話を急ぎすぎてる気がするなぁ…
前回終盤から伏線は張ってあるものの、こちらの心積もりができないほど急速な勢いで風子の存在が消えていってる。
冒頭で風子の正体を気にするほど御執心だった春原が、風子のことをすっかり忘れてしまうという衝撃的な出来事があったのに、ほとんどの人が忘れてしまった中で春原が「なんか、思い出せそうで思い出せないんだ…」…というところまで話が突き進んでしまうのは早いって。
タメがなくて寂寥感が不足してるから、「微かに覚えてる人がいた!」という感動が薄いし。
せめてあと1話ぐらい先に延ばす工夫を………してるヒマがないんだろうな(笑)
長大だという『CLANNAD』サーガを語るには、これでもまだのんびりしてるぐらいだろうし、早く話進めないと最終回までに話が終わらないんだろう。
それに、「存在が忘れられていく」という一点についてのエピソードだと、そう長くは延ばせないしなぁ…
今回のような、園庭での風子マスター応用編や、古河家の描写などのギャグパートで時間稼ぎするのも限界があるだろうし。
…ああ、足の裏に彫刻刀刺さったオヤジと奥さんのコントは面白かったヨ。
そんな感じで、「一人の人間が消えていく」というジャンル話のテンプレートに、ちょい足しぐらいのボリュームしかなかった気分だなぁ…
次回、朋也と渚にさえ忘れ去られるところが本領発揮か?
溜まりに溜まりまくっていたけど、身内の諸事情により話の内容を把握する必要があったので、このタイミングで一気見ですよ(←どんな事情だ
Key作品のテレビアニメ化といえば京アニ、という図式はもはや揺るぎないものになってきたのか、『AIR』、リメイク版『Kanon』に続き、3回目のKey×京都アニメーションスタジオタッグ作品。
京アニ制作だからクオリティには問題がないだろうから純粋に楽しめるぞ、と期待していると痛い目を見ることになる。
なにせ登場人物のほとんどが天然ボケを軽く凌駕し、冗談抜きで「ちょっと精神病院に入ってもらおうか」レベルの言動や思考をしているKey作品なんでね(汗)
ギャルゲーやエロゲーではお脳の弱いヒロインたちが出てくることが、今となっては、最早当然になっているものの、Key作品は、その原点であるにもかかわらず、それら後発の作品の追随を許さないほどの頭の弱さを誇っているから、エロゲー業界に初めて「泣ける長大なドラマ」の要素を取り入れたエポックメイカーとしての評価とともに、電波な少女の巣窟として、今でも有名。あと、奇妙なデッサンや顔デザの樋上いたるの絵で描かれていることもね(笑)
だから、ギャルゲーという分野に耐性がある以上に、その世界観を普通のものとして受け入れられる素質がないと、この作品は見ること自体厳しいだろう。