スミマセン、個人的に好きです、こういう翻弄されて混乱した状況(汗)
しかし、その後の各ガンダムの行動が作業めいていて、折角多方面作戦組んでるってのに、面白味に欠けたなぁ…
刹那エクシアvsセルゲイティエレンは、ガンダムピンチで、それなりに盛り上がったが。目立ってます、主人公機。
やっぱり、完璧秘密主義の組織の中で物語の主人公の適格があるのは、未熟で感情が立ちやすいヤツなんかね。ボロが出て、物語を生みやすいので。
そんな感じで、冒頭でも刹那エクシアvsグラハムフラッグやってたし。
…しっかし、そのシーンの、
グラハム「乙女座の私には、センチメンタリズムな運命を感じられずにはいられない」―刹那「オレに触れるな!!」
グラハム「多少強引でなければ、ガンダムは口説けません」&ビリー「彼、メロメロなんですよ」
というセリフが、ものすんごくイカれてる上に、ものすんごくBL的。今日も黒田洋介、頑張ります(笑)
でも、あんまり露骨なセリフとかアクティブな姿勢は、女子に受けるのかな?
『SEED』はそこらへんは抑制的で暗喩的で曖昧で、想像を挟む余地が豊富そうだったから。
ただ、主人公たちのキャラ付けは抑制的ね。というより、ここにきても、あんまり立ってないというべきか(汗)
刹那がシンちゃん的(笑)で、ティエリアがクールで厳格、アレルヤが一般人の感覚に近く、ロックオンが割と軽め、という感じで、それぞれのガンダムマイスターの性格の違いはようやく目立ってきた。
こういう性格の違いを付けるなら、普通だったら『3年奇面組』ぐらい強調して差をつけて目立たせて描くのがマンガやアニメの定石なのに、ネガティブな印象を受ける部分を失くしてカッコよさを各キャラ平均的に醸し出させてるのが今風だなぁ。
しかし、このペースでいくと、各登場人物のキャラが標準レベルにまで立ってくるのに、あと3話ぐらい要りそうな気が…(汗)
構成、大丈夫か?
とはいえ、今回も進展的には鈍かったシナリオなのに、千和声キャラを立てるだけかと思われた学生の紛争レポートの話を、ソレスタル・ビーイングの行動の結果としてのIRA停戦というラストに結び付けて、変化を強調しながら、うまいこと話をまとめたように体裁を整える単話構成の手腕はさすが。
そして、その学生の部屋の隣の部屋に住んでるテロリスト主人公・刹那…
いきなり世界観が卑近になってしまったなぁ…
『ガンダム』にあるまじきことだよ、これは。
見る気はなかったのに、賑やかしにテレビ点けて8チャンネル流していたので、観てしまった。
東野圭吾原作なのか。
福田靖脚本らしい、人間ドラマ性よりも事件性重視のお話。
奇想天外・摩訶不思議な事件(1話では人体発火)が、科学の理論に基づいたトリックが使われて起こり、それを科学バカの変人教授の知恵を借りて、新米女刑事が説いていくというのが、この作品のミソ。
「奇抜なアイディアの新機軸ドラマ」と宣伝されていたが、それは『銀狼怪奇ファイル』や『TRICK』がすでに通った道だ。
まぁ、奇をてらった体裁だったそれらに比べて、一般向けに適した真面目で普通の仕上がりになっているのが、いかにもフジテレビ製、って感じだけど。
そして、これは原作者の力量の話になるけど、サイトレーザーと不可視メーザーの違いを活かしたトリックと謎説きや、大気の状態で進行方向が容易に変わって安定しないというメーザーの特性を利用した犯人の性格付けは、なかなかに面白い。
そして、今回、アニメ『コナン』の歴史の中でも、最も目を惹く場面の一つが誕生しましたよ…
…あのぉー
なぜか2回目にして、1年モノの真ん中のエピソードみたいな「見知った世界観でドラマが展開する」ぬるい雰囲気が醸し出されとるんですが。
それに、何? この『ウルトラQ DARK FANTASY』(笑)
(まぁ、1クールしかないんで、ちまちま設定語ってるよりは、一気に飛ばして、やりやすい雰囲気でやりたいことだけやりたいということなんかもしれん。ということは、今回の話の雰囲気がこのシリーズでやりたいこと、ということなのか?)
おまけにこれ、ドラマじゃないよ。
エッセイだよ、エッセイ。
「現代人はこういう不幸を背負っているのだ」ということが今回のテーマだろうけど、それを直接セリフですべて語ってしまったら、お話じゃなくて、単なる主張。
ドラマにしたいなら、お話に乗せて語って、もっと間接的にすべきでありまして…
今回の事件被害者の孤独なんて、どれぐらい同情的に描写されていた? それが皆無だから、それ以降の謎解きも全然面白くないんだよなぁ…
それでも、空虚の寓意があるテレビの砂嵐を利用したサブリミナル誘導という小道具の使い方とか、直接的に語られたテーマ自体は面白いものがあった…
…などと思っていたら、今回の脚本は太田愛。やっぱり底力あるなぁ~
そんな中、ソレスタル・ビーイングは旧スリランカの民族紛争に介入。双方の戦力に決定的なダメージを与えて去る。
…というのが、今回の話。
――って、えっ!? たったのこれだけ!?
ソレスタル・ビーイングの行動を示す以外、話の進展が全然ないぞ。
こんなペースで、この先大丈夫なのか?
もちろん、この外郭に沿いながら、登場人物たちの会話のやり取りなりセリフなりが間を埋めていくのだけど、それで深まっていくはずの個々のキャラクターは、正直、あまり深まったようには見えない。辛うじて、推察できる程度か。いまだに、キャラより事件の方が主役。
まぁ、『SEED』の最初の数話みたいな無個性よりは、推察できるだけマシなのかもしれないけど。
しかし、本当にフック(目立つ部分)がないな、この作品。つまりは、アベレージを維持して真面目に作られているということなんだけど。
それを考えると、『SEED』って、小さい子ども向けとして適っていた、あの浅く拙く派手さだけの話や描写が、良くも悪くもフックになってたんだよなぁ~
…などと脊髄反射的な比較論で『SEED』と『00』を語っていると、私の中での凡作『SEED』が、殿堂入りの輝ける古典になっていくような錯覚に陥ってきたので、症状が悪化する前に自重しなければ(笑)
私は第5シーズンからリアルタイムで付き合っているけれど、いつもに比べると不穏な空気が少ない、大人しい滑り出しの第1話。再放送で見た第1、第2シーズンの雰囲気や、第3シリーズ第1話の地味さに近いものがある。
「やっぱ、ショッキングさが必要ですよねぇ」と言って、反対する原作者を放り出してまで、3-Bの生徒に覚醒剤打たせたスタッフの作品とは思えない。
まぁ、まだ第1話だし、それに裏番組のせいで大苦戦してスタッフもテンパってただろう前シーズンとは状況が違うし、あるいは、いつも大事件の回を演出していた福澤ディレクターが今回はいないので、大事件エピソードの挿入をゴリ押しする人がいなかったのかもしれん。
『結界師』が打ち切りになって、月7アニメ枠が迷走し始めた。『名探偵コナン』はいつぞやの乱発から久々にデジタルリマスター再放送連発する予定だし、『金田一少年の事件簿』がスペシャルで復活するらしい。
そして、『実写版「名探偵コナン」』も再びですかい。
工藤新一が小さくなる前の事件を題材にした前作の後で、一体どんなネタが残ってるのか疑問だが、まぁ、工藤新一シリーズとして独立してやるなら、まぁ、好きにやればいいんじゃないでしょうか…
…と思ったら、CMでこんなテロップが。
「江戸川コナンと灰原哀も実写で登場」
やめてぇぇぇーーー!!
そ れ だ け は や め て ぇ ぇ ぇ ぇ - - - - !!!!!
言ったはずだ! 工藤新一ならいざ知らず、コナンを実際の子役でやったら、笑えないパロディにしかならないって!!
まさか、出ずっぱりってことはないよな!? 使いどころ間違ったら、今度の実写版は間違いなく地雷になるぞー!!
福田監督が、奥さんである脚本家のワガママを聞きまくって、トンでもねぇ仕上がりになってしまった『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』から2年…
「人種差別を元にした戦争」という現実的な問題を深刻な表情で掲げながら、あまりに理想論的な方法をゴリ押しして割と幸せに解決してしまった上、続編ではその理想論すらも、身内重視の好戦的な行動で矛盾が生じてしまうのだが、「主人公たちがやっていることに間違いはない」というスタンスは絶対揺るがず、ついでに兵器のコンセプトや運用方法、作戦の立て方があまりにもバカだったなど、内容的にトンでもなかったのはもちろんだが…
いろんな脚本家に頼んでるのに、「私のアスランはこんなセリフ言わないわ!」などなどの理由で仕上がった脚本を突き返し、さらにリテイクされたものまで自分で書き直すものの、恐ろしく遅筆、というシリーズ構成担当のせいで、プリプロダクションが遅延。作画作業に入れず、仕事できない原画家の拘束料金が発生。決定稿が出来上がった頃には納品締め切りが迫っており、急いで仕上げるために、脚本をビリビリ分割して絵コンテを複数人で分担して作成。原画家も追加で大量に呼んできて作業スピードを上げ、それでも間に合わない部分は“回想”という名目で過去の映像を編集して垂れ流し、そうして何とかフィルム完成させたものの、当初予定の倍の予算がかかっていた、という、制作側から見てもトンでもなかった…
…というウワサもあった。
DVDやプラモ、キャラグッズなど関連商品の売上げ的には成功したが、「真っ当なスケジュールで作れていれば、もっと利益上がったのになぁ…」という思いは、上層部にあったに違いない。
劇場版の進展情報が1年経っても全くなく、予算集めできてるのかすら怪しいのは、その辺の事情かも。
…というわけで、福田夫妻に牛耳られてる感もある『ガンダムSEED』シリーズを放っておいて、新シリーズ『ガンダム00(ダブルオー)』の開始である。
ウルトラセブン誕生40周年作品。
しかし、平成セブンといいEVOLUTIONといい、セブン関係の再映像化は良い評判聞かないんだよなぁ…
でもそれは、元々のセブンへの視聴者の思い入れが強すぎるから、新しい作品をニュートラルな立場で観れないせいだ、という可能性もあるわけだが。
だから、不届き者ながら、『セブン』を観てない私なら、今回の『X』も心地よく観られるかもしれない…
…とは言え、事前情報で、
「政府に情報管理された未来社会」
「エイリアンが人間に擬態して社会に紛れ込む」
「防衛組織のエージェントはコードネームで呼び合う」
「ウルトラセブンは謎の存在」
という凝り凝りな設定が聞こえて、『ウルトラマンネクサス』と同様の鬱展開ハード路線をさらに推し進めたものになるのが分かって、不安増大…
(また後で加筆します)
さてさて、新番組ラッシュの時期がやってまいりました。チェックが大変なんだよなぁ…
とりあえず、アニメで注目したいのは、原作読んだことがある『スケッチブック』に、アフタヌーン連載原作の『もっけ』と『しおんの王』にプラス『もやしもん』。
京アニ制作の『CLANNAD -クラナド-』は地上波でやる縁でとりあえずチェックしときたいし、監督:水島精二×脚本:黒田洋介の『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』は実制作のブレインスタッフ的に結構期待、新房マジック影響下になるだろう『ef -a tale of memories-』は「どないな風に仕上がるん?」感があるから見てみたい気が…
『D.C.Ⅱ』はザッピングしてちょこっと見たけど「いきなりカップル成立」以外は無難な仕上がりぽくてビミョー、『灼眼のシャナⅡ』は前作からの誼だけど、前作にそれほど惹かれてたわけではないのでどうすべか…
前評判とあらすじ読んで見てみようかな、という気になったのは『BAMBOO BLADE』と『BLUE DROP』。『ドラゴノーツ』もある意味気になる(笑) あと、『プリズムアーク』がどれほど大張アニメしてるのかも。
実写では『ULTRASEVEN X』。『ネクサス』路線をさらに押し進めたような感じなので、見る前から失敗臭が漂っている(笑) 『ネクサス』は2クールかけて何とか挽回したくさいけど、今回は1クールだからだいぶ厳しいんでないの?
川北監督が浦沢義男の脚本で作ってる『Kawaii! JeNny』は、かなりぶっ飛んでるので、ちいと見てみたいけど、関東限定なのが惜しい!(笑) でも、やっぱりビーム合戦ですかい(笑)
『相棒』の再放送が面白かったので、今期から生視聴してみようかと思ってるんだけど、今度は第7期。そろそろネタ的に行き詰ってくる時期だと思うので、ほぼ初体験の私がこっから見てどうなるか…
土曜ワイド劇場版か第1期のビデオ借りてきて、劣化してるかどうか比較しようかしら?
“『あぶない刑事』の女性版”との売り文句で注目しているのは、『ジョシデカ!』。『ハプニング大賞』の映像でチラ見した限りでは、暴走する気はなさそうで残念。泉ピン子と仲間由紀恵のキャスティングがどんな風に転ぶのか…
そして『金八先生』が控えていますよ。原作者・小山内美江子が企画会議に関わっていない初めてシリーズにして、金八定年による最終シーズンの可能性もある今期。植木Pも福澤Dも参加しない。いろんな意味で注目です。
「ドリルは男のロマン!」というアホなオタク格言を人生訓にまで昇華させてしまったドアホウ脚本に、カビの生えた少年まんが的荒唐無稽テンプレート展開を迫力・説得力・熱血力を十二分に持たせて描ききってしまうドアホウ演出・作画でお送りした、今世紀最後のモーニングタイムロボットアニメ、ここに堂々完結!
萌え系路線をひた走り軸線ブレまくってパッとしなかったGAINAXが、『新世紀エヴァンゲリオン』以来久々に放つ地上波ロボットアニメということで、放送前から注目されて期待が高かった今作だが、第1話を見たときの期待を裏切ることなく、全27話を突っ走ってくれた。(第4話は忘れろ;笑)
GAINAX作品で、ここまでマトモに終わらせたのって、『ふしぎの海のナディア』以来なんじゃないかしら?(笑) 全体的なまとまりも含めてキレイというなら、おそらく、これが初めて。