同じキャラを別名で何度も登場させるスターバンクシステムの厄介な点をこういう風に解決するのか…
つまり、同じ顔なら同じキャラとして扱い、エピソードを同じキャラのものとして統合。
ケンイチあたりの地味なキャラなら毎回別人扱いにしても分からないだろうけど、ヒゲオヤジみたいな有名ドコの場合はこれで対処なのか。
原作では最初からスリだった哲@ヒゲオヤジだけど、尺かせぎのために、マジシャンを失業して転落していくさまが事細かに説明されていた。
哲と刑事のルパン×銭形みたいな因縁めいた関係になるまでの描写も丁寧になされていたし、なかなか良さげ。
(惜しむらくは少々描き方が淡白だったことか)
さすがに指をつめられるシーンをゴールデンではやれず、運搬中に落ちてきたガラスで切断されるシーンに変更。
描写が端的すぎて分かりにくいかも…
意味ありげで変なタイトルだから、奇想天外な事件でも起こるのかと思えば、思いっきりフツーの事件。
トリックらしいトリックもなく、犯人も丸分かり…
あの始まり方だと、被害者を特定することから苦労する珍妙な話になりそうなものを…
開始3分で呆気なく見つかって拍子抜け…
誘拐された社長の薬の効果が切れるまでのタイムリミットを設定して、サスペンスフルな話に仕上げようといたけれど…
薬の効力がある時間なんてかなり曖昧なものなんだから「あと15分しかない!」なんて厳密に計れるものではないと思うんだが。
その後、コナンのちょっとした一言(のように見せかけた推理)を聞いて、証拠も確証も何もないのに、監禁場所に全員で直行する警察はアホ。
コナン以外は、真犯人がまだいる、と思っているわけだし。
現場の最高責任者なんだから被害者の家に残ってなさい、目暮警部!
監禁場所にいないと話が進まないのは分かるけれど、後から来れば良いわけで…
高木刑事の「いつの間にか眠りの小五郎になってる!」には笑った。
「No More Cry」のフルバージョンが聞きたくて、今まで一度も観たことがない『ごくせん』の最終回をラスト30分だけ観る(笑)
前作も最終回しか見なかった気がするけど…
にもかかわらず、チャンネル変えた瞬間に「ヤンクミをクビにするならオレたちは卒業式に出ない」というセリフが出て、話の流れが全て把握できる、この親切な作りよ。
設定も大体知っているので観る分には支障なかった。
前作で悪役だった猿渡教頭@生瀬勝久が、ヤンクミ@仲間由紀恵の味方に付いてちょっと活躍してたのが楽しかったり。
しかし、前作の卒業式にも思っていたけど、この番組ってホント演劇的だよなぁ~
話の全てがヤンクミ、3-Dのために進められていき、余分なことは一切語られない。
それは理事長の卒業生に向けての言葉に顕著で、卒業生全員に贈るべき話なのに、語られる内容は「3-Dはダメなヤツら」とか「来年は良い学校に生まれ変わる」とか、3-Dに関わる話ばかりで、とても卒業式で言うような内容ではない。
ヤンクミ最後の言葉も、生徒や保護者全体に向けた挨拶ではなく、3-Dの教え子のコトばかり。
(前作の答辞もヤンクミだけに宛てた言葉だった)
他の組の生徒や保護者が話に入ってくる余地など微塵もなく、背景キャラに徹するのみ。
先生の方も関心は3-Dのコトにしかないように見えるよう描かれている。
それは3-Dの連中の描写にも容赦なく適応され、彼らの成長は「人を思いやる気持ちを持てたこと」のみに終始し、高校生が直面するであろうその他の問題やそこからの成長に関しては一切語られない。
何というか、劇世界の広がりが感じられないというか、必要最低限の描写のみで話を進めて盛り上げていっている。
焦点をしぼって作ってあるというコト。
話の型も『水戸黄門』とかオーソドックスなものを踏襲しているから、焦点をしぼってストレートに分かりやすくしている話がなおさら分かりやすいし。
(そこに、女教師、任侠の世界、ギャグで進めるストーリー、というひねりを加えているのがこの作品のミソ)
(特にギャグは、ギャグで世界観を作り上げ地を固めることで、荒唐無稽だがシリアスな話を視聴者に許容させるのに効果的)
このストレートすぎる作りが『ごくせん』の強み。
社会現象化するほどの超ヒット教師モノであるが、今期はもうひとつ、教師モノがあったりする。
元祖社会現象教師モノ『3年B組金八先生』がそれである。
視聴率は10%前半をうろうろしていて、『ごくせん』の半分と振るわない。
(いや、『ごくせん』の数字がバケモノなだけだが…)
『金八』と『ごくせん』を比べてみると、『金八』にも多分に演劇的な面があって、コメディっぽく話を進めたりするのだが、決定的な違いがひとつ…
『金八』はあくまでリアリティにこだわる。
いかにフィクショナルな展開を用意していようとも「現実にありそうかも」というレベルにまで持っていくために、話の下準備(伏線張り、など)を欠かさない。
(失敗しているときもあるけど;汗)
問題が起こったときの人々の反応や対応も非常に現実的。
そのため、ほかの教師の活躍、話の本筋には関わらない保護者の介入、警察の登場、町の様子など、3-B以外のコトを描くシーンがかなり多く、劇内世界の広がりが感じられる。
卒業式も、答辞の内容が、金八や3-Bのことが中心でも、一般的な内容も交えたり、在校生や他のクラスの卒業生に訴えていたりして、答辞としての現実味がある。
敵対していた千田校長の言葉も、金八や3-Bの文句とか今後の学校の運営方針とか卒業式に相応しくない内容であっても、ちゃんと「ご卒業おめでとうございます」から始まる。
『ごくせん』が積極的に捨てている要素を『金八』は多分に取り入れている。
これは、今期が少年が関わる麻薬事件の描写に重点を置いているように、『金八』が現実に起こっている学校の問題を描き、(理想化されすぎるきらいがあるものの)その問題に対する解決策を提示するなど、現実世界と向き合うことをスタンスにした番組だからである。
世の中学生やその他の人たちに訴えることが、スタッフが『金八』に課した使命…
だから現実的であろうとする。
多くの人に問題を知ってもらうため=観てもらうために、楽しめる内容にしようとドラマティックにする。
この二つを折衷しているのが『金八』のという番組の形。
しかし…
『金八』がターゲットにしている現実の問題を訴えたい相手である中高生は、演劇的でフィクションの世界に徹している『ごくせん』に夢中…
……あれ?
先週の回で「ウルトラマン死亡」とか大騒ぎしてしまったが…
なんか『コスモス』の無尽蔵復活並みの復活っぷり…
何回も死の淵から蘇ってたら白けるぞ…
……と思ってたら、
ようやくヒーローとして目覚めて、そのおかげで復活できたというのに、姫矢の悟りが何とも
ヒーローとして目覚めたおかげかは知らないけど、戦闘シーンが何となく良い感じ。
フルCGでぎこちないながら、自由自在に高速移動しまくるウルトラマンvsウルトラマンの空中決戦が楽しい。
ナイトレイダーは特に理由もなく姫矢ウルトラマンを援護して、正義の味方の布陣はばっちり。
実に『ウルトラマン』的でよろしい。
最後の花道のつもりだったんだろうか?
そして次回から新しいウルトラマンが登場。
配色が新しくなり、銀色を素地にした
……って、
ようやく青色付きのウルトラマンから脱却したというのに、また逆戻り?
青色付きは『ティガ』と『ダイナ』で充分だっつーの!
……う~ん。
新時代のウルトラマンといっておきながら、
大山のぶ代他による『ドラえもん』も今日が最後。
まぁ、来週に去年の映画やるからまだ大山ドラの声は聞けるのだけど、新作はこれが最後。
例年ならこの時期は新作映画情報を流しまくるけれど、今年はないんで、代わりに各地のイベント情報を広報。
映画情報より
今回のメインである新作短編の前に旧作短編を再放送というのは特番のいつもの流れ。
しかし、21世紀に突入したこの御時世に、1986年以前の話とはっきり分かるのを持ってくるというのはどういう意図なんだろうか?(笑)
最近の再放送は90年代中期のモノばかりだったのに。
でも今回が最後だし、昔を懐かしむ意味でこれぐらい年代の離れたものを観るというのも良いか~
まぁ、私は前に観たことがあるんだけど。
出てくる道具はタイムテレビとタイムマシンのみというおなじみのモノしか出てこない回。
でも、今見直してみるとなかなか面白かったりする。
物置の整理という
…といった風にいろいろな話のエッセンスが散りばめられていて、これがひとつの作品に卒なくまとまっているのが面白い。
で、肝心の新作
この原作の話は以前にもアニメ化されていて観ているので、どうしてもそちらと比べてしまう…
とりあえず、今回のは、
この話の何が楽しいかといえば、のび太がドラえもんの助けを求めまいと奮闘する
また、休日を喜びながらもやはりのび太が心配になってよびつけブザーを持たせて「いつでも駆けつけるから」と言うドラえもんの気遣いも微笑ましい。
要するに、この話ではレギュラーメンバーの誰も彼もが優しい。
いつもならそんな温和な連中ではないというのに。
それが仲違いしてたらいい感じにはならんわな…
というか、事故とはいえ、途中でブザー押しちゃう時点ですでにダメだろ…
のび太のあのかたくなさ・必死さが良いというのに…
まぁ、今回のは「ドラえもんに休日を」というよりは
大山ドラの最後ということでスタッフが気負って
「~休日を」の「のび太が独りで頑張る」というのを「ドラえもんの手から離れて独り立ち」という風に捉えて最終回っぽくできるから、その要素だけ使おうとしてこの話を選択したんじゃないのかなぁ……とか思う。
そのせいで元の話の面白味がなくなっているということですわ。
じゃあ、オリジナルの部分と「のび太が独りで頑張る」部分はどうかというと…
確かにのび太は頑張っているけど、最初から最後まで独りで何とかしようとしているように見えるから、成長が見えにくい。
ブザーを壊す瞬間のカタルシスがないんだよなぁ…
ただ、のび太が
今回のテーマを有効に提示させるためのタメとして挿入されたオリジナル部分なのだから、リキ入れて制作してるだろうし。
しかし、ラストのドラえもんが帰ってくる理由が相当強引だったので、盛り上がりは失速…
ドラえもんに華を持たせるために、のび太を助けに来たジャイアンが無様に負けるんじゃどうしようもない。
というか、のび太がドラえもんに助けを求めないこと=のび太の決心と成長を重視するあまり、ドラえもんが帰ってくる理由との折り合いがつかなくて、こんなムチャな展開になってしまったんでなかろうか。
ストーリーはさておき、作画。
最近の『ドラえもん』でよく見られる、渡辺歩監督作品でもおなじみの、おふさげ演出が目立つ。
非現実的なギャグ表現
比較的地に足の着いたマンガ表現を主としていた頃の志はどこへやら…
いや、単にこういうのはが個人的に合わないだけで、このふさげ具合がいい感じに笑えるという人
さらに今回は、出木杉やジャイ子などのサブキャラも全員登場させることも目標にしており、とにかくいろんなキャラが登場しまくって、別にこの人がこの場面で登場する必要はないよなぁ…という苦労の後がよく見られる(笑)
ジャイ子が登場するならマンガの話が関わるとか、出木杉ならその優秀っぷりが話に影響するとか、キャラの性格や資質が何かストーリーにからんでくればいいのだが、そんなことは全然ない。
有効活用されてたのは、毎度毎度高級車を自慢しながら登場するスネ吉ぐらい。
まぁ、
「~休日を」の面白さを引き継いでいるかはともかくとして、おふさげ演出とキャラ勢ぞろいでにぎやかな作品ではあった。
旧声優陣の送別のお祭りといったところか。
問題を話し合いによって自分たちの手で解決する3-Bの連中の優等生っぷりは、人間的な成長を果たしたと見るべきか、金八不在でもさっさと問題を解決したい単なる
いや、「ソーラン節」の回で3-Bが初めて結束した経緯があんまり納得いかなかったので、それ以降の3-Bの結束っぷりも変だと思ってるゆえの意地悪な見方だけど。
しかし、金八の辞任問題を次回まで引っ張るとは思わなかった。
最終回の卒業式にもつれこむのか?
そういえば、前シリーズの金八解任騒動も卒業式での出来事だった。
今作もひと騒動起こして卒業式を盛り上げるつもりか…
で、来週の『金八』最終回は
………。
……先週から思ってたことだけど、やっぱり時間が足りてないんだなぁ…
やるべきことがいろいろとあるにもかかわらず、高校のときの知り合いとカラオケなんぞに行ってるバカです…(鬱)
知り合いと言っても、同じ卓球部だった人が一人いるだけで、他の人はその人の友達という、繋がりが薄い者との集まりだったわけですが・・・
卓球部の人がジュリマリ専門だったのに対し、もう一人は
私はジャニーズ系ソングと
うむ、「類は友を呼ぶ」…(爆)
途中、
続けて
ちょっと喉を潰す気で行ったんですが…
あるいは中1の頃、担任の音楽教師にみっちり仕込まれた合唱コンクール特訓の成果がまだ残っているのか?(笑)
…でも、JAMPROJECT系とかゆずとか歌ってたら確実に潰れてたな。
う~ん、まだまだ修行不足(笑)
そのあと唐突に
周りの食いつき悪かったなぁ…
やっぱり、
ドリフ世代の両親と一緒に観てたおかげで、二人が大笑いするのにつられて一緒になって大笑いしてしまった。
やっぱ、笑いは伝播するんだねぇ~ あるいは相乗効果か?
お笑い番組は多人数で見た方が大いに笑えるということだなぁ…とか思ってしまった。
長さんの一周忌記念特番と言っても、『8時だよ!全員集合』とか『ドリフの大爆笑』の傑作選みたいなものだから、長さんよりも加トケンの方が目立って映ってるのは、追悼番組としてどうなんだ?…とか思ったり(笑)
まぁ、逆に、長さんが良い後方支援に徹していたことの表れを確認できることでもあるのだけれど。
故に、長さんがメインで映る旅行記と、修学旅行コントのいびき編は必見(爆)
長さんって結構アクティブな人だったのねぇ~
しかも海外とは… かなりのバイタリティをお持ちだったようで。
今回初めて知ったよ。
そんな一面も私に知らしめてくれただけでも、この番組は価値があると思うなぁ~
いや、単に私が勉強不足だっただけだけど(汗)
修学旅行コントと雷出前店コントが個人的にツボだった。
修学旅行コントの面白さの大部分は志村けんが作ってたモノで、長さん関係なかったけど、あの笑いのアイディアとかタイミングの良さとかは素晴らしいなぁ~
雷出前は、自然現象を人間の実生活に置き換えるというコンセプトが興味深いくて、それだけで白眉モノ。
先週まで高木刑事と佐藤刑事の恋愛話やってたってのに、その次の回にまたまたこの二人を出してしまうという構成のマズさにはどう言ったらいいものか…
担当者があまり考えてないとしか思えない。
もし計画してやったことなら、その意図は?
ちゃんと公私混同せずに、マジメに仕事をこなしてる二人を描きたかったのか?
それにしちゃ描写が淡白だから、それはないだろうけど。
前回もそこそこマジメに仕事してたし。
まぁ、それはいいとして、今回の話の形式…
捜査中からの回想形式ってのは、事件発生までの描写を省いて時間が短縮できるから便利っちゃー便利。
容疑者も一人だけだから、これも推理=放送の時間短縮になるし。
短くても内容が濃かったら文句はないんだけど、こういう形式採用して捜査と推理の時間を長くしている割には、トリックがなんかなぁ…
ヒドく地味だし、失敗する確率の方こそ高そうだし、というかすぐに分かる単純なもので警察が分からないほどのことではないよなぁ…とか思えるし。
(身長110cmの犯人っていう時点で大抵の人は見当つくってば)