Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
ギャグがあれば何でもいいのか、オレ!?
…ってなわけで、萌えキャラが出てくるアニメに数多く噛んでいるAIC制作、最近オタク界隈で話題になったのが記憶に新しいエロコメ『すもももももも』を輩出したヤングガンガンでの連載作品原作であるこのアニメ。
…などという説明をすると、どーしょーもなさが漂ってくる偏見に見舞われてしまうなぁ(汗
実際、公式ホームページのトップ絵の媚びてる感がものすごいけど。
しかし、そのような表層的な媚びっぷりの一方で、設定やストーリーや描写等で露骨に媚売ってる部分というのはあまりなく、この界隈では相当に真面目だといえる部類の部活モノである。
つーか、剣道部モノって、竹刀の太刀を交わしあって動き回るってことで画的に栄える割には、あまり存在しない気がするんだけど、どうだろう?
みんなが言ってる通り、「萌えの皮をかぶった少年マンガ」。
試合に勝つために、弱小剣道部が様々な部員を募って練習を重ね、最強のチームに成長していく、という大枠の筋立てが、少年マンガのスポーツものでよく見られるそれだからである。
そのステージを成立させるスイッチを最初に入れるのが、その分野で類稀なる才能を有する最強キャラってのも、定石的な設定。
その最強キャラがチビっこくて無感情な女の子ということで、萌えに傾倒していたり、そもそもの発端である「試合に勝つ」という目標が、顧問の教師の(しょーもない理由の)私利私欲のためであるというギャグ的な描かれ方をして、真面目な部活モノに対するシニカルさが含まれていたりするところが、今風のアニメか。
本作のアニメ第1話は「誰が主人公なのかさっぱり分かりにくい」と不評なんだけど、個人的にはこの回の個別ギャグがテンポ良く繰り出されていくバラエティさが、視点のばらつきというマイナス要素を超えて、好きだったりする。
そこらへん、(原作による部分も大きいだろうが、)脚本の倉田英之がいい仕事してるなぁ~
でも全体的なお話は、部活としての剣道に興味のない最強キャラ・珠姫(たまき)を、ちいと強引に部に引き入れるという、本人の意思を無視した人情的にあまりよろしくないことをやった割に、珠姫にあまりフォローを入れてないのが、今の時点で気になるといえば気になる。
珠姫が部活に参加する理由も、当初の「事務的に用心棒を引き受けたから」から「友達がいるから」にシフトしていって、珠姫が剣道を部活としてやっていることは本意であるというフォローは入っているけど、その後、上から目線で可愛がられたり、指導役任されたりして、「友達」とか「仲間」とかいう雰囲気ではなかったし、試合の時も単独行動を強いられて、部員と一緒にいる時間が少なく、フォローのための環境が弱くなっているのが、何とも…
すべてにおいて珠姫の最強っぷりにおんぶに抱っこって感じになっているから、「チームでがんばる部活モノ」としてあまりいい感じはしないなぁ~
まぁ、2クールあるうちの6話しか進んでないんで、これからそこらへんにさらなるフォローが入っていくかもしれないので、心配は無用なのかも。
演出的には、ギャグのテンポや力の抜け具合、演出の天丼という小技、試合時のケレン味などが効いており、シナリオからの要求にかなり応えていて、個人的に観ていてかなり心地いい。
時々「それはあまり効果的ではないのでは?」と忠告したくなる演出もちらほら見られて、総合的に良いというわけではないけれど、ド下手でも間違いでもないし、それに要所要所でアベレージを超えてくれるので、満足。
ここらへん、『ガン×ソード』を作り上げたA.S.T.Aスタジオの底意地かな?
あと、作風が軽めだからストレスなく観やすい、というのが個人的にありがたい。
総合的な評価としては、ちゃんと解説しながらもキャラで遊んだりしてる次回予告などを含め、観ていて楽しい作品。
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