Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
原作者であり、シリーズ通してずっと脚本を書き続けてきた小山内美江子が参加しない初めてのシリーズにして、金八定年による最終シーズンの可能性もありうるので、注目している今シーズン。
私は第5シーズンからリアルタイムで付き合っているけれど、いつもに比べると不穏な空気が少ない、大人しい滑り出しの第1話。再放送で見た第1、第2シーズンの雰囲気や、第3シリーズ第1話の地味さに近いものがある。
「やっぱ、ショッキングさが必要ですよねぇ」と言って、反対する原作者を放り出してまで、3-Bの生徒に覚醒剤打たせたスタッフの作品とは思えない。
まぁ、まだ第1話だし、それに裏番組のせいで大苦戦してスタッフもテンパってただろう前シーズンとは状況が違うし、あるいは、いつも大事件の回を演出していた福澤ディレクターが今回はいないので、大事件エピソードの挿入をゴリ押しする人がいなかったのかもしれん。
私は第5シーズンからリアルタイムで付き合っているけれど、いつもに比べると不穏な空気が少ない、大人しい滑り出しの第1話。再放送で見た第1、第2シーズンの雰囲気や、第3シリーズ第1話の地味さに近いものがある。
「やっぱ、ショッキングさが必要ですよねぇ」と言って、反対する原作者を放り出してまで、3-Bの生徒に覚醒剤打たせたスタッフの作品とは思えない。
まぁ、まだ第1話だし、それに裏番組のせいで大苦戦してスタッフもテンパってただろう前シーズンとは状況が違うし、あるいは、いつも大事件の回を演出していた福澤ディレクターが今回はいないので、大事件エピソードの挿入をゴリ押しする人がいなかったのかもしれん。
それでも、金八を追い詰める状況設定やセリフ回しを作るのが上手いねぇ、ここのスタッフ。ここら辺は、原作者がいようがいまいが、変わりない。
いつもスタッフが追い詰め設定を考えていて、それを原作者に書いてもらうようお願いしてたからかもしれないけれど。
…というわけで、前作途中でフェードアウトした千田校長路線を引き継ぎ、経営第一の校長復活! やっぱりこの手のキャラを出しときたいらしい。確かに、話が引き締まるし。
そして、副校長になってる北先生。金八陣営に足乗っけながらも権力の魅力に弱いこのキャラは、結構おいしいし重要でさえあると思うので、この出世が今後の言動にどう影響するのか。
…ってあれ? 国井先生はどうした?
それでも、原作者不在の理由で、ハナッから「今回は良いものは出てこないだろう」と考えているせいか、割と厳し目に見てしまっていたので、無根拠に批判したくなる部分もあったなぁ…
日常パートの金八の言動が“昭和のいる・こいる”ばりに足払い感があって、金八節炸裂時とのギャップが悪い意味で大きいとか、裏サイトとかネットカフェ難民とか重い問題扱ってる割に、原因説明や解決策などの切り込みが甘いとか…
まぁ、冷静に見てみれば、それって原作者がホン書いてた時もそういう傾向にあったんだけどさ。金八の足払いの無責任ぽさは、武田鉄矢の地のキャラクターの影響なんだろうけど、年々悪化しているような…
でも、冷静に見ても、いや、冷静に見るからこそかもしれないが、明らかに脚本力は衰えてる。
武田鉄矢が手を入れきれない部分のセリフ回しがどうも貧弱で、金八節の部分は言葉の選び方に力入ってるけど、そこに持っていくまでのドラマの進行ができていなくて、金八節だけ浮いてるような感じがしたり…
それに、つかみの3-Bお披露目の部分が退屈なのは問題だろうて。そりゃ、生徒のキャラ紹介が目的の長回しのシーンだから、普通は退屈になって然るべきだけれど、それでもセリフやドラマがもっと考えられたものだったら、そうはならないと思うんだが、どうだろう?
そして、生徒一人一人の問題を大事にするのが今シーズンの目標とか言いながら、職員室のシーンが多い多い。今シーズンで取り扱ってる問題の内容を見れば、そうなることもやむなしだけど、前半と後半で比重が違いすぎるのは、構成的にダメでしょう。
なんだろうなぁ…
小山内美江子の脚本だと、展開や解決にファンタジーさがあれど、それを霞ませるぐらい、「このドラマは、この場面は、こういうことを訴えかけたいんだ!」という気持ちが十二分にこもってることが伝わる言葉選びになっていて、惹かれることが多かったように思えたんだけどなぁ…
今の脚本は、ドラマの展開をマニュアル的に考えながら、それに合わせてセリフ作ってる普通の脚本だよねぇ。
…まぁ、悪い脚本になるよりはずっといいし、思ったよりもずっと金八節が効いていたり、解決策の趣旨がいかにも『金八』だったり、アベレージの出来はクリアしてるから、良いと思うけど。
特に、一緒にネットカフェに泊まってみる金八先生、という展開は、金八らしさが出ていて良かった。
でも、その感想が「あんなのつまらない」の一言でばっさり切るものだったのは、「そりゃ、若い子と違って、アンタ、齢だし」と言いたくなった(笑)
60間際のオッサンが、ネカフェの椅子で就寝初体験だったら、体が悲鳴上げるのは普通でしょ。それで、若いモンと同じ体験をした気になって、文句言ってんのか、オイ! …とツッコミたくなった。いつもの金パっちゃんなら、もう少し分析すると思うんだけどなぁ…
この第1話で問題が一つ、後腐れなく解決してしまったくさいけど、こんな感じで大事件の伏線なく、毎話一つずつ問題を解決していく地味な展開が続くなら、それはそれで、ショッキング展開ばかりで食傷気味だった最近の路線から外れて、そこそこ面白いかもしれん。
でも、かく言う私がショッキング展開を期待して毎回ハラハラワクワク観てたクチだけど(笑
そして、先生側に世間の風当たりが厳しい、ということをこの1話でかなり強調していたけど、そっちに比重が寄っていくと、「ファンタジー的な『金八先生』に、ちょっと現実の厳しさを教えてみました」的なセルフパロディ化しかねず、職員室のシーンばっかり増えて、『3年B組金八先生』本来の趣旨が忘れられてしまう可能性もあるので、バランスを考えて作っていただきたいなぁ…
いつもスタッフが追い詰め設定を考えていて、それを原作者に書いてもらうようお願いしてたからかもしれないけれど。
…というわけで、前作途中でフェードアウトした千田校長路線を引き継ぎ、経営第一の校長復活! やっぱりこの手のキャラを出しときたいらしい。確かに、話が引き締まるし。
そして、副校長になってる北先生。金八陣営に足乗っけながらも権力の魅力に弱いこのキャラは、結構おいしいし重要でさえあると思うので、この出世が今後の言動にどう影響するのか。
…ってあれ? 国井先生はどうした?
それでも、原作者不在の理由で、ハナッから「今回は良いものは出てこないだろう」と考えているせいか、割と厳し目に見てしまっていたので、無根拠に批判したくなる部分もあったなぁ…
日常パートの金八の言動が“昭和のいる・こいる”ばりに足払い感があって、金八節炸裂時とのギャップが悪い意味で大きいとか、裏サイトとかネットカフェ難民とか重い問題扱ってる割に、原因説明や解決策などの切り込みが甘いとか…
まぁ、冷静に見てみれば、それって原作者がホン書いてた時もそういう傾向にあったんだけどさ。金八の足払いの無責任ぽさは、武田鉄矢の地のキャラクターの影響なんだろうけど、年々悪化しているような…
でも、冷静に見ても、いや、冷静に見るからこそかもしれないが、明らかに脚本力は衰えてる。
武田鉄矢が手を入れきれない部分のセリフ回しがどうも貧弱で、金八節の部分は言葉の選び方に力入ってるけど、そこに持っていくまでのドラマの進行ができていなくて、金八節だけ浮いてるような感じがしたり…
それに、つかみの3-Bお披露目の部分が退屈なのは問題だろうて。そりゃ、生徒のキャラ紹介が目的の長回しのシーンだから、普通は退屈になって然るべきだけれど、それでもセリフやドラマがもっと考えられたものだったら、そうはならないと思うんだが、どうだろう?
そして、生徒一人一人の問題を大事にするのが今シーズンの目標とか言いながら、職員室のシーンが多い多い。今シーズンで取り扱ってる問題の内容を見れば、そうなることもやむなしだけど、前半と後半で比重が違いすぎるのは、構成的にダメでしょう。
なんだろうなぁ…
小山内美江子の脚本だと、展開や解決にファンタジーさがあれど、それを霞ませるぐらい、「このドラマは、この場面は、こういうことを訴えかけたいんだ!」という気持ちが十二分にこもってることが伝わる言葉選びになっていて、惹かれることが多かったように思えたんだけどなぁ…
今の脚本は、ドラマの展開をマニュアル的に考えながら、それに合わせてセリフ作ってる普通の脚本だよねぇ。
…まぁ、悪い脚本になるよりはずっといいし、思ったよりもずっと金八節が効いていたり、解決策の趣旨がいかにも『金八』だったり、アベレージの出来はクリアしてるから、良いと思うけど。
特に、一緒にネットカフェに泊まってみる金八先生、という展開は、金八らしさが出ていて良かった。
でも、その感想が「あんなのつまらない」の一言でばっさり切るものだったのは、「そりゃ、若い子と違って、アンタ、齢だし」と言いたくなった(笑)
60間際のオッサンが、ネカフェの椅子で就寝初体験だったら、体が悲鳴上げるのは普通でしょ。それで、若いモンと同じ体験をした気になって、文句言ってんのか、オイ! …とツッコミたくなった。いつもの金パっちゃんなら、もう少し分析すると思うんだけどなぁ…
この第1話で問題が一つ、後腐れなく解決してしまったくさいけど、こんな感じで大事件の伏線なく、毎話一つずつ問題を解決していく地味な展開が続くなら、それはそれで、ショッキング展開ばかりで食傷気味だった最近の路線から外れて、そこそこ面白いかもしれん。
でも、かく言う私がショッキング展開を期待して毎回ハラハラワクワク観てたクチだけど(笑
そして、先生側に世間の風当たりが厳しい、ということをこの1話でかなり強調していたけど、そっちに比重が寄っていくと、「ファンタジー的な『金八先生』に、ちょっと現実の厳しさを教えてみました」的なセルフパロディ化しかねず、職員室のシーンばっかり増えて、『3年B組金八先生』本来の趣旨が忘れられてしまう可能性もあるので、バランスを考えて作っていただきたいなぁ…
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