7年ぶりのアニメ『金田一』。
作る側にとってはかなりのブランクだが、まぁ個人的に過剰な期待を寄せてるワケではなかったこともあり、絵柄が変わったぐらいで、アベレージは保ってるだろうなぁ、と予想してたのだけど…
うわっ、割とヒドい出来だ…
レギュラー放送の時は、4週に分けて放送しても時間カツカツの印象があった『金田一』だったから、今回1時間という超過密スケジュールでは足りないぐらいだろうに、スカスカな感じがするのはなぜだろう。
無論、事件が二つしか起こらない物足りなさから、原作をいろいろカットしてるのは明らかに分かるし、そもそも長大な原作を1時間枠に収めるにはカットしないわけがないから、カットしたことが不自然に目立たないように話を再構成するのが普通で、その成果がこれなのだろう。
でも、再構成した結果がスカスカなんじゃあ、カットしすぎだ。
おかげで、原作では存在していたであろう雰囲気がまったく出せていない。例えば「存在していない人間がさもいるかのような」感じとか、殺人鬼に追い詰められていくホラーっぽさとか。
それに加えて演出も作画も冴えなかったのが、さらにスカスカな印象を助長していてマズイ。
演出は、驚くシーンなどでは過剰演出気味で興醒めるかと思えば、トリックにもミスリードにも関係ないシーンを懇切丁寧に長々と映してダレさせたり、効果的な演出がなされているとは到底言えない、ムラのあるガッカリな出来。
作画も、キャラデザや作画監督のクセというわけではなく、乱調、ひどいときには大して動きもしないのに崩れ気味であったのもマズい。
何だろうなぁ…
作画も演出もヘボい『コナン』から離れ、一定の質を保った推理モノアニメが見られるかもという点では期待していたのに、『コナン』と同じようなクオリティのものを見せられたようなこの感じ…
違う原作、違う制作会社で作ってるのに同じということは、結論はただひとつだ。
プロデューサー、予算をください(笑)
まぁ、『結界師』のゴールデン打ち切りによる穴埋めゆえに突貫工事で作ってるだろうから、良いものが仕上がってこないのは仕方のないことではありますが。
次週も引き続き『金田一SP』で「吸血鬼伝説殺人事件」。
これは私も原作読んでいるので、細かい部分まで比較して堂々とけなせるぜー!(←オイ