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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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 個人的には、ジャンプに載っていた原作を珍しくも既読している話だったりする。
 そのときから思っていたけど、ギャグのお手本のような回。

 『浦島太郎』を下敷きにしていたギャグストーリー、というコンセプトを打ち立てた時点で、半分ぐらいネタは決まったも同然ではあるのだけど、そのネタが何かというと、「下敷きにした元ネタとは逆のことを行なう」ということ。これは、ギャグ、というかパロディの基本である。


 「他人に虐められていた罪のない亀を助けた御礼」で竜宮城に招かれるのではなく、「出歯亀を自分たちの手で暴力成敗することから助ける見返り」に竜宮城に上がりこむ、という冒頭は、元ネタのベース要素をすべてひっくり返すことで成り立っている。


 その後は、「竜宮城は選ばれた者だけが行ける」という雰囲気がある元ネタをひっくり返し、唐突にも竜宮城に招かれた人物が次々と現れる(しかもことごとく身内のキャラ)、という展開で笑いを取る。

 その中に「亀に助けられて竜宮城へ」という、ある意味今回の物語の発端候補だったかもしれないひっくり返しネタが含まれているのも、ひっくり返しギャグのシミュレートの結果報告みたいだし、しかもそれで連れて来られたのが、準レギュラーの“ザ・まるでダメな男”長谷川という、「亀に助けられるぐらい憐れなのはコイツぐらいだろう」と思わせてくれるぐらい適任すぎるから、余計に笑える。

 最後に、「亀が題材なら出すしかない」と当然のごとくガメラネタが出てきたと思ったら、スッポンでした、というベタなネタの上に、「桂が桃太郎一行として天竺に行く途中だった」というネタが乗っていて、ひっくり返すどころから元ネタから離れてしまうのも「同じネタを繰り返して、最後に捻ってみせる」ギャグの基本。(ここでキテレツ思考回路の桂を持ってくるのもベストチョイス!)

 しまいには、その全部のネタが不協和音を起こして砲撃戦に発展するところも、やけに作画にリキが入っていたので、それも可笑しくって仕方がない。
 前半は、モブキャラの一人一人に動きが付けられているビーチのシーンから始まって、総じて作画が良いのだけれども、これも「バカは全力でやってこそ見ていて気持ちいい」という基本。(後半は、止め画やリピート作画などが増え、長谷川のグラサンの下りの絵コンテが悪かったのを含めて、ちょっと見劣りするけど)



 これは無人島編になっても同じ流れを繰り返す。(これも最後の桂の、他の人物の行動と似ているようで全然違うというズレ方の方向がすさまじくて、素晴らしく笑える)
 「竜宮城へ行って最高に賑やかに楽しく過ごしました」というのが、「竜宮城へ行く途中で無人島に取り越され、最悪なバカンスになりました」というのがAパートのオチになっているのも、きちんとひっくり返しになっている。

 一つ一つのネタの練度はそう高くも無く、基本的ですらあるのだが、こういう物量作戦で来られると、もう笑うほかにしょうがない。

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