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『のびロボは役立たず』&『のび太の出会いはカタログ』
作画、演出ともにいい感じ。工夫がいろいろと見える。
コミカルに躍動的な作画は、芝山監督時代末期のような、本筋以外のところに労力を費やすムダな力の入れ具合のようではあるけれど、その時よりは抑制的な感じがするし、何より、今のリニュドラの平板さを見るに、これぐらいの元気よさがあった方が楽しげに感じられるので(汗)
安藤敏彦&江島泰男コンテ・演出
『海底ハイキング』&『アイスショー』
・スケートネタをやるような時期に、海底ハイキング…なんだこの季節感のなさは…
・「よく分かるわね」「長い付き合いだからね」は、もとひら監督時代のアレンジから持ってきてるなぁ。
・スケートが巧く滑れないというのび太に対し…↓
ドラ「いつものことじゃないか。ボクは笑わないよ」
ドラ「一昨年は、スケート靴をはいただけで大ケガ」
ドラ「去年は、リンクに出ただけで病院送り。今まで進んだ距離が確か…」
のび太「…12.3センチ」
ドラ「ぷーーーーっっっ!!!!」
聖者のような顔で迎えていたのが一転、堪えきれずに悪意に満ちた笑い顔になるというのが、かなり的確なお笑い表現で、こちらも思わずノってしまう(笑)
・スケートの方はゲストキャラが可愛く描かれているなぁ。スケートで滑ってる時の作画は割とがんばってた。
・浅田真央の棒読みっぷりが半端ない。しずかちゃんとゲストヒロイン(堀江由衣かよッ)のハキハキ喋りが取り囲むから、余計にダメダメに聞こえるというトラップ。誰か、フォロー的な配役とか設定を持ってきてやれ
・っていうか、今回のゲストキャラって、“子どもの頃”に浅田真央に憧れるぐらいの年齢か?
『レポーターロボット』&『タンマウォッチ』
・レポーターの方は、「報道の加熱でプライバシーが侵害される」なんてネタが子ども時分に原作読んでたときには全然面白くなくて、その辺、今の子どもたちに分かりやすく、そして面白味があるようにどうアレンジするのか気になったが……「恋が実りました」という変に感動的な路線で〆るのか。何か妙な感じだが、これで間違いではないのが、あのネタの難しいところだなぁ…
・タンマウォッチではパンチラ発見(笑) アイスショーの時の衣装といい、規制緩くなった?
よっしゃよっしゃ!!
亀山は帰ってきたぞ!!
まだまだ続くよ、二人の『相棒』は!!
あー、恥ずかし(//▽//)
こうなったらこのシーズンは、薫が『相棒』を卒業すると知らせていることを利用し、薫が特命係を離れそうになるエピソードを定期的に投入して、その度に視聴者がドギマギして注目して視聴するのを狙って、辞める辞める詐欺みたいに視聴率アップを企んでいる方針である、ということにしてほしいなァ(笑)
ところで、瀬戸内先生@津川雅彦…
自首するのにヘリをチャーターする金があったら、貧国の寄付金に回してやってください(笑)
しかし、先週から何か思わせぶりだったけど、Season2からずっとキャラを育ててきた準レギュラーともいえる瀬戸内議員をここで切ってしまうとは、思い切ったことをしたなぁー
このまま今シーズンで、特命係に理解ある登場人物を次々と抹殺して、特命係孤立包囲網を完成させるつもりか?
そして、レギュラーキャラを薫共々ほとんど替えてしまって、来シーズンから『新・相棒』開始ィーー………というのは妄想すぎるか(汗)
善意の善行が成されたことに善処の過程があるとは限らない、という、キレイごとで線引きできない善悪渾然一体の逮捕劇を、湿っぽくない乾いた雰囲気で重々しく打ち出してくるリアリティが、実に『相棒』らしい。
そして、不純な手段を取ったことが回り回って報いになる皮肉な結末と、不法な手段を許さない右京の一言を犯人に与えるのもまた『相棒』らしい道徳観ではあるけれど、今回のテーマを考えると、とてもテレ朝的な結論なようにも見える(汗)
冒頭では右京が、「シンガポール 空」の解釈について、珍しく感情的に意地になっていたのが、「それはキャラが違うぞ、らしくないなァ」とは思いつつも、笑ってしまった。
角田課長の「でも、オレの目は盗みやすくてイイだろ?(笑)」という言い回しといい、輿水脚本の真髄、ここにあり。
回想シーンのてんこ盛りと、特にあってもなくてもいいようなシーンの連発、というのも輿水脚本回の真髄だが(汗)
ところで、今関西は、金曜昼に『相棒』の再放送を見て、月曜に『あぶない刑事』で懐かしい気分に浸り、火曜に『刑事貴族3』で若かりし頃の水谷豊に惚れ、水曜にこうして『相棒7』を視聴するという、実にハッピーなラインナップになっている(笑)
テレビ大阪や京都テレビの映りが良かったら、もっとハッピーなのに(泣)
しかし、『刑事貴族3』を見てたら、水谷豊と高樹沙耶の現在の老けっぷりが、嗚呼…
ホントに一昔前のアニメの感覚だなぁ、この番組は。
某氏の格言だが、野郎オタクどもの夢を叶える“女の子がいっぱい出てくるハーレム系アニメ”を作る際には、その桃源郷的な恩恵を一人で受ける主人公を(引いては番組自体も)野郎視聴者の嫉妬に近い敵意から逃す必要がある。
最近の萌えアニメでは、「去勢」した鈍感優男を主人公に据えて、ハーレム環境を喜ばしく思わないキャラにすることで敵意を逸らしているけれど、一昔前だと、ハーレム環境にいることにより主人公が何らかのヒドイ被害を受けさせて「代償」を与える形で、「主人公は良い思いをしていない、良い思いができてるのはそれを見ているあなただけ」という感じで視聴者を納得させていたという。
『ケメコ』なんか、まさにその後者のスタイルで、しかも主人公に特に非があるわけでもない時まで「お前が悪い」とばかりにヒドイ目に合わされてる極致を見ていると、敵意どころか可哀相に思えてしまうぐらいだ(笑)
あと、今週のでちょっと思ったのが…
最後の勝負でケメコがムチャしたせいでその場の全員が吹っ飛ばされるという事態になって、その内の一人として伝統的な「お空にキラーン」演出で呆気なく処理されて終わった感のあるたま子が、その3分後…
(←都合により、2場面を編集してあります)
このシーンに大爆笑!!
もうネタ的に使い終わってた感のある2つのシチュが、最後の最後に「まだ出番はあるぜ!」とばかりに登場して再利用されたのが不意打ち気味で意表を突かれたし、時にガラス割って入ってくる異常事態時にきちんと正座して入ってくるギャップがさらに面白く、その瞬間をスロモにしちゃうセンスもOK!
好きだなぁ~
見ていて何かしらテレビの画面に向かって声に出てしまった場面↓
「つかぬことを訊くです。お二人は恋人なのですか?」
「「違います」」
いいね、いいねぇー(笑)
同じように真顔で敬語使いながら間髪容れずぶっきらぼうに否定するっていう、シンクロ具合とギャップが、とても笑える。
「ミスターブシドー!」
えええ!! そんなジョークめいた名前が正式な通り名なのー!!?
「生き恥さらしてきた」と言っていたが、それは半分以上あなた自身の責任ですヨ(笑)
「なんかキツいの。サイズ合わなくって…」
それが分かってたんなら、着たまま来るなよ(笑)
着てみてキツイと分かった時点で、一旦元の服に着替え直せばいいじゃない。
アンタ、痴女か!?(笑)
ところで今回スメラギさん、戦術予報してないよねぇ?
相手の作戦を先読みしてはいたけど、とても近々な先読みなので特に意味がないし、先読みの結果で指示を飛ばしてるわけでもなし…
ざんげちゃん
「どうしようかなぁ? ひん剥いて縛っちゃおうかしら~?」
「体育してる男子がもうすぐ用具を返しに来るのよねぇ~ …そう、出来るだけあられもない姿で……」
ステキなSっぷりですね。
変なジャンルのAVの見すぎです(笑)
音の高低や強弱や息の力みや抜きが的確すぎる花澤ボイスがエロい。
っちゅーか、今回、下ネタトークが心なしか多かった気がする。
この後の、呆気なさすぎる仁の登場&退場と、凪のメタ的な感じもする必死すぎるツッコミは、何か強く印象に残るんだよなァ
ほのぼの日常ギャグコメディ作品かと思ってたら、この何かと癪に障る突っかかり方をする加虐的な神サマの登場のせいで、何か重い空気が漂い始めてきたなぁ…
「私は私が神でありさえすればそれでいい」なんて、何という俗っぽい神サマなんだと思わなくもないが、真に聖なる神様なんて、世界の神話ひっくり返して見てみても、数えるほどもいないか。
いやぁ、何とか見に行けましたよ、ゆるキャラまつり!
その日はいろいろ予定が重なって、開始1時間ぐらいしか見て回れなかったけど。
元々は4番町スクエアの一角で執り行われる予定だったところを、夢京橋キャッスルロード(400メートルほどの大手門通り)周辺を歩行者天国にするという規模拡大しての開催だったのだけれども、それでも移動が困難なほどの黒山の人だかり。
大通りでこれなのだから、狭い4番町でやってたら一体どうなっていたことか…
それでも、モチのバナナだけは、遠くからでもよく見えたという(笑)
遠くから見ても、モチのマヌケな雰囲気は凄まじいなぁ~(笑)
ステージで各ゆるキャラが御当地を宣伝していくのがメインイベントといえばメインイベント。
ゆるキャラがステージに上がる際には、ひこにゃんを代表する彦根のゆるキャラたちが一体ずつ、エスコート役として一緒に出てくるのですが…
脚が短くて昇降に苦労するじーもが上りやすいように、ステージ上へエスコートするモチ…
…って、それは何かムリがあるんじゃないか!?
なんか老々介護みたいで、手助けどころか、むしろ不安度倍増なんですけど!(笑)
おかげで、両者が上りきったとき、会場から自然と拍手が沸き起こったという(笑)
そして、ゆるキャラの御当地のPRが始まると、エスコート役は退場。
「ふー、疲れた疲れた」とばかりに、腰をトントン叩きながら、モチは壇上を後にしました(笑)
やっぱり不安だ…(笑)
そうして中央ステージで催しが行なわれている間も、その両翼の会場では、ゆるキャラたちが自分たちの出店の前で一生懸命PRしとりました。
その中で、気になったゆるキャラどもをいくつか。
(以下、プライバシー保護のため、ひこにゃんモザイクを随所に使用しています(笑))
やっぱり、せんとくんの注目度はすごかった。
ひこにゃんが出ずっぱりになれないせいで、お客さんもマスコミもこっちの方に流れてきたもので。
…が、この着ぐるみ、仏様をモデルにしただけのことはある落ち着いた厳かな雰囲気を持ったイラストから想像できない、とってもアクティブでロックな動きを披露されるので、なんかイメージ違うんじゃないか、とは思った(笑)
そして、せんとくんの対抗キャラ、なーむくんの着ぐるみも完成したようで、本日お披露目。
…でも、笑えるのは、同じ奈良県下のマスコットなのに、中央ステージを挟んでちょうど真反対の位置同士にいるという、実行スタッフからも位置取り配慮されてる仲の悪さ(汗)
(夕刊見てたら、ひこにゃんを仲裁役にして仲直りイベントをしていたみたいだけど)
堺市南区役所のマスコット・みみちゃん。
頭の蜂が、しばしばハエに見えるので、何か変なキャラクターに見えてきて仕方がない(笑)
こいつの背後の自ブースには、会場でここのブースだけ、という特徴が目に付いた。
非常事態に備えてなのか、ココだけが、予備のスーツを常備。
…って、みんなに見えるように脱皮を野ざらしにしてたらマズイだろ!(笑)
福井県小浜市にいる実在の野良猫がモデルだという、さばトラななちゃん。
鯖を持っている見た目から、観光客(主に女性)から「さばにゃんだ、さばにゃんだ!」と呼ばれていたが、悲しいかな、設定はトラらしいし、おまけに「さばにゃん」は別にいる(汗)
これは、オタクだったら知っておかなければならないだろう、京都国際マンガミュージアム、のマスコット「マミュー」。
マンガミュージアムなんだから、マスコットぐらいいなければウソだろー、という気分ではあったが、世に出た数々のマンガを代表する役割としてポッと出のキャラが実際作られてみると、なんだか複雑な気分になってくる…(汗)
そして、あのトリもしっかりおります(笑)
後姿だけ見てたら、まぁなんだ、それなりのようにも見えるんだわ。
明石市のたこフェリーのマスコット・パパたこ………を応援していた『おは朝』芸人。
最近見ていないから分からないのだけど、一体何の企画なんだろう?
ていうか、放送はいつだ?
会場内は、ゆるキャラが頻繁にあちこち移動するので、ゆるキャラ同士が出会うこともしばしば。
エスコート役から帰ってきたやっちーがキャッフィーと遭遇して、何やら井戸端会議イベントがアドリブ的に発生していました(笑)
そんな中、一番悲惨だったマスコットがコレ↓
案内看板で、「非公式」であることが強調して書かれていた岐阜市の商店街マスコット・やなな。
着ぐるみっちゅーか、完全に人間でございます(汗)
予算がなかったのか?
そのせいかどうか知らんが、ディレクターチェアに踏ん反り返って座る女王様キャラっぷりを見せていた(笑)
それがこのマスコットの性格設定かな、と思ったら、人が近づいてきたら、今にも揉み手しそうな低姿勢で物欲しそうに(写真撮ってくれませんか?)と近寄ってきたりして、キャラがよー分からん(笑)
私とも目があって、徐々にズンズン近付かれてきたときはどーしようかと(笑)
でも、コイツの衣装と同じこしらえのコスプレして、客たちに商店街宣伝のビラを配り歩いている小学生女子たちを見たときは、何か応援せねばならん気になった。
こんなコスプレ、早くやめさせないと(笑)
その近くでは、幼稚園ぐらいの子どもたち数人が、歩道脇に捨てられたゴミを拾い回っていて、何だかこの祭では子どもが頑張っていたような印象を受けた。
肩身が狭いやら何やら…(汗)
マスコットが一堂に会するということで、子供連れのお客が多かったけれど、あの人ごみで背の小さい子とか、首が据わったばかりの赤ちゃん連れて歩き回ってる人は、ちょっと危なかったなー
でも、一番危なかったのは、犬を一緒に連れてきていた人。
比較的若い人たちがミニチュアダッキーとかチワワとか小型犬を歩かせているのをよく見たので、冗談抜きで危うく踏みそうになって、非常に危ない。
そして、その一方、ちょっと歩き方がマズくなってきた年齢のご老翁たちが、地面を歩かせる他人の迷惑になるからとでも考えたのか、体格のがっちりしたお柴とかまるまる太ったビーグルを、えっちらおっちら抱きかかえているのも見かけたので、何か間違っていると思った(汗)
今回の祭は、ゆるキャラたちが集まるというお題目だったわけだけど、しかし、常々思っていることなんだけど、ゆるキャラと呼ばれている中で、本当にゆるキャラと呼べるのは限られているんじゃないのだろうか?
まぁ、みうらじゅんに言わせればマスコットキャラクターは全てゆるキャラなんだろうけど、私は「ひこにゃん」タイプのマスコットがゆるキャラと呼ぶに相応しいと思っているので、せんとくんはゆるいんじゃなくてもうちょっとシャキっとした昔ながらのマスコット風だし、くらわんことかもゆるいと言うよりフツーにかわいいだけじゃん、とか思ってしまう。
なんか、国際貢献に命かけてた死んだ友人の後を継いで、警察を離れて海外に行ってしまって、亀山薫@寺脇康文番組卒業という伏線が、ガシガシ立てられてた気がする…
…って、それは松本プロデューサーが言うように、「キャラクターを大事にしたリアルな卒業方法」になってるんだろうか?
キャラを大事にするっていうのなら、刑事ドラマにありがちな「殉職による退場」はないはずだし、リアルということを考えるなら、フツーに人事異動になるとか、私が予想していた子ども誕生を迎えて安定した役職に就くようになるとか、刑事モノの基本としていたり今まで作品内で培ってきた設定を活用した“ありえそう”なことだったら納得できるんだけど…
今回初めて出てきた“なかなかありえない”設定が長年主役を張ってきたキャラの人生を変革させてしまう、というデカい影響力を持つのは、制作側の都合で変えてみました感を強く受けるんですが…
リアルに感じるのは「そういう事態を前にしたら、薫ちゃんだったら行ってしまいそうだなー」という部分ぐらいなもの…
…ということは、そこら辺は「キャラクターを大事にしている」ということになるのか。
…しかし、警察内部の腐敗を暴くことから始まり、前シリーズ、前々シリーズでは社会制度に対して戦いを挑んでいた感もあったこの作品も、世界に対して戦いを挑んでいるような態勢になってしまっていて、どこまで格調高くなっていくつもりなんだ(笑)
それに合わせて音楽もガラリと変わり、ほとんどが今回新調されたスコア。
やはりというか何というか、劇場版があったらその後のTVシリーズにも使い下ろされることになる慣例っぽいお約束通り、劇場版のサントラも使われていたが、あの重々しい雰囲気のスコアを使うというのも、何か番組自体の雰囲気を変えようとしている感じを受ける。
オープニングテーマもコーラスバージョンに様変わりしたようだし。
お話の方は、最近の、まばたきも油断できないほどのハイテンポで進んで緊張感を生み出していく忙しい作りに比べて、久々にのんびりとした雰囲気で進んでいく。
この、ストーリーに隙間があって制作側の油断さえ見えてきそうな緩さは、やっぱり輿水脚本だなぁー
そのおかげで、キャラメイカー・輿水泰弘の本領発揮というか、これまでのストーリーの騒がしさで鳴りを潜めていたキャラクター遊びが随所に見られて、楽しい。
「こら、連絡ぐらいよこせ」という遺留品メッセージを伊丹-亀山の会話でギャグ的に使ってしまうノリとか、犯人が返り血完全防備していたという捜一の推理を「それでは怪しまれてしまいます」と普通に否定するのでなく「そんな人物に近付きたいと思いますか?」とちょっとズレた否定のし方をする滑稽さのある右京のセリフ回し、強烈な悪口を言われたはずなのに「存在自体がウザいと言われては仕方がありません」と飄々と返してしまう右京とか、高飛びした共犯者を「さすが商社マン。足回りが早い」と呑気に評してしまう芹沢とか。
他の脚本家の話ではスルーされていたり、固定的なものになっていたりする特命係の扱いが、ちゃんと徐々に悪くなってきている変化を描いているのも輿水脚本ならではの特徴かも。
あと、傷心の薫に対しても「君を探すほど暇ではありません」と飄々と答える右京は、最近緩く捉えられがちな本来のキャラ設定に忠実ながら、ビミョーに関係性が後退してる感じも受ける。
また、ホテルでの殺人についての利点(オイオイ)を解説するシーンとかは「おいおい、そんな当然のことを、さも頭の良い作戦のように語ってどうする!」と言いたくなって間延びした感じを受けてしまうのだけど、最近どうも基本をすっ飛ばして複雑化しているこの作品にあって、原点に還って、推理モノの基本を解説しているかのような親切さがあり、あと、当然のことでも薀蓄っぽく語られてしまうと個人的に面白く感じられてしまうので(汗)、そこら辺も何か良い。
隙の多い脚本をダレさせないように、トラッキングショットや手持ちショットを多めにして、画面に緊張感をもたせつつ、しかしそれだけ動かしても隙のなくて画面が引き締まるレイアウトを維持する、という奇跡みたいなことやっていて、音楽でも誤魔化していたり、演出方面でかなり工夫していたのが印象に残った。

人気のないサントラ商品棚に一目散に駆け寄り、小走りでレジに駆け込んで、スキップしながら帰っていった私は、さぞや怪しい客であったことだろう(笑)
『相棒』ドラマのサントラは以前にも出ていたようなのだが、ゴニョゴニョな権利関係だか何だかのゴタゴタした事情ですぐさま廃盤になったらしく、普通では手に入れられないシロモノになっていたので、のめり込んだら音楽まで制覇しにゃ気が済まん私としては歯がゆいばかりだった。
劇場版のサントラは買ったものの、TVシリーズとはまったく違うスコアの作り方だったので、テレビシリーズのあのシーンの曲が聞きたい、このシーンの曲が聞きたい、なんて思っていた私の要求は叶えられず…(でも「ミネルバの梟」と「さようなら」は好きだわ)
だが今宵、装いも新たに、権利関係もすっきりして(笑)、サントラが正式に発売される運びと相成った。
よし、シーズン4のオープニングテーマと「終わりの始まり」は耳にタコができるまで聞くぞ(笑)
ただ、サントラの解説書には、作曲者の池頼広を『相棒』の世界観を支えてきた功労者として讃えた文章が並んでいるのだが、当然と言えば当然のことながら、土曜ワイド劇場版から音楽監督の立場で『相棒』を支えてきた義野裕明についての文言は何一つ入っていない…
スタートメンバーでもあるし最近まで名前がクレジットされていたのだから、ちょっとぐらいは触れてやっても良さそうなモンだけど、以前のサントラ廃盤の理由のことも考えると、何か背後に黒いものがあるようにも疑えてしまう…(汗)
だから、義野裕明と『相棒』スタッフ(もしくはスポンサー?)の間に、一体何があったんだ…!?
「花の里」のシーンで必ず流れるBGMが、音楽だけ聴いてれば、西部劇の酒場のBGMとしてかかってそうな感じだったのに気付いたときは、何か面白かった。
あれだけ和風を主張している画面で、その対極的な感じの曲が流れても、すんなり受け入れられてしまうギャップというかアンビバレンツな我々の感覚が興味深い。
まぁ、ブルースって基本的にそういうものかもしれんが…
『踊る大捜査線』のミキサー使いまくりのF.F.S.S.音楽を、ジャンクフードを漁るように好んで聴いていた身としては、池頼広の音楽はそれとは対極的な、クラシック的な原音楽の、管楽器や弦楽器の和音や音の揺れが心地よい重層的な良さが感じられて、これまた好きになってしまったなぁ~
『相棒』から見るとだいぶ後の作品になる『かみちゅ!』のサントラも放送当時は欲しかったし…
…っていうか、これ聴いてたら『かみちゅ!』の方も改めて欲しくなってきたなぁー(笑)
どっかに売ってないだろうか?……って、amazon行きが無難ですか?
前回の放送から1ヵ月以上まるまる空いてて、単純に考えれば制作には余裕があるはずなのに、渾身のヘタレ作画なんて…(汗)
まぁ、前回放送の段階で予告はちゃんとできていたから、本来週間モノのクオリティで作って出来上がっていたものをムリヤリスペシャルに仕立て上げた、ということなのかも。
私が『コナン』の作画が悪いと言う時は、主にキャラデザの問題だけだったりするのだが、今回のはしっかりと動きが悪い(笑)
人が手を振る単純な動作のリピート作画でさえ、工事現場の腕振り人形並みのぎこちない動きでしか表現できないのだから、明らかに作画崩壊系の絵の悪さ。
今回の話で多用されていて肝とも言える煙の作画も悪く、ほとんどギャグマンガみたいな表現レベルに…
…とはいうものの、ああいう無機質な対象は動画させにくい部類だから仕方ないか。
そもそも、一枚絵としての出来でさえ悪いのだから、動きなんて言わずもがな、ではあるけど。
これを見てると、しっかり動画してるうつのみや理とか沼田誠也とかで作画崩壊というのは贅沢、ってもんだ(笑)
おかげで、キッドを見に“大挙して押し寄せた”群集の数が、
原作の時点から、「無理な事柄を本当っぽく見せてしまうフィクションのリアリティ」が獲得できていなくて、作品に惹き込まれることなく「これは無理だなぁ」と思ってしまうトリックだったのだから、アニメではそこら辺の無理をもうちょっと誤魔化して工夫してほしかったのだけど……やっぱりダメだなぁ…
「夜の群集の中で黒い衣裳を着て目立たせなくする」というトリックを使っているのに、群集や背景の色が明るすぎるほどに明るすぎて、逆に目立ってしまっているというマズイ色彩設計をしている時点で、無理を誤魔化そうなんて思っちゃいないスタッフの姿勢がありありと出ていたし。
ただこれは、「頭に銃を突きつけられて振り向けないままキッドと会話するコナン」という原作のシーンが、アニメでは途中から銃を離してしまって、でもコナンはそんな絶好の機会に振り返りもせずキッドと話を続ける、という不自然な改変がされたのと同様に、お子様に配慮した「目に優しい」色彩設計だったりするのだろうか…?
まぁ、『絶対可憐チルドレン』(アニメはテレ東系)ネタは問答無用で削除されたが(笑)
作画方面がそんなだから、せめて絵コンテ/演出はがんばってほしかったが、なんだか緊張感が感じられない、全体に間延びしたテンポで話が進んでいく…
キャラの誰もがセリフの一字一句、句読点に至るまで丁寧に読んでいるかのようなスローペースで、原作にある描写を無難に引き延ばしているだけなのがモロに分かる。
(でも、永井一郎の演技は素であんなテンポだろうなァ; おかげで、ただではブッ倒れそうにないジイさんがちょっと無理しているだけの演技が、体力ボロボロすぎて本当に倒れそうな感じになってて、ちと違和感)
おかげで「わずか20秒の神業トリック」が実時間2分近くかかっていて、アレ以外のトリックでもいろいろ実現可能になっていてマズイのだが、まぁこれはいつものことか(汗)
誰が担当なのかとスタッフロールを見たら……ああ、やっぱりだ! 『コナン』に合わない作風を持つ男・青木雄三コンテ!(笑)
芸のない引き延ばし策以外は、原作で描かれてある意味をちゃんとアニメ式に直して、盛り上げるところは盛り上げるという理想的な作業がやれているご褒美コンテになるはずなのに、嗚呼コレさえなければ…
ちなみに作画監督は5人がかり。
これは作監と言いつつ、修正してる時間がないから、原画陣の中で少し巧い程度のレベルの人とか手の空いた人がちょこちょこと他の原画の直しを入れてる、っていう意味でしかないのだろうなァ…
そして、さらに恐ろしいのは、コレ、全部国内原画なんですけど!!
…ガンバレ、日本!(笑)
地に足の着かない奇策を、“巨大”な波が押し寄せる画をちゃんと迫力を持って見せているレイアウト取りをしていたりする計算の利いた絵コンテと、それらの動きをそれらしく見えるよう実行できている作画で、ありえる作戦に見せている演出力が素晴らしい。
ていうか、敵も味方も新MSなトレンドの中、旧時代のティエレンが画面を動き回っている様子に、少し感涙(笑)
死んだ前ロックオンの弟・ライルのガンダムマイスターとしての能力値の高さは、記憶が混濁したニールかもしれないというまさかまさかの伏線か、それともそれさえもミスリードだったりするのだろうか…
エピローグは毎回付ける使用になったんだー
一体どういう意図があるのだろう、と考えたら、アレか…
今のところ、あのお寒いガンプラ宣伝コーナーがないぞ(笑)
…うーん、そろそろ離脱させてもらったほうが良さそうだ、個人的に。
この作風は……琴線に触れる要素が多いので好きな人は少なくないということは分かるんだけど……合わないなぁ
語る設定が長い長い。
長くて煩雑ですんなりとは分かりづらいのに、視聴者の代弁者であるところの主人公はあっさり説明を受け入れて、それを踏まえての反論さえする始末…
なんか、見ていてすごく置いてけぼり感が。
人型をした炎が襲ってくるときのエフェクトとか、マンションのせり出し階段から逃げて自転車置き場の屋根を転げ落ちるカメラワーク・レイアウトとか、反撃方法を思い付いてエレベーターで上がってくる瞬間のケレン味とか、迫力や緊張感は面白く出せているところもある。
…が、そういうのは、今まで語ってきた設定がまるっきり関係しない面白さであるので、どうしてくれよう(汗)
いっそのこと、原作の説明ゼリフを多少省いてでも、こういうアニメ的な面白さを伸ばす(変換する)工夫をすればいいのに、原作を逐一忠実になぞってるっぽいからバランスが悪いなー
瀕死のインデックスの自動応答も、その機械じみた応対とか手順に面白みがあるのかもしれないけど、あまりに落ち着いて淡々としているので、とても「あと15分で生体機能停止」な状態だとは見えず、タイムサスペンスが全然機能していなくて、緊張感の説得力が薄いなぁー
あと、個人的には、ああいう魔術で重傷なのがとりあえずでも治るのかどうか、画的に納得がいかん。
小萌先生が体内時計で時刻を正確に計れることに「健康的な生活習慣と食生活を維持していれば容易いこと」とか言っていたが、灰皿に山盛りのタバコやビール缶が転がりまくるあの部屋を見たら、全然説得力がないんですけど!
だが、かわいい顔してグダグダな生活送ってるってのは、非常に好みでオレに良しッ!(笑)
何でも打ち消すという主人公の便利な無敵設定だが、ヒロインを救う効能さえも打ち消してしまうので一緒に居られない、というマイナス面も作り出すことで葛藤を生み出しているのは、うまく使えば面白くなってきそうだが。
やったー、ロリプニな妹キャラ、キタ―――(゚∀゚)―――!!!
よし、そこをどけ! ケメコを見る邪魔だ(笑)
ハイテンポギャグが主軸のこの番組に似つかわしくない、まったりキャラ萌え的な雰囲気で彩られたAパート。
ヤマカンが絵コンテ切るというから、この人は番組の主軸関係なく『らき☆すた』『かんなぎ』的なこの一芸しかできない人なのかと思ってしまった(←『フルメタ』とか見てない人の言い分)
別にそんなわけではなく、Bパートのドタバタぶりはちゃんとドタバタしてて、面白かった。
三平太「そうか…違うのか…・・・(ガッカリ)って、じゃあなおさらアンタ誰だよ!!!?」
のトコの間と取り方とか、ギャグテンポが分かっている感じで良し。
前半の萌えアニメ描写のおかげで、その後の展開のキレが好くなったともいえるのかも。
ただ、部分的にあまり上手くないところかあったけど。
二階の異常なドタバタぶりを階下のマンガ家ママと編集さんが全然関心持たないどころか肝心の執筆も身が入ってないというネタのギャグを長々とやっていたが、その後クローゼットに隠れるに視点が移って、ドタバタの果てに屋根にまで上ってしまうという流れになるのだが…
「思わず屋根の上まで逃げてしまった」と言うのなら、関節描写でかなりのドタバタぶりを表せていた前者ネタと、やや落ち着きを見せた騒動に落ちたクローゼット内のネタは入れ替えた方が、何だかんだで普段行かないところまで行ってしまった自然さが出せて好かったのではないかなぁ?
クライマックスを彩る空中浮遊は、1話の冒頭で使われていた、苦労して作ったであろうご町内の3DCGマップが、その華麗さを演出するために有効に活用されている。
こういう自由なカメラアングルを提供できるような素材はもっと使ってもらいたい気もするが、たぶん今回だけなんだろうなー
どーでもいいことだが、ケメコの中からヒロインが顔出している姿は、シュールな画ヅラのはずなのに、なんかカワイイなー、とか思ったり(汗)
俳優の峰岸徹さん、死去
俳優の峰岸徹さんが、肺がんのため、都内の病院で死去していたことが13日、分かった。65歳だった。
この日、都内で会見した所属事務所の横田房七社長(67)によると、峰岸さんは11日午後11時32分、夫人や3人の子ども、孫ら家族にみとられ、息を引き取った。
峰岸さんや遺族の意向により、葬儀は14日以降に密葬で行われる。芸能人の参列はないという。
友人代表の大林宣彦監督(70)らが中心となり、11月初旬に、峰岸さんが生まれ育った東京・銀座で「お別れ会」を行う予定。
峰岸さんは出演映画「おくりびと」の「モントリオール映画祭」グランプリ受賞を喜び、英語でスピーチをする練習もしていたという。11月1日公開の映画「その日のまえに」で、大林監督のたっての希望で、8月に自宅前でワンシーンを撮影したのが最後の仕事となった。
峰岸さんは、4月に舞台「あした~愛の名言集」を、「脊柱(せきちゅう)管狭さく症」と、「腰ついすべり症」の合併症を理由に降板。その後、腰の手術のための検査で、肺がんを告知された。がんは「ステージ4」と診断され、骨にも転移し、手術はできない状態だった。2週間ほど前に容体が悪くなり、1週間ほど前から意識がなくなっていたという。
10月13日13時18分配信 スポーツ報知
ピックアップしておきながら、『ゴジラvsビオランテ』の権藤一佐しか思い浮かばないダメな私…
その程度で役者の死を語るべきではないのかもしれんが、私が愛して止まないキャラなので、何か取り上げたかった…