Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
『相棒』ってこういう部分が不思議なところだなァ。
誰が見ても、ラストの逮捕シーンは結婚の暗喩であり、その直後の薫と美和子の割と真っ当な結婚との比較として、負の意味が突き抜けた鏡像だということは明白なのに、その相対関係を強調することなく、セリフ一つでさえ結び付けず(「オレたちはああいう風にならずにやっていけるさ」みたいな)、「それはそれ、これはこれ」というスタンスで完全平行で話が進んでいくのが、妙な作劇だなぁ、と。
まぁ、ここを強調すると『はぐれ刑事』のラインになってしまうし、美和子とたまきはそういう各話のメインストリームに絡んだり巻き込まれたりしない傍観者というのが番組内の立ち位置のようではあるし、撮り方や演出に感情の篭った湿っぽい感じにしないのが今風というかウケてる理由の一つとも思えるし、なんだかんだで『相棒』らしいのか。
あと、公式ホームページに載っている粗筋を、こういう風に肉付けにするのか!…と唖然と思ってしまうような「変な感じ」があるところも不思議なところか。
粗筋を見る限り、警視庁内で犯罪が起こって建物が封鎖され警官同士が疑心暗鬼に陥る、なんて、スピーディで緊張感いっぱいの櫻井脚本風の話が期待されてもよさそうなものだし、奇抜ながらオリジナリティがあって興味が惹かれるものなのに、そこら辺の部分には興味がないかのように、この粗筋なら枝葉末節になりかねない部分に心血注いでる感じがするので。
「官房長の小野田ですら出られない状況」とあるので、「どんなかつてない厳戒態勢が番組内で起こるんだ!?」と緊張していたら、いや、自分で警視庁内に引っ込んでるじゃないかッ!(笑)
まぁ、その御蔭で、抱腹絶倒の「暇か?」の変則バージョンが見られたワケだが(笑)
小野田を持ってきてパターンを変則させるのは、砂本脚本が初めてだったはずで、その時は「生みの親の脚本並みに面白いギャグをかっとばしたなー」と感心していたのだけど、その生みの親の脚本にそのギャグパターンが組み込まれたか…
最初に出てきた凶悪犯人のキャラクターが変に独特なのは、輿水脚本ならではなところでもあるけど、役者の演技の御蔭も大きいよなぁ~
殺人を犯した警官に対して「気にすることはない、誰にでも魔が差すときはある」と諭しちゃうチグハグなシチュエーションが生まれてる辺りからもキャラの強烈さが滲み出てるけど、かなーり身勝手な殺人を犯した者に対して擁護的な言葉をかけるというのも、『相棒』ならではの不真面目を感じてしまうなぁ。
右京の口からは犯人に対して、澄んだ心を持った視聴者が納得する懲悪的な言葉を投げかけて〆るのがこの番組のパターンでありスタンスだけれど、特命コンビが関わらないこういう脇の部分では、実は結構懲悪的ではないことが多いんだな、これが。(Season7の初回スペシャルで、伊丹の起こした暴行が結果的に好判断として扱われているのも、それが顕著)
『相棒』らしい、と言ってしまえば聞こえはいいが、普通だったら、蒔いた物語要素を本筋に絡められずに腐らせてしまっている、というマイナス評価になるなぁ(汗)
キャラの魅力(変さ)でカバーはできてはいるが、事件が始まるまで冗長なのが今回の話の玉に瑕なところで、倒叙型ミステリーだと気付くまでが辛いので、そこら辺はやっぱり輿水脚本らしさ?
誰が見ても、ラストの逮捕シーンは結婚の暗喩であり、その直後の薫と美和子の割と真っ当な結婚との比較として、負の意味が突き抜けた鏡像だということは明白なのに、その相対関係を強調することなく、セリフ一つでさえ結び付けず(「オレたちはああいう風にならずにやっていけるさ」みたいな)、「それはそれ、これはこれ」というスタンスで完全平行で話が進んでいくのが、妙な作劇だなぁ、と。
まぁ、ここを強調すると『はぐれ刑事』のラインになってしまうし、美和子とたまきはそういう各話のメインストリームに絡んだり巻き込まれたりしない傍観者というのが番組内の立ち位置のようではあるし、撮り方や演出に感情の篭った湿っぽい感じにしないのが今風というかウケてる理由の一つとも思えるし、なんだかんだで『相棒』らしいのか。
あと、公式ホームページに載っている粗筋を、こういう風に肉付けにするのか!…と唖然と思ってしまうような「変な感じ」があるところも不思議なところか。
粗筋を見る限り、警視庁内で犯罪が起こって建物が封鎖され警官同士が疑心暗鬼に陥る、なんて、スピーディで緊張感いっぱいの櫻井脚本風の話が期待されてもよさそうなものだし、奇抜ながらオリジナリティがあって興味が惹かれるものなのに、そこら辺の部分には興味がないかのように、この粗筋なら枝葉末節になりかねない部分に心血注いでる感じがするので。
「官房長の小野田ですら出られない状況」とあるので、「どんなかつてない厳戒態勢が番組内で起こるんだ!?」と緊張していたら、いや、自分で警視庁内に引っ込んでるじゃないかッ!(笑)
まぁ、その御蔭で、抱腹絶倒の「暇か?」の変則バージョンが見られたワケだが(笑)
小野田を持ってきてパターンを変則させるのは、砂本脚本が初めてだったはずで、その時は「生みの親の脚本並みに面白いギャグをかっとばしたなー」と感心していたのだけど、その生みの親の脚本にそのギャグパターンが組み込まれたか…
最初に出てきた凶悪犯人のキャラクターが変に独特なのは、輿水脚本ならではなところでもあるけど、役者の演技の御蔭も大きいよなぁ~
殺人を犯した警官に対して「気にすることはない、誰にでも魔が差すときはある」と諭しちゃうチグハグなシチュエーションが生まれてる辺りからもキャラの強烈さが滲み出てるけど、かなーり身勝手な殺人を犯した者に対して擁護的な言葉をかけるというのも、『相棒』ならではの不真面目を感じてしまうなぁ。
右京の口からは犯人に対して、澄んだ心を持った視聴者が納得する懲悪的な言葉を投げかけて〆るのがこの番組のパターンでありスタンスだけれど、特命コンビが関わらないこういう脇の部分では、実は結構懲悪的ではないことが多いんだな、これが。(Season7の初回スペシャルで、伊丹の起こした暴行が結果的に好判断として扱われているのも、それが顕著)
『相棒』らしい、と言ってしまえば聞こえはいいが、普通だったら、蒔いた物語要素を本筋に絡められずに腐らせてしまっている、というマイナス評価になるなぁ(汗)
キャラの魅力(変さ)でカバーはできてはいるが、事件が始まるまで冗長なのが今回の話の玉に瑕なところで、倒叙型ミステリーだと気付くまでが辛いので、そこら辺はやっぱり輿水脚本らしさ?
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