どこかヌケてたりボケてたりイイカゲンだったりする部分があるので、素直に誉められるモンでもないんだけど。
そして気が付けば、かなり特殊な世界観でやってる割に、大した説明もなく、描写の統一性も感じられず、それでも、観ている側の方が馴染んできて気にならなくなってきたのが、なんか釈然としないなぁ…
それはともかく…
地球人より弱っちくて顔や背格好も凡人以下で侵略の意思も毛頭ない宇宙人、というアイデアが良い感じ。
『ウルトラ~』に出てくる宇宙人は大概、知力体力科学力支配欲において地球人を凌駕していて、対応できるのはウルトラマンだけ、っていうのがストーリーのキモであり枷だったんだけど、それを逆転させているのが目から鱗。
しかもその宇宙人が全員同じ貧相な顔で登場したのは噴いた(笑)
おまけに、酒屋で働いてたり、中華料理屋のバイトとかティッシュ配りとか、宇宙人の働いてる場所がことごとく「日本の日常」を意識させるもので、こういう日常の匂いが強い描写に弱い私としては、大いに結構(笑)
無重力空間とはいえ、数千トンは下らない宇宙ステーションを持ち上げるガンダムキュリオス、スゲー!
地上から宇宙空間の標的を狙い撃てるガンダムデュナミス、スゲー!
雲を切り裂いて曇り空を晴れにするガンダムエクシア、スゲー!
…ってな感じで。
しかし、今回からようやくキャラの掘り下げを本格化し、人物ドラマ面の内容を濃くしてきたみたい。
まだまだ導入編、というか、これから展開されるであろうドラマのための布石という程度に留まったけれど。
危うく『夫婦道』になるところだった(笑)
今日のテーマは「父親について」だったが、いつまでも子離れできない金八に、乙女が「私、真剣に交際してる人がいる。同棲も考えてる」とカミングアウトし、金八ノックアウトで教室での金八節にも大影響、という『“3年B組”金八“先生”』らしからぬ展開に…
坂本家のホームコメディ描写は、金八も決して理想的な人間ではなく、所詮はただの口うるさいオヤジであるというザンコクな一面を示し、番組の理想主義偏重を自浄する役目も負っていると私は考えていて、必要な部分ではあるんだけど、でもそれはサラッと流してこそだと思うんだよな。
なのに、乙女が金八に打ち明けることを決意するシーンでのカメラワークが、かなりに乙女に寄っていて尺も割いていて、精神的に重いこと重いこと…
つまり、乙女中心的な語り口。
あそこは打ち明けられる側の金八に視点を重きを置くべきだったんじゃないのかなぁ、『金八先生』としては。幸作のガンを医者から打ち明けられたときも、金八視点で始まったんだし(そしてその後、当事者である幸作視点に移行していく)。
さらにその後、乾先生&本田先生(+尾行してきた遠藤先生)と飲み屋に行って愚痴り始めたのもマズかった。
いや、愚痴るぐらいは普通の描写なんだけど、尺が長くて長くて、変に重要な意味を持っているような感じだったから、教室パートとのバランスが悪くて…
そして、教室でとうとう大泣きし始める、と。
設定はハード系なのに、なんでこんなユルユルな世界観で、お笑いに近い展開の話が繰り出されるんだろうか…
ハードすぎた『ネクサス』の反省で、ちょっと息抜き要素を入れてみた感じかもしれないけど、しかし今度は初回に示された世界観とお話の乖離が…
まぁ、どちらに寄っても文句を言うので、視聴者ってのは勝手なモンです。
太田愛の手腕がこの程度なのか、単に作品が合わないのか、ものすごい安っぽい展開…。
エージェントSが、とても優秀なアンダーカバーには見えない。でも、捕まった時の喘ぎ声はエロかった(笑)
お話はともかく、いいアクション役者使ってるなぁ~
1話と違って、生身の戦闘シーンは結構良い画が撮れている。
合成(と僅かなミニチュアセット)だけで持たせた特撮部も比較的頑張ってた方だけど、あのエキストラ使わないシーンとした都市部での戦闘は、作品内で設定(管理世界)がうまく示されないと、ただの手抜き戦闘にしか見えないんだよなぁ…
く、黒田ぁーーー!!!! 何しとんねんッ!!!!
東京湾の、それも沿岸に沈められてるガンダム格納庫。そこに、服着たまま飛び込んでかなりの深度まで泳いでいく刹那、そしてガンダムエクシア発進…
どんだけ荒唐無稽な描写と設定なんだよッ!! すごく懐かしい感じがするぞ、そのいー加減さ(笑)
もし、エクシアが裸のまま放っておかれたりしてたら、さらにそれっぽかった。
でも『ガンダム』として許されるものじゃないぞ、コレ…
しかし、個人的にはちょっと楽しかったりする(笑)
日本が神聖ブリタニア帝国の属国・エリア11となった2017年を舞台に、廃位したブリタニア皇子・ルルーシュが、他人を自由に操ることができる超能力(?)ギアスを使って、大国ブリタニアに反旗を翻していくピカレスクストーリー。
早い話、「『ガンダム』っぽい『DEATH NOTE』」(笑)
最早、オタクとヤオラーには説明不要の、大ヒット作。
あまりにも地味すぎて不人気だった『天保異聞妖奇士』が土6でやってた頃に同局で深夜放送してたんで、「『ギアス』と『妖奇士』の放送枠が逆だったら、視聴者層的にちょうど良かったろうに…」と思ってたけど、こんな時期に土6前に再放送ということは…
『ガンダム00』を2クールやった後に、『コードギアス』の2期をやって、その後また『00』2クールやって、2009年の「ガンダム誕生30周年記念」に雪崩れ込むつもりだ、というウワサは本当だったのか…?
元からディフォルメの利いたキャラデザだけど、最終話間際の崩れかけ寸前の勢いで描かれた顔立ちに比べたら、一話の段階ではまだ整ってたんだなぁ~
千羽由利子作画監督様サマ?
中学生的嗜好とか言われるだろうが、この設定、なんか好きなのよねぇ。
本来強いはずの者、それもこの上なく最も身近な国が、その立場を180度違えているというのが。しかも惨めにも名前を奪われているという徹底ぶり。
個人的にはそういう設定下で生きる人間のドラマこそ見てみたいんだけど、この作品はそっち方面には向かわないんだよな。
そこらへん谷口作品らしさ。
フーコがきもい!
まぁ、原作のデザインはもっとキモいけど。
でも、あのビミョーな不気味さがフーコのアイデンティティだと思うんだけどなぁ…
今日のは妙にかわいらしくなっちゃって、バランスが崩れてる気が。
前後編にするため話を延ばしてるけど、割とよくできている。
フーコのペットとしての側面を強調して、教訓的になっているのが良い感じ。
フーコが台風に向かっていく理由付けも、納得のいくように補強されている。
…ただ、「台風vs台風」の様子を示す天気予報の描写が、『ふしぎ風使い』準拠の感動演出にかき消されたのは残念。
世にも奇妙な、手に汗握る天気予報図、という熱く感動的な展開が演出の効いた映像として見られると期待していたのに…
これはよいショタコン映画ですね。
……もとい、
これはよいわんこムービーですね。
……じゃなくて、
これはよい時代劇アニメですね。
…と書いて、ボケを終わらせようと思ったけど、実はまだ違っている、総括の焦点がボケている。
もっと、観た後の率直な感想に一番近い、作品の本質を言い当てる言葉を探すならば…
これはよいチャンチャンバラバラですね。
それもものすごくクオリティの高い。
…でも、惜しい、
惜しいなぁ…
オレがこの映画の宣伝役になれないことが惜しい!
なんで明日上映が終わってしまうんだ、この映画。
……ハイ、答えは簡単。私が早いトコ観に行かなかったからです(汗)
池袋系女子の皆様、掛け算の良いタネがいっぱい転がってるから、必見ですぞ。
チャンバラ栄養分が不足している皆様、ご家族揃ってどうぞ。血の量がスプラッタ以上に多いけど、気にするな(←気にしろ
…そんなことはともかく。
とはいえ、生で観たのはこれが初めて。
再放送で「土曜ワイド劇場版その2」は観てたけど、「Season4:密やかな連続殺人」の再放送からハマり出した。
犯人・真犯人の特定という最終目標に至るまでの道筋で盛り上げつつも、頭がキレる閑職特命係vsプライド高い捜査一課の対立というもう一つの軸も用意されていて(しかしどこか間が抜けている捜一のために、対立が深刻にならないので見やすい)、なおかつ特命係に親しい人物(角田課長や鑑識課、たまきなど)との絡みも面白く、そういう多元的・重層的な構成が、ハマった理由。
無論、今シリーズでも、その部分にぬかりはない。
今回は、裁判員制度開始が近付いていることをネタにした話。
ネタというか、半分ぐらいシミュレーションビデオの様相を呈していた気もするが…(笑)
そして、裁判員制度の根幹を揺るがすような事件が多発しながらも、結論はもちろん、テレ朝的な主張に落ち着く(笑)(断言を避けていたのは東映側の工夫かな?)
500系、こだまに格下げ JR西日本、来年投入へ
JR西日本は、新型新幹線車両N700系の登場に伴い、のぞみ用の新幹線500系を16両編成から8両編成にした上で、新大阪-博多間の山陽区間限定の「こだま」として使用することを20日までに決めた。
近く車両の改造を始め、500系こだまは2008年中に投入される予定。現在も山陽区間だけで運転している初代新幹線の0系は、入れ替わりに営業運転から退いていく。
細長く流線形の先頭形状や円筒形の胴体など、旅客機を連想させる500系は1997年3月にデビュー。最高速度300キロは当時世界最速で、ギネスブックにも記載される一方(1)座席数が700系など東海道新幹線のほかの車両と異なる(2)先頭車両の運転席側に旅客用ドアがない-など、運用上の欠点があった。
2007年10月20日(共同通信社)
ああ、オレたちの500系が都落ちに…
山本梓 ……… NG :とはいえ、この子、普段からこんな喋り方のような気も…(汗)
桜塚やっくん … おおっ、何ということだ、スッゲー上手い!!!! :とはいうものの、声優で食ってた時期もある人だし、当然か。それを考えるとむしろ足りない部分も?
そんな感じの芸能人声優出演。
冒頭に付け加えられたムダに長い和香・梓出演シーンが、なんとかオチに活かされて、うまいことまとめてたのは、意外。
その出演シーンのせいで、光彦がエラく過剰なミーハー性格を付与されてしまったのは、いただけないけど。
しかし、今のやっくんに、落ちぶれた芸能人の役をやらせるというのは、何か意味深なものを感じちゃうなぁ(笑)
今回は作品コンセプトの意図通り、ちゃんと大人の視聴にも耐えうる“黒さ”が出ている。
完全に『Dark Fantasy』のノリやん、とか、また偶然にも敵に誘われてますよジンさん、とか、記憶喪失設定どないなってん、とか、潜入捜査ありきなのは策がないなぁ、とか、さも当たり前のように現れるなよ謎の女性、とか、なんでやねんな部分も相変わらず多いけど(笑)
「侵略兵器作る手伝いになってても、楽して儲かるから良いじゃん! 邪魔しないでよ」
と言われて、助けに来たウルトラセブンが人々から疎まれるという話。
黒さが出ているけど、割とありがちな話でもある。
これ以上に何がこの話を黒くしてるかって、宇宙人のキャラ付け。
変に悪役を気取ったり、斜に構えたりせず、ごくフツーのサラリーマン風の中年オヤジってのがミソ。
すべてをビジネスライクに割り切っていて、他人に命削らせて侵略兵器作らせていることも「リスクも説明してますし、ちゃんと給料払ってますから、強制じゃないですよ。ちゃんと契約は成立してます」とにこやかに説明し、黒幕の正体を尋ねれば「それは言えません。クライアントの信用しなっちゃいますから」と軽くかわすなど、爽やかなフツーのセリフを使って、侵略や兵器についての会話を進めているところに、それがビジネス精神至上への批判にも見えることもあり、言い知れない黒さを感じる。
このコミカルで軽薄なキャラ、どっかで見たことあるキャラ付けだなぁ、と思ったら、脚本が福田卓郎。
ああ、『ウルトラマンマックス』のシャマー星人か。
それが今回の話に出てくることで、奇跡の化学変異が起こったんだな。