刑事ドラマ・推理モノ好きのウチの母の午前中のテンション↓
母親「今日からキムタクのドラマが始まるで!『HERO』みたいなドラマらしいで!むっちゃ楽しみや~!友達から関連グッズも貰ったんやで!絶対見忘れんとこな!」
ドラマが始まってからのウチの母のテンション↓
母親「なんか私には合わん話やなぁ~(ケータイをいじりながら)」
まぁ、『ブラッディ・マンデー』放送してた枠だし、『恋空』とかジャニーズの若い衆主演の『RESCUE』やってた枠だし、10~20代の人向けに中二病テイスト織り交ぜたマンガチックな作風がこの枠の特徴っぽいから、そら合わんだろう。
無闇矢鱈にガラス張り&透過ディスプレイタッチパネルが使われてる科警研の近未来的な雰囲気とか、いかにもって感じ。
世界観設定もシナリオも軽さが目立つけど、それはこの枠のドラマが意図的に作り出してる特徴ということで、納得しましょうよ。…できるだけ(汗)
本筋と関係あるのかどうか分かりかねるホスト(キムタク)と失恋女(ヒロスエ)の小噺から始まってオチが付いたところで、前後の筋関係なく唐突にキムタクが壁の下敷きになる、やりたいことがよく分からない、どーにも進行が巧くないアバンを見てると、意図ではなく演出力の問題とは思うが。
全体的に、刑事ドラマモノのヒット作品の要素を全部ぶち込んでみました、的な感じがあって、チグハグ感がするのは私だけでしょうか?(笑)
爆弾事件で規模をデカく見せる(見せかける)のは、この手の番組のお約束だし、既存施設を利用した大規模セットを使ったり、スロモとやや構図意識の撮り方をしたりするのは『踊る大捜査線』以降のスタンダードではあるけれど、殺害現場に血文字の記号を残していく猟奇モノになったり、壁を通り抜ける犯人が出てくる怪奇モノになったり、容疑者の怪しい行動を「火サス」並みに分かりやすく尺をとって描写したり、コロコロと話の、しかもそれに合わせて演出方針までコロコロと極端に変わって統一性がない。
その一方で、設定や話の筋がマンガ的なのに、『TRICK』みたいにそれを活かす効果的な演出はないしなぁ…
ウリであるはずの「脳科学分析に基づいた捜査&犯人追及」が、単なるウンチク披露のレベルに終わってて(キムタクのCGチビキャラによる解説画面が出てくる始末)、話の本筋にはまるで絡んでこないけど、それでいいんだろうか…?
技術監修を何人も付けている割に、作り手側が脳科学をどう話に絡めて扱っていけばいいのか分かってない感じがするなぁ…
防犯カメラの映像をクリアにしたりする画像解析班(理系作業)に猟奇殺人現場の記号の意味分析(文系作業)をやらせてるような脚本に、何をかいわんや、かもしれんが(汗)
キムタクがバナナ食う仕草を性的にモノローグなんかしたりして、『おっぱいバレー』といい、綾瀬はるかは最近こんなビミョーなヨゴレ役ばっかだな(笑)
話の方は、下ネタの中でもかなり下らないネタを連発していて、思わず声出して笑ってしまったほどだったけど、あまりにも下すぎて不快一歩手前の状態だったのは考えモンかもしれん。
前半が、キャラの相関関係を巧く活かしてシチュエーションコントをキレイに面白おかしく成立させていたので、後半になって下ネタだけを散発的に投入してくるのを見ると、インパクトだけ大きくて何か物足りない気もしてくるし。
あと、それまで散々ツッコミ役に回ってた銀時が、急に不必要なボケに走っていったのも、「緊急事態とボケキャラどもの勝手な言動が立て続けに起こったからテンパって、状況を悪化させる行動をしてしまう」状態だったのに、それが解消されそうになった時に走っていってるので、無理にシナリオ側がボケさせている感じを出してしまっていたのも、ちょっとした不満かな。
極限まで収拾がつかなくなって、本気でオチを投げ出した感がすごい話だったなぁ~
新ED。ポップな感じのキャラデザ&絵柄でお送りする、とても『銀魂』らしくないアニメーションになってて、季節ごとに変わっていてそろそろマンネリ気味なところにこれが来たので、「その手があったか」とちょっと感心した。
外で大爆発が連発しているのに中の観客がまるでそれに気がつかない、というのは最大のツッコミどころだとは思うけど、本来は『知りすぎた男』のクライマックスみたいな、壇上の演奏者のプロ意識と駆け引きしつつも観客に気付かれないところで犯人とコナンたちが攻防戦の火花を静かに散らすような話にしたかったんじゃなかろうか。
でもそれだけだと地味すぎるので、いつもの映画のように爆発で派手さを取り繕ってみました、的な。
…まぁ、それにしても、一つの作品に込めてるアイデアの数や質が少なくて、どうにも薄味な印象。
ワガママで仕事もドタキャンしてしまうが才能は確かな歌手がキャンセルしたはずの鑑賞会に割り込んできて、それを無視しようとするも歌手の歌声に惹かれて本来の演奏を切り替えてしまうオルガン奏者とか、互いの音楽の才能を認め合い思いやったがゆえに相手を音楽の世界から遠ざけてしまう二人とか、派手さではなく、深さで勝負できる素材はいろいろ用意できてたはずなんだけどなぁ~
そこに踏み出すと、いろいろなものをさらっと流す『コナン』っぽくなくなってしまうか。
本郷時代の映画版が肌に染み付いていると思っている私にとって、最近のムトウ監督版の映画クレしんはどうにも映画っぽさが感じられなくて不満だったので、徐々に日常現実に侵攻してくる敵、冒険を通して主人公の成長を描く、などなど、久々に映画らしい劇場版だったので、そこら辺は満足満足。
…ただ、ここ最近の映画のヌルさに慣れてしまったのか、ちょっと作りが固すぎるのが気になったり。
緊張感があって結構なのだが、何というか、ありすぎるというか、もっとギャグ多めだとバランス摂れてて良かったかな。
それに、主役だけが事態の異変を知り他の人は巻き込まれない、という『ドラえもん』パターンは、初期4作でのテッパンではあったけど、『オトナ帝国』とかでご近所さんや幼稚園メンバーも巻き込まれても映画的に面白くなっていたのを体験した後では、かすかべ防衛隊とかが参加しないと狭さを感じてしまう。
なんか、『ヘンダーランド~』の後に今作を持ってくればちょうど良い、という具合がして、ちょっと時期はずれかなぁ、と思わなくない。
いつもなら言葉を喋れないひまわりに対してはしんのすけが通訳代わりになるのに、みさえが通訳になってたりして、ひまわりの扱い方に慣れてない感じがするあたり、「3人家族以外の野原一家は扱えないと思ったから監督を降りた」という本郷みつるゆえか…
映画放送前の解説代わりとして、『相棒』新撮カットが挿入された。
新・特命係の神戸尊@ミッチーが、特命係が関わった事件を調べていて、映画の事件についても詳しく知りたいという流れなので、回想形式で映画本編に突入するのかなぁー、と思っていたら…
神戸「事件のことを、杉下警部から直接お聞きしたくて」
右京「それは、もうすぐ分かります」
神戸「はい?」
米沢「失礼します! もうすぐ『相棒-劇場版-』が地上波初放映されるんですよ!」
神戸「ええっ!」
右京「皆さんも楽しんでください」
メタオチかよッ!!
…えーっと、作品内で提示されていた謎(GNドライブの造り方と造られた理由とか、イオリア計画の真の目的とか、イノベーターや純粋種ってなんぞやとか)の解答は、つまり持ち越しですが?
ちゅーか、イオリア計画については、先週の放送で「明かそう」と言ってたじゃん!
ここの謎が明かされないと、作品全体の最終評価ができないってレベルの謎なんだけど…
…だからこそ、そこの部分を説明せずに隠してしまうことで、ガンダムシリーズに付きまとう設定の整合性の問題を、矛盾やツッコミどころが出ないように隠して「視聴者のご想像にお任せします」と丸投げしてしまうという作戦なのかもしれん。
事実なら全く誉められんが。
それとも、その映画化とやらで教えてくれるのかなぁー
ガンダム伝統の総集編ムービーになるんだったら無理だけど、『逆シャア』ポジションならあるいは…
で、そんな特報が流れたモンだから、余計なことを思い出してしまったではないか…
『ガンダムSEED』の劇場版って、結局作られなかったねぇー(笑)
とにかく謎の解答については残念な最終回だったけど、MSバトルについては申し分なく、大満足。
謎の解答はなされないだろうことは察しがついていたので、それと戦闘シーンを頭で分離しながら見てたから、あまり引っかかりを感じることなく見れたせいもあるだろうけど。
以前、作画が高品質な割に見せ方がせわしなくて見辛いなどと失礼なことを書いたが、今回は絵コンテが、宇宙空間での戦闘という三次元的な動きと広さを考慮したレイアウトやカメラ動作や尺の緩急がついた秒数配分になっていて、見応えのある見せ方だったなぁ~
初代ガンダム(RX78)もどきと『00』の初ガンダムであるエクシアが、月面で土埃を上げながらタイマンで決闘するなんて、スーパーロボット的な盛り上がりではないですか!
何気にリボンズガンダムも「カッコイー」の部類だぞ
しかし、『ガンダムSEED』を貶した後でアレだけど、搭乗ロボットによる戦争を描いてきたこのシリーズにあって、『00』ってほとんど戦争っぽさがなくて世界観の広がりがなかったなー
『SEED』でさえあったというのに。
まぁ、「紛争を駆逐する!」という大義名分の“テロリスト”の話だし、現実も「テロとの戦い」ということで戦闘が小規模・地域化してるから、現代風っちゃー現代風のガンダムなんかねぇー
これの企画が発表されたときは、「正気の沙汰かッ!?」と戦慄が走ったなぁー(笑)
どんなトンデモな仕上がりになるかと戦々恐々だったのだけど、それで期待値が地まで下がっていたせいか、実際見てみたら「アレ? 割と面白いぞ」というレベルにはなっていたのは、何か儲けモノ。
ただのルパンを翻弄するだけの女ではなく、追っ手の車に対して冷静嬉々として乱射戦に勝ち、他の相手とも正式な取引を行い、一人でやっていけるれっきとした知能犯っぽさを見せてくれる不二子の様子とか、空手の猛者であることを見せ付ける一方で新一のことを思って初々しくノボせ上がる蘭とか、どちらか(コナンと不二子)が一方的なやられ役にもなることなく一進一退のせめぎあいを繰り広げる高揚感あるチェイスが見られたり、江戸川コナンは架空の人物だから公的証明書が取れなくてマズいことになるとか、今や本家では見られなくなった、基本設定を理解した上でそれを活かした魅力的な場面を作ってくれたりしてるので、これが結構面白い。
シナリオに関わるスタッフが基本的にルパンスタッフだから、『コナン』の基礎設定を頭に入れてそれを基に話を作ろうという手順を踏んでいるから、ちゃんと設定が話に活かされてるんだろうなー
…高木刑事がやたらと他人に突っかかる短期なヤツになっていたり(声優・高木渉が演じるキャラとしてはすごくアリガチではあるけど;笑)、蘭の思考能力がおバカさんのレベルにまで落ちていたり、コナンが10メートル以上の高さから飛び降りても全然平然としていたり(『コナン』違いでは?(笑))、小五郎が特に高圧的になることなくコナンから捜査情報や推理聞いていたり(小五郎は基本的にコナンの探偵気取りを快く思ってないよね)、時計型麻酔銃がゾウも30分は眠る効果があると断言されたり、『名探偵コナン』を長年見ている身からすると、それはキャラや設定が違うだろー的な部分もあるけれども。
ルパン側は………あまりにも多くの人間の手によっていろいろなバリエーションの作品が作られてるので、どの作品を基準にキャラを設定していいか分からんから、ブレがあっても分からん(汗)
ルパンでは『天使の策略』が大不評だった(『ウエンベールの物語』、『ドラゴノーツ-ザ・レゾナンス-』でも悪い評判しか聞かなかったなぁ)前川淳も、結構な脚本を書くではありませんか。
…10分に1度ぐらい、説明不足がすぎるシーンが続出していた気がしたが(汗)
しかしキャラデザから世界観まで合わせたら違和感しかない2作品を合わせるにあたって、違うキャラデザのキャラが同じ画面に映らないようにカット割とレイアウトを工夫していたのは、1人2役で双子を演じる時の撮影スタッフの苦労に近いものを感じた(笑)
両作品のキャラの絡みも、その重要な部分を平山智デザインのルパンと新キャラの青山デザインの王女が担うことで、違和感を極力減らしている感じ。
コナンと次元の擬似親子絡みは大成功だと思うし、好きだけど。
神谷明@毛利小五郎のクリカン演技は、必聴の価値があるなァ~
(書きかけ)
世の中の先人たちが一つずつ生み出してきた数々のケレン演出や燃えシナリオのパターンを、ただズラズラと安易に並べててんこ盛りにしたせわしない展開とも言えるかもしれないけど、でも、よくもまぁこれだけの浪花節シチュエーションを並べ続けられるもんだ、とそこには素直に感心するなぁ~
作画にもかなりのリキが入っていて、最近流行のスピード感重視で何でもかんでも高速に動かしまくる、あんまり見続けていると何が起こっているのかよく分からなくなってくる(例:『ガンダム00』)系の作画ではなくて、攻撃に耐えたり渾身の力で刀を振り下ろしたりするような、じっくり見せるところはじっくり魅せる、その場その場の演出にあった作画や尺の取り方というのも、見応えあって満足させられたヨ。
…でも、遊郭って何ぞや、という説明を「女の人と楽しく過ごせる場所だよ~/男に媚売らなきゃいけないから女にとっては地獄だよ~」程度にボカしてボカしまくって、午後6時台の子どもアニメタイムにもギリギリ放送可能なレベルにしていたかと思ったのに、モザイクかけたとはいえ「大人のおもちゃ」を出してきて、子どもには絶対分からない/見せたくないメチャクチャ直球勝負のオチを付けたのはヒドイなぁ(汗)
そんなヒドい基本背景があるお話が、この作品の中でも結構手に汗に握って見れる部類のものになっているというのも、それはそれでまたヒドイ話だ(笑)