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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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(↑1月7日放送分)

ずっと避けてきたんですけどねぇ…
新年一回目の『金八』の鬱展開のその後を観るのが怖くて…

事の発端は昨年の年末スペシャルで、しゅうが母親の虐待を受けていたことを知った崇史が「誰にも言うな」としゅうに口止めされて、見過ごせなくて崇史が舞子に相談していたところを玲子が目撃して勘違い、そして、しゅうの家に「覚醒剤返せ」と例の甲本雅裕演じるヤクザが乗り込んできて、覚醒剤を所持していたしゅうの親ともども警察に捕まり、警察に通報した崇史に対してしゅうが「お前がちくったから親と離れ離れになった」と断絶宣言、それを苦にした崇史が飛び降り自殺し、舞子と話していたのが自殺の原因と勘違いした玲子が舞子と殴り合いの大騒動、さらに、崇史を自殺に追い込んだと苦しむしゅうが覚醒剤を使って精神が混乱、教室にやってきて暴言で場をかき乱し、その上、しゅうの親の逮捕と崇史の自殺が悪影響になって受験させてもらえないことを知った他の生徒までヒステリックを起こして、金八の静止も虚しく次々と教室から脱走、あとに残ったのはグチャグチャになった空っぽの教室とうなだれる無力な金八のみ…

比較的平穏な『金八』ワールドにかつてない崩壊が起こって「この後さらにどんな鬱展開を見せられるんだ?」と思うと、平穏な『金八』ワールド好きの私にはなかなか手が伸ばし辛くて、ビデオに撮り溜めて放置していたのですが、今日思い切って視聴…

 

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まず、何だかんだ言って次の日に3-Bのみんなが全員そろっちゃうってところが(紆余曲折はあるにせよ)、『金八』の甘いところですな。
友達が呼びに来ても行かないヤツは行かないし、第一、学級崩壊したままだといけないと思って仲間呼びに行くヤツもそうはいないって。
しかし、そうしたリアリティを無視すれば、3-Bの連中はみんな気のいい登場人物ばかりだということの証明にはなっています

最初は少人数だったクラスを見ても、いつもと変わりなく授業を始める金八を見ていると、生徒の動揺を大きくしないように無駄なことは言わずに平静を保とうとしているというよりも、この異常事態を気にかけずに授業ノルマこなそうとしているように見えて、何か違和感が…
授業の前置きでなんか二言三言喋りゃ良い印象になったのに…

しかも授業の内容は「あなたの夢はなんですか?」という、マセた中学生には幼稚すぎて怒りが湧いてくるほどのモノなのに、みんなよくフツーに答えられるよなぁ
おまけに茶化したり騒いだりで楽しそうだし

でも、3-Bの連中がそろっていたり、楽しそうに授業受けていたりする様子を見せられると、重かった気分が晴れやかになって楽に視聴できるので、そこらへんは良かったなぁ
ここが『金八』の巧いトコ

死について教える際、亡くなった自分の妻について語る金八
現実に考えれば、身の上話に走る先生って、生徒はマジメに聞こうとはしないもので、ダメ教師に見られることもあるんだけど
まぁ、そこは金八先生だし、ストーリーの流れもこの話を軽く受け止めさせるようには巧く前の話題で盛り上げてるから、良いんじゃないかと

それにこの話が泣かせるんだなぁ(涙)
またまた久々にウルウルさせてもらいましたよ
っていうか、単に私の涙腺が弱くなってるのか?
しかも、コレ、所詮はフィクションで視聴者がマジメに受け止めなければならない話でもないんですよね。
けれど、何というか、巧く劇に騙されちゃうんだよなぁ
それに第5シリーズから観続けてる身には、今まで金八が心の支えにしてたのが良くわかり、時は遺影ながら金八のギャグの相手も努めていた金八先生の奥さんが、こういう風に話に結実させられるのが、何とも嬉しくて感動的なモンで

金八の言うことって、ちょっと抽象的なところがあって、個別の問題に当てはめると「いや、それはあまりにもキレイ事すぎる!」というものもあるのだけれど(今回も、貧困国で生き抜く子どもと自分で自殺して死にかけている崇史を結びつけて、死についての話を進めているという「甘さ」がある)、この場合は現状の酷な展開を打破するためのケレン話として問題点をスルーするのが視聴態度として正解でしょう

「辛いときは死について考えるのに、楽しいときに忘れるのはどうしてだろう」という言葉はまさにその通りだと思うし、そこから繋げて「死は案外近くにあるものではないのか」と言うのも面白いんだけど、「楽しさに紛れて隠れているだけで、普段から考えなければならないもの」とするのは、ちょっと行きすぎかな、とは思う。
「楽しいときには生きることについて考える、あるいは何も気にせずに楽しむ」というのが人生ってモンじゃないのかな~

で、崇史が意識回復してめでたしめでたし、一件落着
安易な解決法かもしれないけど、大事な「登場人物」をそう簡単には殺せないだろうし、その前に金八先生の授業で一応の決着がついている形になっているから、OKOK~

今回は、放送時間の4分の3の舞台が3-Bの教室ただ一箇所だけでしたねぇ
しかもドラマ的な要素を抜けば、本当にただ普通に授業してただけだし
それなのにここまで盛り上げちゃうのはスゴいよなぁ
代役の脚本家もいい仕事してますねぇ
というか、『金八』は撮影スタッフや武田鉄也の意見も取り入れながらやってたようだから、そっちのおかげかも

と、いうわけで、危惧していた壮絶鬱展開はわずか1話で収まったので、これから気を楽にして視聴できますな
『金八』らしい後に尾を引かない爽やかな収め方でした
…なんか、雰囲気で押し切ったせいで、いろいろ取りこぼしてる問題とかもあるけど(汗)
(入試への悪影響の件はどうなった?)

目下のところの不安材料は、ヤク浸けになってるしゅうか…
これの発覚による騒動は当然起きるだろうけど、それはしゅうの辛い境遇からの解放を意味するわけで、逆に清々するわな
しばらくは隠し続けて話を引っ張るんだろうけど、早く発覚することを期待

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