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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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 何かいろいろな筋がズレてる気もするけど……まぁいいか。
 子どもの無敵願望を叶える百戦錬磨の活躍、という原作にあったラストの爽快感は完全に失われてしまったが、臆病な少年の成長物語としては、割と丁寧な方で、面白くもあった。
 「そうさ、あのオジさんだってきっと逃げたいんだ(だから子どものボクだって逃げたっていいじゃない)とか、なんでイチイチ共感できる挫折の仕方や「キツネのブドウ」みたいな思考をしてくれるんだ?(笑)

 あそこまでリアルな臆病ぶりを晒しておいて、立ち直るのはこの手の物語のセオリー通り、自分が臆病であったがために出た犠牲に対する贖罪的な奮起だったのは、ちょいと安易な感じもした。
 そして、自分の逃げの姿勢を克服した少年は、百戦錬磨の活躍という非現実的な一足飛びの成長をできるまでには到らなかったが、真摯な姿勢は町の人の心を動かすことができた…という「小さな成長」を描くのはそれはそれで面白くもあるんだけど、「こんな怖い思いしてまでウソを言いにくると思う!?」というセリフをのび太自身の口から言わせるのは、ちょっと作為的過ぎる気もする。
 後、この場面は、乱射を受けて必死避けているところなのに余裕がややあるようにも見えて、演出もイマイチ。
 
 のび太とギャング親分の一騎打ちは、折角相手がたくさんの手を持つ触手獣だったのだから、もっと銃を持つ触手の数を増やして、のび太の早撃ち&精密射撃の腕を見せて、カタルシスを作り出してくれても良かったんじゃ…
 というか、ここまでシチュエーションにこだわるなら、いっそもうリメイクの芽がなさそうな『宇宙開拓史』の対ギラーミン戦や、『銀河超特急』の西部の星での決着シーンをまるまる引き写せばいいのに
 特にギラーミン戦は良いぜ。のび太の方が先に倒れるというセオリーを、緊張のあまり気絶した結果という、とってものび太的な理由にアレンジする作者のオマージュ&パロディ技術の高さが見れるから。

 ひみつ道具の効果を目の当たりにしたギャングが繰り返し「疲れてるなぁ…」とボヤく天丼ギャグ的な小ネタは好き。

 ドラえもんが何の躊躇や葛藤もなく悪党と戦いたがるという、正義漢すぎるピエロにされていて、性格変更されてるのは、見ていて頭が痛いなぁ…
 でも巻き舌で「男なら勝負しやがれ!」と言うところの水田わさびの演技の勢いは買いたい。



 ところで、ドラミは出てくる意味がこれっぽっちもなかったんですが…

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