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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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 原作者・小山内美江子がかつて著書で「金八が定年になるまで番組を延命するなんて、私は反対」と書いていたけど、結局作られた金八定年スペシャル。
 でも、最近のシリーズは脚本から外れたとはいえ、原作者からのご意見を貰いながら作っているみたいで、これもある程度原作者の思いが反映されているのかな…

 今作は、金八最後の3-B、金八定年退職、退職に合わせて集まった旧シリーズ生徒たち、ということが目玉になってて内容盛り沢山…
 …という感じではあるが、作中であんまりうまいこと全部の要素を盛り込みながら回している風でもなく、まぁ、平成シリーズ以後いつもの『金八』演出なのでまったり進行気味で、ちょっと食い足りない印象を受けるのだけど、盛りすぎて破綻する場合もあるし、そこは、ある程度物語を整理するための統制が効いているとも取れる。

 金八の作中設定のネタ絡みだと「定年間近になっても学級担任とは、凄い先生と持て囃されても全然出世できてないねーw」という視聴者ツッコミがあるのだが、第3シリーズで文部科学省出向、第5シリーズでは学年主任、第6シリーズでは都の教育委員会に異動、と出世できるだけの評価は作中でももらってたりする。そして「やはり教育の実現場で生徒と向き合って働きたい」という思いは金八の口からも語られているし。
 まぁ、今作中でもツッコミがあったが、「金八先生のクラスには毎回問題児が集中している、これはあなたの教師としての能力が低いってことじゃあありませんか」と言われるぐらい問題児を(放逐せずに)相手にしてきたので、実際マイナス評価も溜まっているんだろうが。

 お話は、3-Bの問題児・景浦を、学校側もクラスメイトも面倒ごとを嫌って放校しようとする中、金八だけが、まもなく無事迎える定年を賭けてまで景浦を助けようとするものの、しかし寄る年波から狭心症を患ってしまい思うように救いの手を伸ばしてやることができない中、かつての3-Bが金八のピンチに次々と駆けつけてくる…というところが大筋で、“問題をかかえるクラス・3-B”という『金八』の基本設定の上に“年齢を重ねた定年間近の金八”“旧3-Bメンバーの同窓会的雰囲気”という今作の特徴を踏まえたシナリオになっているのだが…
 …健次郎とか直とかしゅうとか、もっと過激な問題抱えた生徒も過去いた中で、聞こえが悪いかもしれんが、良くある類の不良である(さらにいえば少々時代錯誤というか昔の不良のイメージそのままの)景浦の更正のため、今回だけ過去にないほどの人数の旧3-Bメンバーが次々集結してくるのは、何か必然性という上で説得力がない印象を受ける。
 金八のクビがかかっているところでもあるけれど、そんなピンチは過去幾度となくあったわけだし、“金八病気で今回ばかりは分が悪いので”という理由があまり強調されていなかった(それと連動しての旧メンバー集結という順序になっていなかった)ところが要因か…
 金八の狭心症発覚については、旧3-Bメンバー集結のための理由というか、某所の視聴中実況掲示板では「金八死亡エンドの伏線か?」とまで深読みされてしまう始末だったし。
 集結してくる旧3-Bが、口々に「金八先生はものすごく偉大な先生なんだぞ」的なことを言ってくるのは、それほどみんな金八に恩義を感じているのだとことを演出してるんだろうけど、ある種なんか宗教っぽくてヤだ(笑)

 単発スペシャルだから使える時間に限りがあるとはいえ、金八が最後の3-Bで対面する問題が景浦一人に集中してしまって、なんだかバランスが悪いというか…

 再会した加藤勝に問題児丸投げしようとして加藤から説教される金八先生の弱体化しきった姿なんざ見たくはなかったが、しかし、好きなシーンだ。
 年をとって弱くなってしまった今の自分に、最も目をかけた昔の教え子を通じて“過去の自分”が「金八先生っていうのは、そういう生徒を絶対見捨てないんだよ」と諭しにくるという構造が面白いというか、熱いんだもの。
 そして、上で「金八だけが」と書いたけど、金八が学校側の反対を押し切ってまで景浦に付き添うと決めたとき、イの一番に金八と共に頑張ると宣言した乾先生と本田先生も熱い。
 旧3-Bメンバーは「金八先生みたいな凄い先生、他にいないぞ」としか言わないけれど、ちゃんと金八先生以外の人の協力もあって物事が成し遂げられているのだよ、というところがあるのが実に『金八』的で好きだなぁ~

 最後、丸々一時間近く使ってお送りする、金八卒業式並びに卒業生名読み上げ。
 平成の卒業生呼び終わって「次は、昭和~」と金八が言った時、会場からどよめきとか笑い声が聞こえたりしてやけにリアルというか、アドリブ成分高めなんだろーな、というところが分かる。
 名前呼ばれるたびに、集まってきた旧3-Bメンバーの当時の映像が短い時間回想的に流れるんだが、人によっては映像のチョイスがヒドすぎるのがあったのが可哀想(笑) 名シーンに名台詞オーバーラップさせて編集されてるヤツは良いケド、ウインクだけ映像4連発とかヒドいって(笑) そして昭和勢の回想は、カメラ位置からBGMからセリフ回しから、平成シリーズに比べて全然違っていて違和感がアリアリなので、あのどよめきは満更的外れでもない(笑)
 ちなみに、平成シリーズの女の子は本当に皆キレイになっているなぁ~
 第3シリーズとこのスペシャルの卒業生は全然名前呼ばれてなくて、そっちも可哀想な扱いだった(汗)

 これにて、『金八先生』32年間の歴史は終了。
 私も一番過激になってた第5シリーズから、過去シリーズの再放送含めて付き合ってきた、いわば“金八先生の影響受けてきた側”なので、いろいろと感慨深い……おつかれさまでした!

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クリックで公式ホームページにリンク(別ウインドウが開きます) 幸作が職員室にいることにすごい違和感が(笑)
 だって3-Bにいた頃と大して演技が変わってないから、先生っぽさがないんだもん。
 かわいいヤツだ(笑)
 でも、「やっぱり金八の子だ」と金八一派に褒められた幸作先生の授業に、全然金八節っぽさがないのは、脚本の欠点でもあるぞ。

 「善いことをすることほど難しいことはない」
 「他人を助けるということは、助けられる人を、“弱い、可哀相な人”だと決め付けることになる」

 これは今回印象深かった金八節だけど、「救われた」と言わずに「生きる力を教えられた」と言葉を選ぶ小山内美江子脚本っぽさがあった気がした。(今回のは武田鉄矢の裁量か?)

 でも、金八節とか格言はともかく、『金八』って決め付けのドラマ構造だよね。

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公式ホームページより ん、大丈夫か今日の脚本!?
 問題がある部分が多かったような…


 オリエンテーションで自殺演技と説得をやるのは特に問題はないけど、実際にA組の生徒が自殺を図るシーンがかなりギャグ的に描写されていたのは、自殺問題の軽視だとか、3B以外の生徒の描写がおざなりにされているとか、いろいろ苦情を申し立てられるなぁ~
 また原作者に文句言われてしまうぞ(笑) あの人、こういう問題には詳しいし敏感だしうるさいから。

 そして、自殺を食い止めたからという理由で、カンニングの処罰が甘くなってしまうという問題も…
 命を救った功労とカンニングという罪状は同じ天秤で量って軽重を決められないと思うんだけど。
 しかも、なんでカンニングしたという事実が、金八一派の手によって隠蔽されてしまうんだ!?
 人間、自分の落ち度は隠したいものだ、という戯画的な部分を描きたかったのかもしれないが、どうにも甘い気がして、腑に落ちない。
 自殺現場に3Bの生徒が居合わせる理由を作りたいということだけでカンニング騒ぎを書いて、その落としどころを考えていなくてテキトーにでっち上げただけなんじゃないの?

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公式ホームページより ふう、危ない危ない…
 危うく『夫婦道』になるところだった(笑)


 今日のテーマは「父親について」だったが、いつまでも子離れできない金八に、乙女が「私、真剣に交際してる人がいる。同棲も考えてる」とカミングアウトし、金八ノックアウトで教室での金八節にも大影響、という『“3年B組”金八“先生”』らしからぬ展開に…

 坂本家のホームコメディ描写は、金八も決して理想的な人間ではなく、所詮はただの口うるさいオヤジであるというザンコクな一面を示し、番組の理想主義偏重を自浄する役目も負っていると私は考えていて、必要な部分ではあるんだけど、でもそれはサラッと流してこそだと思うんだよな。
 なのに、乙女が金八に打ち明けることを決意するシーンでのカメラワークが、かなりに乙女に寄っていて尺も割いていて、精神的に重いこと重いこと…
 つまり、乙女中心的な語り口。
 あそこは打ち明けられる側の金八に視点を重きを置くべきだったんじゃないのかなぁ、『金八先生』としては。幸作のガンを医者から打ち明けられたときも、金八視点で始まったんだし(そしてその後、当事者である幸作視点に移行していく)

 さらにその後、乾先生&本田先生(+尾行してきた遠藤先生)と飲み屋に行って愚痴り始めたのもマズかった。
 いや、愚痴るぐらいは普通の描写なんだけど、尺が長くて長くて、変に重要な意味を持っているような感じだったから、教室パートとのバランスが悪くて…

 そして、教室でとうとう大泣きし始める、と。

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 原作者であり、シリーズ通してずっと脚本を書き続けてきた小山内美江子が参加しない初めてのシリーズにして、金八定年による最終シーズンの可能性もありうるので、注目している今シーズン。


 私は第5シーズンからリアルタイムで付き合っているけれど、いつもに比べると不穏な空気が少ない、大人しい滑り出しの第1話。再放送で見た第1、第2シーズンの雰囲気や、第3シリーズ第1話の地味さに近いものがある。
 「やっぱ、ショッキングさが必要ですよねぇ」と言って、反対する原作者を放り出してまで、3-Bの生徒に覚醒剤打たせたスタッフの作品とは思えない。
 まぁ、まだ第1話だし、それに裏番組のせいで大苦戦してスタッフもテンパってただろう前シーズンとは状況が違うし、あるいは、いつも大事件の回を演出していた福澤ディレクターが今回はいないので、大事件エピソードの挿入をゴリ押しする人がいなかったのかもしれん。

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;・(ノД`)ノ;・(涙)

だぁーーーー!! 『金八』観続けてて良かったぁーーー!!!

冷静に考えればツッコミどころや粗がいろいろとあるけれど、感性に直接訴えかけてくるから、画面に注視している間は理屈抜きでずっと涙、涙…

目の肥えた人には、たぶん、取るに足らぬ内容だっただろう。
しかし、半年間素直な目で番組を観ることができた私は、審美眼を持てていなかったことが不幸でも、感動を味わえて幸せでしたッ!

『金八』程度で感動できる人は頭が相当おめでたいんでしょうけど(マテ 私はおめでたくて良かった。
事細かにあーだこーだ文句言いながら感動できる要素をつぶしていって冷めた目で観ていたら辛かっただろうし。

それではこの辺で、事細かにあーだこーだと文句をつけてみるか(笑)

6時55分の番組開始直後、この作品の舞台である桜中学の撮影に長年にわたって使われた足立第二中学校が今年度で廃校になったというニュースVTRが流される。
いつもとは違う趣向だが、今回が『金八』シリーズとしても最後になるかもしてないということで、時期も時期だし、特別にドラマの開始方法を変えたんだろうなぁ~…と思い、VTRが終わって3-Bの教室が映し出された瞬間「いよいよ本編が始まる!」と身を躍らせたのだが…

なぜか安住アナ登場!

どうも、バラエティ番組形式で本編の前説をやって盛り上げるつもりらしい…
だから4時間スペシャルは、実は[1時間の前説特番+3時間の本編]という構成。

何というか、逆に興醒めして気分が盛り下がる…
あらすじ紹介は評価できるとしても、芸能人のコメントを流すのはいただけないなぁ…
どうせ大した内容のコメントなんてしないんだし。
しかも出てくる芸能人がランク低い人ばっかり(失礼)だから、さらにどーしょうもない。
しかし、それはまだいいとしても……
叶姉妹を出すのはやめてくれ!
映るだけで番組の品が下がる!
そして、こんなコーナーに元3-Bの杉本かおるとか健次郎@風間俊介とか直@上戸彩出すぐらいなら、本編に出してほしかったよ…

さてさて、本編に入れば、3-Bが謝恩会の催し物について議論中。
極めて民主的で、伸太郎のセリフじゃないけど(ありえないぐらい;笑)いいクラスだよなぁ~
しかしこのシーン、ひどい脚本芝居…
みんながきれいに声をそろえて「えっ?」「なになに?」と言うのは明らかに不自然すぎだ(笑)

なんだかんだで、辞表出したことがみんなにバレちゃう金八先生。

どんな挑戦的な言葉や非難の声を浴びせられても、何も言わずに目を背けてしまう金八の姿が悲しい…
生徒と教師の立場が完全に逆転してて、放送開始当初みたいに、弱気な金八が大勢に取り囲まれてるのも情けない…
全然金八らしくない、という風にものすごく違和感を感じて、胸くそ悪い。

私のその気持ちは伸太郎の「あんたダレだ?」というセリフに集約されているけれど、う~ん、こういうセリフってものすごくズシーンと来るものなので、やっぱり胸くそ悪くなる…

金八に突きつけられた「逃げるのか!?」というセリフも重く、印象的。

しゅうがヤクザに襲われた次の日みたいに、金八のセリフを伸太郎がそのまま返して口撃したのは面白かったけど、ここのシーンは生徒が先生にケンカ吹っかけてるみたいで、なんかイヤだったなぁ…

しゅうの裁判に嘆願書を出すために署名活動をする3-B。
世間の反応が冷たい…
3-Bを散々冷やかしたり、罵声を浴びせたり、配ってるチラシを投げ返したり、わざわざ見えるようにポイ捨てしたり、加えて、殴り倒したり…

まぁ、普通は署名なんてそう集まるもんじゃない。
みんな、立ち止まって書く時間を作るのを面倒臭がるモンだからねぇ~
あと、興味もないチラシをしつこく押し付けてくるのはホントにウザイし。

しかし、ここで描かれているのはそうしたことが原因の苦労ではなく、3-Bへの敵意による困難。
覚醒剤を使った者は悪以上の何者でもないから、それを助けようとする3-Bも当然悪、という一般的な考え方に基づいた自然な(醜い)人間の対応。


人間は赤の他人のバックグラウンドなんて考えてくれないもの。
様々な苦難が原因で自暴自棄になって間が差して使ってしまい悪循環にはまったしゅうと、享楽で覚醒剤打ってる自業自得の非社会的で無思慮な人間の区別なんてしない。
ともに「覚醒剤使用者」という共通要素のみを取り出して単純記号化し、それだけを元に人間性を判断して、同じものとしてその存在を拒否する。
さらに、その存在(3-Bにとってはかけがえのない友人、世間にとってはただのドラッグ中毒不良)を擁護する3-Bを同質のものと見なしグループ化。これもまた同じように拒否する。
それが個人と密につながりを持ち感情も共有できる小さなコミュニティとは違う、単なる人間の集合体にすぎない世間というもの。

世間に自分たちの気持ちを伝えようとがんばってる3-Bの連中には何とも酷な話だ…

 

……などと、このシーンを見ていて、そんな風に本編にあまり関係ないことを考えてしまった。

 

謝恩会の代わりに、ソーラン節を踊ることにした3-B。
最終回でソーラン節踊るのは『金八』の伝統。
伝統を受け継ぐ者の踊りは腰の入れ方からして違うねぇ~
みんなおそろしく型がキマっている。
演技指導の担当者は相当な鬼教官だったに違いない(笑)
ソーラン節は元々編み引きの漁師が踊っていたものだからといって、わざわざ網まで使って練習する精神には恐れ入るというか、「そこまでしなくてもいいんじゃないの?」と激しくツッコミを入れたいというか(笑)

金八の最後の授業は、「“人”という字は、人と人が支えあってできている」という、あの有名なヤツ。
なつかし~!
金八が辞めるかもしれないから、総決算みたく、第1シリーズ初めての授業のと同じにしたんだろうか。

そして、同じ日に行われる判決いかんによっては、しゅうが参加できるかもしれない卒業式。
なかなか体育館にやってこないしゅうに始終ハラハラさせられっぱなし。
その緊張感を引きずりつつも、数々の小ネタを交えて、桜中学卒業式はフツーに、本当にフツーに進んでいく
途中に何のドラマスティックな展開もありはしない、本当にフツーの卒業式。
卒業生に胸飾りをつけるところから始まり、廊下に並んで体育館を目指し、拍手で迎えられ、開会の言葉があり、校歌を歌い、生徒一人一人に卒業証書を渡していく、いつもと違って正装して改まっている先生にいたるまで、何もかもがフツー。
あまりにもフツーすぎて、懐かしくてそれだけ涙が出てくる。

それだけでなく、教室で金八先生が生徒一人一人に言葉の贈り物をするところも、まったくもってドラマスティックじゃない。
金八と生徒が話をする様子が、ただ延々と繰り返されるだけ。

こんな退屈な展開を2時間も続けていられる『金八』は、もう、スゴイの一言につきる。
他の番組だったら許されないないよ、こんな暴挙。
今回だけ観た人には、退屈な時間以外の何者でもなかったと思うが、
『金八』を観続けていた者にとっては、この上なく快適な時間…
穏やかな展開だからこその快適さである。
演出も、観続けてきた者の心を惹きつけて離さないようにしているからこそ、可能な展開。
まったくうまいことできている。

細かい話だが、卒業証書、ようやく今作で悲願の校長(代理)まで登りつめた村井先生に渡してほしかったなぁ…

答辞を読むのが伸太郎と聞いて、みんなが一斉に「えーーー!?」

ハイ、こっちも同じ意見です(笑)
作り手はよく分かっていらっしゃる。

粗暴なタメ口で語り出したときは、「あ~~……答辞に相応しくねぇ無礼な言い方だ…」とイライラしてたけど、最後にはちゃんと敬語になって、答辞らしく、在校生にメッセージを送っていたし、良し。
しゅうと自分のことばっかり話してるときは、前作の『ごくせん』の答辞の内容で私が文句っぽく指摘してたことと変わらないじゃないか、と冷や汗モンだったけど。

結局、金八は辞任撤回。
「生徒に教えられてるようじゃ、私もまだまだ修行不足」云々と金八節で教師を続ける理由を語る様子は、金八先生が辞めないでいてくれるという安堵感も手伝って、非常に心地よい。
「散々煽って盛り上げといて、結局オチはそれかいッ!」という批判は甘んじて受け入れましょうぞ(笑)

しかし、前々回に「教師が生徒に全力でぶつかっていって気持ちが伝わらないときは、教師は教師は辞めるべき」という自分の信念(第2シリーズのセリフ)に従って辞めるとか言ってなかったけ?
修行不足だから続けるという理由とつながらない気が……

……純粋に教師を続けていたいんだなぁ、このオヤジは(笑)

しゅうは少年院送りが決定し、卒業式には出られず。
覚醒剤使用者に与える罰としては、順当なシナリオだと思う。
しかし、卒業式に全員そろわないというのは、掟破りの展開。
そこまでして事態の重さを伝えたかったということか…

3-Bがしゅうに贈るソーラン節。
少年院に向かう途中の車を止めるのはかな~りフィクションに走ってるなぁ。
だからこそ、その後の展開も現実との整合性を気にすることなくドラマの様式として楽しめるのだけど。
しかし、別れの言葉がシンプルすぎて、もう一言二言ほしい気分…
これも『金八』の伝統といえば伝統。
踊りで互いに全てを語り合えるってか?

 

ところで、千田校長は(略

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「No More Cry」のフルバージョンが聞きたくて、今まで一度も観たことがない『ごくせん』の最終回をラスト30分だけ観る(笑)
前作も最終回しか見なかった気がするけど…

にもかかわらず、チャンネル変えた瞬間に「ヤンクミをクビにするならオレたちは卒業式に出ない」というセリフが出て、話の流れが全て把握できる、この親切な作りよ。
設定も大体知っているので観る分には支障なかった。
前作で悪役だった猿渡教頭@生瀬勝久が、ヤンクミ@仲間由紀恵の味方に付いてちょっと活躍してたのが楽しかったり。

しかし、前作の卒業式にも思っていたけど、この番組ってホント演劇的だよなぁ~

話の全てがヤンクミ、3-Dのために進められていき、余分なことは一切語られない。
それは理事長の卒業生に向けての言葉に顕著で、卒業生全員に贈るべき話なのに、語られる内容は「3-Dはダメなヤツら」とか「来年は良い学校に生まれ変わる」とか、3-Dに関わる話ばかりで、とても卒業式で言うような内容ではない。
ヤンクミ最後の言葉も、生徒や保護者全体に向けた挨拶ではなく、3-Dの教え子のコトばかり。
(前作の答辞もヤンクミだけに宛てた言葉だった)
他の組の生徒や保護者が話に入ってくる余地など微塵もなく、背景キャラに徹するのみ。
先生の方も関心は3-Dのコトにしかないように見えるよう描かれている。

それは3-Dの連中の描写にも容赦なく適応され、彼らの成長は「人を思いやる気持ちを持てたこと」のみに終始し、高校生が直面するであろうその他の問題やそこからの成長に関しては一切語られない。

何というか、劇世界の広がりが感じられないというか、必要最低限の描写のみで話を進めて盛り上げていっている。
焦点をしぼって作ってあるというコト。

話の型も『水戸黄門』とかオーソドックスなものを踏襲しているから、焦点をしぼってストレートに分かりやすくしている話がなおさら分かりやすいし。
(そこに、女教師、任侠の世界、ギャグで進めるストーリー、というひねりを加えているのがこの作品のミソ)
(特にギャグは、ギャグで世界観を作り上げ地を固めることで、荒唐無稽だがシリアスな話を視聴者に許容させるのに効果的)

このストレートすぎる作りが『ごくせん』の強み。

社会現象化するほどの超ヒット教師モノであるが、今期はもうひとつ、教師モノがあったりする。
元祖社会現象教師モノ『3年B組金八先生』がそれである。
視聴率は10%前半をうろうろしていて、『ごくせん』の半分と振るわない。
(いや、『ごくせん』の数字がバケモノなだけだが…)

『金八』と『ごくせん』を比べてみると、『金八』にも多分に演劇的な面があって、コメディっぽく話を進めたりするのだが、決定的な違いがひとつ…

『金八』はあくまでリアリティにこだわる
いかにフィクショナルな展開を用意していようとも「現実にありそうかも」というレベルにまで持っていくために、話の下準備(伏線張り、など)を欠かさない。
(失敗しているときもあるけど;汗)
問題が起こったときの人々の反応や対応も非常に現実的。

そのため、ほかの教師の活躍、話の本筋には関わらない保護者の介入、警察の登場、町の様子など、3-B以外のコトを描くシーンがかなり多く、劇内世界の広がりが感じられる。

卒業式も、答辞の内容が、金八や3-Bのことが中心でも、一般的な内容も交えたり、在校生や他のクラスの卒業生に訴えていたりして、答辞としての現実味がある。
敵対していた千田校長の言葉も、金八や3-Bの文句とか今後の学校の運営方針とか卒業式に相応しくない内容であっても、ちゃんと「ご卒業おめでとうございます」から始まる。

『ごくせん』が積極的に捨てている要素を『金八』は多分に取り入れている。

これは、今期が少年が関わる麻薬事件の描写に重点を置いているように、『金八』が現実に起こっている学校の問題を描き、(理想化されすぎるきらいがあるものの)その問題に対する解決策を提示するなど、現実世界と向き合うことをスタンスにした番組だからである。

世の中学生やその他の人たちに訴えることが、スタッフが『金八』に課した使命…

だから現実的であろうとする。
多くの人に問題を知ってもらうため=観てもらうために、楽しめる内容にしようとドラマティックにする。
この二つを折衷しているのが『金八』のという番組の形。

 

しかし…
『金八』がターゲットにしている現実の問題を訴えたい相手である中高生は、演劇的でフィクションの世界に徹している『ごくせん』に夢中…

……あれ?

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問題を話し合いによって自分たちの手で解決する3-Bの連中の優等生っぷりは、人間的な成長を果たしたと見るべきか、金八不在でもさっさと問題を解決したい単なる脚本のご都合主義と見るべきか(笑)

いや、「ソーラン節」の回で3-Bが初めて結束した経緯があんまり納得いかなかったので、それ以降の3-Bの結束っぷりも変だと思ってるゆえの意地悪な見方だけど。

しかし、金八の辞任問題を次回まで引っ張るとは思わなかった。
最終回の卒業式にもつれこむのか?
そういえば、前シリーズの金八解任騒動も卒業式での出来事だった。
今作もひと騒動起こして卒業式を盛り上げるつもりか…


で、来週の『金八』最終回は4時間スペシャルです。

 

………。

 

えっ?

 

……先週から思ってたことだけど、やっぱり時間が足りてないんだなぁ…

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なんだこの公開処刑授業!?(笑)
…という感想を抱かせる先週の放送。

薬物禁断症状で苦しむしゅうをみんなに見せて「これがドラッグの恐怖だ!」と教えるのは、倫理的に問題があるように見えてしまう…
しゅうをモルモット扱いしてるからなァ…
ドラッグの恐怖を教え込むには、実際に恐怖を見せるのがイチバンではあるんだけど…

その状況に持っていくために、
禁断症状で暴れ出す生徒がいるのを承知で、同意の上で他の生徒を一緒の教室の中に入れて授業を行う、という危険を金八に冒させている。
こちらも道徳的に問題アリ。
しかし、『金八』でやる教育的チャレンジとしては許容範囲だとは思う。これは、まぁ良し。

ただ、授業の内容が……
金八ならではのドラッグの授業というよりは、どこかで聞いたような通り一遍の内容で、薄さを感じてしまう。
それに、感情的にドラッグの存在を否定しているように見えて見苦しい…
授業は冷静におこなってほしいなぁ…
何かの否定をするにも、冷静に論理的な筋立てをする、あるいはしているように演出する方が、その説明が心に染みやすいのに…
精神崩壊状態のしゅうに愕然とする生徒を前に

「よく見ておけ! そして一生涯忘れるな! ドラッグを憎め!」

感情的に言うのはドラマ演出として自然の流れで、『金八』的でもあるんだけど、先ほど述べたように、ドラッグの説明に内容の薄さが感じられるので、延々と「ドラッグを憎め」とだけ聞かされても、これも薄く感じられる…
しゅうの惨めな様子が言葉よりも「ドラッグを憎しまなくてはならない理由」を雄弁に語るのかもしれないが、延々と続くしゅうの悲惨な描写がクドすぎて、そちらの方ばかり気になってしまって…
なにより「憎む」ということ自体が、事件・事態への対応として原始的で単純だから、これでいいのかなぁ…と思わされてしまうし。
つまり、自慢の金八節が授業として活かされていない感じがする…
(ここで使われた金八節は「ドラッグ憎め!」という提示と、しゅうを正気に戻すための詩の引用に留まる)

さらに気になったのは、話をドラマスティックに仕上げすぎているということ。
警察がしゅうを“逮捕”しに来る時間が迫っている(中学生相手に問答無用で逮捕ってどうなのよ?)、暴れるしゅうを抑えるためにみんなが必死になる、しゅうが逃げて警察が追う(逃げたと言ってもただ廊下に出ただけで、スローモーションで大ゴトに仕立て上げているのだけど…)、そして何より、金八がしゅうの覚醒剤常用を知ってからしゅうが逮捕されるまでわずか1,2時間での出来事でしかないという話の急ぎ方…
何かとドラマスティックに描きたがるのがここのスタッフのクセで、最近の『金八』の味にもなっているけれど、それにしてもムリに盛り上げすぎ…
それとは逆に物事を地味ながらじっくり描くことも『金八』ではよく行われており、これも『金八』の味なのだから、こっちの線で描いても良かったと思うのに…
…というか、こっちの方が問題点がより浮き彫りになると思う。

それとも、アレか?
第2期の荒谷二中騒動の再現でもやりたかったんかね?
そういえば、中島みゆきの「世情」が今にも聞こえてきそうな雰囲気だったし…

♪シュプレヒ・コールの波~ 通り過ぎていく~

…ってな具合に(笑)
けれど、2期の加藤は正義を貫いた末の捕縛で、今期のしゅうは悪に身を染めた上での捕縛…
立場が正反対ですわ…

 

もう一つ、しゅうのために生徒が動く理由が描写不足…
しゅうがクラスを敵に回した例の学級崩壊以降は、車掌とか伸太郎とかヤヨなどしゅう以外の生徒の話が中心となり、しゅうの描写はドラッグ汚染が進む様子を描くのみで、そのせいで他の生徒とのからみがあまりなく、関係が充分に修繕されたという描写がなかった。(明確に関係が修繕された様子を描くと、誰かがドラッグの存在に気付いてしまう可能性を生み、今回の話につなげられないから)

伸太郎のハンストに生徒が協力したときは一致団結する描写がなされていたので行動が自然に見えたけど、今回のしゅうにはそれがないから違和感が…
そのくせ、ドラッグ汚染が進む様子は何話にもわたって細かく描くもんなぁ…
この時期主役になる他の生徒のエピソードを食う勢いだったし…
バランス悪い…

とにかく、先週の違和感は、問題を授業で解決するという『金八』のスタンスを貫き、なおかつドラマスティックにしようとしたために起こったことでしょう。
(5期の健次郎のときに学校の外で事件を終わらせてしまった反省なんだろうか?)

その状況を描くために、事前の先生の討論、妙にしゅうのドラッグ使用に物分かりが良くなってる生徒など、シナリオの下準備を時間をかけて慎重に描いている。
そこに多少のムリが生じているので、今回の“後始末”もタイヘン…
保護者説明会では、当然金八は糾弾されまくるし、学校はなじられまくるし。

保護者会の音声に帰り道で葛藤中の生徒の描写をオーバーラップさせているところをみると、尺が足りないんだなぁ…と感じさせられる。
他の部分を時間かけて描きすぎなんだよ…
『金八』の主役であるべき生徒の描写がぁ……

 

…などと散々文句を言ってきたけど、後半から金八の描写にチカラが入れられているところを見ると、これも計算済みだったのかなぁ…?

チカラ及ばず、モノも充分に言えず、生徒を守れなかった金八……という金八先生自身の葛藤を描くために。
結果、疲れきった表情で辞表を出す金八が何とも……(泣)
『金八』を今シリーズで終結させるつもりか?
次回は救済措置が出されるみたいだからまだ分からないけど。

 

葛藤の最中に、乾先生の昔話が出てきたり(回想シーンの二人が若いぞ~!)、服部先生のところに行ったり(こっちの回想シーンも若い!)と、懐かしい人や映像が出てきたのは、昔のことを描く面でも、今の金八の苦悩を描く面でも印象的だった…
どうでもいいけど、昔の映像出してこれるのがこのシリーズの強みだよなぁ~(^^)

さらにどうでもいいけど、せっかく幸作が大学受かったのに、しゅうの問題に潰されてしまったのがヒジョーに可哀想だ……(汗)
笑顔で祝ってやってほしかった。
みんな忘れて、本人が居眠ってるときに「おめでとう」とか、あんまりだ。
だから尺が(以下略)
それから、途中退場した千田校長はどうした?
以後のフォローがまったくないんですが。

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photo
(↑1月7日放送分)

ずっと避けてきたんですけどねぇ…
新年一回目の『金八』の鬱展開のその後を観るのが怖くて…

事の発端は昨年の年末スペシャルで、しゅうが母親の虐待を受けていたことを知った崇史が「誰にも言うな」としゅうに口止めされて、見過ごせなくて崇史が舞子に相談していたところを玲子が目撃して勘違い、そして、しゅうの家に「覚醒剤返せ」と例の甲本雅裕演じるヤクザが乗り込んできて、覚醒剤を所持していたしゅうの親ともども警察に捕まり、警察に通報した崇史に対してしゅうが「お前がちくったから親と離れ離れになった」と断絶宣言、それを苦にした崇史が飛び降り自殺し、舞子と話していたのが自殺の原因と勘違いした玲子が舞子と殴り合いの大騒動、さらに、崇史を自殺に追い込んだと苦しむしゅうが覚醒剤を使って精神が混乱、教室にやってきて暴言で場をかき乱し、その上、しゅうの親の逮捕と崇史の自殺が悪影響になって受験させてもらえないことを知った他の生徒までヒステリックを起こして、金八の静止も虚しく次々と教室から脱走、あとに残ったのはグチャグチャになった空っぽの教室とうなだれる無力な金八のみ…

比較的平穏な『金八』ワールドにかつてない崩壊が起こって「この後さらにどんな鬱展開を見せられるんだ?」と思うと、平穏な『金八』ワールド好きの私にはなかなか手が伸ばし辛くて、ビデオに撮り溜めて放置していたのですが、今日思い切って視聴…

 

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まず、何だかんだ言って次の日に3-Bのみんなが全員そろっちゃうってところが(紆余曲折はあるにせよ)、『金八』の甘いところですな。
友達が呼びに来ても行かないヤツは行かないし、第一、学級崩壊したままだといけないと思って仲間呼びに行くヤツもそうはいないって。
しかし、そうしたリアリティを無視すれば、3-Bの連中はみんな気のいい登場人物ばかりだということの証明にはなっています

最初は少人数だったクラスを見ても、いつもと変わりなく授業を始める金八を見ていると、生徒の動揺を大きくしないように無駄なことは言わずに平静を保とうとしているというよりも、この異常事態を気にかけずに授業ノルマこなそうとしているように見えて、何か違和感が…
授業の前置きでなんか二言三言喋りゃ良い印象になったのに…

しかも授業の内容は「あなたの夢はなんですか?」という、マセた中学生には幼稚すぎて怒りが湧いてくるほどのモノなのに、みんなよくフツーに答えられるよなぁ
おまけに茶化したり騒いだりで楽しそうだし

でも、3-Bの連中がそろっていたり、楽しそうに授業受けていたりする様子を見せられると、重かった気分が晴れやかになって楽に視聴できるので、そこらへんは良かったなぁ
ここが『金八』の巧いトコ

死について教える際、亡くなった自分の妻について語る金八
現実に考えれば、身の上話に走る先生って、生徒はマジメに聞こうとはしないもので、ダメ教師に見られることもあるんだけど
まぁ、そこは金八先生だし、ストーリーの流れもこの話を軽く受け止めさせるようには巧く前の話題で盛り上げてるから、良いんじゃないかと

それにこの話が泣かせるんだなぁ(涙)
またまた久々にウルウルさせてもらいましたよ
っていうか、単に私の涙腺が弱くなってるのか?
しかも、コレ、所詮はフィクションで視聴者がマジメに受け止めなければならない話でもないんですよね。
けれど、何というか、巧く劇に騙されちゃうんだよなぁ
それに第5シリーズから観続けてる身には、今まで金八が心の支えにしてたのが良くわかり、時は遺影ながら金八のギャグの相手も努めていた金八先生の奥さんが、こういう風に話に結実させられるのが、何とも嬉しくて感動的なモンで

金八の言うことって、ちょっと抽象的なところがあって、個別の問題に当てはめると「いや、それはあまりにもキレイ事すぎる!」というものもあるのだけれど(今回も、貧困国で生き抜く子どもと自分で自殺して死にかけている崇史を結びつけて、死についての話を進めているという「甘さ」がある)、この場合は現状の酷な展開を打破するためのケレン話として問題点をスルーするのが視聴態度として正解でしょう

「辛いときは死について考えるのに、楽しいときに忘れるのはどうしてだろう」という言葉はまさにその通りだと思うし、そこから繋げて「死は案外近くにあるものではないのか」と言うのも面白いんだけど、「楽しさに紛れて隠れているだけで、普段から考えなければならないもの」とするのは、ちょっと行きすぎかな、とは思う。
「楽しいときには生きることについて考える、あるいは何も気にせずに楽しむ」というのが人生ってモンじゃないのかな~

で、崇史が意識回復してめでたしめでたし、一件落着
安易な解決法かもしれないけど、大事な「登場人物」をそう簡単には殺せないだろうし、その前に金八先生の授業で一応の決着がついている形になっているから、OKOK~

今回は、放送時間の4分の3の舞台が3-Bの教室ただ一箇所だけでしたねぇ
しかもドラマ的な要素を抜けば、本当にただ普通に授業してただけだし
それなのにここまで盛り上げちゃうのはスゴいよなぁ
代役の脚本家もいい仕事してますねぇ
というか、『金八』は撮影スタッフや武田鉄也の意見も取り入れながらやってたようだから、そっちのおかげかも

と、いうわけで、危惧していた壮絶鬱展開はわずか1話で収まったので、これから気を楽にして視聴できますな
『金八』らしい後に尾を引かない爽やかな収め方でした
…なんか、雰囲気で押し切ったせいで、いろいろ取りこぼしてる問題とかもあるけど(汗)
(入試への悪影響の件はどうなった?)

目下のところの不安材料は、ヤク浸けになってるしゅうか…
これの発覚による騒動は当然起きるだろうけど、それはしゅうの辛い境遇からの解放を意味するわけで、逆に清々するわな
しばらくは隠し続けて話を引っ張るんだろうけど、早く発覚することを期待

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慎太朗の行動が怪しいから「まさか、小学生を妊娠させたのって…!!?」とか考えて、「これから怒涛の展開が始まるのかッ!?」と思ってしまったが、
ただその小学生の友達だった自分の妹にしつこく疑われていて参っていただけ。
ちっ、つまらん(←オイ
渦中の小学生には金八が説教説いて、それで事件は終了。
たぶん保険の高畑先生の指示通り、中絶するんだろうな。
…う~ん、
第1期で一年かけて中学生の妊娠問題に取り組んできたのは何だったんだ…?
しかも、やせる薬だと言ってクスリ売って身体で代価求めていた密売人が父親だという
非常事態だってのに…
「密売人が親」だという衝撃展開に意識を行かせることで、肝心の問題から話が逃げた。
本当に逃げるのが得意なんだから、『金八』の話は…
しゅうがなぜヤクザに半殺しにされたのかということも誰も問題にしていないし。

ちなみに、
最近千田校長が全然出てこないよなぁ、と思っていたんだけど、あの中学性教育廃止論者がいたら、こんなストーリーをじっくり進められないわな。
そのための入院だったのか?

ちょっと文句が多くなってしまったけれど、キツいストーリー展開と笑える話のうまく緩急ついた話運びは良いですぞ。

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11/28[第7話 友情が芽生えるとき]、12/3[第8話 しゅうの愛する父]も一緒に視聴。

第6話ラストと第7話冒頭の繋がりが悪い気が……

それはそれとして、やっぱりソーラン節を踊ってからまとまってきた3-B。
しかし、3-Bを攻撃的に煽ってまで踊らせたかったのかよ、スタッフ(笑)

借金取りに追われていたしゅう、遂にヤクザ@甲本雅裕に捕まる。
しゅう以外の3Bにまで殴る蹴るの暴行の限りを尽くすヤクザって、現実にいるのかよ?って言う以前に、キャラとしてもタチ悪すぎ…
怖いよ、甲本さ~ん…(汗)

で、しゅうは河原で執拗なまでにリンチされるわけですが、なんかヤクザの方は、蹴っているように見せる演技じゃなくて本当に蹴り飛ばし続けてるようにしか見えない………(怖)
しかも、しこたま殴られたしゅうの顔、メイクじゃなくて、本当に鬱血してんじゃねぇの…!?
リ、リアル過ぎる…(汗) 
ここまでやっちゃうスタッフもタチ悪すぎ……(笑)

しゅうを助けようと慎太朗と車掌(本名忘れた…)が助けを呼ぶシーン。
おおっ! メガホン会話男・車掌のキャラが初めて活かされた!

翌日のホームルーム。
しゅうのことをはぐらかそうとする金八を、今までただの茶化し要員でしかなかった慎太朗がズバッと言い斬るシーン。
しかも、金八が“今日の一言と”として用意してきた格言を用いて。
まさか生徒に自分の持ってきた言葉で諭されるとは……
金八同様、これにはガツーンと打たれた。

その後の金八と3Bのやり取りには、不覚ながらウルウルきてしまった……(涙)
最近涙腺使ってないから的確に感動のツボを刺激されて簡単に“来て”しまったよ、まったく…
さすがに、5年前に金八が辞表出したときの話し合いみたいにポロポロくることは無かったけど。

久々に学校に登校してきたしゅうに礼を言われて、“また”洗面場に歩いていく慎太朗。
ソーラン節のときの「涙隠し術」、再び!
いや~笑った笑った。
いいキャラに育ったねぇ、紳太郎。

しかし、崇史の親の会社の社員が覚醒剤持ち込んでいた件は後になったら完全にスルーされちまったなぁ(笑)
しゅうがヤクザに殺されかけるという大事の前に小さな事件(生徒の実生活に及ぼす影響からしてみれば)が覆われてしまった形だな。
しゅうのことだって、もししゅうのケガが軽かったらもっと3Bの連中がしゅうに詰め寄ったりして大騒ぎになっていただろうに。
大事件は問題を解決するのにやりやすい手だよなぁ。

君塚元校長@赤木春恵、登場。
おおっ、久々、と思う間もなく、3Bの連中に「おばあちゃん」と言われてデイケアセンター(老人センター)に連れていかれてしまった…
ううう……
再放送ながら第1期、2期を観てきた者としては、年月が経つことの残酷さを味わされた感じが……(泣)

って、1期のウワサをすれば、次回、妊娠した小学生の話……

杉田かおるを髣髴とさせる、というか、それ以上の爆弾話が……ッ!! 

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前のシリーズで教育委員会に行ってしまって、もう帰って来ない(=続編はない)と思っていた金八先生でしたが、あっさりと現場復帰。

あの校長がよく許したモンだ。

3年前どころか5年前と教師がまるっきり変わっていない桜中学は、ありえない存在だなぁ…

…まぁ、ありえないのは、第1期からは考えられないぐらいハードな事件が矢継ぎ早に押し寄せる、怒涛の展開志向のストーリーにも言えることですが、この種のリアリティのなさは気にしないことにしてるんで、別段問題なし。

『金八』ってある意味“ファンタジー”だし。私はその“世界”を楽しみたい。

 

それより気になったのは、今期の金八先生の弱さだよなぁ…

 

4月から金八先生が3―Bを担当してきたという描写を事細かに見せている割には、10月になってもまるで生徒を制御し切れていない低能ぶりを披露するし。

(そんだけ長くクラスと向き合ってたら、扱い方とか分かってくるモンでしょ。)

おまけに、生徒がワーワーうるさい中で、一方的に説教してる金八なんて学校によくいるダメ教師に見えて仕方ないんですが…。

「今は金八のやり方が通用しない時代に入っている」って武田鉄也が言ってたけど、それでも金八のやり方を推し進めていくのが『金八』作品の意義なんだから、そんな金八先生見たくなかったよ…(泣)

 

話が進んで3-Bの態度がもうちょっと良くなることを期待。

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