黄泉川「あの怪物が向かっているのは原子力研究所じゃん!!」
美琴「怪獣映画かっつーの!!」
そーですよねー(笑)
もはや絶命寸前の怪獣映画のパターンを知っているというだけで、美琴に対して個人的にものすごい好感が(笑)
ここ最近の話の盛り上がりが、少女主人公作品でありながら少年マンガバトル的なんだけどで、真っ当に演出されていてなかなか面白い。
作画も戦闘描写に大変力が入っていて眼福モノ。
第3話で「刑事ものみたいな特別仕様だなぁ」という感想を書いていたのだけど、この作品、全編わたってそんな感じだ。
アンチスキルという大人の治安部隊がいるのに、学生くんだりがジャッジメントと名乗って自警団以上の行動をしているのには何か違和感がありつつ、関係ない何気ないふとした一言が事態打開の糸口になるおヤクソクを見ていると、旧来からの少年少女探偵団っぽい懐かしさがあるよーな感慨もある。
スピンオフだってのに、全然主役=御坂美琴が目立ってないのはどうなんだ?……と思っていたところに、ようやく4話でメイン回が(本編主人公の上条当麻共々)来たので、多少不満は払拭された感じ。
(それでも4話まで主役感希薄、ってのは、作品構成的にちぃと問題な気もするが)
同時に、「『とある魔術~』の時と比べて、なんか美琴のキャラクターが変わってない?」という印象も、今回ようやく修正された模様。
そうそう、初出時は、自分の超能力を過信して他を下に見てた上に不良並みに感情が先走るキャラだったよねー
今作1話で「レベルの高い能力者って、こんな感じでイヤなんだよねー」と佐天が感想漏らしてたほぼそのままの感じのキャラ(汗)
本編では当麻に出会ったことで性格が丸くなっていった感じだったが、今作では当麻に出会ったことで(対当麻限定で)性格がトゲトゲしくなる、という風に、うまいこと折り合いを付けている。
4話は2話同様、特段大きな事件は起きないのだけど、キャラの魅力だけでストーリーを1本成立させてしまっていて、なおかつ退屈するところも特にないのが面白いなぁ~
終盤のバトル展開も、中空を移動する砂鉄の軌道とか、美琴の殺陣とか、本編より作画やアングルに気合入っている感じもしたし。
信じようがない都市伝説を話の発端とし、その都市伝説(=当麻、木山)と次々遭遇したことで話が広がり、「脱ぎ女は伝染する」という要素を投入することで脇役陣の動きを賑わせつつオチに持っていく、という段取りの整った脚本の作りも相変わらず良い。
一方で、先週の第3話は、「一体どこの刑事ドラマだ!?」と言いたくなるようなイベント仕様(笑)
佐天を被害者にするための段取りとか、前半のすべての描写が後半のための伏線になっている、というモノスゴイ教科書的な構成(それも刑事ドラマの)で、ここまでキレイにまとめられてしまうと感心させられるなァ~
…まぁ、だから美琴が完全に探偵役&印籠役になってしまっていて、イマイチ目立ってないのだけど(汗)
犯人の生徒が田村ゆかり声で動機を語る辺りが、教科書的ではないぶっとび部分か……いや、それさえバカバカしい犯行の裏には些細すぎかつ突拍子のない動機が存在する、という教科書的な要素か…
それにしても、田村ゆかり声が勢いよく動機を語りまくると、本当はそれほどでもないのに、かなりのギャグ描写に映ってきたんだけど、私だけかしら?(汗)
『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』終了から、2年…
私は最終回の感想で、「またこういう雰囲気の作品を作っていただきたい」ということを書いていたので、今回の続編でそれが叶ったことに。
しかし、とてもじゃないが、元の『DTB』の雰囲気ではないぞ、今回の続編…
前シリーズは、口数少ない登場人物(レギュラー・ゲストとも)の行動を、2話完結のエピソードの中で時間をかけて描き、それを演出でペシミスティックな雰囲気に見せることで、オサレではあるが抑制された渋さも感じられる読了感があるところが魅力であったのに、今作は主役を直情的で闊達な少女に入れ替え、終わりの見えない連続ストーリーに仕立て上げることで、前作の雰囲気はぶち壊し…
私はこんなのを求めていたワケじゃない!
いいぞ、もっとやれ!(笑)
いやまぁ、これはこれで面白いのですよ。
前作のマーケティングの弱さを修正して、売れる要素をガシガシ投入してきているので、私みたいな単純なオタクはこれに乗せられずにどうする(笑)
中二病を発病した人なら、レギュラーキャラ(この作品の場合は、前作のヘイ・イン・ホァン・マオのカルテット)とは違う形で、敵味方入り乱れた形でチームを組み直して話を進めていく、という続編創作を期待して考えたことがないとは言わせないぞ(笑)
…同時に、“男の世界”の臭いが好きな、純粋な前作のファンが確実に離れていきそうな要素を追加しているので、プラスマイナスどーなんだろうか、と勝手に不安になったりするけど(汗)
もう3話の時点で登場人物の口から示唆されてしまったけど、今作主人公格の蘇芳は、ひょっとして既に存在していない人間、もしくは何らかの影響で途中から発生してきた存在なんじゃなかろうか。
だって、第1話アバンの過去回想で、流星落下でケガした紫苑に父親のパブリチェンコ博士が駆け寄る場面で、同じく流星の直撃被害を受けているであろう蘇芳のことも心配する博士や、あるいは蘇芳の状態を映すカットがどこにもないんだから…
その紫苑の契約者としての能力が明かされていないのもポイントかもしれない…(書きかけ)
能登麻美子声の主人公アニメか
相変わらず能登ボイスは安定した需要があるなぁ~
…と思ってエンディングロールを確認すると
キサラギ:戸松遥
戸松遥…
!
戸松遥だとぉーーー!!!?
能登じゃないのか!?
ノダミキとキョージュは誰の声だっけかなぁ、と悩んだものの、沢城みゆきと堀江由衣、そして能登麻美子はラクラク判別できたと思ったのに、完全に違えている!!
っていうか、戸松遥、『かんなぎ』のナギ様の時と全然声質違うじゃんッ!!
…というネタを書きそびれて、早3ヶ月、最終回の時期になってしまった(汗)
一応、はるか昔に原作本読んでたので、「うわー、『ひだまりスケッチ』がアニメ化されたとはいえ、こっちの美術学校モノはアニメにしにくいだろうなー」とか思っていたので、アニメ化の一報を聞いたときは、作るのしんどいだろうなぁーと思っていた。
飽和ジャンルなので、夏季のアニメの中では埋没してる感じもあるし
でも、皆さん、桜井弘明監督作品ですよ(書きかけ)
相変わらず端折り気味の進行で、今回もエドがアルの身体と対面したときのセリフを端折って、エドを心理の空間から追い出してしまっていて、「まぁ、ケレン台詞だから進行に必ず必要というわけでもなかったし、後々回想とかで付け加えられるようにはなっていたから、まあいいか…」などなど思っていたら…
最後の最後に、心理の扉をエドが蹴り開けて、「必ず迎えに来るぞ、待ってろ…!!」と凄む原作通りのシーンになって扉が閉まり、そのままエンディングテーマへ…
…という流れが、一応原作通りなんだけど、原作端折り展開のこの作品にあっては意表を突かれ、なおかつ少し原作から変更してあるから、原作以上にケレン味が増してる…ということで、面白かった。
…心理の扉の開閉が根性で何とかなるのかどうかは置いといて(^^;)
しっかし、大阪圏では『A's』の放送局が漂流するなぁー…
初放送の時も、1期がサンテレビだったのに、2期はテレ阪にスイッチしてたし、そして今回MBS…
そんなんだから、1期のことを頭から省き、『A's』をそれ単体の作品として…「あの『なのは』の続編が観られるぞー!!」という期待感を除いて観てみると、あんまり"第1話"としての体裁が整ってないなー、と思うこと仕切り。
なのは周りは、なのは本人が自分のことをモノローグで解説するし、またなのはというキャラクターがモノローグを入れても不自然ではない性格をしているから、まぁフツーに見られるけど、フェイト周りというかアースラ関係の描写になると、前作で何が起こったのかの解説なしに、結果とその後の展開だけが映されるから、その「前作を前提に見てください」感がむず痒くて仕方ない
初見の人は、ユーノのフェレットのネタにどう笑えばいいんだ?
続編であるにもかかわらず第1話としての体裁が充分すぎるぐらい整っていた『とある魔術の超電磁砲』を観た後だから、余計にそう思う。
まぁ、分割2クールが最近多くなって、不親切な2期第1話が横行してる昨今から見ると、お釣りが来るぐらい丁寧な第1話ではあるのだけど。
その一方で、戦闘シーンは、少年マンガのリズム感で心地よく、この作品の面白さの核がどこにあったのか強く意識させられるなぁ~
しかし、途中で流れた映画のCM…
折角映画という大舞台のCMなのに、重要なキーワードを、黒背景に白抜き字でナレーション込みで表示する、ってのは、安上がりのMADムービー臭がする…(汗)
そんな流れで、スピンオフ作品のこれも見ようと思ったのだが…
なんか古臭い作り……というと大変失礼なので、正確に言うなら、すごくオーソドックスな作りの1話だったなぁ~、と。
作品のその後の話の傾向の色を伝える1話として、その説明を不足なくできている。
…学園都市ではコレコレこういうことが行なわれていて、高飛車な有能超能力者の中で美琴はこーいう特異な性格をしていて、黒子はこーゆー感じで美琴を慕っていて、新キャラの飾利と佐天はこんな感じの設定の女のことです…というのが、すんなり頭に入ってくる。
『禁書目録』と違って原作がマンガだというせいもあるのかもしれないけど、親切設計な第1話だったなぁ~
すでに前作で明らかになっているし、今回はメインタイトルとしても挙がっているのに、美琴の超能力が超電磁砲<レールガン>であるということを、最後の最後までボカして、ここぞというキメ時に能力の全体像が明らかになる、というケレン味のあるシナリオ構成になっていたのも、面白いぐらい基本に忠実だった。
…そのおかげで、教科書的な硬さが感じられて、ちょっとパンチ不足だった感もあるけれど。
それに、主人公の強さを示すために起こる事件が、爆発をも厭わない銀行強盗に出くわす、ってのは、オーソドックスというよりは「ありきたり」か…?
話の作り的には旧時代的な臭いもあるんだけど、演出と作画はとても00年代で、そのおかげでとっつきやすくはあったかも。
ところで、『超電磁砲』は『禁書目録』より人気が高いという話を聞いたのだが、そのアニメ化に際して、メインスタッフから外されている(どころか末端スタッフでもなく無関係化された)前作監督・錦織博…
…あ、ああ、今回も敗戦処理的な役回りになってしまったヨ、この人(汗)
放映前特番だとテレビ欄に書いてあったから、2期が始まる前に予習しとこうと思って、見てみたら…
…って、これDVD最終巻でしか見れなかった特別回じゃないか!
フツー放映前特番って、人間ゲスト(こういう深夜アニメだと声優とか)呼んできて、内容の解説をちょこちょこっとやらせて、本編の映像を少しだけ見せる、って感じじゃないのか?
いや、見れて嬉しいですけど。
しっかし、放映された「特別26話」は、おまけ回ってこともあって、コメディ特化型のシナリオだなぁ~
その割にはバランスがいいし、話がどんどん深刻になってくると同時にバカバカしくなってくる伏線の張り方というか、話に出てきた諸要素の使い方も面白かった。