Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
ふう、危ない危ない…
危うく『夫婦道』になるところだった(笑)
今日のテーマは「父親について」だったが、いつまでも子離れできない金八に、乙女が「私、真剣に交際してる人がいる。同棲も考えてる」とカミングアウトし、金八ノックアウトで教室での金八節にも大影響、という『“3年B組”金八“先生”』らしからぬ展開に…
坂本家のホームコメディ描写は、金八も決して理想的な人間ではなく、所詮はただの口うるさいオヤジであるというザンコクな一面を示し、番組の理想主義偏重を自浄する役目も負っていると私は考えていて、必要な部分ではあるんだけど、でもそれはサラッと流してこそだと思うんだよな。
なのに、乙女が金八に打ち明けることを決意するシーンでのカメラワークが、かなりに乙女に寄っていて尺も割いていて、精神的に重いこと重いこと…
つまり、乙女中心的な語り口。
あそこは打ち明けられる側の金八に視点を重きを置くべきだったんじゃないのかなぁ、『金八先生』としては。幸作のガンを医者から打ち明けられたときも、金八視点で始まったんだし(そしてその後、当事者である幸作視点に移行していく)。
さらにその後、乾先生&本田先生(+尾行してきた遠藤先生)と飲み屋に行って愚痴り始めたのもマズかった。
いや、愚痴るぐらいは普通の描写なんだけど、尺が長くて長くて、変に重要な意味を持っているような感じだったから、教室パートとのバランスが悪くて…
そして、教室でとうとう大泣きし始める、と。
危うく『夫婦道』になるところだった(笑)
今日のテーマは「父親について」だったが、いつまでも子離れできない金八に、乙女が「私、真剣に交際してる人がいる。同棲も考えてる」とカミングアウトし、金八ノックアウトで教室での金八節にも大影響、という『“3年B組”金八“先生”』らしからぬ展開に…
坂本家のホームコメディ描写は、金八も決して理想的な人間ではなく、所詮はただの口うるさいオヤジであるというザンコクな一面を示し、番組の理想主義偏重を自浄する役目も負っていると私は考えていて、必要な部分ではあるんだけど、でもそれはサラッと流してこそだと思うんだよな。
なのに、乙女が金八に打ち明けることを決意するシーンでのカメラワークが、かなりに乙女に寄っていて尺も割いていて、精神的に重いこと重いこと…
つまり、乙女中心的な語り口。
あそこは打ち明けられる側の金八に視点を重きを置くべきだったんじゃないのかなぁ、『金八先生』としては。幸作のガンを医者から打ち明けられたときも、金八視点で始まったんだし(そしてその後、当事者である幸作視点に移行していく)。
さらにその後、乾先生&本田先生(+尾行してきた遠藤先生)と飲み屋に行って愚痴り始めたのもマズかった。
いや、愚痴るぐらいは普通の描写なんだけど、尺が長くて長くて、変に重要な意味を持っているような感じだったから、教室パートとのバランスが悪くて…
そして、教室でとうとう大泣きし始める、と。
いずれの描写も、金八の人間的な弱さを露呈させる演出になっている。
「もう長いことやってるし、金八を完璧人間としてばかり描くのではなく、このぐらいの自己批判的な描写をやっておかなくっちゃね」というスタッフ側の姿勢が見えるような気がする。
まぁ、それも良いとは思うし、乙女と幸作の同居問題をここまで引っ張ってきたことにオチをつけなければならないと思うんだけど、ただねぇ…
私はあくまでも金八は「理想の教師・金八先生」であり続けるべきだと思うんだ。少なくとも教室の中、生徒の前では。
頼りになる大人、自分が成長していくその先の目標としての人物が、思春期の子どもには必要なんだから。
そして教師は、そのことを身をもって「教」える「師」なのである。
従って、生徒の目に付く場では、理想を体現し続けなければならない。
それが『金八先生』の価値であり、第5・第7シリーズで金八が辞表を出した時に言った「それができないようなら、教師は教師を辞めるべきなんだ」という信念の表れでもある。
だから金八の人間的な弱さなんて、教室や職員室の外である坂本家パートの中で描写しておけば充分なんじゃないかなぁ?
第7シリーズで、「なぜ教師を辞めるんだ?」と教室で生徒に詰め寄られた時に、何も言うことができず、人間的な弱さを見せ付けたことはあったけど、それでも弱音を言葉にして吐き出すことだけは何とか踏みとどまっていた。
…それが、今回は教室でビービー泣き始めるようじゃねぇ…
ただ、前回の予告を見て予想していた惨事よりは、よっぽどマトモな仕上がりになっていたので、良かった良かった。
テーマに関わることなく、娘が嫁ぐ(のとはちょっと違うけど)ことに金八が教室で延々と愚痴りまくって、教師という体面をかなぐり捨てて、人間的な部分を曝け出しまくる「ザ・珍獣見世物・金八ショー」みたいなことになって、「どこが“3年B組”の描写やねん?」という事態(まさに『夫婦道』!)に陥るのではないかと心配していたもので(笑)
乙女に打ち明けられてショックを受けた後も、酒飲んでる時も、ちゃんと生徒のことを考えていて「金八先生」してたし、教室での泣きも、金八個人の人間的な描写だけに終わるのではなく、「子どものことが気にならない親はいない」という金八節に説得力を持たせるツールとして機能して、生徒たち『3年B組』の物語に回収されていたので、「生徒を中心に教師が回っている」という正常な『金八』状態になっていて、良し良し。
…しかし泣き落としは、『金八』にあるまじきベタは方法だなぁ。
そこら辺を含めて、今回の金八節は、今まで以上に納得できる部分が少なかった。
前回「今の時代、教師は生徒に教えることだけを考えているわけにはいかなくなった」というセリフがあって、職員室の描写の多さはそのテーマを描くものとして仕方ない部分なのかも、と思い始めたが、それにしては、金八以外の先生同士の視点で描かれたままで(最後に金八の視点に回収されず)視点が分散してたり、今回みたいにエッセンス程度にサラっと流すべきところをしつこく描写していたり、どうも上手くないんだよなぁ…
そして、その職員室パートの多さを埋めるように、今回は生徒たち個人個人の描写が多くなっていたけど、それもどーでもいいところに凝っていて、バランス悪かったなぁ…
今のところ、特殊な事案を扱ってる割に、良くも悪くも普通のドラマ、って感じ。
ついでに、前回における、どーでもいい感想。
美香「勘違いしないで。私服登校やめたのは、(先生の本の内容に感化されたからじゃなく)私が広めてるわけでもないのに親玉だと思われるのが嫌なだけ」
美香「[去り際に](金八先生だけは名字じゃなくて)美香って呼んでもいい」
ツンデレ少女キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
……ふぅ、ばかばかしい。
「もう長いことやってるし、金八を完璧人間としてばかり描くのではなく、このぐらいの自己批判的な描写をやっておかなくっちゃね」というスタッフ側の姿勢が見えるような気がする。
まぁ、それも良いとは思うし、乙女と幸作の同居問題をここまで引っ張ってきたことにオチをつけなければならないと思うんだけど、ただねぇ…
私はあくまでも金八は「理想の教師・金八先生」であり続けるべきだと思うんだ。少なくとも教室の中、生徒の前では。
頼りになる大人、自分が成長していくその先の目標としての人物が、思春期の子どもには必要なんだから。
そして教師は、そのことを身をもって「教」える「師」なのである。
従って、生徒の目に付く場では、理想を体現し続けなければならない。
それが『金八先生』の価値であり、第5・第7シリーズで金八が辞表を出した時に言った「それができないようなら、教師は教師を辞めるべきなんだ」という信念の表れでもある。
だから金八の人間的な弱さなんて、教室や職員室の外である坂本家パートの中で描写しておけば充分なんじゃないかなぁ?
第7シリーズで、「なぜ教師を辞めるんだ?」と教室で生徒に詰め寄られた時に、何も言うことができず、人間的な弱さを見せ付けたことはあったけど、それでも弱音を言葉にして吐き出すことだけは何とか踏みとどまっていた。
…それが、今回は教室でビービー泣き始めるようじゃねぇ…
ただ、前回の予告を見て予想していた惨事よりは、よっぽどマトモな仕上がりになっていたので、良かった良かった。
テーマに関わることなく、娘が嫁ぐ(のとはちょっと違うけど)ことに金八が教室で延々と愚痴りまくって、教師という体面をかなぐり捨てて、人間的な部分を曝け出しまくる「ザ・珍獣見世物・金八ショー」みたいなことになって、「どこが“3年B組”の描写やねん?」という事態(まさに『夫婦道』!)に陥るのではないかと心配していたもので(笑)
乙女に打ち明けられてショックを受けた後も、酒飲んでる時も、ちゃんと生徒のことを考えていて「金八先生」してたし、教室での泣きも、金八個人の人間的な描写だけに終わるのではなく、「子どものことが気にならない親はいない」という金八節に説得力を持たせるツールとして機能して、生徒たち『3年B組』の物語に回収されていたので、「生徒を中心に教師が回っている」という正常な『金八』状態になっていて、良し良し。
…しかし泣き落としは、『金八』にあるまじきベタは方法だなぁ。
そこら辺を含めて、今回の金八節は、今まで以上に納得できる部分が少なかった。
前回「今の時代、教師は生徒に教えることだけを考えているわけにはいかなくなった」というセリフがあって、職員室の描写の多さはそのテーマを描くものとして仕方ない部分なのかも、と思い始めたが、それにしては、金八以外の先生同士の視点で描かれたままで(最後に金八の視点に回収されず)視点が分散してたり、今回みたいにエッセンス程度にサラっと流すべきところをしつこく描写していたり、どうも上手くないんだよなぁ…
そして、その職員室パートの多さを埋めるように、今回は生徒たち個人個人の描写が多くなっていたけど、それもどーでもいいところに凝っていて、バランス悪かったなぁ…
今のところ、特殊な事案を扱ってる割に、良くも悪くも普通のドラマ、って感じ。
ついでに、前回における、どーでもいい感想。
美香「勘違いしないで。私服登校やめたのは、(先生の本の内容に感化されたからじゃなく)私が広めてるわけでもないのに親玉だと思われるのが嫌なだけ」
美香「[去り際に](金八先生だけは名字じゃなくて)美香って呼んでもいい」
ツンデレ少女キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
……ふぅ、ばかばかしい。
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