前々回の、ウインリーがアルをレンチでぶん殴るシーンで☆マークが画面上を飛び交うようなマンガ的なイメージ画像をわざわざ挟み込んだり、前回の、ヒューズ死亡時に「ゴメンな…アリシア(子)…グレイシア(妻)……今日は早く帰るって…言ったのに・・・(ガクッ」という、この手のシーンでは「おなじみ」というか「ありきたり」というかの描写を追加したりしているのを見ていると…
ひょっとして今回の再アニメ化は、アニメ『ハガレン』を、国民の大勢が想像しうるアニメの形にして提供するのが目的なのではないか、という邪推をしてしまう。
『サザエさん』レベルにまで分かりやすく、アニメアニメした、幅広い層に受け入れやすい(売りやすい)ものにすべく…
まぁ、考えすぎですが。
でも、現状イマイチ面白さがなく、ただ単にスタッフの力量不足だとは断定したくないんでねぇ…
それでも、ギャグ描写が何かタドタドしててクドく感じたりはするが(汗)
今回は、原作からのエピソードの取捨選択はうまいことやって単話的に成立するようにしていたと思う。
…個人的には、息子の嫁さんが産気づいたと聞いて性格ガラ変わりでパニくるドミニクの様子とか、未経験の出産補助を独り実践するのを前に部屋の前で立ち尽くして上の空で手順を復唱してるウインリーの表情がギャグとシリアスの中間辺りのビミョーなバランスで描かれているところとか、いろいろ原作通りにやってほしかった部分があったりはするけど、まぁそれは趣味の問題ということで。
それに合わせてOPアニメーションが変わったりしてますが……突貫工事すぎる(笑)
唯・律・澪・紬“4人のクラブ”の紹介を目的にカット繋ぎとかレイアウトとか計算して作ってあったのに、4人だけで収まりがついている元々の映像はそのままに、梓だけの映像を2,3ポンと追加しただけだと、何かモノ哀しいなぁ…
演奏シーンにはちゃんと追加されたけど、それも立ち位置とかの問題で、どこかしらモノ哀しいという…(汗)
いっそ新アニメーション作ってやればいいのに、とドダイ無理なことを思ってみる。
その場のほんわかした空気を味わうのが作品主題ともいえる本作にあって、その空気を
しかし、一番最初に「音楽室で、お茶会とか、私物化すなーっ!」と真っ当なツッコミを入れていた佐和子先生が、「(新歓時期だから、)しばらくお茶会はナシか(ガッカリ」とまで言うほどになっていて、ダメな方向への進化っぷりがダントツだなァ(汗)
これの企画が発表されたときは、「正気の沙汰かッ!?」と戦慄が走ったなぁー(笑)
どんなトンデモな仕上がりになるかと戦々恐々だったのだけど、それで期待値が地まで下がっていたせいか、実際見てみたら「アレ? 割と面白いぞ」というレベルにはなっていたのは、何か儲けモノ。
ただのルパンを翻弄するだけの女ではなく、追っ手の車に対して冷静嬉々として乱射戦に勝ち、他の相手とも正式な取引を行い、一人でやっていけるれっきとした知能犯っぽさを見せてくれる不二子の様子とか、空手の猛者であることを見せ付ける一方で新一のことを思って初々しくノボせ上がる蘭とか、どちらか(コナンと不二子)が一方的なやられ役にもなることなく一進一退のせめぎあいを繰り広げる高揚感あるチェイスが見られたり、江戸川コナンは架空の人物だから公的証明書が取れなくてマズいことになるとか、今や本家では見られなくなった、基本設定を理解した上でそれを活かした魅力的な場面を作ってくれたりしてるので、これが結構面白い。
シナリオに関わるスタッフが基本的にルパンスタッフだから、『コナン』の基礎設定を頭に入れてそれを基に話を作ろうという手順を踏んでいるから、ちゃんと設定が話に活かされてるんだろうなー
…高木刑事がやたらと他人に突っかかる短期なヤツになっていたり(声優・高木渉が演じるキャラとしてはすごくアリガチではあるけど;笑)、蘭の思考能力がおバカさんのレベルにまで落ちていたり、コナンが10メートル以上の高さから飛び降りても全然平然としていたり(『コナン』違いでは?(笑))、小五郎が特に高圧的になることなくコナンから捜査情報や推理聞いていたり(小五郎は基本的にコナンの探偵気取りを快く思ってないよね)、時計型麻酔銃がゾウも30分は眠る効果があると断言されたり、『名探偵コナン』を長年見ている身からすると、それはキャラや設定が違うだろー的な部分もあるけれども。
ルパン側は………あまりにも多くの人間の手によっていろいろなバリエーションの作品が作られてるので、どの作品を基準にキャラを設定していいか分からんから、ブレがあっても分からん(汗)
ルパンでは『天使の策略』が大不評だった(『ウエンベールの物語』、『ドラゴノーツ-ザ・レゾナンス-』でも悪い評判しか聞かなかったなぁ)前川淳も、結構な脚本を書くではありませんか。
…10分に1度ぐらい、説明不足がすぎるシーンが続出していた気がしたが(汗)
しかしキャラデザから世界観まで合わせたら違和感しかない2作品を合わせるにあたって、違うキャラデザのキャラが同じ画面に映らないようにカット割とレイアウトを工夫していたのは、1人2役で双子を演じる時の撮影スタッフの苦労に近いものを感じた(笑)
両作品のキャラの絡みも、その重要な部分を平山智デザインのルパンと新キャラの青山デザインの王女が担うことで、違和感を極力減らしている感じ。
コナンと次元の擬似親子絡みは大成功だと思うし、好きだけど。
神谷明@毛利小五郎のクリカン演技は、必聴の価値があるなァ~
(書きかけ)
『DB』世代としては懐かしい限り…
…と、言いたいところだが、世代的には直撃なんだけど、マンガもアニメも飛び飛びにしか見ていなくて、あまりどっぷりブームに浸かった記憶が全然ないので、特にこれといった感慨がなかったり…(汗)
よく覚えているのは、正月に特番として再放送されてた劇場版ばかりだったりする(汗)
随分軽い作りになったなぁ、物語的にも、作画的にも。
あんまりかっちり描いてない、リニュ『ドラ』のような粗めに描いて塗った背景が印象的。
Web公開ということでダウンロード負荷が少ないような仕様にわざわざしたのか、デジタル化の今風の作りで『DB』を再現するという目論見なのか、スタッフの世代交代のせいなのか。
とはいえ、息抜き回の話の延長と見れば、まずまずの出来でなかろうか。
劇場版偏食型の私からしたら、中規模な戦闘をしているくせに緊張感皆無な軽すぎる作りなのは気になったが、フリーザクラスの戦闘をピクニック気分で観戦、という大らかさが見える辺りが、とっても鳥山明的にも見えて、微笑ましかった。
でも、パーティ参加にイヤイヤだったのが飯に釣られて行くことにした悟空の一言が「しょーがねぇーなー!」という、真意を隠したものだったのは、何か違う気がした。
悟空の性格から言って「だったら行く行く!」と素直に言いそうなのだが…
あと、ベジータの弟の存在意義があまりなかったのは気になったし、嫁は完全に不要だろ。
ま、そこらへんをとやかく言う作風でもないし、いいか。
シャイだが実直な性格なので、一人で勘違いして延々と事態をややこしくして話を転がしていく大鉄…
良いキャラだ。
露骨なエロネタが、しかも長々と描写されるのはどうなのだ?
あそこまで長くしつこくなければ、アンジャッシュのネタのようにカラッとした感じになって、オレに良しなのに(笑)
先週のは、延々とふすまの映像しか出てこない冒頭を見て、何か演出的にくくりを設けてやっていると思って、ナギを直接には映さないようにするのがそれかとも思ったり、事件の発端が描かれないのではとか、いろいろ想像してたけど、顔は出てこないとはいえ途中でふすまの中のナギの脚が画面に出てくるし、発端はあっさりと語られるし、くくり的なものが最後には全部頓挫しているような…
秋葉のオタクゆえの救世主っぷりと、オタクゆえのズレっぷりが、オチとして面白いな。
ま、お話自体は、「だから?」という感じだったなぁ…
作画なり演出なりワンシチュエーションに限定した作劇なり、お話以外の部分が見ものなのではあるが。
ん? ほのぼの路線に振り戻した?
でも、笑顔の下に他の女に対する敵意をギラギラ隠してるざんげちゃんが、料理対決になんてヌルい勝負に挑むのか、必然性が薄いなァ…
この作品の演出スタンスとして、ちゃんと描かれた背景の上でキャラを動かすような、省略背景か描き込み背景かのどちらかと言われれば描き込み系の方だと思うのだけど、今回はけっこう記号的な省略背景が目立っていた。
…でも省略背景って、この番組的には有効なのだろうか? 雰囲気の統一という意味で。
これまでのスタンスと少しズレてる気がするんだけど。
しかも、凪が入学できたカラクリを語る場面とかでは、省略背景のままカットが長々と続くので、余計に違和感が強調されてる気もする。
ホントに一昔前のアニメの感覚だなぁ、この番組は。
某氏の格言だが、野郎オタクどもの夢を叶える“女の子がいっぱい出てくるハーレム系アニメ”を作る際には、その桃源郷的な恩恵を一人で受ける主人公を(引いては番組自体も)野郎視聴者の嫉妬に近い敵意から逃す必要がある。
最近の萌えアニメでは、「去勢」した鈍感優男を主人公に据えて、ハーレム環境を喜ばしく思わないキャラにすることで敵意を逸らしているけれど、一昔前だと、ハーレム環境にいることにより主人公が何らかのヒドイ被害を受けさせて「代償」を与える形で、「主人公は良い思いをしていない、良い思いができてるのはそれを見ているあなただけ」という感じで視聴者を納得させていたという。
『ケメコ』なんか、まさにその後者のスタイルで、しかも主人公に特に非があるわけでもない時まで「お前が悪い」とばかりにヒドイ目に合わされてる極致を見ていると、敵意どころか可哀相に思えてしまうぐらいだ(笑)
あと、今週のでちょっと思ったのが…
最後の勝負でケメコがムチャしたせいでその場の全員が吹っ飛ばされるという事態になって、その内の一人として伝統的な「お空にキラーン」演出で呆気なく処理されて終わった感のあるたま子が、その3分後…
(←都合により、2場面を編集してあります)
このシーンに大爆笑!!
もうネタ的に使い終わってた感のある2つのシチュが、最後の最後に「まだ出番はあるぜ!」とばかりに登場して再利用されたのが不意打ち気味で意表を突かれたし、時にガラス割って入ってくる異常事態時にきちんと正座して入ってくるギャップがさらに面白く、その瞬間をスロモにしちゃうセンスもOK!
好きだなぁ~