Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
変人警部・杉下右京(演:水谷豊)と行動派刑事・亀山薫(演:寺脇康文)の窓際族コンビ・特命係が、様々な事件に首を突っ込んで、真相を明らかにしていく人気刑事ドラマの季節がやってきました。
とはいえ、生で観たのはこれが初めて。
再放送で「土曜ワイド劇場版その2」は観てたけど、「Season4:密やかな連続殺人」の再放送からハマり出した。
犯人・真犯人の特定という最終目標に至るまでの道筋で盛り上げつつも、頭がキレる閑職特命係vsプライド高い捜査一課の対立というもう一つの軸も用意されていて(しかしどこか間が抜けている捜一のために、対立が深刻にならないので見やすい)、なおかつ特命係に親しい人物(角田課長や鑑識課、たまきなど)との絡みも面白く、そういう多元的・重層的な構成が、ハマった理由。
無論、今シリーズでも、その部分にぬかりはない。
今回は、裁判員制度開始が近付いていることをネタにした話。
ネタというか、半分ぐらいシミュレーションビデオの様相を呈していた気もするが…(笑)
そして、裁判員制度の根幹を揺るがすような事件が多発しながらも、結論はもちろん、テレ朝的な主張に落ち着く(笑)(断言を避けていたのは東映側の工夫かな?)
とはいえ、生で観たのはこれが初めて。
再放送で「土曜ワイド劇場版その2」は観てたけど、「Season4:密やかな連続殺人」の再放送からハマり出した。
犯人・真犯人の特定という最終目標に至るまでの道筋で盛り上げつつも、頭がキレる閑職特命係vsプライド高い捜査一課の対立というもう一つの軸も用意されていて(しかしどこか間が抜けている捜一のために、対立が深刻にならないので見やすい)、なおかつ特命係に親しい人物(角田課長や鑑識課、たまきなど)との絡みも面白く、そういう多元的・重層的な構成が、ハマった理由。
無論、今シリーズでも、その部分にぬかりはない。
今回は、裁判員制度開始が近付いていることをネタにした話。
ネタというか、半分ぐらいシミュレーションビデオの様相を呈していた気もするが…(笑)
そして、裁判員制度の根幹を揺るがすような事件が多発しながらも、結論はもちろん、テレ朝的な主張に落ち着く(笑)(断言を避けていたのは東映側の工夫かな?)
過去に警視庁占拠話までやらかすなど、スケールのでかいストーリーも得意な『相棒』らしく、秘密のはずの裁判員は殺されるわ、裁判協議の内容が漏れてマスコミが大騒ぎになるわ、量刑不釣合いの死刑が主張されるわ、などなど、今回もずっしりした読後感を堪能できる仕上がりになっている。(『12人の怒れる男』の劣化版になってる気もするけど;)
それが成功しているのは、下手に盛り上げすぎない抑制的な演出が心がけられて、バランスが取れているからでしょう。(同じ規模のデカさでも『はみだし刑事』は過剰で空回り気味な時が多かったからなぁ)
とはいえ、基本的に『相棒』って、伏線が分かりやすいんだよな。
やっぱり被告は犯人じゃなかったし、その真犯人も目星がつきやすく、一方で情報漏洩した裁判員が誰かもバレバレ、判事の思惑も読めてしまう、という“甘い”作りになっている。
しかし、そうした先の見える分かりやすい伏線を、別々の事件を起こして、登場人物の怪しげ行動や証拠がどの事件の真相に結びついているのか分かりづらくして翻弄することで視聴者の推理力をくすぐり、また、一つの事件の解決が別の事件で伏線になったりして、決して強烈ではないものの緩やかな連続性が保たれることで、構成的にも観て満足できるようになっているのが、このドラマの面白いところ。
それに、ミステリーとかサスペンス慣れしてる人(もはや国民の大部分がそう?)にとって、「それはいくらなんでも怪しすぎるから、逆にひっかけで、真犯人が別にいる可能性の方が高いな」と想像してしまう伏線っぽい疑惑が出されても、時々本当にそのまんま進行してしまうようなこともある(それが、現実の事件っぽいリアルさがあって良いと感じることもある)ので、油断はできない。
『コナン』と同じく(というか、今の私の読書態度と同じく)、提示された伏線が、どのような理由で結びつき、それがどんな真相を語るのか、という「まとめ」の部分に面白さがあるタイプのドラマだけど、シンプルながら構成が考えられていて、『コナン』よりずっと出来が良い(笑)(←当然?
そしてやっぱり、先述した通り、このドラマの肝はキャラ同士の絡みだよねぇ~
亀山とトリオ・ザ・捜一の口ゲンカは心のオアシス(笑)
裁判後の協議にしつこく割り込んだ後、判事に「またですか! これ以上やったら出ていてもらいますよ!」と言われ、「はい。ですから、出て行かせてください」という意外な返答を飄々と行なう右京のキャラは、相変わらず良い。
しかし水谷豊も、昔の快活な演技の片鱗もなく、スッカリ老け演技が定着しちゃったなぁ…
…ところで。
右京と亀山が増殖したあのタイトルバックは一体どういう意図なんだ?
渋くスタイリッシュな作りのSeason4、Season5のと比べてギャップが激しく、思わず笑えた。
それが成功しているのは、下手に盛り上げすぎない抑制的な演出が心がけられて、バランスが取れているからでしょう。(同じ規模のデカさでも『はみだし刑事』は過剰で空回り気味な時が多かったからなぁ)
とはいえ、基本的に『相棒』って、伏線が分かりやすいんだよな。
やっぱり被告は犯人じゃなかったし、その真犯人も目星がつきやすく、一方で情報漏洩した裁判員が誰かもバレバレ、判事の思惑も読めてしまう、という“甘い”作りになっている。
しかし、そうした先の見える分かりやすい伏線を、別々の事件を起こして、登場人物の怪しげ行動や証拠がどの事件の真相に結びついているのか分かりづらくして翻弄することで視聴者の推理力をくすぐり、また、一つの事件の解決が別の事件で伏線になったりして、決して強烈ではないものの緩やかな連続性が保たれることで、構成的にも観て満足できるようになっているのが、このドラマの面白いところ。
それに、ミステリーとかサスペンス慣れしてる人(もはや国民の大部分がそう?)にとって、「それはいくらなんでも怪しすぎるから、逆にひっかけで、真犯人が別にいる可能性の方が高いな」と想像してしまう伏線っぽい疑惑が出されても、時々本当にそのまんま進行してしまうようなこともある(それが、現実の事件っぽいリアルさがあって良いと感じることもある)ので、油断はできない。
『コナン』と同じく(というか、今の私の読書態度と同じく)、提示された伏線が、どのような理由で結びつき、それがどんな真相を語るのか、という「まとめ」の部分に面白さがあるタイプのドラマだけど、シンプルながら構成が考えられていて、『コナン』よりずっと出来が良い(笑)(←当然?
そしてやっぱり、先述した通り、このドラマの肝はキャラ同士の絡みだよねぇ~
亀山とトリオ・ザ・捜一の口ゲンカは心のオアシス(笑)
裁判後の協議にしつこく割り込んだ後、判事に「またですか! これ以上やったら出ていてもらいますよ!」と言われ、「はい。ですから、出て行かせてください」という意外な返答を飄々と行なう右京のキャラは、相変わらず良い。
しかし水谷豊も、昔の快活な演技の片鱗もなく、スッカリ老け演技が定着しちゃったなぁ…
…ところで。
右京と亀山が増殖したあのタイトルバックは一体どういう意図なんだ?
渋くスタイリッシュな作りのSeason4、Season5のと比べてギャップが激しく、思わず笑えた。
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