月給2万の低給に感動し、チャイナ服のスリットにやたらこだわる緒花の貞操観念が心配です(笑)
第七話「喜翆戦線異状なし」
ヤケにギャグのキレがいいなぁ~と、思っていたら、絵コンテが岡本天斎だった。
第十話「微熱」
風邪ひいてる時、テレビ点けたがる菜子の心境はよーく分かる(笑)
第十一話「夜に吼える」
1クール目終了に向けてのダッシュ回
その前2話で絵コンテだけ担当していた篠原俊哉が、今回は監督のコンテで演出担当している不思議。スタッフローテション、どうなってるんだろうと、このアニメに限らないけど、思う。
第十三話「四十万の女~傷心MIX~」
今のところ一番好きな話だなぁ ちょっと重い話が続いた後の解放回だからというのもあるだろうけど。
お互いに相手を他人と思わなくてはならない仕事上の関係でありながらも、女三世代が久々にというか初めて揃って腹を割って酒を酌み交わすというシチュが微笑ましくって仕方がない。
孝ちゃんに未練があるんだけど目の前の仕事に影響するので断ち切らなくては…という流れが途中にあって、分けてシナリオを進めそうなところの“緒花の仕事の話”と“恋の話”を同時的に処理していて、上手いなぁ~と思ったけど、この程度は実写ドラマ・映画では日常茶飯事か。
第十四話「これが私の生きる道」
OP、ED変更。OPは より動きが激しくなった。でも、孝ちゃんが映るシーンだけなんか重いよ(笑)
あと、最後喜翆荘のみんながOPの最後で明日の方向むいて勢揃いしてるってのが一昔前の異世界冒険ファンタジーモノのOPの最後の絵みたいで、懐かしい感じが…(笑)
それ、旅館モノのアニメのOPの締めに合ってないから! 全員集合写真なら、せめてお客(視聴者)を迎えるような感じの画でですね………って、それだと構図が平板になるな。
ようやっと結奈回。この作品のキービジュアルには出てくるのに本編での出番がイマイチなかったり、フワフワした感じのギャル系の性格に見える割に裏が見えなくてキャラを掴みきれない結奈だったので。
「いろいろやりたいやってみて、一番やりたいことを仕事にするの。でもやりたいことの中に旅館の仕事は入ってないの。これが私の答え。」という最後のセリフでようやく裏というかキャラ造形の深みが見えた。うん、やりたくないものは手を付けないって、スゴく今どきの子!
一方で、修学旅行中も大手旅館の偵察を欠かさない緒花は、どんどんキャラ描写が単純になっていっているよーな(汗)
『タイバニ』もレトロ感覚の強い作品ではあるけれど、コイツはコイツで別の意味で、何だか古臭い印象を受けるアニメだなぁ…
主人公の変身後の姿が、個人的に聖闘士星矢を連想させて仕方ないというのが理由(笑)だが、一般人を容赦なく殺していく敵とかそれを特に気にしないシナリオ展開とかは昭和ライダーみたいだし、お金持ちの私有軍がバリバリ前線に出てくるところが80~90年代のアニメっぽいし、何より、”変身”って単語が主人公に似合う時点で今風の設定じゃあない。
とは言っても、キャラデザが千羽由利子・中谷誠治という『コードギアス』布陣だったり、ヘリの操縦から狙撃部隊まで対応可能の有能メイド隊が出てきたり、売れ線意識してる作りではあるが。
ただ、おかげで私には結構合うかも。
大きい理由は、前回のラストバトルが巨大化した敵、今回が云百キロメートル級の雲海を隠れ蓑にして飛んでくる巨大浮遊物体との戦いと、怪獣映画さながらの描写が心地よくってねぇ~、ってところなんですけど(笑)
今作監督の大橋誉志光は、私が視聴済のものでは、『ウィッチブレイド』・『幕末機関説 いろはにほへと』と、設定とか話の流れとかは面白くてワクワクするものが多いのだけど、最終的にはイマイチ突き抜けてくれなかった作品が多いので、なんかコレもそんな臭いがしつつ、他の作品同様キライにはなれないのかなぁ、と。
「ビッグオー、ショータイム!」
いや、『ビッグオー』見てた人なら、今回のキャスティングで絶対連想するでしょ
感情希薄なアンドロイド少女@矢島晶子とその保護者的な男性@宮本充って組み合わせでの配役。
愛した人をそれと知らずに殺してしまう、という『TIGER&BUNNY』初の鬱オチ。
報われないスカイハイだが、知らぬが仏、という形のハッピーエンドではあったのかな…
愛といっても、アンドロイド少女にはキャラクター性皆無なのに、スカイハイが入れ込んでたというか一方的な思い込みだったという描写のようになっているのも、その深く鬱ではない印象に繋がってるかも。
前回は、バーナビーが虎徹べったりで気持ち悪いほどだったが、今回は虎徹を慕っているけど欠点も理解してるって苦言も呈する感じのほどよい距離になってた気がする。
最近オリジナルアニメが盛況との話ですが、それは売れているアニメにオリジナルモノが多いということであって、オタク全体の購買力のキャパが限られてる分、その影響を食らって売上的には不調な作品もあるだろう。
なんかこれもそっち側になりそうな雰囲気が…
Production I.G.がCLAMPを召喚して、水樹奈々主演で水島努監督に作らせた、『BLOOD』シリーズの新作。
ヒットメーカーを呼んできて、売れ線狙っている感じだが、企画の段階でいまいちピント外している気がせんではない…
前作『BLOOD+』がさほど振るわなかったのに、なぜに今になって『BLOOD』なの?…と思ったりしたが、I.G.でよく知られたオリジナルがそれぐらいしかないからなのかな…
OPディレクター:梅津泰臣とクレジットされたところで、なぜか笑ってしまった。顔が全然梅津キャラっぽくないなーと思ったら、作画監督は別に立ててた。
『BLOOD THE LAST VAMPIRE』で強烈な魅力だったのに、『BLOOD+』で削ぎ落とされていた、“制服着た女の子が日本刀持って吸血鬼退治”というアンビバレンスな要素が今作ではしっかり復活。
なぜか襟の部分にチェーン付いてる制服の構造というか、コンセプトは謎だがな(笑)
その代わり、小夜のバックに全容の知れぬ対怪物組織が付きながら敵と対決していくという外部に広がる設定はなくなり、人知れず血みどろで妖怪退治という内向きのバックボーンになって、全然違う話に。
『BLOOD』シリーズというより、主人公の髪型とか見てても分かるけど、実にCLAMP的だなぁーと。
主人公の小夜も、『~THE LAST VAMPIRE』の狂気染みたストイックな子、『~+』の割と普通な女子高生という流れから大きく変わって、よく転ぶドジっ子属性追加。…あ、阿漕になってやがる。
「生存、戦略ぅぅー!」
最近はハードディスク録画機の番組表だけ見て、アニメとか録画しているのでロクに注目もしてなかったのだけど、ネット上で「生存戦略ー!」「このセンスすげぇ!」「途中から別の作品になったぞ!」とか大反響になっているので確認してみたら…
…元々東映で『セーラームーン』とかを担当していたけど、その頃から独特のセンスを発揮し、独立後『少女革命ウテナ』でアニメ回に衝撃を与えた幾原邦彦監督、12年ぶりの新作アニメだった。
…でもすみません、私、『ウテナ』観てません…(汗)
おまけに、途中ワイプの代わりに電車の電光表示板風の演出が差し込まれたり同ポジ・リフレイン演出が出てきた辺りで、細田守っぽい、とか思っちゃう始末。
細田守は幾原邦彦監督の『ウテナ』の下で絵コンテ・演出やってたんだから、影響の矢印は逆だよ、オレ…
「実に幾原監督っぽい作品だ」という評が多いけど、実際どの程度幾原監督のセンスや意向が寄与しているのかな。
この作品、監督の下(?)にシリーズディレクター・中村章子が配置されているし、脚本家もあまりこちら系ではない人を引っ張ってるみたいだから、そちらの影響というのも反映されている部分、あるかもしれんし。
(書きかけ)
原画
林明美/馬場充子/井野真理恵/進藤優/益山亮司/後藤圭二/佐藤雅将/加々美高浩/薗部あい子/中村深雪/いとうまりこ/古川知宏/すしお/肥塚正史/中村章子
スペシャルアニメーション(クリスタル・ワールド)
原画
細田直人/林明美/杉本功/後藤圭二/長谷川眞也/光田史亮/進藤優/馬場充子/柴田勝紀
オープニングアニメーション
絵コンテ:幾原邦彦・古川知宏
演出:幾原邦彦
作画監督:西位輝実・柴田勝紀
原画
相澤昌弘/馬越嘉彦/後藤圭二/柴田由香/進藤優/長谷川眞也/柴田勝紀/武内宣之/中村章子/西垣庄子/馬場充子/林明美
1st station
「運命のベルが鳴る」
絵コンテ:幾原邦彦 演出:中村章子 作画監督:西位輝実
『True Tears』の路線を継承して、地方都市を舞台にしたマジメなドラマ仕立てのアニメ…
…いや、マジメなのかこれ?
『True Tears』で感じられた心が痛むような辛辣さというか感傷的な雰囲気は全然なくて、むしろプジティブ方向にはっしゃけてる気もするが……、まぁ個人的に最近ちょっとしたストレス要素でも視聴意欲が鈍ってきたりしてる私なので、観やすくて結構です。
OPアニメーションの作りが面白いなぁ~
旅館舞台・仲居さん見習い主人公、という激しく動く部分のない、どちらかというと地味な設定なのだけど、その中でも仕事で大きく動かなくちゃいけない箇所をチョイスしてきて、旅館・仲居さんアニメのイメージとは真逆の、すごく躍動感のあるOPアニメに仕上がっているのが、なんか好きだな。
『ストレンジア』と『CANNAN』でアクション演出頑張ってた安藤真裕監督の面目躍如か?
…なーんて製作意図を勘ぐってみたくなっちゃう、都築真紀×セブンアークスのオリジナルアニメ。
戦闘シーンは好きだ、魔法エフェクトも好きだ、でも殺伐とした雰囲気は嫌だ、可愛い女の子いっぱい出てくるんだったら皆仲良くすればいいのに……という萌えオタの矛盾した欲求を、ものすごく緩い雰囲気の異世界観で設定を構築することで応えていて、阿漕に徹している姿勢がむしろすごい。
いろいろなところの感想で「80~90年代の異世界召喚モノを見てるみてーだ、古臭い」というのが出てきてしまうのは、その時代で揉まれてきた世代である原作者のセンスの限界か?(汗)
とはいえ、今回「勇者超特急で!」とかいうセリフが出てきて、即座に「マイトガーイン」連想した私もかなりの世代ではありますが(汗)
己の存在そのものの喪失を賭けてでも、絶望しかない魔法少女に僅かなりの希望を与える…
たとえ己の意識が悠久の時間続いていき、それを誰も観測してくれないとしても…
私、こういう最終回には弱いのよ。
そして、あれだけ魔法少女、そして魔法少女モノというジャンルに冷や水浴びせ続けて、夢や希望を打ち壊し続けてきたことで人気を博したこの物語が、最後、「やっぱり、魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから」と魔法少女の存在・魔法少女モノジャンルの肯定で〆として、元のところに戻ってきてくれるというのは、すごく感慨深いなぁ~
この作品……『ひだまりスケッチ』という売れ線をキャラデザという要素を得たおかげで、虚淵脚本みたいな人を選ぶハードな路線を映像化という、『コゼットの肖像』以来新房監督がやりたいことをようやく試すことが許される環境になってやってみた…んじゃないだろうか?
途中、いつもの省力新房×シャフト演出が出てきていたけど、この最終2話は、震災による放送中止の余波というか、制作期間の延長の影響もあってか、作画やエフェクトに省力的なところがあまりなく、リキが入っていたように見えて、お陰でこの主人公の壮絶な決断による最終回も画的な説得力を持って、魅入ることができた。
そして、この魔法少女の物語も、これにて本当に最後…