング取り的にもビミョーな仕上がりだったし、今日の絵コンテ&演出はイマイチ感が…
 今日の担当の南康弘、下手な人じゃなかった記憶があるのだが…


 銀時@杉田智和と桂@石田彰の老け演技は、あのしゃがれ具合といい、喋りのトーンやテンポといい、それらしくてかなり良いなぁ~

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 誰なんだ今日の脚本担当!?
 クレジットミスか、絵コンテマンが兼任してたのか(それは荷が重過ぎない?)、表記拒否か(汗)

 というわけで、割と久々のオリジナルだが、地味にスゴイ。

 次の画面で何が出てくるのか身構えてしまう緊張感…
 ひょっとしたら、次に映る物は人間の形をしていないかもしれない…

 そうそう、真の作画崩壊ってこういう感覚が伴ってくるんだよねぇ~(笑)

 |||○| ̄|_

 前半はむしろ良くできたカットが多かったと思うけど、後半はマシなカットを探すのがラクなぐらいの不安定さ…
 キャラの顔がカットごとに違っていたり、等身が変なバランスになっていたり、遠近法が怪しかったり…
Conan512cap1.jpg Conan512cap8.jpg
Conan512cap3.jpg Conan512cap5.jpg
↑遠近法が怪しい図
Conan512cap2.jpg Conan512cap4.jpg Conan512cap7.jpg
↑人体デッサンが怪しい図(右端は嘘をついてるせいか、ピノキオ並みの鼻)
Conan512cap6.jpg  Conan512cap9.jpg
↑細かい破片が一切ない割れ方のステンドグラスと、スッカスカなレイアウト


 ストーリーの方は、オーソドックスすぎる作り。
 周囲に当り散らす高慢な性格の女性キャラが出てきて、登場人物たちが各々部屋の隅とかで、彼女に脅迫された腹癒せに握りこぶし震わせながら鋭い眼光で睨みつけてたり、仕事を奪われた怒りを包丁を持って食材に思いっきりぶつけてたり、と殺される人間は出てきた瞬間に丸分かり、全登場人物を容疑者たらしめんとする演出を重ねに重ねまくる、ってどこまでパタナリスティックなんだ!?
 殺人の行われた密室に、突入アイデアを率先して出して一人だけ先に入っていくヤツが現れた時点で、犯人とトリックも即効で読みきれる。
 たまにはこんな単純なトリックや伏線でもいいとは思うけど、いかんせん単純すぎるぞ。
 
 動機以外で怪しいと思わされる材料が一人の人間の言動に固まっている、ってのは、トリック説明のときにそれらについて言及されることを考えると、もうその人以外犯人はありえないということになって、複数人の容疑者が出てくる推理モノストーリーとしては全然面白味がなくなるんだ、というのは前々から思ってきたことなんだけど、その不毛な歴史を繰り返しますか…
 タイミング良く「君、まさか“あの”ことを怨んで殺したんじゃ?」と他人の動機をペラペラ喋るとか、セリフ内容の単純さ共々、スケープゴートにする気満々という感じにしか聞こえないわよ!(笑)
 原作23巻の事件で、あからさまに怪しい行動をしている人間がいて、「どうせこの人が犯人なんでしょ?」と思っていたら、その人は犯人がトリックを使ったせいでその行動を取らざるを得なかった=怪しい行動をしているから別の人間が犯人、という「疑惑と証拠の分散」を行なっていたのが見事だったので、そういう工夫を何かしてくれんかなぁ…
 そういうのがないから、「スケープゴートにされる」という役割がある女中はともかく、女優はただ小五郎に勘違いで一瞬疑われるだけだし、編集者のレコーダーマンはそういう役割さえない(あれだけの役割なら他の人がICレコーダー持ってても話上は問題ない)、という偏りすぎな設定配置になってしまうんだけど…

 なぜか他人の家の客を本人に代わって出迎える編集、高い天井からかざしてるのに遥か下のドアまで鮮明に聞こえるICレコーダーのスピーカー、生きてるように見せかける音声トリックが話的に要らない、とか、常識感に欠けるところもあったり…


 ただ、もう後一歩でいい線いけてたところもあった。
 占いがテーマ(でも、今回特にそれなりすら意味はなかったよね、この設定;)のひとつということで、新一のことを想う蘭を絡めてくるところとか。
 もう少しその辺がメインのエピソードに絡む形になっていたら、いつもオリジナルでは「居るだけ要員」でしかない蘭を有効に扱えたのに…
 あと、『金田一少年』とかで密室の完全性の証明のためによく出てくる、どないなテクノロジー使っとるねん「絶対複製は不可能」な鍵を、「メーカーしか複製できなくて、複製に本人証明が必要」というより現実的で今風な設定にしていたのが、ちょっとした工夫。

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アーニャ「あなたのシールドが上か、私のシュタルク・ハドロン砲が上か?」
ルルーシュ「クッ、こ、これは、いくら絶対守護領域でも!」
 大層な名称をお持ちの攻撃ツール/防御システムの名前を独り言の中に使いながら、どちらが強いかの一騎打ちって、スゲェ厨臭いなぁ(笑)

 ルルーシュが死を急ぐスザクに対して心からの善意でかけた「生きろ」のギアスが、逆にルルーシュの大切なものを奪ってしまう結果を生む、という皮肉なめぐり合わせは、なかなかに面白い。

 ところでカレンは、このスーパー紅蓮の登場のお話の都合のためだけに囚われたのかね?
 牢獄での拘束をナナリーから救われたり、スザクに自白廃人化剤を打たれかけたり、捕虜を身体的に痛みつけようと企むラウンズからジノに助けられたり、やけに数々の危機をすんなり回避していて、物語(脚本家)から「あまりヒドい目に遭ってもらっては困る」とストップかかってるなぁ、とは感じていたけど。
 長々引っ張ってきた割に、それだけの意味しかないのは、何か物足りん気が…

 「敵の動きが変」というあまり特別妙なことではない状況下で「こちらも後退する」と判断して、大量破壊兵器“フレイア”の事情を全く知らない黒の騎士団のメンツがその攻撃から結構生き残ってるのは、ご都合に感じられるかも。

 予告は、最愛の妹を失ったルルーシュの「何も考えられない」状態を表すかのように、BGM以外無音。
 その回で主人公が言えなかったことや裏の心情を語る場になっていて、本当に次回予告をしない次回予告だなぁー(笑)

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 ひだまり荘住人による、さえの妹・ちかの合格祝いの巻。

 お話的には、ほっとんど何もない、女子高生たちのまったりとした生活風景を坦々と描くだけの回、といっても過言ではなかろう。
 オタクは女の子が出てくればそれでOKという低脳ばかり、とよく貶されるが、それ向けに作ったにしても、話がなさすぎる。
 『サザエさん』の方がまだドラマチックだぞ(笑)

 まぁ、日常生活を丁寧に描くことで、ちかがひだまり荘の日常に強烈な憧れを持つ説得力を与え、その様子を描写することで、ひだまり荘、引いてはこの作品世界そのものの価値を上げることが今回の話の目的、だったとも言えるが。
 いつも、どれだけ女の子たちのまったり生活を描写してても、最低2分に1度はギャグを入れてきてくれるので、そのギャグ部分を好んでいた身としては何とも退屈(汗)

 お話にフックがない代わりに、レイアウトやカッティング等の画的なフックで魅せ付けてくれれば、それはそれで面白い。
 Aパートでは教科書的な演出の逆を行くような尖がった演出が目立っていて、その気合が見られたのだけど、Bパートになってからは、ほとんど普通の演出になってしまっていた。
 絵コンテは福田道生ただ一人なので、別にコンテマンの違いによるものではなくて、後半は演出を尖がらせるより、滑らかにして日常の心地よさを強調することの方が大事という意図なんだろう。

 しかし、そのおかげで最終的に残ってる印象は、「誰が描いたんだ!?」というラクガキすぎる次回予告4コマ(笑)

 銭湯シーンは露出度高くよく動いていたなぁ~

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 『コナン』も60巻台に到達し、ついに禁断のネタを繰り出した!


 …と、その部分のことを言及する前に、それまでの話について思ったことを。


 毛利探偵事務所の階下の喫茶店の店員・梓の兄が容疑者になってしまう事件では、ラストで、誘き出された梓と梓兄が真犯人と対峙するんだけど…
 別の場所とはいえ既にコナンが推理を披露した後なのに、犯人がこれから脅して自殺させようとする人間に対して、ダラダラと真相を喋りすぎ。
 「推理は自供や証拠がなければ真実にならない」のが推理モノのルールなので、犯人を確定するという点では自供してくれているから正解だが、お話としてはただ真相語りを繰り返しているだけの構成になっているので、アウトなのでは…?
 ちゅーか、それは「冥土の土産に教えてやるフラグ」といって、言ったヤツの勝利がかき消されるパターンですよ、犯人さん(笑)

 妃弁護士に依頼してきた元・女子柔道家の事件。
 「被害者の方がトリックを使っていて、犯人はそれを利用してアリバイを作る」というトリックは、14巻の話で既に使っただろ!
 しかもそれと比べて、レベルが落ちている。
 おかげですぐに真相が分かってしまったし、『コナン』のトリックネタ不足も露骨になってきている感じで、同じネタを見せられてもなーという思いはある。
 過去のネタに「英理と小五郎の話」を組み込んで、新作話としての興味を何とか繋いでいるという形に見えた。



 そして、今回の単行本の後半部まるまる使って繰り広げられるのが、「工藤新一(=主人公)の致命的な推理ミス&決定的な殺人」という、衝撃展開!
 当然のごとく、「それは周りの人間の勘違い」というオチで終わるわけだけど、「推理モノの探偵の推理というのは、往々にして妄想のレベルに達している(その推理って本当に真実なの?)という批判さえあるこのジャンルにおいて、それをそのままお話にしてしまった今回の事件は、『コナン』のタブーに触れてしまっているぞ…
 しかも、その推理ミスのせいで、「村一つが新一に対する憎しみにまみれてしまう」という物凄いレベルの反主人公要素が発生している壮絶な展開。
 『コナン』ぐらいの作品の自制力がなければ、主人公に悲劇的なケジメを負わせる展開にしかならない設定だなぁ…
 …そのぐらいのレベルの危機なのに、新一の推理に対する村人の勘違いって一切解消されてないんですが……作品的にそれで良いのか?

 現実に起きている頭を打って記憶喪失になる発生率の低さを考えれば(いや、フィクションでそれを指摘するのは酷かもしれんが;)、ビミョーに新一っぽくなく描かれていることも併せて、ホンモノの新一でないことは容易に想像がつき、そうなると死羅神様の正体も簡単に割り出せる。
 簡単すぎる話だが、読者がそう予想していることを見越してか、「ニセモノの姿を影から見つめて、悔しそうに口元を歪ませる死羅神(=ホンモノの新一)」という光景を見せて、読者に「アレ?あの新一が悔しがるなんて一体どういうこと?」という別の謎を提示して話の興味を引っ張っている部分があって、細かいところで芸を凝らしているなぁ

 …などと思いつつも、トイレに篭ったコナンが灰原の解毒剤で新一に戻るとき、いつもは飲んでから相当なタイムラグを置いてから戻るのに、かなり僅かな時間で苦もなく戻ったようにしか演出されてなくて、テキトーな作りを感じるところも(汗)

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 個人的には、ジャンプに載っていた原作を珍しくも既読している話だったりする。
 そのときから思っていたけど、ギャグのお手本のような回。

 『浦島太郎』を下敷きにしていたギャグストーリー、というコンセプトを打ち立てた時点で、半分ぐらいネタは決まったも同然ではあるのだけど、そのネタが何かというと、「下敷きにした元ネタとは逆のことを行なう」ということ。これは、ギャグ、というかパロディの基本である。


 「他人に虐められていた罪のない亀を助けた御礼」で竜宮城に招かれるのではなく、「出歯亀を自分たちの手で暴力成敗することから助ける見返り」に竜宮城に上がりこむ、という冒頭は、元ネタのベース要素をすべてひっくり返すことで成り立っている。


 その後は、「竜宮城は選ばれた者だけが行ける」という雰囲気がある元ネタをひっくり返し、唐突にも竜宮城に招かれた人物が次々と現れる(しかもことごとく身内のキャラ)、という展開で笑いを取る。

 その中に「亀に助けられて竜宮城へ」という、ある意味今回の物語の発端候補だったかもしれないひっくり返しネタが含まれているのも、ひっくり返しギャグのシミュレートの結果報告みたいだし、しかもそれで連れて来られたのが、準レギュラーの“ザ・まるでダメな男”長谷川という、「亀に助けられるぐらい憐れなのはコイツぐらいだろう」と思わせてくれるぐらい適任すぎるから、余計に笑える。

 最後に、「亀が題材なら出すしかない」と当然のごとくガメラネタが出てきたと思ったら、スッポンでした、というベタなネタの上に、「桂が桃太郎一行として天竺に行く途中だった」というネタが乗っていて、ひっくり返すどころから元ネタから離れてしまうのも「同じネタを繰り返して、最後に捻ってみせる」ギャグの基本。(ここでキテレツ思考回路の桂を持ってくるのもベストチョイス!)

 しまいには、その全部のネタが不協和音を起こして砲撃戦に発展するところも、やけに作画にリキが入っていたので、それも可笑しくって仕方がない。
 前半は、モブキャラの一人一人に動きが付けられているビーチのシーンから始まって、総じて作画が良いのだけれども、これも「バカは全力でやってこそ見ていて気持ちいい」という基本。(後半は、止め画やリピート作画などが増え、長谷川のグラサンの下りの絵コンテが悪かったのを含めて、ちょっと見劣りするけど)



 これは無人島編になっても同じ流れを繰り返す。(これも最後の桂の、他の人物の行動と似ているようで全然違うというズレ方の方向がすさまじくて、素晴らしく笑える)
 「竜宮城へ行って最高に賑やかに楽しく過ごしました」というのが、「竜宮城へ行く途中で無人島に取り越され、最悪なバカンスになりました」というのがAパートのオチになっているのも、きちんとひっくり返しになっている。

 一つ一つのネタの練度はそう高くも無く、基本的ですらあるのだが、こういう物量作戦で来られると、もう笑うほかにしょうがない。

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 『鉄腕バーディDECODE』Gyaoで見てたりするんだけど…

 実力派のスタッフが集まって作ってるハイクオリティ・アニメなのに、Gyaoのコマ落ち画質ではそれが何一つ伝わってこない…
 1話と2話のバーディの動きの違いが、作画クオリティの低下なのか、それとも異物を体に取り込んだせいで動きづらくなってるという演出意図を汲み取ったレベルの高い作画であるのか、なんて議論の真偽を確かめることもできない。

 

 そんなことよりも思うことは…

 

BirdyDecOP.jpg

 

 絵柄もさることながら、このポーズを、カッコ付けいそうで、どこか力が抜けている感じが出て自然体っぽい感じに仕上げているのが、どっかの誰かさんが描いたみたい(笑)

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 おおっ!
 やっぱり前の担当回の時は例外的な回だったんだね!
 これでこそ孝仁動画、って感じがするよねぇ~

 _| ̄|○|||| ソンナ感ジ、イラナイデス…

 ファーストカットからデッサン狂いまくりの立ち絵見せられて、作画の前に気力崩壊寸前…
 要所要所に整った感じの絵はちょこちょこはいるのだが、絶対数が全然足りず、アップになったときには崩れている事が多い…
 動画もちょっと怪しいしなぁ・・・

 ただ、クライマックス部の盛り上げ方は、個々のエピソードを時間的に均等配分せずに、後ろに詰めて詰めてのペース配分が、青木雄三の本領発揮という感じもする。
 いつも私が良い評価を書いてない青木雄三だけど、作画出身者だけあって、アップと引きのレイアウトを交互に持ってきて、たとえ作画陣が絶望的な状況でもどこかに少数精鋭の良い作画が来るのを待ち、トータルな出来を保とうとする、作画リソースに気を使った絵コンテが作れる、実は高度なことができるエラいクリエイターなのかもしれない、と少し妄想(汗)

 冒頭の前回あらすじで、沖矢が蘭に蹴りを入れられたシーンのところに「大丈夫かなぁ?沖矢さん」というコナンのナレーションが入ってるのが、すごく子ども番組的で微笑ましい。


 今回のアップ画クオリティを保たせていたと思われる原画家の皆様↓
 北原昌明・楠田博樹・井野口有里・大貫希

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Hikonyan_in_Yukata.jpg

 「彦根ゆかたまつり」に現れたモチ。
 舞台司会者に“妖精”扱いされて、うんうん肯いていたモチだが、それってオフィシャル設定?

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 いかん。
 お話的にはいつも以上に「だからどうした?」という内容ないのに、ネコが出てきただけでニヤニヤが止まらなくて、正常な評価が出来ない(汗)

 宮子の部屋に迷い込んだノラネコを、しばらくの間飼ってみるひだまり荘住民だったが、結局ネコは姿を消してしまった……というお話。
 ネコにメインで絡ませるキャラをギャグメーカー・宮子にしている辺り、分かってるなぁ~
 冷蔵庫の前でニャーニャーおねだり(というカワイイ感じではなく、要求?)するネコに、自然に会話する感じでセリフを紡いでいく辺りの“滑稽さを含めた優しい雰囲気”は、宮子との絡みでしか出せないだろう。
 ネコのいびきかと思ったら宮子のでした、というオチがつけられるのも、このキャラぐらいだし(笑)
 いなくなったネコに対して、寂しくて泣いてしまうゆのみたいな普通の反応ではなくて、「ネコは自由が一番」と笑顔で言えてしまう宮子の、達観したというか、大らかな性格付けは、道化キャラのあるべき姿を不足なく体現していて、お笑い好きの身としては大好きだなぁ~



 Bパートは、話変わって文化祭準備。
 今回だけでは尻切れトンボだが、1期で文化祭当日の話があるからそこに繋がる、という…

 …って、アレ? 結局ゆのは何を描いたんだけ?
 吉野屋先生オンステージも結局どうなったっけ?
 さっぱり記憶から抜け落ちてるゾ、オレ(汗)

 1期OPにあった、さえがヒロを押し倒している場面に出くわし慌てるゆの、の真相がようやく明らかに。
 「演劇の練習」と説明していたが、その後に自分の描いた百合の絵で恍惚としてる姿を見せられては、疑いの念が強まるばかりではないかッ!!(笑)

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漫画家の赤塚不二夫氏死去 「おそ松くん」「天才バカボン」

theLast_AkatsukaFujio.jpg 「おそ松くん」「天才バカボン」などで知られる漫画家の赤塚不二夫(あかつか・ふじお、本名・藤雄=ふじお)さんが2日午後4時55分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。72歳だった。旧満州(現中国東北部)出身。自宅は東京都新宿区。葬儀・告別式などは未定。

 終戦で大陸から引き揚げ、奈良県で育つ。小学生時代に手塚治虫作品に感激し、漫画家を志した。中学を卒業して3年間、新潟市の看板店に勤めた後、昭和28年に上京。化学工場で働きながら、漫画雑誌への投稿を重ねた。

 31年、「嵐をこえて」でデビュー。東京都豊島区椎名町にあったアパート「トキワ荘」に転居し、石ノ森章太郎や藤子不二雄らと腕を磨いた。34年には“赤塚ギャグ”のはしりとなる「ナマちゃん」が好評に。37年には「おそ松くん」「ひみつのアッコちゃん」が爆発的にヒット。続いて「天才バカボン」「もーれつア太郎」などのヒット作を連発し、“ギャグ漫画の王様”となった。

 ニャロメ、ウナギイヌ、レレレのおじさんなどのユニークなキャラクターを生み、「シェー」「ダヨーン」「これでいいのだ」などの流行語も数多く誕生させた。

 平成9年12月に自宅で吐血して入院、食道がんが判明。その後も急性硬膜下血腫や脳内出血で緊急手術を受け、14年以降は創作活動を休止していた。

 昭和40年に小学館漫画賞(おそ松くん)、47年に文芸春秋漫画賞(天才バカボンなど)を受賞。平成10年に紫綬褒章を受章。15年には東京都青梅市に「青梅赤塚不二夫会館」がオープンした。 

8月2日21時22分配信 産経新聞


  大御所であり先駆者であり、なおかつ今の世においても見習うべき点が多い偉大なマンガ家であることは承知しているつもりだが、失礼ながら、赤塚マンガをほとんど読んだことがない私であります。
 私が体験した赤塚作品といえば、『平成天才バカボン』とか、『もーれつア太郎』とか、『ひみつのアッコちゃん(第2期)』とかいったアニメ化されたもので、作者以外の人間が作ったことにより赤塚イズムが薄れたものばかり。
 そういう点では、私とは繋がりが薄いマンガ家であるのかもしれない(し、私がオタク失格という話かもしれない;)

 でも、この人が私に与えた影響は計り知れない。
 何しろ私がマンガ描きを趣味にしてやっているのは、手塚治虫でもなければ石ノ森正太郎でもない、かといって藤子・F・不二雄でもない。
 何を隠そう赤塚不二夫が描いた『まんが入門』を読んだ影響なのだから。
 もちろん、マンガ体験初心者でも書いてある技術が応用できるように描いてあるため、赤塚イズムは極めて薄くなっており、基本的な事柄ばかりが載っているわけだが、しかしそれがマジメにしっかりと書かれていることで逆に、奔放な発想力を支えていた確かな基礎を見せ付けているようで、このマンガ家の存在力を示しているのかもしれない。
 とにかく、そういう点では、赤塚不二夫は私にとってとても関係が深いマンガ家なワケである。

 というか、血肉になっているのかもしれない。
 作家はそう簡単には死なない。

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場面カット簡単な話、美少女(エロ)バトルロワイアル。
それ以上概要を語ることはない(笑)
 

3話
これで監督コンテか?…というぐらいの残念ぶり。
まぁ、ヒドいのはコンテというよりも作画方面。
てんで重みが感じられない動きや、平たいパースの一枚絵…
ここぞというアクションのときは良くなるのは、演出の割り振りとしては、まぁ正しいのか…

瀬尾さん一家(笑)はもうちょっとでいいキャラになりそうだったのに、そのせいで台無しな気も。

結がケータイ返しに行くくだりは段取り芝居だなぁ…
「篝さんは覆面じゃないですよね」と変な確認をするセリフが気になった。
やっぱりコンテ以外のところがビミョー、脚本もビミョーってコト?
結が敵を倒すときに大屋さんのアドバイスを実践するとか、急にマジメになるのも、話の流れから見ると何か変。


場面カット4話
おお、前話の監督コンテより良いではないか! タイミング取りとかレイアウトとか。
…と思ったら、コンテが福田道生。
尖がった感性が求められる新房作品で場数踏んでるだけのことはある。

くーちゃん方面の作画がやったら充実してたのは何なんだ?

大家さんがやはり怖くない。
般若だけ宙に浮かび上がらせるだけで、画的にそう見えないというのが一番の要因か。
設定だけが一人歩きしてる感じに…
あんまりマジにキャラを作りすぎると人気が落ちるからわざとやってるとか、そんなの?

くーの兄にしろ、メガネの子にしろ、その人がセキレイだってバレてるのに、後の場面でそれを知って衝撃を受けそうな流れになってるのは、構成ミスのような気もする。
OPなどなどですでにバレているので、既知の恐怖が迫る緊張感とかそこらへんの演出効果にリキを入れる方針?
でも、メガネの子が幽霊っぽく映ってしまうところは、緊張感というより、知らないモノが見えてしまうという感じの本気で怖がらせにきているレイアウトだしなぁ~

主人公妹の、なりゆきでセキレイを助けてあまつさえ家にまで連れ込んでしまうデタラメっぷりは、あまりマジにやられると冷めるので、状況から見ても、もっとギャグをもって挑んで欲しかった気がする。

負けが許されない戦いが待ち構えていることに対して結が覚悟を語る場面とか、マジメな話になると途端にダメだ、と思うのは、私の感性が合っていないだけか?

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