Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
山本寛(ヤマカン)が監督から降板して、武本康弘監督に替わってから第二回目の『らき☆すた』だけど、前回と今回を比較する限り、前回のは、まだヤマカンが監督在任中だった頃にスタッフにお願いしてて途中で抜けたもののように感じる。武本監督が本格的に手を入れたのは今回からなのかも。見極めるのには次回を待った方が良さそうだけど。
ちなみに、最近知ったんだけど、「監督は作品の演出を行なう人」というイメージがあるわけだが、役職としての「演出」と「監督」って違うんだよね。
「演出」は各話の作画面での制作指示や音響のチェックなど、絵コンテに書かれていることを実際に形にして仕上げる、各話における最高指揮官みたいな役割で、「監督」はその「演出」の絵コンテ・演出の統制を図り、シナリオや編集、美術や色彩設計などの方針など、作品制作全体を広い範囲で見渡して調節する役目を負っている感じ。で、その監督さえも指揮下に置き、スポンサー・テレビ局など外部との折衝も行なう最高責任者がプロデューサーとなるわけだが。
だからヤマカンは、各話演出みたいな現場仕事では一点集中の如くすごい能力を発揮する人だけれども、いろいろなことを幅広く管理しなければならないデスクワーク的な監督業には向いてなかったんじゃないのかなぁ~。要領がいろいろと違うから。
おかげで私の中では、『グレンラガン』のプロデューサー降板“事件”のような騒動と違って、ヤマカン降板は「降格処分・配置転換」の二言で済んでしまう社内人事だよな、と思えてしまって、そこがまた会社的なザ・京アニスタジオっぽいやり方に見える(笑)
で、今回は「監督」が直々に「演出」も担当される回なので、今後の指標ともいうべき「ヤマカン演出との違い」が見える回ということに。(まぁ、時期的に、ヤマカン監督の時期から「武本康弘担当!」って決まってた臭いけど)
どの辺でそういうのを感じたかというと、まずすぐ気付くのは音楽の使い方だよね。BGMを流してる場面が多い。いつもの落ち着いた感じのものからアクティブな選曲に替わってるし。
それに、小津を信奉との噂もあるヤマカンの固定カメラ(FIX)気味のカット構成とは違って、今回は寄り気味のカットを細かく割っているところも多くて、割とアニメとして標準的。
(中距離FIX的)
(寄り気味)
寄りに加えて、下段のは今まであまりなかった90°反転カッティング。
↓今まではなかった演出。武本的絵コンテ?(まぁ、今回が旅の特別話だという理由もあろうが)
↑フレームアウト
↑奥行き利用
↑俯瞰気味
いっちゃんハジケていた『頭文字D』のパロディ部分は、「ただパロディをやってるだけで話の流れからは浮いてるなぁ…」って思ってたんだけど、その前の状況が「大人二人が中高生の旅行に運転手代わりに同行する」という『あずまんが大王』の8月回を想像させるものだったので、その中に出てくる「ジェットコースターを凌駕する恐怖を味わわされる“ゆかり車”」のパロディを、『頭文字D』のパロディで表現している、という二重の構造になってたのか、と放送終了後に気付いた(笑)
今回はパロディと同等にギャグの部分も多く、ギャグのところはテンポが良く。
このオーバーなリアクションの取り方好きだなぁ~。特にその指の角度!
二回目のときはさらにオーバーになってるところが、尚更。
貝を拾って音を聞き、夏の思い出に浸る…
そして、ふと目を開けると…
貝の中から虫がモゾモゾッ
「!!!!」
BGMストップも相まって、2コマ目と3コマ目の急激な落差がいい感じ。タイミング的にも。
犬神家ネタ登場のサプライズ感というか不意打ち感(=間の短さ)は良い。
つかさ「すごくこわかったんです」―ゆい「あはは、私も実は…」
「スケキヨですッ↑」(エコー&恐怖BGM付き)
「わあああああああ!!!」
ゆい「それじゃお休み~」―つかさ「はい、お休みなさー…」
「イヌガミ家ッ↑」(エコー&恐怖BGM付き)
つかさ「ぎゃあああああ!!!」
ここのキモは、早口でおどろおどろしく甲高く「スケキヨですッ↑」と言う平野綾のネタっぽい演技。平野綾はいい演技をする。
「らっきーちゃんねる」では…
「かっとぅーん♪」と言った後に男の子が「寒ッ!!」とリアクションしたとほぼ同時に飛び掛かっていく切り替えの異常な速さが笑える。しかも笑顔で攻撃だし。
ここのフルアニメーションによるガニ股の歩き方が『クレしん』でやってそうな動き。
座るときにスカートの裾を整えさせたりして、芝居の付け方が「無駄に」細かい。
『Air』的な風景、発見。
スルーされるオチたち
>かがみ「そういうニーズの人は海なんて来ないんじゃないの!?」
>こなた「……」
>かがみ「こんなのがいるから家族連れの姉妹と思われてるんじゃないの~?」
>こなた「……」
オチの部分で、いまいち盛り上がりに欠けて、その上、何事もなかったかのようにさらっと次のエピソードに移っていくので、スルーされたかのように見える。
怪談話自体は笑えそうなテンション高めのネタだったけれど、フェードアウト・フェードインでシークエンスを終わらせているのでスルー感が発生して、夏休みの1イベントを描写してみましたー、という風にとれるようにしてあったのが印象的。
ラスト間際でも、スルー的オチ健在。
他の回でもスルーオチっぽい最後になることが多いし、こんな終わり方では、あまり終わった感じがしないので、「ラッキーチャンネル」コーナーでムリからにテンション上げて、ラストっぽくしているのだろうか?
不満要素もあり。
この「まずい海の家の飯」シーケンス…
>ゆい「フランクフルトが一本300円云々」
>こなた「そうそう、生焼けだったり云々」
>つかさ「私もチキンの油っぽいのとか云々」
>みゆき「こういったプレーンな焼きそばも云々」
(画面外音声であーだこーだ)
>かがみ「ねぇ、そんなに盛り上がるほどおいしいか?」
>こなた「別に」
このカット↑の前に
ここまで戻ってきて、しばらく無音にして白け具合を出してほしかったぁ……と思うのは、関西人の性でしょうか?(笑)
この部分も、個人的にはハズレの演出。(主に脚本によるかも)
>こなた「逆にかがみは何でもズバズバ捨てそう~」
>かがみ「なんでアンタの中のアタシのイメージって、そんなに攻撃的かなー!?」
こうやってFIXで映してくれるのなら、ダラダラ長く解説せずに、やっぱりツッコミは短くシンプルにキメてほしい。
分かったかな、陣内智則くん!?(笑)
ついでに…
あと一歩だなぁ、と思いつつもなぜか中毒的に見たくなってくるこの番組のOPアニメーションなんですが、自分なりにどこがツボなのか分析してみると、サビよりも冒頭と終盤のアニメーションが個人的なツボであるように思われる。
↓
『涼宮ハルヒ~』のEDと時から相変わらず横一直線の動きで構成された踊りだけれども、『ハルヒ』の固定カメラのフレームの取り方とは違って、(左上の丸の数を見てもらうと分かるけれど)今回はカメラが役者の動きに合わせてちゃんと移動していくんだよね。
そして端の人が盛大にフレームアウトするのも、前回ではなかったこと。
でもそんな違いがグッとくる主因ではなくて、一番大きいのは、この動き。
ゆっくりとした前後運動の直後、急速に上下(左右)方向への瞬発力のある動きに移行していくこの緩急がついた動きが、なんか中毒に(笑)
『ハルヒ』のときって、振り付けが等速運動ばっかりだったからねぇ~
振りが大きく、一人一人にパート分けがあって、シンメトリーやシンクロではない振り付けも工夫的で良いです。(いや、ダンスというのはシンクロの美学でできてるもんだけど)
このOPのサビのアニメーションがイマイチなのって、音程のテンポ以上に、結局シンクロの美学で全部構成しちゃってるからだよなぁー
あとGIFアニメの繰り返し前の最後のカットを見てもらうと分かるけど、青髪のこなただけ先に目を閉じているんだよね。
こういうタイムラグのある芝居の付け方をされるとなんか個性が感じられて、キャラクターへの感情移入感が変わってくる。
だいたい、瞬きをするという表情の動き自体も『ハルヒ』ではなかったことだからねぇ、というか人形面(笑)
瞬き大事。というか、表情が付いていることが大事。つまり楽しそうに見えるの大事。
まぁ、こんなキャラデザのヤツらに表情の付け方がリアルとか言っても詮無いことですが(汗)
…いや、こんな目のデカいキャラデザだからこそ、違いがくっきりしてメリハリつくのか?
OPアニメーションで前々から気になっていたこと。
こんだけ身長と腰の位置が違う連中なのに、左のカットではほとんど一緒なのが気になる。
…ああ、なんで『電脳コイル』よりもキャプ画に力入ってるんだ(汗)
どーせ、私はこーゆー箸にも棒にもならん作品の方が性に合ってますよー、だ(泣)
どの辺でそういうのを感じたかというと、まずすぐ気付くのは音楽の使い方だよね。BGMを流してる場面が多い。いつもの落ち着いた感じのものからアクティブな選曲に替わってるし。
それに、小津を信奉との噂もあるヤマカンの固定カメラ(FIX)気味のカット構成とは違って、今回は寄り気味のカットを細かく割っているところも多くて、割とアニメとして標準的。
(中距離FIX的)
(寄り気味)
寄りに加えて、下段のは今まであまりなかった90°反転カッティング。
↓今まではなかった演出。武本的絵コンテ?(まぁ、今回が旅の特別話だという理由もあろうが)
↑フレームアウト
↑奥行き利用
↑俯瞰気味
いっちゃんハジケていた『頭文字D』のパロディ部分は、「ただパロディをやってるだけで話の流れからは浮いてるなぁ…」って思ってたんだけど、その前の状況が「大人二人が中高生の旅行に運転手代わりに同行する」という『あずまんが大王』の8月回を想像させるものだったので、その中に出てくる「ジェットコースターを凌駕する恐怖を味わわされる“ゆかり車”」のパロディを、『頭文字D』のパロディで表現している、という二重の構造になってたのか、と放送終了後に気付いた(笑)
今回はパロディと同等にギャグの部分も多く、ギャグのところはテンポが良く。
このオーバーなリアクションの取り方好きだなぁ~。特にその指の角度!
二回目のときはさらにオーバーになってるところが、尚更。
貝を拾って音を聞き、夏の思い出に浸る…
そして、ふと目を開けると…
貝の中から虫がモゾモゾッ
「!!!!」
BGMストップも相まって、2コマ目と3コマ目の急激な落差がいい感じ。タイミング的にも。
犬神家ネタ登場のサプライズ感というか不意打ち感(=間の短さ)は良い。
つかさ「すごくこわかったんです」―ゆい「あはは、私も実は…」
「スケキヨですッ↑」(エコー&恐怖BGM付き)
「わあああああああ!!!」
ゆい「それじゃお休み~」―つかさ「はい、お休みなさー…」
「イヌガミ家ッ↑」(エコー&恐怖BGM付き)
つかさ「ぎゃあああああ!!!」
ここのキモは、早口でおどろおどろしく甲高く「スケキヨですッ↑」と言う平野綾のネタっぽい演技。平野綾はいい演技をする。
「らっきーちゃんねる」では…
「かっとぅーん♪」と言った後に男の子が「寒ッ!!」とリアクションしたとほぼ同時に飛び掛かっていく切り替えの異常な速さが笑える。しかも笑顔で攻撃だし。
ここのフルアニメーションによるガニ股の歩き方が『クレしん』でやってそうな動き。
座るときにスカートの裾を整えさせたりして、芝居の付け方が「無駄に」細かい。
『Air』的な風景、発見。
スルーされるオチたち
>かがみ「そういうニーズの人は海なんて来ないんじゃないの!?」
>こなた「……」
>かがみ「こんなのがいるから家族連れの姉妹と思われてるんじゃないの~?」
>こなた「……」
オチの部分で、いまいち盛り上がりに欠けて、その上、何事もなかったかのようにさらっと次のエピソードに移っていくので、スルーされたかのように見える。
怪談話自体は笑えそうなテンション高めのネタだったけれど、フェードアウト・フェードインでシークエンスを終わらせているのでスルー感が発生して、夏休みの1イベントを描写してみましたー、という風にとれるようにしてあったのが印象的。
ラスト間際でも、スルー的オチ健在。
他の回でもスルーオチっぽい最後になることが多いし、こんな終わり方では、あまり終わった感じがしないので、「ラッキーチャンネル」コーナーでムリからにテンション上げて、ラストっぽくしているのだろうか?
不満要素もあり。
この「まずい海の家の飯」シーケンス…
>ゆい「フランクフルトが一本300円云々」
>こなた「そうそう、生焼けだったり云々」
>つかさ「私もチキンの油っぽいのとか云々」
>みゆき「こういったプレーンな焼きそばも云々」
(画面外音声であーだこーだ)
>かがみ「ねぇ、そんなに盛り上がるほどおいしいか?」
>こなた「別に」
このカット↑の前に
ここまで戻ってきて、しばらく無音にして白け具合を出してほしかったぁ……と思うのは、関西人の性でしょうか?(笑)
この部分も、個人的にはハズレの演出。(主に脚本によるかも)
>こなた「逆にかがみは何でもズバズバ捨てそう~」
>かがみ「なんでアンタの中のアタシのイメージって、そんなに攻撃的かなー!?」
こうやってFIXで映してくれるのなら、ダラダラ長く解説せずに、やっぱりツッコミは短くシンプルにキメてほしい。
分かったかな、陣内智則くん!?(笑)
ついでに…
あと一歩だなぁ、と思いつつもなぜか中毒的に見たくなってくるこの番組のOPアニメーションなんですが、自分なりにどこがツボなのか分析してみると、サビよりも冒頭と終盤のアニメーションが個人的なツボであるように思われる。
↓
『涼宮ハルヒ~』のEDと時から相変わらず横一直線の動きで構成された踊りだけれども、『ハルヒ』の固定カメラのフレームの取り方とは違って、(左上の丸の数を見てもらうと分かるけれど)今回はカメラが役者の動きに合わせてちゃんと移動していくんだよね。
そして端の人が盛大にフレームアウトするのも、前回ではなかったこと。
でもそんな違いがグッとくる主因ではなくて、一番大きいのは、この動き。
ゆっくりとした前後運動の直後、急速に上下(左右)方向への瞬発力のある動きに移行していくこの緩急がついた動きが、なんか中毒に(笑)
『ハルヒ』のときって、振り付けが等速運動ばっかりだったからねぇ~
振りが大きく、一人一人にパート分けがあって、シンメトリーやシンクロではない振り付けも工夫的で良いです。(いや、ダンスというのはシンクロの美学でできてるもんだけど)
このOPのサビのアニメーションがイマイチなのって、音程のテンポ以上に、結局シンクロの美学で全部構成しちゃってるからだよなぁー
あとGIFアニメの繰り返し前の最後のカットを見てもらうと分かるけど、青髪のこなただけ先に目を閉じているんだよね。
こういうタイムラグのある芝居の付け方をされるとなんか個性が感じられて、キャラクターへの感情移入感が変わってくる。
だいたい、瞬きをするという表情の動き自体も『ハルヒ』ではなかったことだからねぇ、というか人形面(笑)
瞬き大事。というか、表情が付いていることが大事。つまり楽しそうに見えるの大事。
まぁ、こんなキャラデザのヤツらに表情の付け方がリアルとか言っても詮無いことですが(汗)
…いや、こんな目のデカいキャラデザだからこそ、違いがくっきりしてメリハリつくのか?
OPアニメーションで前々から気になっていたこと。
こんだけ身長と腰の位置が違う連中なのに、左のカットではほとんど一緒なのが気になる。
…ああ、なんで『電脳コイル』よりもキャプ画に力入ってるんだ(汗)
どーせ、私はこーゆー箸にも棒にもならん作品の方が性に合ってますよー、だ(泣)
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