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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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クリックでamazon.com該当ページを別枠表示 原作ファンにとっては、原作のイメージを再現し切れていない駄作扱いになるのかもしれないけど、数々の原作クラッシャー映画を見てきたいち映画ファンとしては、うまいことやってる方だと感じる。
 平成ガメラシリーズのメガホンをとった金子修介が監督していることが功を奏したのか。

 どこぞの評で、金子監督の少女趣味を指摘して、「監督の趣味が爆発してますなぁ~(笑)」と言っていたけど、うん、まさにそんな感じだったな(笑)
 特に登場の必要のない部分でも、月の妹の粧裕に叫ばせ泣かせ、ただのインターバルの存在の高田清美に女としての葛藤や黒い内面という原作以上にしっかりした人間性を与え、そしてこの映画自体が、第2のキラ・弥ミサのデスノートとの出会いに始まり、その喪失後の様子を描いて終わるというサンドイッチ構成になっていて、月とLという二大美男子が主人公として活躍してるはずの『DEATH NOTE』にしては、女キャラが目立つ仕掛けになっている。

 まぁ、そんな監督の趣味が作品の足を引っ張ってるところもありつつ(笑)、あの長い原作を映画に仕立て上げてるのは見事なもの。
 2時間に収まる1本の物語として不要になるものは削ぎ落とすが、それによって不自然な点が出てこないように根底の部分から再構成し直し、しかし、原作ファンが見たい名シーンは外さない、という基本というか理想形というかが、きちん成立している。
 常に読者の予想を裏切り続ける面白さを創出しなければならない『週刊少年ジャンプ』という掲載の場が阻み、原作を読んでいる者なら誰もが期待した、Lと月の父親・夜神総一郎の手による決着を実現して見せたのは、(尺の都合で話を端折りまくった結果とはいえ)かなり嬉しいし。
 おまけに、原作の結末を利用しながら、その場にはいないはずのLと実の父親が居合わせていることによるドラマの発生も、ちゃんと考えられていてフォローもきっちりなされているのは、再構成が見事な証拠。


 さくらテレビへの突入作戦の辺りは、大事件であるにもかかわらず、割と規模が小さくて陳腐だったし、あまりにエピソードを詰め込みすぎて、記憶喪失ギミックに原作のような衝撃性がなくなってしまうような煩雑さがあり、また原作では小畑健の絵柄の耽美さで可能にしていた「死神という非現実的なものを容認しながら現実的なドラマを進行できるヴィジュアル的な世界観」を確立できるまでには到っていなかった、などなどの欠点はあるものの、物語の魅力を決定的には失わせていないこの映画は、その点においては良作だと言って良いかも。

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